実は立て続けに人の死と向き合い
深く真摯に考え込んでいた。
さほど親しかったわけではなかったけれど
交流はあったので、込み上げる悲しみはあった。
まだ信じられず実感もないのに
思い出しては切なさで胸が一杯になる。
このところ考えない訓練を始めていたので
本来から言うとストップをかけて
静かに御冥福をお祈りさせて頂き
終結させようと思っていた。
ところがそう簡単には気持ちが収まらず
むしろ考える方が楽だった。
人はある瞬間に別の世界へ行ってしまい
二度と目に触れる事は無く
脳裏に焼き付いている幻影だけが残る。
生きるって?
生まれて来た意味って?
今、この瞬間の積み重ねなのだと
何度も何度もインプットしている。
過去に於いて
未来への生の継続に焦点を当て過ぎて
今・この瞬間をという発想が
意識の中に思い浮ぶ事すらなかった。
病気が重く圧し掛かっていて
生きる事に執着していたのでしょうね
死を禍々しいほどに恐れていた。
ところが不思議な事に
病気を抱えるたびに
死は恐怖の対象では無くいなって行って
今は脳内から消え去っている。
人に執着しない
あまり深刻に悩まないという性格は
いつでも死ねる覚悟が原点にあり
明日は分からないという
死生観によるものなのかもしれない。
ただ、この覚悟が揺らぐのは
宙のことを思う時だけ・・・。。・゚(>_<)゚・。
日々の中で
落胆したり浮き上がって来たりしたけれど
禍々しさを乗り越えて知り得たものは
どんなに苦しくても辛くても
確実に終止符が打てるのだという
その事実によって怖いものは何もなくなった。
宙との関係に於いても
芯にその事があるので絶対に負けない。
愛情に裏打ちされた強さを重ねる毎に
親子関係は安定して行っているように思う。
しっかり考えて結論が出せて良かった。
2004年09月08日(水)