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2009年01月31日(土) ■ |
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『冬物語』とか |
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■書いてるのは日曜日 『ソロモン流』が渡辺えりさん。『My Room』での様子も観られました。地上波で横川さんを観られるとは!そして目を皿のようにして探したがスズカツさんの姿は見付からず。 それにしても渡辺さん体調悪かったんですね、この時期。いやー舞台上では全くそんな様子は見られなかった、流石です
■時々気になる 川にかもがぷかぷか浮いてるじゃないですか。大雨で増水するといなくなりますよね。あれって一緒に流されちゃってるんだろうか。で、水が引くと下流から飛んで戻ってくるんだろうか。流されちゃってるのを想像するとなんかすごく笑えるけどかわいそうな気もする
■埼京線 さい芸に行く途中、戸田公園駅に入るちょっと前、ビルの上にむらさきのぞうがいる。あれ、何?
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『冬物語』@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
いんや面白かった…!よかった!『テンペスト』と近い時期に書かれたロマンス劇です。偶然二週連続でシェイクスピア劇を観ましたが、『リチャード三世』のような悲劇を描いたシェイクスピアが、晩年になってこんなにも奇跡を信じ、喪失を乗り越え悲しみを希望に換えて生きるのだと言いきったものを書いたのか…と思うと何とも感慨深い気持ちになりました。
内容としてはかなりぶっとんでいて、風呂敷のたたみ方も相当な力技。一幕と二幕のトーンの変わり方も極端。神の言うことは絶対だし、それに逆らうと天罰がくだるし、ひとは魔法を使うことが出来る。過ちを犯しても悔い改めれば福音があり、死者が生き返ることもある。それは舞台上で起こることだからなのですが、シェイクスピアの言葉を借りれば、そもそも「この世は舞台、人間は役者、誕生は登場、退場は死、そして生きている間は演技」なのです。この物語には、絵空ごとを現実世界に繋ぐ寛容さと優しさが溢れている。そしてそれを信じる力と言うものを人間は持っている。ひとは誰かの前では素直になれる時がある。誰かは人間でなくてもいい。神と言う存在を前にして、畏れから嘘をつけないのではなく、性善説としての素直な人間、を信じてみるのもいいなと思える物語です。
そしてそれをストレートに演出しているのが蜷川さんだと言うことにもグッとくる…。9.11が起こった時上演中だった『ハムレット』の演出を変えたひとが、『真情あふるる軽薄さ』のラストを新演出にあたってあんな風に変えたひとが、こんなに優しい舞台を作るとは。蜷川さんは「演劇は現在を映す鏡」だと信じ、それを実行し続けている。現在が如何にヘヴィーかと言うのを逆に思い知らされた気がしました。これだけ大団円な物語の陰に、何の罪もない長男だけが生き返らないと言う残酷な事実があるのです。
ノスタルジーを「二度と手に出来ないが、それは確かに存在したのだ」と言う形で抽象化した紙飛行機。ストーリーを書かない演出家は、こうやって舞台上に詩を紡ぐ。蜷川さんの、心象風景を視覚化する術にはいつも胸を締め付けられます。脚本には書かれていない。役者の台詞にもない。それは舞台上にしか存在しない、演出家の全てであるかのように思います。
役者陣の充実っぷりも素晴らしい。ただでさえ遠回しな台詞が多いシェイクスピア劇、『冬物語』はそれが特に強力。レオンティーズは自分の嫉妬を認めたくないがためにえっらいややこしい言い回しをするし、臣下たちも妃の不倫についてどう言っていいやら判らないのですんごい婉曲な表現が多い。しかしこれがちゃんとするする受け取れるのです。役者が文字を読んでいるのではなく、肉体を通した自分の言葉として話しているように聴くことが出来る。翻訳劇を上演する為に生まれた新劇手法が熟成し、現代劇としてしっかり活きているように感じたのですが、キャストプロフィールを観るとすんごい文学座出身者が多かった。これって何か関係あるのかなあ、やはり。彼らと、蜷川さんの狙いをバシッと汲み取るカンパニーの面々ががっつり噛み合っています。
名前挙げると切りがない程に皆よかったんですがちょっと書くと、田中裕子さんはホント妖精のようだった…16歳の役が違和感ないんだよ!なんじゃあの可憐さは!妃の時の毅然とした振る舞いも素敵過ぎた。なんでこんなに出来た妃を疑うんじゃよーレオンティーズのアホー!長谷川さんは王子だった…似合い過ぎる!大石さんの道化はもう唯一無二のおかしさで、なんだあれは…いるだけでもうおかしい!独特過ぎるだろう!そして言わねばならぬことはハッキリ言うポーライナはシェイクスピア劇に登場する女性では異色なキャラクターですが、藤田弓子さんはそれをどっしりとした強さで表現。悔いるレオンティーズを責め続ける様子は意地悪姑ギリギリなんですが(笑)それが笑いを誘ういいエッセンスになっていました。皆どこかがトゥーマッチ、それが悲喜劇を生む重要な要素にもなっている。今回それが顕著に活かせるホンなので、とても面白く観ることが出来ました。3時間半の上演時間があっと言う間だった。
その過剰な舞台を引っ張るのが、(舞台で)蜷川さんと組むのは四作目の唐沢さん。もう常連と言ってもいいのかも知れませんが、最初『マクベス』で組んだ時は驚いたものでした。その時の蜷川さんの口説き文句が「一緒にやろう、早くやらないと俺死んじゃうから」だったと言うのは結構有名な話だと思いますが、今では強力なタッグになっています。野田さんとこの常連と言うイメージが強かった唐沢さんや堤さんを、一緒にやろうぜ〜とガンガン攻め(ているように見え)る蜷川さんのフットワークの軽さとひとなつこさは本当にすごいと思う。野田さんは「じじいには皆優しいんだよ」とか言いそうですが(笑)。岩松さんと組んだ時も驚いたけど、6月にはついにケラさんとやりますしね。蜷川さん、今年も目が離せません。
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■それにしても 「くまいじめ」って見世物があったっつうのがせつないわ。呼称がなんかかわいく聴こえちゃうのもものがなしー(泣)
■そしてやっぱり 新川さんてマイク・パットンに似てるよー(笑)
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2009年01月29日(木) ■ |
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『パンク侍、斬られて候』と岸田戯曲賞 |
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wat mayhem『パンク侍、斬られて候』@本多劇場
原作読まないまま観ましたが、多分忠実に再現してってるんじゃないでしょうか。と言うくらい相当とっちらかった仕上がりです。しかしそのとっちらかり具合がよかったりもした。原作読みたくなったもんなあ。2時間半ちょいの長さでしたが退屈しませんでした。
内容の荒唐無稽さもさること乍ら、町田康の書くものって文体そのものが面白かったりするので、その文体を封じた舞台版を作るのは結構大変な作業だったのではと思います。あく迄もストーリーを再現するのが狙いだったのかなと思う程、キャストの使い方も贅沢極まりない。宇梶さんなんて一幕目数分しか出てないし、台詞もなかったし(笑)
しかし皆さん達者な方ばかり。そして皆…足並みが揃っていた感じがしました。同じ方向を向いている。これってお芝居にはとても大事なことだと思う。だからどんなに話が乱暴に進んでも、舞台上が散漫にならない(視覚的には臓物とかでとっちらかっていたが(笑))。ぽんぽんと台詞や動きが飛び交うテンポ、リズムの軽快さは、やはり関西のひとたちの持ち味かな。殺陣もチャンバラとして観られる楽しさがありました。
達者と言えばやはり山内僧正。流石です。登場シーンであっと言う間に持っていった。声もいいですよねえ。
にゃきゃやまさんは小悪魔ポジションでした。そして殺陣の見せ場はあんまりなかった(笑)そうだ時代ものと言ったけど町田康の時代ものなので、通常考えるような時代劇と思っちゃいかんのだった。
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■岸田戯曲賞 蓬莱さんと本谷さんでした。 選考委員である宮沢章夫さんの日記を読んでいろいろと思うところあり。ちょっとひっかかるのは、欠席の委員がいても選考は進んじゃうんだなーと言うこと。岩松さんは誰を推していたのかなー。 ----- 「冒険心」っていうか、方法への野心にあふれた作品っていうか、そういったものの評価がやけに低く、それをけっして否定するわけではないが、蓬莱さんのような「うまい作品」が受賞した印象。なぜ、こうなったかあとになって考えてみたんだけど、「冒険心」や「野心」「疑い」を持った作家の作品がまだ未熟だったのではないか。 ----- うーむ。受賞作どちらも観て(読んで)いないのでなんとも…ですが。巧さを凌駕する野蛮なものが観たいのは個人的な好みだけど、あまりにも巧いひとの作品を観てしまうとぐうの音も出ないこともあるのも確か。しかし巧いなら巧いで「巧すぎてすごい」ってとこ迄行ったやつが観たいのです。そしていちばん観たいのは「すごすぎて技巧の未熟さをつっつく気にもならない」もの。 過去観た蓬莱さんの作品は確かに鮮やかな筆だった。来月新作を観る。楽しみにしています
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2009年01月28日(水) ■ |
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『songs of david byrne and brian eno』 |
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DAVID BYRNE『songs of david byrne and brian eno』@SHIBUYA-AX
サ・カ●すっごっくっよっかった〜〜〜 カ●感極まってTシャツ買ってしまったよ…… サ●あああ、昨日も行けばよかった!! カ●残業してた サ●私は今正月休みとってたんだよー、大晦日迄仕事してたから。昨日は家で『ランチの女王』再放送とか観てごろごろしてた…こんなことなら……! カ●いやでも観られてよかったッス、ホント サ●もうちょっと粘れば出てきたかな、まだやれそうな元気さだったじゃない? カ●トリプルアンコール! サ●過去私が観たので客電ついてもアンコールに出てきてくれて、いいひとだ〜って思ったのって、平沢(進)と(江戸)アケミとバーンなのよ。その時は渋公で観たのよ!いいひとだよ! カ●それにしてもむちゃ声出てた サ●ホントに!若いっつうか元気っつうか。すごいよ…なんだあれは〜。そういえばさ終わった後ロビーに俊(中西俊夫)ちゃんいたじゃない?コーネリアスと カ●K一さんもいたねえ(笑) サ●こないだのナイロンのイヴェントの時も俊ちゃんシュッとしてたし、声も出てたし…ああいうの見ると、なんで窪田(晴男)は……って思うのよ カ●(爆笑)サエキ(けんぞう)さんも今の方が声出るしね。フロントマンだからかねえ…メンテに自覚的かそうでないかなんじゃないの……と言えば、私トーキングへッズの名前をちゃんと憶えたのって、パール兄弟からなんだよ サ●段ボール(笑) カ●そうそうそう(笑)「『Stop Making Sense』のあのスーツを衣裳で着たかったんだけど、予算がなかったので、段ボールで作りました」(爆笑)それで聴いてみようと思った
カ●それにしてもバーンに萌えどころがあるとは思わなかった サ●(爆笑)かわいかったよね〜〜〜 カ●だ、だって!衣裳白!サスペンダー!ちょ、かわいい!しかもアンコールではチュチュ!チュチュですよ、チュチュ!!!ギャー!!!白いー!!! サ●チュチュにはビックリしたよ、バレリーナバーン(笑)髪型も最近はふわふわだしね。オールバックのイメージが強くて。前はもっと…いいひとぽいんだけどピリッとしてた印象があったけど カ●シルバーフォックスっすよ〜もうバーン先生じゃなくてバーンたんと呼ぶ サ●バンドメンバーも皆衣裳白で統一しててかわいかったね。ダンサーかわいかった。ダンサーは皆かわいかったな〜おんなの子ふたりもだけど、ヒゲのおとこの子がずっとニッコニコしててさ カ●あの子がバーンたんの肩を跳び箱跳びした時はヒー!てなった。周りのひともひいっなった後ドッと湧いてた サ●ダンサー3人、コーラス3人に カ●バーンたんとドラムとパーカッションとベースとキーボードで総勢11人。この手のショウアップされた編成のライヴ観たのってすごく久し振りで…… サ●こないだ面影観たじゃん(笑) カ●いやあれは(笑)ああ、でも通じる部分もあるような…気がしてきた……(笑) サ●ニューウェイヴ的であり乍らファンクな音とコンテンポラリーダンスって合うんだなあと思った カ●いやーもう踊り倒しましたよ。それにしてもバーン本人もあんなに踊るとは。振付が! サ●かわいかった……。なんかさ、手をパタパタし乍らウォーキングする動き、阿部サダヲがなんかの芝居でやってなかったっけ(笑) カ●あっはっはっははは、あったような。ギターや椅子を使ったダンスも、皆で振付揃えるのも、ショウアップされてて面白かった〜。きちんと演出あったよね、曲間は照明全部落として、次の曲が始まる瞬間にぱっと明るくしてイントロドンてフォーメーションもドンと見せて、わっとなる感じもよかったなあ サ●客がまたいい感じだった、がっついてないように見えるのに終わると拍手すごかったよね カ●今指輪が抜けないんですけど(笑)拍手のし過ぎで サ●叫んだりとかはあんまりしないんだけど、全力で拍手してる感じ。次の曲に行きづらくてバーンが「thank you」とか言ったらまた盛り上がっちゃって。なんかさ、かわいい大人が多かった〜品がいいと言うかさ カ●そうそう、前のおじちゃんがすごい盛り上がってたんだけど、本編とアンコールの間にいなくなっちゃったのね。そこ段差の一列目ですごく視界がいいところだったんだけど、誰もそこに割り込まないの。で、おじちゃん上機嫌でビール持って帰ってきたんだけど、皆ちゃんと空けてあげてたの サ●微笑ましい
サ●しかしさ今回『songs of david byrne and brian eno』なのに、「Burning Down The House」なんでやってんの?嬉しかったけど カ●ロキノンのインタヴューで「演奏してて楽しいし、お客さんが大喜びしてくれるから」て言ってたよ サ●い・い・ひ・と!!! カ●てか今回ね、「トーキングへッズ時代の曲もやりますう」ってのを宣伝文句にしてたから「クリマン縛りかよ」とか思ってたのね。ほらクリマンて「イアン・ブラウンがローゼズ時代の曲もやってくれると約束してくれました!」とかやるからそういうのかなーって。それ約束じゃなくて契約じゃねえの、あざとい…みたいな。でもこのツアーはもうずっとやってるやつだったんだよね。クリマン疑ってすまんかった。しかも結局イーノと関係ない曲もやってるし(笑) サ●そういうとこがまたいいじゃないの カ●うん…同じインタヴューで「『Born Under Punches』は難しいんだけど練習して出来るようになってきたから今度やってみようと思うんだ〜」とか言ってたんだけど、やってくれたし! サ●練習してたんだ(笑)「練習してる」って言っちゃうところがまたいいね カ●いやあ、いいもん観た…行ってよかった…… サ●「Once in a Lifetime」もよかった!後半すごかったね カ●盛り上がったー サ●つうかやっぱ曲がいいわ、今聴いても。しかもあの声だしね カ●ホント歌すごかったね、声もデカいし!充実してるなー。新譜の曲もよかったよ。オーラスの「Everything〜」のヴォーカルすごくよかった……。しかもギター基本的にバーンひとりだけってのにも驚いたよ。カッティング格好よかったなあ サ●カッティングと言えば窪田…… カ●そこに戻るのか(泣) サ●やっぱ昨日も行けばよかった…『ランチの女王』観てツマブッキーかわいい〜とか言ってないで…… カ●と言えば『ランチの女王』は若林豪がシルバーフォックスでステキだったなあ サ●そこに落ち着くのか(笑)
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SET LIST
01. Strange Overtones 02. I Zimbra 03. One Fine Day 04. Help Me Somebody 05. Houses in Motion 06. My Big Nurse 07. My Big Hands 08. Heaven 09. Born Under Punches 10. Poor Boy 11. Cross-eyed and Painless 12. Life is long 13. Once in Lifetime 14. Life During Wartime 15. I Feel My Stuff
Encores: 16. Take me to the river 17. The great curve --- 18. Air 19. Burning Down the House --- 20. Everything that happens
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2009年01月25日(日) ■ |
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『リチャード三世』と面影ラッキーホール |
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いのうえ meets シェイクスピア『リチャード三世』@赤坂ACTシアター
うんぬぬぬ、『レッドクリフ』かと思うような親切っぷりでした。『レッドクリフ』本編のことではなくて、エイベックスが手掛けた制作の部分ですね。パロディギリギリで参考にしたのではないかと思ってしまった。
イングランドの歴史大河ドラマの1エピソードである『リチャード三世』を初見でも理解出来るように、本編に入る迄の概略テキストが配布されています。そして本編に入る前に、ナレーションと舞台上に置かれたモニター字幕でも補足。冒頭のリチャードの独白も、台詞字幕がモニターに提示されます。以降もそれは続き、大事な台詞には字幕が付く。日本語上演のところをです。ちなみに二階席から観ましたが、決して台詞が聴き取りにくいことはありませんでした。ふるちんは滑舌悪い定評がありますが(笑)今回は素晴らしくよく聴こえたよ!口跡がいい。膨大な翻訳調、詩的な台詞を楽々謡いこなしているようにすら感じました。
楽々、と言えばいちばんすごかったのは銀粉蝶さん。もう台詞にすら聴こえない、役にしか見えない。この日は当然のように皆無でしたが、もし彼女が噛むことがあったとしても、役が言い淀んだとしか思えないのではないだろうか。ほら、台詞じゃなくても人間喋る時って普通に噛むこともあるでしょう。きっとそうとしか見えなかったのではと思う。それくらいマーガレットだったんです。いやあ…すごかった。かつて王妃だった三人…マーガレット=銀粉蝶さん、故ヨーク公爵夫人=三田和代さん、エリザベス=久世星佳さんのシーンはどれも素晴らしかった。
いのうえさん、満を持してのシェイクスピア初演出です。現代的なアレンジ(携帯多用、LIVE映像多用、マクドナルド大好きリチャ等)は多々あったものの、ギャグを極力抑え、戯曲に真っ向勝負を挑んだ演出でした。
「何が何でも楽しませる=理解させる」「解らない(から面白くない)では帰さない」と言ういのうえさんの徹底振りは毎回のことですし、その姿勢には頭が下がりますし立派だと思います。でも、ここ迄やられてしまうと、観客ってそんなに信用されてないのかなとしょんぼりもするのです。そして、そこ迄しても停滞するシーンがある。『リチャード三世』は面白い物語ではありますが、同時にとても料理するのが難しい。うーん、やっぱり蜷川さんてすごいんだなと思う……。
テーマとして全編に使われていたのはThe Whoの「Love Reign O'er Me」。パールジャムもカヴァーしてるあれです。ちょっと嬉しかった。しかし使用されていたヴァージョンは初めて聴いた気がする。オリジナルはもっと…ピアノと弦がドカーンと入ってなかったっけ。何に入ってるヴァージョンだろう。それとも音響の妙で違って聴こえたのかな。
若松武史さんファンっぽいアングラ好きっぽい年配の方が近くの席にいたんですが、終演後「ちょっとしか出なかった…」としょんぼりしていた(苦笑)贅沢なキャスティングですよねえ。
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面影ラッキーホール@SHIBUYA CLUB QUATTRO
アッキーとふるちんはなんか被る…(笑)ハシゴです。いつもと変わらずな感じでしたが、そしていつもと変わらず面白かったのですが、アルバム発売記念ツアーなんですよねこれって。ち、違ったっけ?ワンマンなのでたっぷり聴けたよー。すごい盛り上がりでござった。アッキーの言う通り「(下の)BOOK OFFを揺らせー!」てなもんでした。
岡村ちゃんコーナー初めて聴いた。もうフロアはインビな笑いでいっぱいですよ…エロい、エロいよアッキー!バカ過ぎるー!ステキー!
いやはやもう何も言うことなど…素敵だ!これからはマスを相手にしていくので、コアなファンはどんどん斬っていくそうです。B'zとか聴くひととかを相手にしていくそうです。あの歌詞でそれが出来るならそれは見ものだ!むしろそんな面影を観たい!とゲラゲラ笑い乍らも「東京(じゃ)ナイトクラブ(は)」ではちょっと涙ぐんでしまいました。ううう。
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2009年01月24日(土) ■ |
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『冬の絵空』2回目 |
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『冬の絵空』@世田谷パブリックシアター
本日は一階席下手寄り。三階席からは見えなかった部分もよく見えました(シロの細かい動きとか)。伊達ちんとまこつさんのメイクがすごい濃いのもよく分かった…(笑)
で、初日は遠くて気付かなくて(気付けよ)帰宅後パンフ見てギョーとなってたんですが、磯貝=前田悟さんだったのね!道理で一学と磯貝の殺陣はいいシーンになってた…やっぱここがいちばん見甲斐があるわ……個人的には。つうか伊達ちんがこんなに殺陣が出来るひとだとは知らなかったんでビビる。『みつばち』も『桜飛沫』も観逃してるから知らなかったんだよー!と言う話を翌日会ったポンチさんにしたら「『桜飛沫』での伊達ちんはへなちょこな役で殺陣のシーンもそんなになかった」と言われた。そしてポンチさんは「だてちんちっちゃくて槍が長いからヒヤヒヤした!」と言っていた(笑)。いやでもやっぱ身体資本と言うか、スポーツやってるひとだからなのか、腰が入る殺陣なので安定感があって、槍に振り回されないんですよね。ひとつひとつの動きが決まるし。いいもん観ました。
まあそんな訳で伊達ちん絶賛。もっと仕事してください(笑)と言えばにゃきゃやまさんも今本多で時代ものやってるんだよなあ。阿佐スパ組はいろんなワザを磨いて長塚くんの帰還を待っているよー!
初日から考えてることですが、観たひと観たひとに喋くりまくって輪郭はハッキリしてきてます。そんで喋くりまくってるので書く気がもう失せつつある…ダメ過ぎる。私が観た東京初演(山西さん演出)との違いも、スズカツさんの演出色を考えると納得も出来ているんです。いろんなパターンで観られて面白いと思うし。しかし脚本にとってベストな演出とは何だろう、とも思います。そして「いちばん大事なのは現場」。うーん難しいなあ。
ダブルキャストの松尾さん最終日。かなり好き放題アドリブ入れてました。じゅんさんよく耐えた(笑)
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2009年01月23日(金) ■ |
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ニギャー |
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■Nick Cave And The Bad Seeds Founder Quits ミック・ハーヴェイが脱退ってー!!!!! バッドシーズの屋台骨…バッドシーズの裏番……。 ニックの面倒見るひとがー!!!(まちがい) 近作ではタチが悪いと言うか暴れん坊っぷりがはちきれていて楽しみになっていたところを。え、それが嫌だったとか?(邪推) ところでウチのMac、「バッ年ーズ」て変換やめてくれ。微妙に合ってる気がするし
■【予約受付中】 アメリカン・オルタナティヴ・ロック特選ガイド!! 鈴木喜之さんが本を出しますよ。こ、これはかなり期待している…いろいろと助かる……。 執筆陣に現場者が多いところも期待大。楽しみ
■現場者(げんばもん)と言えば ずっと書こう書こうと思いつつメロメロマー(ユキ@ハイジ)になってて忘れていたのだが、大杉漣さんとこのいぬとねこのブログがかわいすぎて悶絶する。 ・zaccoEvent 風ちゃんとトラちゃん。トラは映画『ネコナデ』で共演後、漣さんちにひきとられた子なんですが、いやーねこは育つの早いねーなんだかすっかりたくましいですよ。たくましくなってもかわいい。もうすぐ風ちゃんよりデカくなるんではなかろうか
■漣さんと言えば 来年(もうかよ!)久々の舞台出演が決まっています。別役!楽しみ! ・『象』@新国立劇場
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2009年01月21日(水) ■ |
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小ネタ |
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■『さよならシアタートップス 最後の文化祭』 はい、こういうことだそうです!TOPSに所縁のあるメンツが揃いましたね。 双数姉妹は誰が出るのかな。大隈裏での最後の公演〜TOPS進出辺りはリアルタイムで観ていたので、いろいろ思い出すわ…(しみじみ) TSBはレイト公演。成程、だから上演時間1時間なんだ。そしてレイトと言うことは、善ちゃんACTシアターとハシゴで出演出来たり…しない?出てほしいのはやまやまですが、無理しないでー。 チケットは完全抽選らしい、フェアにいきましょうぜ!とれなかったら日記でTSB@TOPSの思い出を語るぜ!まあとれないだろう(弱気。と言うか平常心)
■『MISSING BOYs』の詳細出ましたよ わあ熊谷和徳さんが出るよ!れいさん!れいさあああん!!!(名指し) 気になるのは早乙女太一くんがどういう状態で出るのかと言う…素、と言うか女方ではない、のかな
■『PUNK ROCK LIBERATION』LOUDS おおーこれは凄くいいですよ。まずはメンバーを見てビビるべし。 ----- 西村茂樹:Vo、G 伊藤秀孝:G ヤマジカズヒデ:G サワサキヨシヒロ!:B 須藤俊明:Drs ----- ぎょえー。個人的にはサワサキさんがベースを弾いているってのにギャーとなった。久々ですやん…で、聴いたらめちゃめちゃ弾きまくっとる。思わずサブライム絡みの知人にメールしてしまったよ。リズム隊強力!ゴッリゴリにドライヴしてます。 西村さんの歌詞もとても面白い。こういう日本語を聴けるのは楽しい。 大人が本気出すと怖いね…しかもこのひとらただの大人じゃないしね……。いちばん心配なのはヤマジです(笑) いやー腹にクる。ライヴ盤がファーストアルバムってとこがまたいいです。 こういうパンクだったら大好物です。てか、パンクって十把一絡げにされがちだから、なかなか言葉で伝えるのは難しいな
■最近のハマりもん メロ(最近は銀むつって言わないらしいですね)の西京焼。うまい…仕事がうまく回ったりした日の帰りに「ごほうび♪」と伊勢丹でひと切れ840円のやつをドキドキし乍ら買ったりしている。魚久ってとこのなんだけど、ここは『四人家族』と言う粕漬セットも売っていて、これは4種のおさかな切り落とし(ぎんだら、さけ、いかゲソと、あじだったりさばだったり)が入っていて630円、おトク。しかしいつもすごい行列ですぐ売り切れる。たま〜に天気が悪い日とかにふらっとよると余ってたりして買うことが出来る。買えると嬉しい。 それにしても味がよくしみててうまーいんですが、いかんせん食後猛烈に喉が渇きます
■コマ 死んじゃったんだなあ。この子は魔女かなんかで、飼い主を渡り歩いてずっと生きてるって鷺沢さんも言ってたのに。あっちで鷺沢さんに会えるといいね
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2009年01月18日(日) ■ |
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フレッド・フリス×アマッド・コンパオレ×横川理彦×大友良英カルテット |
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フレッド・フリス×アマッド・コンパオレ×横川理彦×大友良英カルテット@SuperDeluxe
と、なってますが、横川さんは(以下同)しかし今回のトリオ&カルテットって、AKIRAプロジェクトの一環だったんではないの。となると企画が根本からひっくり返った訳で。まあ素直にフリスの来日公演として観ても充分楽しめた(すごく面白かったし!)のですが、残念ではあるなあ。コンパオレは1月迄日本に滞在、とのことなので、今後AKIRAを聴ける機会ってあるんだろうか。
と言う訳で今日は前で見ようぜ〜開場時間前には会場へ着いとこうぜ〜整理番号いいし!と、19:15に行ったらもう9割がた埋まっていた。ちょ、どういうこと!見るとチケットには19:30とあった開場時間が、フライヤーでは19:00となっている。こ の や ろ う
その後当日券分の客が入って激混み。常連らしいひとが「ここがこんなに入ってるの初めて見た」と言っていたよ。
なんとかフリス側の席を確保。しかし足下は全く見えなかったよ…フライヤーの写真では裸足で演奏していたので、今日もそうだったか確かめたかったんだけどな。今日は禁煙撮影録音。厳しいな。客層もがらりと変わり、昨日見掛けたひともいたものの、ディープなインプロファンが集っていたようでした。プレイヤーの方も結構見掛けたし。内容も、より複雑な方向。今日こどもがいたら眠ってしまうか「もう終わり〜?」と大声で言って場内爆笑、と言う光景があったかも(笑・某ライヴで実際にあったんですよ…)。昨日はリラックスした雰囲気で、休憩以降は酒の入った客が多少騒がしかったのですが、今日は観客の集中度もすごい。最後の微弱音が消え去る迄静まり返り、演奏者が終わったよ、と身体を起こすと大喝采。
ファーストセカンドセットともにトリオ。昨日のデュオ+大友(G、TT)の編成です。微音からスタート。フリスが音出ししてからコンパオレがドラムセットにお米を撒いて(枡を持ち出してきたから何するのかと思ったよ(笑))繊細な音を出す。この日はフリス主導のように見えました。「音出してみ」とフリスがコンパオレを見遣って、コンパオレが出すと「ふむ、そう来たか」と言うふうに頷いて展開するシーンも見られました。しかしひとり代わると構成も変わるなー!ノイズ増量。大友さんが通常の針のノイズだけでなく、レコードのピアノ音のループも出していて、音の割り振りもいじっていたので、サラウンド配置のスピーカーから出る音が動く動く。音の移動だけでも“聴ける”ものになる辺り、流石だなあと思いました。
で、フリスの面白い音は、殆どギター1本から出ているものだった(驚)。弾(はじ)く行為を、ピックや指以外のものでやっているんですねー。刷毛とか箸(昔よくおそば屋さんにあった朱色の塗箸に見えたが…)とか使っていた。基本ギターは膝の上、大正琴を演奏するようなスタイルでした。あとフレットにカポとは違う機材が付いてたな、あれで音色を変えていたような気がするがどうだったか…。あとハウりで音程を出してテルミンみたいに使っていたり。この音はよく横川さんの演奏でも聴けるもので、ああやっぱり師弟共演観たかったよと思いました、ううう。
アンコールではジョン・ケージっぽい小曲を披露し、ふわっと終了。黒いポロシャツ姿で、昔ラグビーやってましたよって言ってもおかしくない風貌のフリスは、ゆったり轟音と微細音をかますおじいちゃんでした。面白かったーまた来てねー。アマッドの演奏もまた聴きたいな。渡辺えりさんのバンドが初見で、この時はポピュラーミュージックも民謡も同列で楽しげに演奏していたので、今回こういう面も聴けたのは興味深かったです。
それにしても5日間で2回もおおともっちを観てしまった、濃い。マッドハニーのツアーもあったから休みなしですよね、おつかれさまです。
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2009年01月17日(土) ■ |
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フレッド・フリス×アマッド・コンパオレ×横川理彦トリオ |
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フレッド・フリス×アマッド・コンパオレ×横川理彦トリオ@東京日仏学院/ラ・ブラスリー
と、なってますが、横川さんがドタキャンですねん。マッドハニーの時にスーパーデラックス分のフライヤー貰ったんだけど(ジョイハイツが出てたからね)、それがフリス×コンパオレ×大友トリオとなってて、あれっとは思ってたんだよね…。
まあ横川さんのこうした仕打ちには慣れている(苦笑)。しかし残念。明日のスーパーデラックスのサイトには告知が出ていたけど、今日は告知もされておらず、会場でもお知らせ等見掛けませんでした。隣のふたりが「横川さんはいつ出てくるの?」と言ってたので知らなかったひとも結構いたのではなかろうか。そしてオノ・セイゲンを横川さんだと思ったまま帰ったひともいるのではなかろうか(笑)。そんな訳で横川さんとコンパオレのプロジェクト『AKIRA』はお預けとなりました。
50分、15分休憩、50分の二部構成で、ファーストセットはコンパオレ(G)とフリス(Drs)のデュオ、セカンドセットはコンパオレ、フリス、オノ(G)のトリオ。盛況。ファーストセットでは全くフリスの姿が見えず。デュオなのにやたら音数が多く聴こえる。ええどうなってんの!?と思うものの予想が追いつかない。絶対ギターだけじゃなかったよな!どうなってんの!休憩中はフリスのセッティングを写メしようと、ステージ前にひとだかりが出来ていました。エフェクター多数と、あとなんかシンセのようなものもあったような…あー明日は前で観よう、これは手元と足下も見たいわ。
多分全編インプロ。基本主導権はコンパオレだったかな。リズム、ビートが主導だと曲の形が見えると言うか、どう曲が展開、構成されていくか受け取りやすいので、インプロにありがちな探り合いが続いて眠くなる、と言うことはありませんでした。しかもアヴァン寄りなのにとてもポップだった。明確なメロディーがある訳ではないんだけど、楽器が唄うし、音も多彩。コンパオレのセッティングも、ドラムス以外に鈴やベル各種、ゴミ袋?と様々なものが並び、色とりどりの音を出していました。50分があっと言う間。オノさんはギターの低音をメインに出しており、途中でシェイカー等も演奏。
しかしフリスはすごかったなー。姿が見えたのはセカンドセットのみだったけど、まるで食事をするかのようにゆったりと演奏していた。なのに音はみるみる姿を変える。と思ったらいきなり大声で叫んだりするし。ヴォーカリゼーションも面白かった。
名前の通り飲食出来るライヴスペースなのですが、音がよかったー!微細なギターの音も激しいドラムの音もバランス良く聴こえた。場所柄か、フランス人と思われる家族連れが結構いた。おにんぎょさんみたいなかわいい子がプリン食べ乍らおかあさんと仲良く聴いてたりして微笑ましかったなあ。いやあ、でも実際こどもも食い入るように聴いてしまう程の面白いステージでした。大友さんが加わる明日はどうなるかな。
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2009年01月14日(水) ■ |
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MUDHONEY Japan Tour 2009とか |
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MUDHONEY Japan Tour 2009@SHIBUYA CLUB QUATTRO
ええーとわたくしマッドハニーにものっそい偏見を持ってまして(話せば長くなるので割愛)、それはもう殆ど意地と言っていい程に聴かなかったんですね。クラブでかかってるのを知らないうちに聴いてたくらいだ。あとあれだ、レモンへッズと区別がつかなかったんだ…なんか混同しちゃうんだ……。今日もマークをイヴァンだと思っていた(ひどすぎる)。コートニーの元カレはマークとイヴァンどっちでしたっけー!
そんなこんなで『Superfuzz Bigmuff』を聴いたのも2000年代に入ってから。10年振りの来日公演でようやっと初見です。
どげざ。
終演後会った知人はイマイチだったと言っていた。ちょ、あれでイマイチなんかい!
いやーなんやろ、演奏は上手くはないんだよ(笑)結構グダグダなんですよ。しかしそれをなんとなく許せてしまう程に音の威勢がいいと言うか。そのちゃらんぽらんさ加減が当時は嫌だったんだよね…若さって頑なね。今は楽しそうでええやんと思う。しかし今こうやっていい気分で聴けるのって、歳のせいと言うだけでない根拠があるような気もするのです。ただ時間は必要だったけどなー。
グランジと呼ばれたバンドは今ではもう殆どいないけど、と言ってもそもそも当時グランジで括られてたバンドって音楽面ではバラバラだったので、残ってるとこは本来?のフィールドで伸び伸びやってる印象がある。パールジャムはハードロック、アリチェンはメタル、ストテンは何げにスタジアムロック、みたいな(つうかパールジャム以外皆再結成やんこの例え…。そしてスマパンはメタル寄りとは言えイマイチどこにも居場所がないってとこがまたらしいと言うか何と言うか)。そんなシーンの共通点と言えばシリアスさと、ことごとく裏目に出るイタズラ心。あとヘロインかねー。イコール概ね長持ちしない。長生きもしなかったり。そんな中、のらりくらりちゃんのマッドハニーが異質で、そして今も活動を続けられているのは偶然ではないような気もします。
そりゃあこのひとたちもいろいろあっただろうし、困ったなってことも多々あっただろうなーとは思うんですが、あれかなー、反省はするけど後悔はしないタイプなのではないかと。そういうひとってなんだかんだ寄り道はするけど前に進むひとなんだよね。マイペースで。このひとたちがもともと持っている陽性な根っこが、周りの環境がどうなろうと音楽好きって心を失わなかったのかなあと言うとあまりに綺麗にまとめ過ぎか。
どちらがいい悪いもないけれど、いなくなってしまうと寂しいのよ(泣)今聴けると嬉しいのよ。そんな訳で大はしゃぎしてしまい脚がつった。
もはや対バンのジョイハイツは、ジャムバンドなのでツカミが来る迄待ち気味になると言うOAとしては厳しいもんでしたが面白かったです。でもちょっと長かったかな(笑)隣にいたマッドハニーファンがまだ終わんねえのかよとげんなりしているのが伝わってきてごめんよーと思いました…。達也さんが16を刻んでいる上で、タツと百々くんが4、6、8、3て感じで拍子を展開したところがあって、ここは鳥肌たったなー!
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■それにしても 最近コントラリードが呼び屋さんやってるのにやたら当たる。ここレーベルじゃなかったんだっけか(笑) そしてここが招聘してるライヴのフライヤー、ことごとくテキストがキャラ立ちしている。誰が書いているんだ
■うわーん 福田繁雄さんが1月11日に亡くなったとのこと。 大好きなグラフィックデザイナーさん。レピッシュの『KARAKURI HOUSE』のジャケットも手掛けた方です。 先週、この記事読んでたとこだったんですよ…。 作品の力を信じ次に展開 名画から新しい物語を創る 福田美蘭さん(美術家) 「オリジナリティーを振りかざす姿勢には反発します。でも異論を訴えるのでなく、作品の力を信じ、次に展開して乗り越えることを考えた」 トリックアートの父ちゃんに、著作権シリーズの娘さん。2001年の世田谷美術館での父子展、観られてよかった。 安らかにお休みください
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2009年01月12日(月) ■ |
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『冬の絵空』東京初日とか |
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書いてるのは火曜日。
■よかったー 例のリンククラブの件。本日無事に返金されました、はー。 なんだったんだ一体……。 それにしても怖いわ。振り込め詐欺よりタチが悪いよ、口座を握られてるんだもん。こんなんいつ「セキュリティシステムをまた強化したので、今度は10万円もらうネ☆」ってことになってもおかしくないってことじゃん……。 しかもこれ、問い合わせしたひとにしか返さないのね。「問い合わせがないお客さまは引き落としを了解したと判断してます」って言ってたそうだし。それは了解したんじゃなくて気が付いてないんだよー! こういうのが通ると思ってるのがおかしいよ…皆無事返金されますようにー!
■何の知らせかわからん 今年に入ってから、夢に亡くなった知人が入れ替わり立ち代わり出てくるんですけど。 まあそれはいいとして(いいのか)こないだは母親が出てきた。これは珍しい!数十年見たことなかったよ!あまりにも気になったのでその旨姉に話したら、日にちは違ったけど姉の夢にも出てきたとのこと。おいおい。 ちなみに姉妹ともに霊感とかそういうのは全くない。その手のことにものすごく鈍い。 ……なんなの。怖くはないけど気にはなるなあ。おむかえ? ちなみに姉の夢でおかーさんは車を運転してたそうです。そんで「薬飲んでるから眠いの〜」とかグッラグラになってたので運転を止めさせたそうだよ…ちなみにおかーさん免許持ってないよ。あっちで取得したのか(笑) 私のではごはん作ってたで。これは『悪夢探偵 2』の影響だと思われる。わ、わかりやすい
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『冬の絵空』@世田谷パブリックシアター
やーやっと東京に来た。非常に好きなテーマなだけに、いろいろ考えることも多かったです。以下おぼえがき。
・原田保さんの照明が素晴らしい。これは三階席から観てよかった ・原田さんの照明大好きー ・スズカツさんの舞台って美術が抽象寄りなので(今回は結構具象的だったけど)、場のイメージを変える照明がとても活きる ・やっぱり生瀬さんはいい役者さんだなあ ・まことさんがやりたい放題。野放し ・伊達ちんいい役だ!ひとりだけ槍を使う殺陣で、これがまたいいのです ・伊達ちんはすごく格好いい役をやっても時々どうしようもなくアホの子に見えることがあって(暴言)それは味なのか?と思っていたのだが、今回は素直に格好いいと思いましたよ… ・よってポンチさんは必見です!!(名指し) ・女優陣が全員いい
・殺陣は新感線慣れしてるひとにはあれっ?て感じかも ・個人的にはそこがいいと思います ・が、 ・「鮒侍」と言われる赤穂浪士たちなので、実際優雅にひとを斬ることが出来るかと言うと疑問 ・実際天野屋さんとこで稽古してた時、皆へなちょこだったしね ・しかし「殺陣が下手」(出演している役者さんが下手と言う意味ではないです)と「へなちょこ剣士だと言うことを殺陣で表現する」は別もの ・殺陣の型が決まる上で「ああ、この侍、ひと斬り慣れてない」と観客に伝えるにはどうすればいいか ・へなちょこだった剣士たちが、忠義のもとに目覚ましい活躍を見せる、と言う文脈ともちょっと違うし… ・忠義に目覚めたこと自体は(それが後に退けなくなったが故であっても)ポイントなんだけどなあ
・同様に「心中ものを演じたら、感化された観客が次々と心中してしまうくらい影響力を持った役者」を演じるのに必要なものは? ・宗十郎が美丈夫であるのは必須。しかしその反面、役者として第一人者だったかと言うと疑問を感じる文脈が劇中にある ・コスプレマニア(笑)なのも、「すっぴんの」自分に自信がないからだし ・しかし役者って、別にすっぴんがダメでもいいんだよね。舞台に立てばってところがあるし ・ここらへんの重層的な心理描写を、どう表現していくか ・つうかそう考えると、藤木さんは初舞台にエラいハードルの高いものを選びましたね……
虚と実がリンクし、入れ替わることすらある絵空ごと。それはひとの心次第で極楽も地獄も見せることが出来ます。しかしその心を動かすものは、個人個人があらかじめ持つ要素だけに依るのではない筈です。信じる心は千差万別だけど、その「信じる」スイッチを入れる何かが必要。
と言う訳で、正直に言うと、この舞台はもっと面白くなる。なる筈なんです。何かが足りないんだ…スイッチが。個人の力量だけでなく。ここがひっかかるところ。その足りない何かが何なのか、考えます。
いやでも十分面白いですよ(フォロー)
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■かえり みやちゃんに教えてもらった三宿のケーキ屋さんでロールケーキを買ったーうまかったよ!表面にクレープ状のカスタードが巻いてあるの。 その後歌舞伎町に移動して例のねこがいる中華屋さんに行った。うまかった。ねこはふわふわのねこ小屋をもらっていて、ずーーーーーっと寝てた。4歳だそうです。そんでこのお店、以前は注文を大声で叫んでいたのだが(厨房が上階にある)、インターフォンが設置されてたよ!でもインターフォン使ってもその声がとてもデカいので、きっと地声が届いてると思う(笑)
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2009年01月10日(土) ■ |
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『チェ 28歳の革命』 |
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『チェ 28歳の革命』@新宿ピカデリー スクリーン1
封切り日に行く程の気合いの入れよう。昨年のジャパンプレミア(ベニーとソダばあが出席)は全然当たりませんでしたよ…そういやその翌日の会見@明大では、ベニーはソニックユースのTシャツを着ていたなあ。好きなのか?
いやー待った。最初にこれの話聞いたのって何年前だったか。出来上がってよかったですね!二部構成のパート1『28歳〜』は、ゲバラがカストロらと老朽船でキューバへ出発する1956年から革命を成功させハバナに入城する迄の1959年、その後キューバ代表としてゲバラが国連総会で演説をする1964年を描いています。
『トラフィック』が大好きだったひとはこれも気に入るのではないでしょうかー。ひたすらドキュメンタリー調、画質も色味やノイズに拘り、自然光が印象的なものになっています。ところどころ『夜になるまえに』を思い出す空気感、湿度があった。同じキューバを撮ったものとは言え、ちょっと驚きました。撮影はピーター・アンドリュース(=ソダばあ)。あとカストロ役のひとの声が『夜に〜』OSTで印象的だったPedro Luis Ferrerの歌声にすごく似てた。
第三者の目線で撮っているので、登場人物の心情が語られることもなく、チェがこの場で何を考えていたか、どういう心持ちで行動したかは、観客は推測するより他ありません。それがもうリアルで。喘息で喉をひゅうひゅう鳴らしながらジャングルをひたすら進む、野営でゆったり読書している、ゲリラ戦に参加してくる農民たちに読み書きが出来るようになれと勧め、医者として怪我人を治療し、とどまっている場所では地元民の診療をするチェ・ゲバラ。彼が何を考えているかは、演説で語られる内容以外は、全て行動を観て考えるしかありません。戦場では的確な指示を飛ばしますが、感情をあらげることなく、叫ぶこともありません。演説シーンがいちばんエモーショナル。しかしあくまでも醒めています。
演出もとても抑制が効いている。戦闘シーンも何気に地味です。ちょっとでも盛り上がりそうになるとシーンが変わる。淡々と銃撃戦が起こり、淡々と同志の死体に火が点けられるのを遠くから見詰め、淡々と怪我人の治療をし、運搬をし、次の戦地へ向かう。部下たちのいざこざをなだめる。歴史的には激動の日々が、まるで静かな日常のように落ち着いて映ります。しかしその静かな日々の中、ゲバラがどういった信念のもと行動しているのかが窺い知れるシーンが浮かび上がります。略奪や強姦を行った部下を処刑するシーンが印象的でした。ここも淡々としていたなあ。
これだけ淡々としているのに、132分があっと言う間。
余計な説明が一切ないのは好印象なのですが、それなりに予備知識は入れて行ったものの付いていけなくなった部分もあり。時系列がパズルのように入り組んでいます。それぞれの年や場所ごとに映像の質感を変えているのですが、それをファーストシーンで全部頭に入れておかないと、以降「えーとここはいつのどこだ」と混乱します(苦笑)長回しのシーンも少ない。スペイン語だし字幕情報多いし。そして終盤ドッとウケたところがあったんだけど、丁度上映中席を立ったひとが眼前に立ち塞がったので何でそこが面白いのかわかんなかったよ!(泣)リピートしたい……。
そうそう、意外と茶目っ気のあるシーンも多かったです。「どこも悪くないんだけど、医者ってのを見たことなかったから来た」っておばあちゃんとか、部下に盗んだ車を返して来いと命じたゲバラが「盗んだ車で行くくらいなら俺は歩く」と言った直後に『ハバナ迄289km』ってテロップが出たり(笑)本人たちはジョークで言ったのではないんだろうけど、そういうちょっとほっとするような風景もあの時あの場にはあったのでしょう。
それにしてもベニーのゲバラっぷりはすごかった。ゲバラやん、もう。顔立ち自体はそんなに似てないと思うんだけど、この作品ではどう見てもゲバラだったぞー!体重もかなり落としたとか(-25kg)…『ユージュアルサスペクツ』の時くらいなんじゃないのそれ……ひいー。今回製作も兼ねているし、彼のこの映画に対する情熱が窺えます。そしてソダばあの作風ってホント幅広いと思った。『オーシャンズ』シリーズも撮ってるひとだもんなあ。
パート2の『39歳 別れの手紙』は、カストロと別れたゲバラがボリビアで捕えられ処刑される迄。観る前から気が重い。観るけど。
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2009年01月09日(金) ■ |
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白目続き |
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■『東京サンシャインボーイズ15年ぶり復活!…シアタートップス3月閉館で再結集!』 (白目) ……とれねえ、ぜってえとれねえ。 伊藤さんも出るとのこと。伊藤さんの霊とは言わない迄も、思いみたいなものはTOPSに残っているかもな。嬉しいことだ。 と言えば、善ちゃんは出られるの?スケジュール的にどうなん? 諦めないで最大限の努力はしよう……ダメでも仕方ないけど、うらみっこなしよー
■と言えば とれねえよ〜と思っていた『ムサシ』がとれた。『蜉蝣峠』もとれた。ビックリした。 こっちで運を使い果たしているようです。先が思いやられます。まあいいや、なるようにしかならん
■ところで NINのホリデイギフトが届きましたが、読んでの通りです(白目) このひとごとのようなコメント……(笑) リンククラブから一万円返って来たら500GBのHDでも買うか。返って来たらな。 しかしロブが「有志がきっと編集してアップしてくれるよ!」つってるので、落ち着いてちょっと待つか。 うーん、オープンソースって言葉を噛み締めております。流通って言葉もなー
■ロン・アシュトン死去 フジでのストゥージズが最後でした。安らかにおやすみください。60なんて、まだ早いよ
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2009年01月03日(土) ■ |
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『悪夢探偵 2』とか |
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■年末年始 ・『スケバン刑事』を再読して涙ぐんだり。今読むとムウ=ミサっていいやつだな…(笑) ・今年も箱根駅伝でスパネコ(ボザッピィたち)を観る。かわいい(往路、復路)。それにしても東洋大の山登りの子はすごかったなー ・Macユーザーでリンククラブに関わったことのあるひとはご注意をー。周囲でも2人いたので結構いるのでは。私も友人から連絡貰わなかったら気付かなかったよ…年末のどさくさに紛れてって感じがありありだ(笑)詳しくはこちら↓ リンククラブ被害報告まとめ 私の場合は直接口座引き落としだったのでもう落とされちゃったよ。問い合わせたら返金しますと返事は来たけどどうなるか…。ここのニューズレター、面白い内容で好きだったのに、こんなことで信用出来なくなるとは残念だよー
■その気遣いは逆効果かと ヤフオクでマンガを落札して送ってもらったんだが「マンガと判ると困るってひとがいるので、違う品名で送りますね」とあって、てことは『書籍』とかそういう品名で来るのかなと思ったら『車の部品』だった。どう見ても車を持ってないこのウチにそんなもん……その方が余程怪しいじゃん!まるでエログッズとか買ったみたいじゃん!(泣)
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『悪夢探偵 2』@シネセゾン渋谷
今「しねせぞん」が「死ねセゾン」に変換された…いやー!(泣)ここ数年、新年一本目の映画は気が沈むものばかり観ているような。ね、狙ってる訳ではないですよ……。やー、でもいい話だった。気は沈んだ。しょんぼり。以下ネタバレあります、未見の方はご注意を。
塚本監督はホラーのフォーマットを使って泣ける映画を撮るのが得意ですが、それじゃあそのフォーマットを取っ払ったらどうなるのかしらんと思ったー。ラストシーンがあまりにもよかったから。で、そのシーンってホラーサスペンスがどうのと言わなくてもいい程の優しいシーンだったから。でもそれ言ったら『ヴィタール』の「うーん、いい匂い」とか、『ヒルコ 妖怪ハンター』の雲がふわふわとか、そういうの全部泣けるんだよなあ。
おかあさんがハンバーグ作ってる間、何度も、それはもうしつこいくらい京一が振り向くんだけど、あれっていつおかあさんがいなくなっちゃうか不安で、しかも絶対いなくなるってのが判ってるからだよなあ。そしてあんな光景が、過去実際にあったかすらも曖昧。でもそんなちょっとした風景や、自分の寝顔を見て笑っている両親の姿を、現実のものとして思い出に残せたらいいなあとか、それがあるだけでもちょっとした支えになるのになあと思った。しょんぼり。誰も悪くないのにね。
イメージシーンが多いので、もう詩的とすら言えます。維新派!?なモチーフもあり。事件が解決でドンと言うスッキリさは前回よりもなく、よって叙情的。そしてその、内面を表情で表現する龍平くんの面構えがとてもいいです。
ところであのくるみちゃんはあのくるみちゃん?あれっと思ったのですが。そして三浦由衣ちゃんの顔がバックホーンの山田くんにすごく似ててもう気になって気になって(笑)正面からバシッと撮るショットが多かったのであの目力が直球ですよ。いやー似てた。他の作品で三浦さん観てもそう思わなかったんだけど。
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