I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2008年03月29日(土) ■ |
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『狂言劇場 その四』とか |
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『狂言劇場 その四』Bプロ@世田谷パブリックシアター
ずっと気になっていてやっと観に行けたー。能楽堂ではないホールで狂言を上演する時は、能舞台の柱をとっぱらった状態のセットを組むのですが、これはこれでシンプルでいいですね。
Bプロは「盆山」/能楽囃子/「唐人相撲」。どれも初見だったのですが、創作部分も多いのでしょうか。「あそこに隠れておるのは萬斎じゃー!」ってあんたそれ名指し!と大ウケのところもありました。「唐人相撲」は日本の話じゃなかったし。
英語字幕もついていたので、むかし言葉が聴き取れなかったら字幕を見て補完しましたトホホ。ホームシックのおすもうさん、ってなんだかかわいいな。それにしても「唐人相撲」はアヴァンギャルドだったなー、あんなに狂言から遠いものがあるなんて!でも歌舞伎でもウェストサイドストーリーな振付けがあったもんな(笑)伝統芸能って常にその時その時の現在を呑み込んで行くからこそ、ずっと残って行くものなんだろう。人間国宝の芸をこんなに気軽に観られるってのもすごいことだ。嬉しいし有難いことです。
能楽囃子も、横笛でクラシックのフルート曲みたいなフレーズを吹いていたのがウケていた。格好よかった!
それにしても、あの中国語はどこ迄本当だったんだろうか(笑)通辞役の石田さんが面白いのなんの。萬斎さんが相撲取りってのも面白い(笑)狂言は基本すっぴんだから、これも心眼で観るもので、やはり日本って心眼が基本なのかなと改めて感じました。
野村さんとこは足袋が黄色でかわいいなあ。衣裳もかわいいー。嬉しそうに帰って行くおすもうさんと、それを見送る中国の皆さんもかわいかったー。
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■思わず振り返ったがな! ソフトバンクのブラピの新しいCMの音楽、ソウル・ウィリアムスやがな!!!!!(驚愕) なんか馴染みのあるドラムの音が…と思えば…でもまさかTVで聴くとは思わないからしばらく考えちゃったよ! これを機に日本で売れればいいーてか皆タダ聴きせず購入して聴いてあげれ…… http://niggytardust.com/
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2008年03月27日(木) ■ |
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『トゥーランドット』初日 |
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祝祭音楽劇『トゥーランドット』@赤坂ACTシアター
はあー行けたーよかったー。いやはやグランドオープニング作品と言うことで華やかないい舞台でした。初日なのであんまりネタバレしないように+劇場の印象など。
・ステージが近く感じられる構造です。観やすい ・席間が狭い(苦笑) ・席によるかも判らないけど(J列だった)、オーケストラの音がすごく大きくて迫力です。編成もデカいんだと思う ・んが、それが徒になる部分があって…アンサンブルの歌が聴こえないんだー ・これは勿体なかった!特に序盤は歌詞が殆ど聴きとれません。ツカミのとこなのにー! ・下手側だったんだけど、そっちにパーカッションがあったみたいで、それと金管の音がとにかくデカくて ・「カラフをつかまえろー!」辺りから歌とオーケストラのバランスがよくなってきた。こっちの耳が慣れたのかも知れないが ・反面、ソリストはマイクしてますー!て感じで ・あと男声ソリストのキーがひく〜く設定されてたような…意図的かな?結構皆さん出すの苦しそうだった
アンサンブルの合唱はすごくよかったんです。そして歌が入らない、オーケストラのメインテーマとかは素晴らしくよかったです。だからバランスの問題かな…ここらへんちょっと勿体ないと思った。今後微調整があればいいなー。
ひとが沢山死ぬ話でヘコんだ…が、それを乗り越えてがんばるのよー!と言う非常に前向きな話で、フィナーレの高揚感にはグッときました。民衆も沢山死ぬんですが(…)プリンシパルの中にも、出て来た時点で死の予感満載のひとがいて、あ、この子とこの子とこのひと絶対死ぬ!てのがもうありありなんですよ(泣)台詞もそんな前振りが沢山でー。悲劇になるのはもう見えているのですが、そうなった後にどうするか、てのを描いていたので、残されたひとたちも生きる気力が湧くと言うものです。テンポのよい話運びで滑らかに観れました。
アーメイさんの歌は素晴らしかったー。日本語上演だったので、台詞運びがちょっと危ういところもありましたが、気になる程ではありません。初日の緊張もあったのではないかと思います。登場シーンの存在感もすごかったです。こえー!みたいな。花婿候補が処刑されるのを黙って見ているその佇まいのクールビューティっぷり!
で、そのアーメイの芝居(台詞)部分を受けることが多いのが獅童さんで、結構大変だったのではないかと思います。理解者がいない、孤立していく武将と言う役柄からも、タフな仕事だと思います。だから宦官ミン(彼も属するところがない孤独な人物)とのシーンはせつなかったな。で、トゥーランドットはそのミンにだけ悩みを打ち明ける。この3人の、似たもの同士なのにどうにもお互いを理解出来ない悲しみみたいなものがなんと言うか…いろいろ考えさせられることが多かったです。理解出来ないから寄り添いたいのかも知れないけどね。
北村くんすごくよかったー。本人が書いてる通りメイク濃かったー(笑)おてもやんかみたいな。柿落としの1曲目を唄うという大役を堂々と果たしていました。軽妙、鮮烈。ストーリーの傍観者でありつつ、民衆の代表でもあり、「どんなことがあっても生きていく」したたかさと強さを持っている。あ、そういえば最後のトゥーランドットの台詞、何となく『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラを思い出したなあ。
あとはー ・安部なつみちゃんの歌がよい。ひたむきないい役です! ・早乙女太一くんは滑舌がイマイチなのに台詞回しが非常に艶っぽくすごいなと思った。あとやはり身のこなしが美しい ・アンサンブルは歌/芝居チームと殺陣チーム、祝祭チーム(おどりとか演奏とか)に分かれているんですが、チームワークがよさげな感じで好印象 ・いぬのぬいぐるみが気になった(笑) ・美術がレイヤー構造で、幕やセットで舞台の一部を隠すシーンが多い。舞台を観ているのに視界が制限されると言うちょっと面白いつくりです ・プログラムがすごい凝ってるよー!(宣美同様祖父江慎さん装丁)そんな豪華なプログラムにジャージで載るスズカツさんが面白過ぎた ・劇場案内のおねえさんたちもトゥーランドット仕様の衣裳着ててかわいかった
千秋楽にもう一度観に行きます。楽しみ。サントラ出ればいいのにな。
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■『HYMNS』『DUET』仮チラゲット チケットとれますようにー
■なんかいろいろ出てきてるな 長塚くんの新作@PARCOも楽しみです。しかし5月阿佐スパとれてないー激戦過ぎる(泣)
■俊太郎のツアー 現ちゃんとレピッシュのカヴァーやってる。5月のヤマジとの共演は行きます
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2008年03月26日(水) ■ |
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うーむ |
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O-WESTとNEST連動のst. patrick's dayのおまつりで、アイリッシュものやらケルティックものが集う『the WILD ROVER』に行く予定だったんだが仕事がどハマッて行けまへんでした。明日のトゥーランドットへは行けるのだろうか。
ちなみに目当てはWESTの方でやった筈のJOHNSON'S MOTORCARだったんですがどないでしたかー。
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2008年03月24日(月) ■ |
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NKDS補足 |
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19日、東京キネマ倶楽部のセットリスト。
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01. Susan Sontag 02. Dub Liz 03. AAAL 04. Caroline Champetier 05. Pinocchio(Wayne Shorter) 06. Invocation 07. Dub Sorcerer encore MC 08. Betty-Go-Round 09. Eighty-One(from『E.S.P.』Miles Davis)
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そしてBobbidaさんが書いてくれましたよー!
■Bweebida Bobbida『Naruyoshi Kikuchi DUB SEXTET@東京キネマ倶楽部』
本田さんの休みどころがあったんだ!と自分の目と耳の節穴さ加減にガックリです。そういえばブラシの音がかなりその場でいじられてたなあ…あああ、こういうふうにちゃんとしたレポートが書けるようになりたいものですよ……。
そうそう「81」ではパードンさんのPAソロと言う珍しいものもありましたね。本編終了後、本田さんを残して小走りで帰るパードンさんがちょっとお茶目だった(笑)アンコール終了後はゆっくり歩いて帰ってった。出入りする時、一度壇上に上がらないといけない構造のステージなのでどうにも落ち着かない(笑)
ダブPAで思い出したが、来週のMUTE BEAT復活ライヴが楽しみだ。宮崎“DUB MASTER X”泉氏の気合いの程からも、すんげいものが聴けるだろうと楽しみにしております。
生きてると再結成が出来るんだよなーとあたりまえなことにしみじみする今日この頃野口五郎。
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2008年03月22日(土) ■ |
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どうぶつざんまい |
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今日は、神楽坂のおまんじゅうカフェでマツ子さんとそのこどもたちをデレデレ見たりさわったりして、散歩してのらねこをデレデレ見たりさわったりして、『ライラの冒険』でよろいぐまちょ〜かっこよくね〜?とデレデレして、ハンズ裏のねこカフェでこねこ8匹をデレデレ見たりさわったりしました。花粉とねこ毛で喉と鼻と目がでろでろです。
・マツ子さんは大層綺麗な毛並みのねこなんだが、砂浴びして砂と草まみれになっていた。そういうとこにもデレデレ ・ねこカフェには土鍋が置いてあり、そのうち1匹がちゃんと入ったので生ねこなべが見れた。どよめきが起こり写真撮られまくりだった ・ねこ「カフェ」なのにドリンク飲むの忘れた ・なんか煙突掃除をしたみたいなねこがいちばん気に入ったんだがケージの中で睡眠中でさわれなかった
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『ライラの冒険 黄金の羅針盤』@池袋ヒューマックスシネマズ4 シネマ2
もうよろいぐまだけが目当てで行ったので大層楽しめました。よろいぐまかっけー!たまんねー!何かようわからんとこもありましたが(原作読んだささんによるとすごいはしょってて順序立てもバラバラらしい)まあいいや。よろいぐまが素敵だったから。他のどうぶつもかわいかったー。
これからくまのことばっかり書きそうなので、先にビックリしたこと等を書いておく。いやホントくまのことしか頭になくて、予備知識全く入れてってなかったのね。
・サイモン・マクバーニーが出てた ・主題歌がケイト・ブッシュだった ・ファンタジージャンルってファンタジーなのに戦争大好きだよねー(どんより) ・その他大勢の死んでく兵隊とか魔女とかがねえ、観てる方としては怖いしつらいわ… ・で、ファンタジーかと思って観てたら「切り離し」の実験室のとこだけ妙に近未来SFテイストだったのがなんか間が抜けてておかしかったどん
いやそのよろいぐまってのがね(イオレク・バーニソンと言う名前。名前も素敵だ…しかも声がイアン・マッケラン)、よろいぐま族の王子さまなんだけどハメられて決闘に破れて追放されて、人間のいる集落に辿り着いたら魂同然のよろいを奪われて、夢も希望も失って、修理屋さんのバイトみたいなのしてて、バイトのギャラはバケツにどばーと入れられたウィスキーで、それをがぼごぼ呑んだくれてどよーんとかすんごいやさぐれてんの(泣)それがよろいを取り返したらもうすっげー凛々しくて!キャー!てなもんですよ…素敵だ!
ライラによろいが隠されてる場所を教えてもらって、その建物にどかーんと入ってってどかーんと出てくる迄しばらく間があるのね。その間が…「何?今中でよろい着てんの?装着してんの?」とか考えるともうニヤニヤがとまらん!くまが一所懸命よろいを着てるの想像するともう…イオレク!カッコE!とか言いたくなる!しかもそのよろいってのが、流れ星を拾って作ったスカイアイアンって言うの!イオレク!ちょーカッコE!
と言う訳でイオレクにメロメロです。しかし再びの決闘相手、ラグナー・スタールソンってくまもまた…ちょっとアホのこみたいで憎めないんだなー。この世界の人間は、ひとりに1匹動物の姿をしたダイモンと呼ばれる守護精霊を連れてるんだけど、くま族はダイモンを持てないのね。ラグナーはダイモンがほしくて、でも手に入れられないから代わりに人形とか持ってんの。いじらC!
で、イオレクとダグナーのくまバトルがもーすごくてすごくて素敵すぎた。ここだけもっぺん観たいよー!ダグナーが手下にガショーン!てかぶとを被せてもらうシーンとかぎゃー!て感じでした。で、もうさらっとネタバレしますがイオレクが勝って、見守っていたくま族たちがあんたが王だー!と喝采を上げるんですが、それっきりなのねー。あとはイオレクしか出てきませんでした。なんだよこれからイオレクがくま族引き連れてライラを助けるんじゃなかったのか…と思ったものの、いや、イオレクは王だけど一匹狼(くまなのに?)なんだよ、ちょーかっけー!とまたふりだしに戻る。
あー何かくまのことばかり自動書記で書きました。あーイオレクかっこE!(復唱)そんな話です。違います。
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■考えごとをしたくない時は〜 ぎょうざを大量に作るといいね〜。また60個くらい作ったどん(何故適量に作れないのか)
■しかし これ迄「家で作るぎょうざはキャベツ」と言う根拠のないポリシーがあったのだが、白菜が安かったのでそっちで作ってみたらうまくてですね……なんか悔しい
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2008年03月19日(水) ■ |
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“presentation of NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET spring'08” |
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(3月24日付の日記に補足あり)
“presentation of NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET spring'08”@東京キネマ倶楽部
ぐはははは、もはや凄過ぎて笑う。腰が抜けるっちゅうねん。これはやばいなー、やばい。凄過ぎて長くは続かないかも知れない(と縁起でもないことを)。いや勿論、ずっと聴ければそれは嬉しいことだけど。
と、お披露目ツアーなのにもう終わりを心配してしまう程の振り切りっぷりでした。こえー!観れる限り観ておいた方がいいぞこれは。って、それはいつもそうだけど、菊地さんのやることって。
大体あれ(アルバム)をどうライヴで再現するのんと言うところからもう理解不能で、実際ステージを観てこうなるのか!と腰が抜け、最後はMCのおかしさも相俟ってゲラゲラ笑うしかないと言う。2ホーンのハードバップ編成。その場でダブを入れていく手法はKQLDでもそうでしたが、なんつうか…ハード度が違う。
メンバー。 菊地成孔:Ts、類家心平:Tp、坪口昌恭:Pf、鈴木正人:B、本田珠也:Drs、パードン木村:Dub Engineer
KQLDではPA卓だった木村さんがステージ上にいるので、どこらへんでダブをかましているのかがよく見える。2ホーンのユニゾンから始めて、それぞれのソロにバラけていく。しかしそのソロの後ろで動く音がむちゃ算数だったー。1曲間のBPMは基本同じなのか?にしてももうどばどばのポリリズムなので、数小節毎にBPMが変わるように聴こえる。鈴木さんと本田さんのリズム隊は休む暇がない。しかもそれが速い。菊地さん、坪口さん、類家くんはソロ回したりするから休みがあるのね。まあそのソロが吹きまくりの弾きまくりなのですが。リズム隊は休まない。で、そうこうするうちホーンがまたユニゾンに戻ってくる。アタックビシバシ。曲間も短い。終わるとすぐ次のカウント。
坪口さんがピアノの上に置いてた機材て何だろう。その場でピアノのフレーズをサンプリングし乍らピッチやリズムを変えて、それとピアノを組み合わせて演奏したソロはかわいかったよ。音がむにゃむにゃするの。かわいかったのはそこだけかな…あとはもうひたすらハードビターストロング。今回はグランドキャバレーでの演奏で(またいい根城になりそうですな…)、椅子100スタンディング600てとこでしたが、ダンスフロアで狂ったように踊りたいひととエレガンに聴き浸りたいひとどちらもがどどどどーしよー!てなってる感じでした。前半と後半の色も違いましたしね…。それがまた面白かった。
あと面白どころと言えば類家くんが最初のミュート使ったソロのとこでそのミュートをがしょんと落としてあたふたしたとか類家くんがすごくいじられたとか演奏してないプレイヤーはステージ脇にはけるんだけど坪口さんがニヤニヤしてたとかそんなとこでしょうか。
きっと難しいことはbobbidaさんが解りやすく的確に鋭いことを書いてくれるだろう…マイルスとの関連性とか。あとで読みに行こう……楽しみにしております(とここで言う)。
えーと、フェスに出るそうです。ふたつ。まだ発表しちゃならぬと言うことでしたが、なんとなくのヒントは出ましたよ。あれとあれのようです(笑)しかしこれ、フェスのタイム感でやるとどうなるのかな。今日の後半分をどどどっとやるのかな。それは相当だぞ…すごいと思うぞ……。
もうどっかり聴き疲れたのですごいすごいとうわごとを言い乍ら寝ます。ぐうぐう。つうかこれきっと翌日読みなおして「何書いてんだ自分!」と思うに違いない。それでもいいや。とにかくすごかった。
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2008年03月18日(火) ■ |
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やらかした+『INOUE TSUGUYA GRAPHIC WORKS 1981-2007』 |
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今日はジミーイートワールド@AXだーと確認したら昨日のチケットだった。 …仕方ないじゃあ当日券だ(2daysなので)と財布を見たら5,000円しか入ってない。1,000円足りない。 万札入ってると思ってたのに。そうだ昨日井上さんの作品集買ったんだった。 銀行のカードも忘れてきた。 あああ。
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■『INOUE TSUGUYA GRAPHIC WORKS 1981-2007』
最初に告知された日から3週間遅れての発売。いやもう手に出来た時の嬉しさと言ったら…井上嗣也さんの作品集が出るなんて!
中島英樹さんも書かれてますが、とにかく滅多に表に出ない(戸田正寿とサイトウ・マコトとの鼎談が載った『イラストレーション No.24』は今でも大事にとってあるよー)、自分の作品をまとめないので有名な方。過去ちょっとしたカタログ的なものは出ましたが、自分主導で作品集を出すと言うことはないと思っていました。それを口説き落とした(と思われる)出版者の方に感謝感謝です。
中島さんが「妖怪」と書かれてますが、ホントそう思います。妖怪と言うか…アートディレクターと言う名の怪物だと。
あ〜楽しみ過ぎて通販なんてありえねー届くの待ってらんねー実物を見た途端に連れて帰るよと発売日に書店に走りました。職場出るの待ち遠しくて仕方なかった。そしたら3月10日に延期になってた。泣きそうになった(マジで)。10日に行ったらまた延期になってた。上田現のこともあったのでもうどんだけ落胆して帰ったか。
あと通販だとちょっと折れたり凹んだりしてるのを避けられないじゃん…それは予約も同様で。予約するとレジの後ろの棚に、店員さんが選んだものが置かれてそれが渡されちゃうじゃん。いや、折れててもいいの。凹んでてもいいの。その折れや凹みを自分で選びたいの。均質で提供される商品ではあるけど、そういうちょっとした違いを自分で見て、触って、気に入ったものを手に入れたかった。そんな思い入れを抱いてしまう程大好きなのです。
持って帰るの重かった。でもその重さすら嬉しかった。
印刷面でちょっとトラブッて発売遅れたと聞きましたが、それも納得。色がさわれる!インクが層になっているのがさわると判るのです。可能な限り広告本体に近付けたクオリティで刷られているのではないでしょうか。広告の作品集って、成果品をスキャンして色分解しただけ、のものも多いのでこれは嬉しかった。まあ当然か。出すからには、と言うやつだ。
井上さんの“怪物”っぷりはその強度にある。広告とは最も遠いところにありそうな野蛮なグラフィックを掴み、ポスターや出版物の領域に投げ飛ばす膂力の強さ。帯文にもある通り、速く、強く、遠くへ。写真の選択力、その暴れる写真を枠に収めるトリミング/レイアウト力、計算され尽くした配置のタイポグラフィ。そしてそれを形にするのは印刷と言う手法しか有り得ない、と思わせられる出来上がり。野蛮で美しく、大胆で繊細。印刷、紙、写真のパワーは井上さんから教わった。そのパワーは、常に生きることを問い、生きる喜びに満ちている。発売が遅れ、このタイミングで手に出来たことはよかったかも知れない。
そして勿論、ご本人によるコメントは掲載されていない。プロフィールと謝辞リストのみ。美学としか言いようがない。373点の図版の力をご覧あれ。
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2008年03月15日(土) ■ |
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『東京』とか |
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ぼにゃーとしてる間にいろいろ決まっている。お知らせくださった方、有難うございました。
■『HYMNS』@青山円形劇場 2008年5月10日(土)〜25日(日) ----- 構成・演出:鈴木勝秀 出演:佐藤アツヒロ、小松和重、みのすけ、永島克 ----- LYNX(リンクス)、MYTH(ミス)、HYMNS(ヒムス)。 HYMNS=賛美歌。 そして、今、ZAZOUS THEATERを天に返す。 鈴木勝秀(suzukatz.) ----- あーやっぱり三部作のだったー円形だー。 なんだよザズゥシアターも天に返っちゃうのかよ…どいつもこいつも……(やつあたり) それはいいんだ、スズカツさんが決めたことならな。 それにしても魅力的なキャストだ。チケットとれますように
■今出てる演劇ぶっく 池田成志のインタヴューが非常に面白いです。鈴木勝秀観が特に。これはナルシーにしか言えないことですなー大体ナルシーは歳下なのにスズカツさんのこと呼び捨てだしなーずっと。 先日のホレスタでの、なんで舞台ばっかりやるのん?て質問に対しての答え方も、のらりくらりとしていてそこがまたらしくてよかった
■あかほりがすごく働きます なんかどどっと出てきてるので自分用にメモ。舞台関連のみ。 ----- ・青年座『ねずみ男』@本多劇場 2008年4月19日(土)〜27日(日) 作:赤堀雅秋/演出:黒岩亮 ・ENBUフェスタ『さくら』@笹塚ファクトリー 2008年4月29日(祝)〜30日(水) 作・演出:赤堀雅秋 ・THE SHAMPOO HAT『立川ドライブ』@シアタートラム 2008年5月29日(木)〜6月8日(日) 作・演出:赤堀雅秋 ・3軒茶屋婦人会『ウドンゲ』@ベニサン・ピット 2008年7月10日(木)〜27日(日) 作:赤堀雅秋/演出:G2&3軒茶屋婦人会 ----- 『立川ドライブ』は4月オンエアの『週刊 真木よう子』内の『立川ドライブ』と同じ脚本なんですかね…それにしても遅筆で有名なひとがこんだけ抱えてるぞどうなるのか身体には気をつけてください
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赤坂RED/REVOLUTION 第一弾『東京』@赤坂RED/THEATER
そんな遅筆のあかほり(敬称略が敬称)が、以前演ぶゼミナールの教材として書き下ろした脚本に加筆修正し、ストーリーに必要な登場人物を全てオーディションで選んだ公演。昨今の公演事情は、まず数年先迄埋まっている劇場のスケジュールを押さえる、そのスケジュールから調整したキャストを選ぶ、それから脚本を書く、と言うものが多い。作品ありき、ではない状況になりがちだ。必要なのは「いい戯曲・演出家」そして「力のある俳優」。RED/THEATER発信の新企画だそうです。制作はゴーチ・ブラザーズ(阿佐スパのとこ)が担当。今後も定期的に公演を打っていくとのこと。
とても青い脚本に、とても青いキャストと言う相性のいい仕上がりでした。この青さを今の年齢で描けるあかほりはすごいなあ。そして出演者の青さは、巧さでは出せないもの。決して格好よくなく、不様でもがいていて、とても恥ずかしいものだ。しかしこの青さは、拙いものではない。不器用ではあるが。
そしてやっぱり希望で終わる。何も解決していないけど、そして解決なんて道はなくても、全てを吹き飛ばすあのラストシーン。ピース!
近頃言われる“カオス公演”にはない魅力があった。初見の役者が多いのに、誰ひとりとして印象に残らない顔がない。15人の役者、全員がだ。全員に見せ場と言うかひっかかりを作る脚本演出のバランスもあるだろうが、役者それぞれのツラ構えがいいし、それが役柄に張り付いている。ところどころ、ああこれはかなり細かいところ迄演出(この場合は演技指導としての)されてるなあと思える表情、動きはあるが、それをどうアウトプットするかは役者個人の力だ。若者のイライラ、若者のはぐらかし、若者のナルシストっぷり、若者の空回りっぷり。
それにしても…登場人物全てに作家本人の要素が見える、性的な要素が必ず入る、飲食シーンが必ずある……。あの構成演出家と非常に共通するところがありますな……。道理で惹かれる訳だ。典型的なシゾイド気質じゃないか。憑依で書くのではなく分裂で書く。障害がどうこうって意味ではないよ。うーん、やはりいつかは観てみたい、このひと脚本、あのひと演出で。
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■よだん 『レインマン』に続いて隣席の男性客がガン泣きしてしまいどうしたものかと…いやどうもしなくていいのだが。ガツーンと入るツボ、てのはここなんだろうなあと言うのはある。男のひとってやっぱりロマンティストなんだろうな
■よだん2 久し振りに赤坂に行ったので、ついでにと赤坂サカスをうろうろ。BLITZ、ACTシアターも偵察?してきた。あらまあどちらもエラい立派な建物に…前のはどちらもちょっと豪華なプレハブ、って感じだったのに(笑)
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2008年03月13日(木) ■ |
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いい天気 |
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古い友人たちと連絡をとって。行けないから私の分も見送ってきてと言われて。 今は東京から離れている友人もいる。 会場に行けば誰かと会えるかな、大概知ってる顔に会うだろうなんていつもの通り。 まるでライヴに行くかのようだ。
すごいひと。そうだ、彼は人気者だ。皆から好かれてた。 仕事で最後迄いられない。紅梅を献花して、そこで手を合わせてきた。 とてもいい笑顔の遺影。
現ちゃん、おつかれさま。 楽しかったなあ。たくさんたくさんありがとう。 素晴らしい音楽を。その音楽が縁で出会った友人や、沢山の出来事を。 忘れないよ。
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2008年03月10日(月) ■ |
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早い |
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現ちゃんが亡くなったとのこと。
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2008年03月08日(土) ■ |
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『わたしいまめまいしたわ』とか |
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『わたしいまめまいしたわ ―現代美術にみる自己と他者 Self / Other』@東京国立近代美術館
所蔵作品からの企画展ですが、近美だけでなく京都国立近代美術館、国立国際美術館からのコレクションも。ワンフロアのみでしたが見応えありました。8セクション。セクション毎に記されているキュレーターの解説テキストが、優しい眼差しの印象に残るものでした。
澤田知子の『ID400』!彼女の代表的な作品で、何度も観ているものだけどいやはや何度観ても面白い…今回は入口付近にまず『SKIN HEAD』が展示されており、彼女のすっぴんを観てからの『ID400』だったので、また違う印象も。しかしやはり、彼女は彼女でしかないのだ。それは誰もがそうだ。
ビル・ヴィオラの『追憶の五重奏』も観れたーそだーここ所蔵してるんだった。河原温の電報シリーズも観られて嬉しかったー。
あの“歌”がフロアの向こうから聴こえてくる。一度しか聴いていない曲なのに、初見の時のことがくっきり思い出された。出品されているとは知らなかった、高嶺格の『God Bless America』だ。
5年程前に『連続と侵犯』展で観たもの。9.11がなければ生まれなかった作品でもあって、当時のギャラリーのちょっと異様な雰囲気は今でもよく憶えている。これもアート・イズ・レジスタンス。作品を作る、食べる、話す、触る、抱く、眠る、生きる。
宣美等のグラフィックは全て服部一成さんでした。格好よかった。
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■東西線だったので 神楽坂に寄って、ねこがいるおまんじゅうのカフェに行ったよー!マツ子さんてねこがすごい美人で素敵だったー!凛としてるの。お店のひとからも「マツ子さん」てさん付けで呼ばれていた。おまんじゅう蒸かすせいろみたいなのの上にのっかっちゃってて(多分あったかいから)、おまんじゅう出す度その蓋ごと持ち上げられて移動させられていた。そこ迄されてるのにどかないと言う…多分この店でこの子がいちばん偉い(笑)あとトンって呼ばれてる子もいたよ。しっぽがたぬきみたいだった。かわいかったー
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■ANDY SUMMERS『I'LL BE WATCHING YOU: INSIDE THE POLICE 1980-83』@未来画廊 金曜日はこれに行きました。バーも併設されているギャラリーで、半分がギャラリー、半分がバーに展示されていましたが、バータイムにしては早い時間に行ったので、カウンターや個室の中に展示されているものも全部観ることが出来た。前半はアンディのセルフポートレートとスティングを撮ったもの、ツアー先のホテル等で撮った人物写真で、どこにもスチュがいないのでおいおい…と思ったが、後半やっと何点か出てきたホッとした(笑)メンバー以外のものを撮ったものもちょっとヤバめで素敵な写真が多かったです
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2008年03月06日(木) ■ |
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BROKEN SOCIAL SCENE & STARS JAPAN TOUR 2008 |
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BROKEN SOCIAL SCENE & STARS JAPAN TOUR 2008@LIQUIDROOM ebisu
ぎやーんすごくよかったー!ARTS & CRAFTSを代表する2バンドのカップリングツアーです。
STARSには10分程遅刻(泣)初見でした。BSSのエイミー所属のバンドです。トーキルのピアニカかわいい。tpちょっとよれる(笑)フィル・コリンズの「One More Night」をちょこっとやったようなー気のせいか?やーんよかったよー。また観たい。
BSSってフジで観た時の印象で、野外の開放感溢れる感じが合うのかなーと思ってたけど、天井低くて圧迫感のあるリキッドもどハマりだった。密室芸だー。夜中のクラブでぐわーと多幸感が来るのに似てた。ヤク使わなくてもトベるぜ岡村ちゃん!(名指し)BSSのメンバーがヤクやってるかは知りませんが…なんだろ、ケミカルじゃなくてしょうゆ一気飲みでもトベるんだよとかそういう感じ(どんなだ)音の力ってすごい。
曲間殆ど空けずに繋いでいくとこも、流れが出来て気持ちいい。拍手のしどころに困るけど(笑)
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セットリスト
01. Superconnected 02. 7/4(Shoreline) 03. Cause=Time 04. Stars And Sons 05. Farewell To Pressure Kids 06. Fucked Up Kid 07. Safety Bricks 08. Fire Eyed Boy 09. Almost Crimes 10. Frightening Lives 11. Back Out On The Cock 12. Looks Just Like The Sun 13. Water〜(新曲?) 14. Tepeslan〜(新曲?) 15. Ibi Dreams Of Pavement〜Jam encore 16. K.C. Accidental
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1曲目からケヴィンのマイクがトラブって、他の空いてるマイクで唄うことに。その後ダメじゃ〜んと皆引っ込んでしまいひやっとしたー。仕切り直しの「7/4(Shoreline)」ではSTARSの演奏を終えたばかりのエイミー、トーキル(tp)とベースのひと(ごめん名前憶えてない・tb)が参加!一気に取り返す。
その後も音は安定しませんでした。でも…このひとらCDよりもライヴが断然いい……ってのはこういうトラブルをプラスに変換する臨機応変さがあるからなのかな。アメーバみたいに音の形が変わる。アンコール前、ひとりで出て来たケヴィンがヒューマンビートボックスから始めて、徐々に戻ってきたメンバーがフレーズやリフ、リズムを足していく即興曲から「K.C. Accidental」になだれ込んだ時の盛り上がりと来たら!格好よかった。
クラブ云々ってのは、フジで観た時よりもダビーな曲調が多かったと感じたことと(だからPAがトラブったのは惜しかったなー)、ギター3本一気にぶわーと弾くとシューゲイザー的な高揚感がドカンと来ること。これが昼間の野外だと、轟音が空に吸い込まれて行く気持ち良さがあったんだけど、リキッドだと音が籠って逃げ場がない分こっちの身体がふわりと浮くような感覚に見舞われる。これは意外だった!BSSをそういう風に聴いたことはなかったので。90年代始めのシューゲとはまた違うんだけど。元気いいし(笑)や、やっぱライヴのがいい…アルバムも好きだけど……。
あと個人的に、ケヴィンの声って高音がクリスピン・ハントに似てるなあと思った。それもあるし、シューゲな匂いもするし、ギターがガキャコーンて鳴るし、カナダのひとらなのに何となくUKな印象。
と言う訳でかなり好きなバンドなのですが、未だにケヴィンとエイミー以外のメンバーの名前が憶えられません。ファイストもリサも来なかったしね。何人いるかすらよく分からん…「あのギター弾いてるひとが〜」とか言ってても次の曲でベース弾いてたりするしな!ドラムのひとがいつのまにかキーボードのとこにいたりするし。パートと名前を照会しようとしても出来ないんだよ!(笑)
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2008年03月05日(水) ■ |
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いろいろ |
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■『GHOSTS I - IV』 はああ、なんとか落とせた。しかしひとさまのご好意に与ってる状態です…復旧したら自分とこのを落とすぞ。iTunes用の高音質のやつを。 しかしリアルタイムで「ごっめーんパーティだっつってビール沢山用意してたんだけど君ら遥かに予想より沢山来たからさあ〜」(意訳)「数時間後には復旧するから」「待てないってひとはAmazon.comで$5で買ってみて」と言ったトレント署名のコメントがサクサク上がるのは好感持てます。彼今香港にいるようなんですが(何かずっといるねえ。何してんだろね)そこから更新してる様子。ツールをうまいこと積極的に使ってますね。webのいい面を、前を向いて見せてもらえるのは楽しいもんです
■メモ ・インストのみ36曲、2分台のものが多い。最長で5分半くらい ・まだ1周しか聴いてませんが、アンビエント+インダストリアルでありつつルーツはアメリカじゃないぞーて感じ ・一聴モチーフ集な印象もありますが、構成は綺麗にまとめられてる感じもします ・タイトルからしてブライアン・イーノとデヴィッド・バーンの『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』をちょっと連想しちゃったな…内容は勿論違いますが ・ダウンロード版にはmp3ファイルとブックレットPDF、ジャケット画像、壁紙がセット。iTunesにぶっこむと曲毎に違うアートワークが表示されます。これいいねー ・ブックレットはその36曲分のアートワーク含め全40頁。こちらでフリーダウンロード出来ます。綺麗ー ・参加者としてクレジットされているのはトレント、アティカス・ロス、アレッサンドロ・コルティニ、エイドリアン・ブリュー、ブライアン・ヴィグリオーネ ・演奏だけでなく曲作りそのものに皆関わっている様子。今回即興、セッション的な面を大事にして作っていったようです ・あとこのひとは欠かせない、アラン・モウルダー。トレントのコメントによるとこれで「The Team」となっています ・ヴィジュアルはロブ・シェリダンがArtist in Residence(A+R)とコラボ
■で、ブライアン@ドレスデンドールズ メルマガ面白くって、これサイトにも載せればいいのにと思っていたら、同内容のものがマイスペにもアップされていました。 『Brian Drums On Nine Inch Nails' Ghosts I-IV Album』 そうそう、音聴くより先にこのドラムセッティングの画像見たんで「ど、どういう…」と思ったんだ。で、聴いて「成程!」(微笑)
■それにしても 他のドラムは誰の音なのかねー…ジェロームの素材も残ってる気が……。それ言ったらロビンやチャーリーぽい音素材もあるんだよ。 『THE FRAGILE』や『STILL』で聴けた曲のヴァリエーションのようなものもありましたし
と、NINでわたわたしてる間にもいろんなことが。
■レディオヘッド さいたま2日間チケット確保出来たーホッ。ありがとー!
■フジ サマソニがジザメリならこっちはマイブラだぜ! ま、まいぶらーーーーー!!!!! ……さて、どちらがキャンセルするでしょうブルブルブル。 「当日その場で実際に観る迄信じられないね〜」と言ってたらあのじさんが「目の前に出てきても、演奏が始まるまで信じない」と言っててウケた。 てかケヴィン以外何してたんだか知らないわ…ビリンダ来ないとか勘弁…あの声がないといやー! それにしてもマジでマイブラ……?まーじーでー(実はすごく動揺している。どんだけ聴いたと思ってんだこらー!)
■阿佐スパ 「あともうひとり」が発表されないままチケット先行販売のお知らせが来ましたが。まあ行きますけど…いやそれ以前にとれるのかな、ベニサンだし。が、がんばるぞー
■スズカツさん で、ずっと気になってるんですが5月公演の詳細てもう出てんですか…おら実はかなり探しまわっておるだ。でも見付からないだ(泣)なんかー、あれのー3部作のー、あれじゃー、とか思ってるんだけどどうなの!もう5月予定がちょこちょこ入ってるんでどこ空けとけばいいかわかんないよー!他の公演のチケット被っちゃったらどうしようとかヒヤヒヤしながらとってってるんだよー!とここで叫んでも(泣) 誰か知ってたら教えてください。チラシ見付けたよーとか
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2008年03月04日(火) ■ |
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もーどーかーしーいー |
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おおっ今ドレスデンドールズからメルマガ来ましたが、『GHOSTS I - IV』にブライアン参加しててレコーディング裏話が!おっおもしろいよー!トラック19と22でプレイしているそうです。
なのに、データが落とせなくて聴けないよー!なんじゃー!(泣) 購入は出来てるんですが($75のやつにしてみた)、ブツが届く迄はこれで聴いてねってmp3ファイルが落とせないんだよーこのやろう、1回しかダウンロード出来ないよってなってるのに8MBで切れるってのはどういうことやねん(全部で270MBくらい)
エイドリアン・ブリューやらも参加してて面白そうなのに…うがーいつになったら聴けるねん。
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2008年03月03日(月) ■ |
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NIN新譜だぞー |
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『GHOSTS I - IV』 さっき公式に「あと2時間だよ」って出てて、該当時間11時に再度行ったらアルバムサイトが出来てた。36トラックのインスト、とりあえず4曲。←間違い。何言ってんだ自分!4部構成だよってことです!とりいそぎ。
昨日は面影ラッキーホール、あぶらだこ、ヒカシュー、VJ永田一直に行きましたすげー面白かった。あとで書きます。
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2008年03月02日(日) ■ |
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アッキー、倍音が出てないよ!(笑) |
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面影ラッキーホール@LIQUIDROOM ebisu
P-VINEが噛んでるイヴェントって何でこう不思議なカードを持ってくるんだろう…DCPRGとボンボンブランコとかさ(笑)今回の対バンもアッキーのMCからしてバンド側が選んだのではなかったようだし、これも天才マタバくんの仕業なんだろうか(天才マタバくん:P-VINEの天才A&R。菊地成孔曰く「DCPRGの対バンは全部マタバくんが決めてくる。僕は彼の奴隷。天才の言うことには逆らえない」)。
と言う訳で面影のライヴです。スペシャルゲストとしてあぶらだことヒカシュー。
■あぶらだこ すんげえ久し振りに観た。前回は新宿のリキッドで、オリジナルラヴとDMBQとの対バンだった(笑・これもどういう…)。相変わらず格好いいなー!ずっとライヴでしか聴いてなかったけど、昨年リマスタリング盤が紙ジャケで再発されたのを機にアルバムも購入、ようやく曲と曲名が一致するようになってきました。しかしライヴとなると即興的な部分も増えるので、やはり何だか判らない曲が多かったよトホホ。「祝言」「翌日」は判ったよ。 で、その「翌日」でヒロトモさん(ターコイズブルーの綺麗なカーディガンを着ておった。あれ、ほしい)がラジオチューナーみたいなのをテルミンみたく使って(ってあれテルミンそのものか?)ノイズを出してたんだけど、途中そのアンテナが折れたように見えましたが気のせいですか。 序盤変拍子にどう反応しようかってな感じに見えたフロアもだんだん熱くなってきて、それでもはしゃぐような雰囲気はなく固唾を呑んで見守るような異様な空気に。1曲終わるとため息とともにどよよよと拍手が起こる感じ。最後は相当盛り上がってました。 それにしてもヒロトモさんてライヴ中よく腕時計見るよね…早く帰りたいのか(笑)残り時間から計算してやることを決めてるのか
あのすんばらしい歌詞が聴き取れない音響だったので、わちゃー次のヒカシュー大丈夫かなと思ったんだけど、ヒカシューのヴォーカルはすごいクッキリしてたな。ヒロトモさんと巻上さんの声質の違いもあるでしょうが。
■ヒカシュー うわー、対バン効果か?すごいトンガッてた!音も切れまくり。ここんとこ観たワンマンでは、常連さんの中でまったりやってる感じだったから…ニコニコして観るっつうか。ニコニコと言えば巻上さんが「ニコニコ動画を観ていたら…」とか言ってビックリした。観とるんかい! 勿論即興部分の緊張感は変わらないし、皆さんマイペースだし、それもいいんだけど、ブレイクとかで観客がわあっとなったりすると、やってる方も面白いんじゃないかな。あとダンストラック的なグルーヴもあるので、フロアで踊れるのは楽しい。 「結成30周年でございます〜」のMCにどよめき。 終盤「何やるか決めてないんだけど…『パイク』って知ってる?」と言ったらちっちゃいこどもの声で「知ってるー!」とレスポンスがあって、巻上さんすごく狼狽していた(笑)「ええっ、はっ、あ、ありがとう!」みたいな(笑)親御さんが聴かせてるのかね。その前に巻上さんがニャーみたいな仕種をした時に(あれ何なんだろう。太極拳の型とかなの?)同じ子?から「かわいい〜」と声が飛んでそれにもオロッとなっていた。珍しい巻上さんを見ることが出来たわ〜ありがとうこども! 清水さんのkeyが時々シロフォンみたいな音出してて面白かった。 新譜も出るし春はイヴェンターついたツアーもあるし、なんだか今年は賑やかになりそうです。楽しみ
あぶらだこにしろヒカシューにしろマイペースに活動していて、でもそれが単に広く知られていないってのはあると思います。しばらく離れていたひとや(そらリアルタイムで聴いてたひとはもういい大人ですから、生活環境の変化もあるでしょうし)、後追いで聴くようになったひとたちにとっては、イヴェンター=興行のプロがついている(例えば広く告知を出してくれるとか)ことが何らかのきっかけになると思う。フェスとか出てくれないかな。フジ(あぶらだこは出たことあるよね)と相性よさそう。
■面影ラッキーホール アッキーの巻上さんの物真似(ホーメイ)を聴いたサさん、「倍音が全く出てないね」とバッサリ(笑)ああ全くだ。 で、アッキーはホントは日曜日だから家でからくりTVとかガキ使いとか観たかったけど、とボヤきつつ仕方なくライヴをやってました。 これとか、毎度のドンびきMCはなんつうかいろいろと紙一重なので、昨今はやりづらいところもあるだろうなと思いつつ、それならもうずっとTVなんか出らんでもいい!とか思いますよ!まあ自称道徳家だとか自称良識家には勧められませんな…あのドンびきMCには捨て身なところがあるので、こちらも捨て身で聴くのがいちばんかと。 でもアッキーは今年はエイベックス的な新譜を出すと言っていた。「さくら」とか「がんばれ」と言った類の曲ばっかり入ってるらしいで。ああそうかい、そんな面影も聴いてみたいね!そんで魂を売った!とか言ってやりたいね! とか言いつつ、ライヴはすごい大マジで観てますよ…あまりに真剣に観聴きしてるから、気付けば眉間に皺がよっている。その直後には泣きそうになったり。ゲラゲラ泣くの極地です。 あー踊ったー楽しかったー
セッティング間のVJ+DJは永田一直×相馬大。永田さんも久々だったーオモロかったです。換気悪くてフロアが酸欠気味だったけど面白かったから、殆どロビーに出られなかったよ!なんで血の気がひいてるのを実感して迄フロアにおらねばならんのか。バカか自分は。 野田さんの『THE BEE』で使われた尾藤イサオの「剣の舞」のジャケがスクリーンに出たのでぎゃあ!と思ったら、B面をかけられた(笑)初めて実物のジャケを見た。
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2008年03月01日(土) ■ |
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『ジャックとその主人』『春琴』 |
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どちらも約110分、入れ子構造、アフタートーク付、と興味深いハシゴになりました。どちらも萬斎さん言うところの“ソウゾウ力=想像力/創造力”を観客もフルに使うもので、もうぐったりだ!(笑)
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『ジャックとその主人』@吉祥寺シアター
『ヒステリア』に続く串田さんと白井さんで何かやろうぜ〜第二弾。今回は串田さんが演出。ジャックが串田さん、主人が白井さん。ふたりが旅をし乍らお互いの恋物語を語り、それが芝居小屋の役者たちによって上演される。そのうちジャックも主人も舞台にあがって再現劇を始めるが、それは果たして舞台上の芝居なのか?
ほぼ裸舞台に小道具(ロープやコード等)が散らばり、地明かりがついたまま芝居は始まる。ジャックは客席を見て「ご主人さま、なんで皆こっちを見てるんでしょうね」と言う。自分たちの運命は天の書いた通りだと言うが、それは勝手に書き換えられもする。ただし自分の運命は自分で書くことは出来ない。それは今現在目の前の舞台で演じている役者だけでなく、それを観ている自分たちにも言えることでもある。導入のジャックの台詞は、観客を引きずり込むのにいいスイッチだった。
アフタートークには串田さん、白井さん、内田有紀さんが出席。以下印象に残った話。 ・ミラン・クンデラのこの作品はフランスではかなり有名なもので、日本での『ゴドーを待ちながら』くらいの知名度。今迄日本で上演されてなかったのは不思議(串田さん) ・白井さんが台本2ページ飛ばした日があって、劇中劇担当の役者が大慌てだった(笑・芝居のシチュエーションからセットから変えねばならなかったので)しかも本人気付いてなくて平然と芝居を進めるからまるでこっちが間違ってるみたいに思われた!(内田さん) ・台詞が自然過ぎて「えーとどうだったっけな」って台詞が素の呟きに思われたりしたところも(笑)(串田さん) ・役者が好きか演出が好きか、先日のアフタートークでは演出が6役者が4って答えたんだけど、今日は役者が6。役者のルーティンワーク的な部分を今楽しんでる。体調管理(芝居前に何をどのくらい食べておこうとか)も含めて(白井さん) ・ワークショップに串田さんが遅刻した時、白井さんが演出側をやったら顔が違った(内田さん) ・人格が変わるから全く分けて考えないと僕はやれない。自分が演出する芝居に出演する時は、アンダースタディをたてておいてどう動くか位置とかをきちっと決めて、全部を自分が見てから初日2週間前に役者として入る。なのに串田さんはいつの間にか演出席から舞台側にいて、またいつの間にか戻っててアメーバみたい。どうやったらそうなれるのか…(白井さん) ・どうって言われてもねえ(笑)(串田さん) ・メタシアター的なものは'80年代によくやっていたので懐かしいと同時に芝居を始めたばかりのことを思い出して初心に帰った気分も(白井さん)
あとスタンディングオベーションの気味悪さ=観客の均質さについての話が面白かったです。勿論個人で感動して立つのはいいのですが、皆が皆立つことについてですね。それは周りが立つから立っとこうってのや、単に前のひとが立って舞台が見えないので仕方なく立つってのもあるでしょうが(笑)100人観たら100通りの感想があっていいのに…と言う。いろんな感想を持てる作品が上演出来る環境がやはり少ない…勿論前よりはよくなったとは思うけど、とのこと。
何もかも感動しなければダメとか、わかりづらいものを排除しようとする風潮が強くなってきている感じはします。それには怖さも感じます。
■『偶然の音楽』再演 仮チラ配布されてましたが、ポッツィが誰かわかんないんだなー。仲村トオルさんは続投のようです
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『春琴』@世田谷パブリックシアター
うはーサイモン・マクバーニーすーごーいー。暗闇にいることの安堵感、暗闇だからこそ研ぎ澄まされる神経、暗闇で感じるエロティシズム。変態性から愛情は生まれるか、それは芸術になるか、情ではなく生理か。日本人ですら見落としがちな感覚を、イギリス人である彼がこう感じ取って提示するのか…感嘆。共感することに恐怖すら感じるが、恐怖があるからこそ変態と言うものは成り立つ気もする。そしてこの物語から浮かび上がる変態性は日本人独自のものか?
谷崎潤一郎の『陰影礼賛』『春琴抄』から。マクバーニー演出ですから、春琴も佐助も複数の役者が演じます。春琴は役者にも人形にもなる。ここらへん文楽として観ることも可能です。春琴の声は全て深津絵里さんだったかな(あの声がすごく活きてた!)。
幼くして盲目になった春琴の身の回りの世話をする佐助が、顔に火傷を負った春琴の顔を見まいとして自分の両目に針を刺す。
と書くと美しい献身の物語に思えるが、春琴には嗜虐性があったとされ、“生理的必要品”として佐助を側に置いたとの解釈も提示される。平たく言えばSMの関係だ。佐助は春琴本人も見たことがない彼女の身体を細部に亘って見ており、その身体を磨き続けた。春琴と佐助の間には何人ものこどもが生まれたが、死んだり里子に出したりで、ひとりも自分たちのもとには残さなかった。執着も全くなかったようだ。
佐助は春琴にそらもーいじめ抜かれる訳ですが(特にチョウソンハくんはボコボコよ・笑)そこに色気を感じさせる仕掛けがあります。宮本さんが春琴のボディ、声を深津さんが演じて佐助を蹴るシーン。照明は極力落としている。宮本さんの脚が、3人の佐助を蹴り続けるうちに、着物の裾がめくれてくる。その白塗りされた脚の艶かしいこと!それ迄人形で演じられていた春琴のボディが生身の人間に入れ替わったことで、このシーンから一気にエロスが感じられるようになります。春琴が年齢を経る毎に深津さんの声色も変わり、これも効果的。
NHK第2放送用のナレーションを朗読すると言うシークエンスも面白かった。ナレーターを演じている女性(立石さん)は不倫中で、「私はあなたの生理的必要品ですか?」と問います。もうここらへんになると、“献身の物語”だけで観ることは許さないと言う演出家のハッキリした意志が感じられる。これは変態なのか?変態であると言うことはどういうことなのか?大体セクシュアリティーに普通ってものはあるのか?と迄考えることになる。で、そこには愛情もあったりするんですよ…他人には理解出来ない愛情。愛情にも普通はないと言うことになる。それは執着とも言えるかも。いかにも谷崎潤一郎的、ですが、それを日本語が読めないマクバーニーが……と思うともうひたすらすごいとしか……。これ『エレファント・バニッシュ』同様今後イギリスに持って行くのかも知れませんが、あちらでどのように受け取られるかは非常に興味があります。
役者は出ずっぱり。観客も息を呑んで全力で観る。演者の動きや声を、観客が視覚と聴覚をフルに使って観る。
アフタートークには萬斎さん、三味線の本條秀太郎さん、マクバーニーの通訳を担当した野田学さんが出席。以下印象に残った話。
・『陰影礼賛』をやりたいってことで、マクバーニーのワークショップに参加したのは10年前。2年くらい前に『春琴抄』も…となって、今の形が出来てきた。でもプレヴューの寸前迄全体がどうなるか決まってなかった(本條さん) ・サイモンは稽古場にあるものは何でも使う。本條さんもいつ三味線を弾けるのかってくらい他のことをやってた(笑)(野田さん) ・これをイギリスで上演したら字幕になってしまいますよね。今回の上演の感覚をまんま受け取れるのは日本人として嬉しいし、日本の文化として提示出来る作品としても喜ばしいことだなと思う(萬斎さん) ・畳の裏にカタカナの会社名が書いてあるのがすごく気になった(笑)(萬斎さん) ・全てを見せる、観客に隠さないと言うマクバーニーの意図もある(野田さん) ・逆に考えれば、日本人的な「ないものを見る」「そこにあるものとする」感覚を大事にしてるのかも(萬斎さん)=ここらへん“心眼”だよなー ・春琴が人形になったり役者になったり、そのまま打ち捨てられたりするのは寂しかった(笑)僕が役者だからかな。マクバーニーのワークショップには僕も留学中参加したことがあるけど、彼は役者に寂しい思いをさせる演出家ですね…(萬斎さん)
そういえば、数日前の新聞の劇評に載っていた写真と同じシーンがなかった。プレヴュー以降も変更した部分はあるのだろうか。マクバーニーは数日前帰国してしまったそうだけど、コンプリシテ=共犯者である役者たちは、日々舞台を更新し続ける可能性もある。今後が気になります。
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どちらのトークにも、串田さんが演出した『コーカサスの白墨の輪』の話題が出たのが興味深かったです。入れ子構造=メタシアターについてと、劇中人形と生身の役者を併用することについて。うう、これ逃してるんだー観たかった…。
なんかもーどちらも体感したー!てのが強烈で上手く言葉に出来ません!自分の文章下手もさることながら!気になった方は是非実際に観て感じてくださいな。当日券もありますので。どちらも立ち見沢山で盛況でした。
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