ZeppTokyoにて山本耕史さん主演のロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観劇。
今日は千秋楽。
私は3日に続いての2度目の観劇です。
元々は音楽監督兼キーボードの前嶋康明さんをお目当てに出かけたのですが、それを抜きにしていいものを観たというかガツンと衝撃を受けたというか、本当にすごい舞台でした。
そもそも全く予備知識もなく3日が初見だった私は冒頭ヘドウィグが客席を通って舞台に向かう時に観客が総立ちになったことにまず驚き、しかも曲が始まったらそのスタンディング状態のままロックコンサート的興奮のるつぼになってしまったので、「これはミュージカルじゃないの?ライブなの?」と呆然としてしまいました。
ちなみに今日の千秋楽は1階席はオールスタンディングでのチケット販売です(笑)
そんなミュージカルってあり?
私はとても無理なので2階席観劇にしました。
性転換手術をして女になったヘドウィグ(山本さん)が主人公なのでともすれば色物的な扱いになりがちな作品で、確かに山本さんの女装も見所ではあるけれど、作品全体からあふれてくるパワーとか感情とか想像していたものとは全く違って驚きました。
作品そのものの良さもあるのでしょうけれど、とにかく山本さんが素晴らしい。
そしてお相手イツァーク役のソムン・タクさんも。
3日の公演後に行われたアフタートークでの「ヘドウィグを今日初めてご覧になった方」という質問に手を上げたのは私を含めて少数で大多数がリピーターでした。
確かにそれだけはまる人が多いのもわかる舞台です。
曲も皆印象が強いんですよ。
ロックにカントリーにバラードetcと曲調は様々だけれど、一度聴いただけで耳に残るようなキャッチーなメロディーが多いです。
ただし全て英語で歌われるので意味は不明(ヘド公式に訳詩あり)。
アフタートークで演出のスズカツさんが話していたのですが、1時間半程の本編のうち歌は35分程でそれ以外はほとんどがヘドウィグのひとり芝居なのだそうです。
だからこの役は歌手ではなくて役者でなければ出来ないと。
反対にイツァーク役は歌手じゃないと出来ないそうです(タクちゃんは韓国のロックシンガー。韓国ヘドウィグで同役を演じているのを観た前嶋さんと山本さんが是非日本でも演じてほしいと推したとのこと。彼女は来日経験もあって日本語ペラペラ)。
とにかく山本さんもタクちゃんも本当にパワフル!
今日は精根尽き果てたであろう本編の後なのに、カーテンコールではトークも交えながら3曲も歌ってくれました。
山本さんって格好いい上におちゃめで面白いキャラでもあるんですね。
普段ドラマの世界での山本さんしか見ていないから初めて知りました。
今回の前嶋さん。
5人編成のバンド:ANGRY INCHは舞台下手側で演奏。
キーボードの前嶋さんは客席に一番近い手前の最下手ポジ。
3日の観劇では真正面が前嶋さんという前方席だったので、センターの山本さんを横目で見ながらも前嶋さん見てました。
前嶋さんが実際に演奏をするのは全曲中3分の2くらい。
でもバラード系の曲ではピアノの音色と山本さんの歌だけのアコースティックな雰囲気も楽しめて素敵でした。
そしてカーテンコールでは本編では出番のない曲でもキーボード弾いてくれて得した気分になりました。
やっぱり格好良いなぁ。
3日のアフタートークには前嶋さんも参加していました。
最初は司会者とスズカツさんと前嶋さんの3人のトーク。
着替えが終わったところで山本さんが登場、そして最後にタクちゃんが加わって。
3人の時もスズカツさんが9割方しゃべっていて、前嶋さんはスズカツさんに「ね?」と同意を求められて「そうですね」って答えている程度でした。
でもタクちゃんを韓国で見初めた話とか,山本さんへの妙なフォローとか,突然タクちゃんに話を振る様子とか,楽しい前嶋さんを見ることが出来て嬉しかったです。
だいたい前嶋さんの生声なんてオーヴァーの「ワンツー♪」ぐらいしか知らなかったし。
スズカツさんは山本さんのことを「ジャンル山本耕史」と言ってしまう程に評価してベタ惚れでした。
おそらく前嶋さんも同じなのでしょう。
私もまた3人が一緒に創り上げる来春再演のミュージカル『ラスト・ファイヴ・イヤーズ』(2010年4月 シアターコクーン)を観にいこうと思います。
前嶋さんはピアノ演奏で参加。
とても楽曲が良いらしいので楽しみです。
劇団四季『ソング&ダンス 55ステップス』から始まって、『MISSING BOYs』,『GLORY DAYS』,『ドリアン・グレイの肖像』,そしてこのヘドウィグと、前嶋さんを追いかけた2009年でした。
おかげでいろんなジャンルの舞台を観ることが出来ましたよ。
−−−過去の今日のこと−−−
2007年12月06日(木) 鎌倉世界遺産登録で書類偽造
2006年12月06日(水) クリスマスツリーを出しました
2005年12月06日(火) 『プロ野球ai』という雑誌 ☆
2004年12月06日(月) ぷち引越し王出動
2002年12月06日(金) 鉄板ジュージュー 【ペッパーランチ】
2001年12月06日(木) 福引きの賞品
2009年12月06日(日)