I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2008年02月28日(木) ■ |
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小ネタ |
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■『ジェシー・ジェームズ〜』警部出演シーンの動画があったぞ 『Nick Cave in The Assassination Of Jesse James』 警部がビビッてる〜(笑)
■ちなみにこの曲 「Jesse James」は、ブルース・スプリングスティーンの『We Shall Overcome: The Seeger Sessions』、ポーグスの『Rum Sodomy & the Lash』(邦題『ラム酒、愛 そして鞭の響き』)にもカヴァーが収録されているとのこと。あーポーグスのこれ聴いてないわーこの機会に聴いてみようかな。ちなみにこちらの邦題は「怪盗ジェシー・ジェイムス」となっています
■『衣裳術』北村道子 MIOさんに教えて頂きました、有難うございますー。スタイリスト北村道子さんの映画衣裳作品集。 『芋虫』の時のおーもりくんの写真が載っています。あの姿で、顔が素だからなんか面白いよ(笑)こういうふうになってたんだ〜と仕組みが見えるのも面白い。『殺し屋1』の浅野くんとかも載ってます。イチスーツは北村さんじゃなくてJAP工房の作品だったから、載ってません(笑)
てかリトルモアは井上嗣也の作品集をはよ出してくれよ!なんで延期になってるんだよー!(泣)
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『恋する妊婦』@シアターコクーン
そういえばおーもりくんは重度の花粉症じゃありませんでしたっけ。数年前の『ラヴ・レターズ』を思い出しますよ…(苦笑)無事千秋楽を迎えられてよかったです。
楽日と言うこともあり、ちょこちょこアドリブがあったり(紙ちゃんかわいい)して楽しかったです。ねぎがうまく散らなかったりな。おーもりくんと良々がケンカするとこ、どちらもガタイいいのにケンカ慣れしてないアホのコがジタバタやってる感じがおかしいんだよな〜。蹴ろうとして空振りしたり(笑)どちらも脚長いから大振り。
カーテンコールでは岩松了も登場!あー憎たらしい!(笑)
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2008年02月27日(水) ■ |
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『ジェシー・ジェームズの暗殺』とか |
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■サマソニのメンツがすごい あーもう今年は行くの決定だ。日割りとか考えなくても。 ウェラー師匠のバンドではあのコ(クラドックさん)も来るよね? ジザメリ、兄弟揃うとは限らないよと言われああそうだねと素で答えるくらいにはこっちも疑り深くなっています(笑)当日迄信用しません。でも行くよ
■電気グルーヴの 新しいアー写に腹がよじれる 綺麗なジャイアンとか思い出した
■武蔵野館 久し振り。前回観たのはエディソン・チャンの映画(『DOG BITE DOG』)だったよ…これのエディソンすごいよかったのになあ…もう役者の仕事は観られないのかなあ……(黙)
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『ジェシー・ジェームズの暗殺』@新宿武蔵野館3
すげ〜よかった〜。160分が嘘みたいにあっと言う間。ストーリーは淡々と進むのに、台詞もそんなに多くはないのに、登場人物の表情が多弁。映画を観た!と思わせられます。
19世紀末に実在したギャング、ジェイムズ一味。南北戦争に南軍ゲリラとして参戦したジェイムズ兄弟は敗戦後強盗集団に。貧富の差が激しくなっていた時代、銀行や列車を襲うと言う資本家への挑戦とも受け取れるその活躍?ぶりはタブロイド紙を賑わせ、民衆からヒーロー扱いされるようになります。ジェイムズ兄弟物語なんて小説も出版される程。彼らはメディアが作り上げた最初のセレブとも言われているそうです。
が、ジェイムズ弟=ジェシーはもうそういうのにはうんざりしてて、自分のこどもにすら本名を教えず、偽名を使っての逃亡生活にも疲れきっていた。そんな頃、ジェイムズ兄弟物語を読んで育ち、ジェシーをカリスマ視するロバート・フォード=ボブがギャング団に参加させてくれとやってきます。
あ〜もうたり〜てな感じになってるジェシーを前に、複雑な感情を抱くボブ。この複雑な感情ってのがホントに複雑な訳ですよ。ボブはジェシーのことを何でも知ってると思ってる。身長や、末っ子と言う共通点を見付けてそれをすごく大事にしてる。憧れが裏切られたような気持ちと、どうやっても自分はジェシーにはなれないと言う歯痒さと、世紀のヒーローをしとめて有名になりたい気持ち、その報酬を得たい気持ち。これがもーごちゃまぜで、かわるがわる顔を出す。
そしてボブはジェシーを背後から撃ち殺し一躍有名になり、その後再現劇を自ら800回以上も演じ、民衆から裏切者、卑怯者と言われ哀しい末路を辿る。彼の写真や文献等、情報は殆ど残っていないそうです。
カメラが誰にも肩入れしないと言うか、とにかく淡々と、フェアに撮っている。恐怖の表情、憧憬の表情、苛立ちの表情、からっぽの表情。
で、個人的に、ホントこれは個人的なあれなんですが、ジェシーを演じたブラッド・ピットがカート・コバーンそっくりに見えて戦慄したんです。それはもうギョッとする程に。以前ブラピがロン毛のブリーチした金髪にしてて、カートのコスプレやってんのかなーって時期がありましたけど、その時ですら「似てる」とは思わなかったのに。ジェシーはブルネットなのに。
カートの晩年の瞳にそっくりだった。これを捉えたカメラもすごいと思うけど。
これは何なんだろう。んあーボブみたいに共通点を見付けようと躍起になってる訳じゃないんだけど、ちょっと考えてしまった。ジェシーは自分が立つ凍った湖の表面を銃で撃ち乍ら自殺願望を話した。自分にウンザリすると言った。ボブに新品の銃をプレゼントした。決して身体から放さなかったガンベルトを外した。額縁のガラスに映った、銃を構えるボブが見えていた。ユーモアがブラック過ぎて周囲がドンびき。「『I Hate Myself And I Want To Die』てのはカート流のジョークだよ」?
受け手の勝手な妄想だと思う。でも、そんな映像のマジックがあった。ブラピは好きな役者さんで、映画もタルそうなの以外(笑)欠かさず観てるんだけど、これ迄の演技でいちばん好きなものになるかも。
と言えばブラピってミズーリ州出身だよね。綺麗な空の色。この美しい景色を捉えるカメラも素晴らしい。ガラス窓越しに人物を捉える映像もよかったなあ。
えーとあとは
・ボブを演じたケイシー・アフレック!すごいいい役者さんなのねーオーシャンズシリーズでしか観たことなかったからビックリしたよ!なんだよすげえじゃねえか… ・ジェシーの従兄弟を演じた(可哀相な役)ジェレミー・レナーがQOTSAのジョシュに似てた ・ボブの兄を演じたサム・ロックウェルがすげーよかった。彼も相当複雑な感情を抱いた人物 ・サム・シェパードがブラピの兄ちゃんて、ちょっと無理が…(笑)実際には4歳違いの兄弟だったと言うから ・エンドロールでばーんとタイトルが出たのが格好よかった。書体も
そしてニック・ケイヴが音楽(ウォーレン・エリスと共同。おおーニックだウォーレンだーて音でよかったです)だけでなく出演もしておりました。ビビるニック警部と言う世にも珍しいものが観れます(笑)酒場で「ジェシーは金持ちから奪い貧乏人に与えた、3人のこどもだちも勇敢だった、卑怯者のロバートが彼を殺した」とか唄う流しさん。これアメリカでは有名なトラッドソングだそうです。その場にいたボブが銃をぶっぱなし「ジェシーのこどもは2人だった!」と言うんですが、これも本来の歌のツッコミにあるそうです。はー、ジェシーは死んでからも歌になる程だよとここでまたどんより。
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■そういえば 『ジョニー・スエード』にも出てたなあ警部。今回ブラピと同じシーンはなかったけど、今回の音楽を手掛けたのってその縁もあったのかな?
■あー警部の実物を観たいなー 最後の来日から今年で10年ですよ!来月TBSの新譜も出るよー楽しみだよー。 TBSもいいけどグラインダーマンもいいな! フジは無理でもサマソニで…(似合わない)
■早速役に立った(笑) ジェンヌに俗語とかを調べるにはこのサイトがいいよーと教えてもらったアルクのサイト。 参加型で俗語や流行語も随時更新される、オンタイムな便利ものだそうです。翻訳者さんがよく利用するとこだとか。ありがとー。 cowardの意味を調べてしょんぼりです。かなりの侮蔑語だあね……
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2008年02月25日(月) ■ |
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おしゃー!+知デリ補足 |
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バルデムとったどー!あー早く来い『ノーカントリー』!
■『ロボットとケダモノとニンゲン ―ホントに区別がわからない。』 こちらに参加者さんの書かれたまとめがアップされています。
おお、殆ど私のと被ってない(笑)興味の対象の違いもあるのでしょうが、難しいディスカッション部分で如何に自分が地蔵化してたのかよく解りました(トホホ笑) そうだー孤立したこどもの救済装置としてロボットを使うって話は面白かった。そうそう石黒さんとこの夫婦喧嘩の方法もオモロかった…井戸端会議の仕組みとかも話してたな。「そう〜そうなの〜、それでね」。この“それでね”がオールマイティなカードで、これを言えば話題が変えられる。会話が成立していなくてもオッケー
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2008年02月23日(土) ■ |
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『(タイトル未定)』 |
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フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『(タイトル未定)〜このライブのタイトルはタイトル未定です〜』@本多劇場
いやー、下ネタの少なさにビックリした。どうした。しかしやらずにはおれないようで、何本かはありましたけども。それにしても少なかったな…心配になる程でしたよ……(笑)
しかしフッキーは下ネタだけではないぜ!下ネタをとったらフッキーでもないけど!やっぱり着眼点とか発想が面白い…ちょっとしたズレ、ちょっとした違いをなんでこう面白く表現出来るのか。箱があったら6面全部見ずにはいられないひとなのでしょうが、それを見ただけでは済まさないしつこさ。箱の中身も見たいし、分解もするし、それを切ったり張ったり…いや、本来箱にはこういうことしないだろうと凡人が思ってしまうことをする。今日は強風で目がしょぼしょぼでしたが、ライブ中は目からほこりもうろこもボロボロボローッと落ちましたよ!笑い過ぎで涙も出ましたし。腹筋いたいー。以下ネタバレあります。
映画のタイトルを1文字削って他のものにするネタで『ハリケーン』を『ハケーン』にして、台風を派遣するのが笑えた…「あ、カトリーナ?来週空いてる?じゃあフロリダ州を横断してきてちょうだい」とか言うの。あと没ネタだったけど『シザーハンズ』を『シザーはん』にして、京都の反物問屋のシザーはんが反物をくるくる巻いた筈がちょきちょきのぼろぼろにしてしまい、しかし反物をひろげてみたらそれはガンプララインナップの切り抜きに!とか。身体を使ったネタも相変わらず面白く、白鳥の湖を踊り乍ら部屋を掃除し終わった時には拍手喝采でした。以前もバレエネタやったことあるけど、ちゃんとレッスン受けてるのかな。
ネタにもありましたが有対象と無対象を常に考えてるんだろうなあ。無対象を表現することと、有対象の世界でないものを表現することの違い。
あーなんか目と脳のあかすりをした気分でした。
ところで「千葉」…あのモデル(と言うか発想の元?)ってやっぱりチバユウスケなんでしょうか……将来は保父さんなんでしょうか……。
遅刻したお客さんはすごくいじられます。ご注意を(笑)
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2008年02月22日(金) ■ |
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『ファントム』楽日+『ロボットとケダモノとニンゲン』 |
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『ファントム』@青山劇場
千秋楽です。シャンドンはパク・トンハ。ルカスとはまた違った骨太で野性的とも言えるシャンドンでした。男前!ルカスとは声質も違うのに、第一声の「ボンジュール、マドモアゼル!」がもうすんごいルカスとそっくりでビビる。発音が綺麗だってことかな。日本語も流暢でした。
開演前劇場内をアンサンブルの皆さんがうろうろしているのですが、ロビーではメトローマンスホテルのアランがアコーディオンを弾いて、お客さんたちと記念撮影をしています。アコーディオンの上にはカップがくっついてる。お代を入れるといいみたいよ(笑)役者さんがチップ入れてましたが、お客さんで実際にお金入れたひといるかな?
そして今回席の近くにいらしたアンサンブルさんがずーと動かないので何してんのかなと思ったら、席に座っているお客さんの似顔絵を描いていた。大概おっちゃんをチョイスしている、何故だ。で、おっちゃんは気付いてないんだな〜つれとずっと喋ってて。描かれてるよ!ガン見されてるよ!
で、以後すんごい気になったので今日はこのひとばっか観てしまった…。オペラ的な高音が見事な荒木里佳さんと言う方でした。彼女はビストロのシーンでクリスが主役を獲得した時ヤケッパチになってワインを手酌でがぼがぼ呑んでいた(笑)
アンサンブルの皆さんがソロやデュオで唄うパートを堪能出来たのも楽しかった。阿部よしつぐさんは所作も綺麗。まことさんの声もよく聴こえる席で嬉しかったな。すっかり「Phantom Fugue」が気に入ってしまったんだけど、このシーン歌だけでなく画ヅラもいいんだよー。振付けがすごく格好いい。あーもーすげーここ好きー!
千秋楽と言うこともあり観客のレスポンスもよく、カーテンコールはすごい盛り上がり。大沢さんに黄色い声も沢山飛んでいました。2度目のオーケストラメンバーも出てくるカーテンコールでは、舞台後方からスズカツさんも出て来て驚いたがな!ちょ、今回は最初から出る気満々か!これ迄は役者に呼ばれて客席から走って出て来てたのに!その後キャノン砲で銀テープが打ち上げられ「Melody De Pari」を全員で唄ったので、ここもちゃんと演出に入れていたんだろうな。観客の手拍子が頭打ちになっていたのはご愛嬌です(笑トホホ)
マリス師は以前から「ビリー・コーガンは宝塚がきっと好きな筈」と言ってるんですが、今回も「ビリーは『ファントム』を観るといい!」と熱弁しておりました。「『私は美しいものが好き』って台詞もあるしな!」「アイムアグリーとか言うひとだしな!」「きっとエリックに共感して涙する!」いやホントそう思いました。ビリー観ておくれよ。
いやーそれにしてもスズカツさんと言えば隣の青山円形劇場がホームってくらい常連なので、今回青山劇場の方に入場するのは不思議な感覚でもありました。デカい空間、スタッフの細分化をとりまとめる仕事っぷりが観れたのは非常に面白かったです。多分、役者もスタッフも今迄でいちばん多かったよね?いつか円形と青山両方で同時に公演とかあれば面白いな。
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ぎゃーカーテンコール沢山で劇場出たの17時!時間がねー!移動とヤボ用でアップル銀座に着いたのギリギリ。走って汗だくです、今日はあったかかったしな!おひるごはんも食べてねーおなか鳴ったらどうしようー。
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知デリ『ロボットとケダモノとニンゲン ―ホントに区別がわからない。』@アップルストア銀座 3Fシアター
いんや面白かったー!走って行った甲斐があったね!あっと言う間の2時間でした。大阪大学コミュニケーションデザインセンター(CSCD)のアート&テクノロジー知術研究プロジェクトです。知識をデリバリーするから知デリ。デリカフェみたいに楽しめるように、とのこと。
このCSCDの教授が平田オリザさんなんですね。彼がホストで、今回のゲストは飴屋法水さんと大阪大学大学院教授/知能ロボット学者の石黒浩さん。平田さんは阪大で石黒さんと「ロボットに演劇をさせる」プロジェクトをやっているようです。飴屋さんは昨年平田さんの『転校生』を演出したので、その縁で。石黒さんと飴屋さんは多分初対面で、パイプ役を平田さんが務めると言う感じでした。
飴屋さんが遅刻(笑)「まさかホントにビョーク行っちゃった!?(後述参照)」とハラハラしましたが、ちゃんといらっしゃいました。
あああ、面白かったんだけどどこをどう書けばいいのか判らない。どこか全部テキスト起こして載せてくれないかなー!印象に残ったところをおぼえがき。話した順番はバラバラです。記憶で書いているので発言そのままではありません。明らかな間違い等あればご指摘ください。
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・ロボットを人間に似せて作ると『不気味の谷』に落ちると言う話。機械機械してるとあーロボットだなーと認識出来て不気味にも思わないんだけど、体格、表情、肌質…と人間に近付けて作って行くと、ある時点で不気味に見えてくる。「動く死体」のように見える(石黒さん)
・人間は皆でごはんを食べて、ひとりで生殖する。他の動物はひとりでごはんを食べて、皆で生殖する。生き残るためには動物の方が正しい。人間って…(石黒さん)
・「ロボットに演劇をさせる」のは、ロボットだけで、ではなく生身の人間と共演させると言うこと。台詞を絶対間違えない、体調も崩さない、常に同じクオリティで舞台に立てるロボットを前にした時、生身の役者のアイデンティティーがどうなるかを研究してみたい(平田さん)
・そもそも演出家って仕事も因果なもので…わざわざ人間を使うって言う(平田さん)
・自分のロボットを奈良の大学に置いておいて、自分は大阪からそれを遠隔操作してディスカッションしたりするんだけど、生徒は自然に接してくる。でも給料は2人分貰えないんですよね(笑)(石黒さん) ・以前ウチの劇団の看板役者だった嶋田久作さんが出演するよ、と告知をして、実際の公演にはモニタに嶋田さんの顔を映したロボットを出演させた。声は嶋田さん本人が母音と子音を別個に発音したものをサンプリングしておいて、それを組み合わせて喋らせた。これをお客さんが観に来て「嶋田さんが出演している」と納得してもらえたかと言うと、そうでもなかった。この違いって…(飴屋さん) ・例えばキムタクが来るよって言って来てみればキムタクそっくりのロボットだった。声も顔も完全に再現しているとして、それをキムタクだとお客は納得するか?お金をとれるか?(平田さん) ・でも実際にそのロボットと話したり握手したりすると、彼のファンはドキドキしたり、いろんな感情が喚起されるでしょうね(飴屋さん) ・ロボットを使ってアリバイ工作や詐欺まがいのことが出来るようになった場合の対策は?(参加者からの質問) ・実は今日ビョークってひとのコンサートのチケットを僕買ってまして…僕のロボットがあればどっちかがコンサート行ってどっちかがここに…とかちょっと考えました(場内大ウケ)(飴屋さん) ・給料はほしいけど犯罪はダメですよね(笑)ここ3年くらいでもうそれはかなり現実的なものとして研究が進んでいる。法律家も招いてどう対応していくかを考える段階に入っている(石黒さん)
・この3人の共通項は同世代、と言うくらいしかないんだけど(飴屋さん'61年、平田さん'62年、石黒さん'63年生まれ)これってオタクの第一世代。個人差はあれども、戦争もなく生活上何の不安もない環境で育てられた最初の世代。特に'62年生まれは犯罪者の当たり年(とこの年生まれの犯罪者の名前を列挙。あまりにも有名な犯罪者の名前があまりにも続くので客席からはどよめきが)。何のモラルもなく育った世代なのかもしれない(平田さん)
・娘が生まれた時はアンドロイドと競争だーなんて思いながら研究をしていたけど、もう全然追いつかない。諦めた(笑)人間の仕組み自体はとても簡単。大体そんな難しい仕組みだったらとっくに滅亡してる。でもどうやってもまだ人間そのものを人工物で再現することは出来ない。その複雑さ、不思議さが気になる(石黒さん)
・ロジックとして考えれば、例えば食べ物って成分だけを摂取出来れば人間は生きて行ける。だからメニューの成分表を見て、その成分だけを食べるってのを作品にしたことがあったんですけど(『Dutch Life Vol.2 JUNKY FOOD』調理品の栄養素を化学物質カプセルのみで提供したもの)どうしてもそのものを食べたくなる自分がいる。こんなに科学が進んでいるのに、どうして今も人間は生き物を殺して食べなければ生きて行けないんだろう? そうやって人間って何かなと考えて、それをロジカルに表現出来ないかと思って続けているんだけど、やっぱり人間は理屈では説明出来ない。最近ではギブアップ感がある…(飴屋さん) ・でも味の素っておいしいですよね(笑)なるべく食べるようにしてる。かにかまとかにの違いなんてそんなわからんような気もしますけどね(笑) 確かに諦めってのはあって…(飴屋さんが質問した)ロボットを奴隷として考えるってのも、平等だとか言ってるくせに人間同士にも支配したいって考えがあって。学会でこの話をすると欧州の研究者からはやっぱり奴隷として扱いたいと言う意見が出てくる。それはすごく残念だと思ってる。でも、そう思っている自分自身も、ロボットはスイッチ切れば動かなくなると言う割り切りのもとに作っていて、そこには支配の感覚もある。そんな矛盾の中で研究を続けている(石黒さん)
・ロボットを展示すると必ず何人か自分を止められなくなってロボットを襲おうとするひとが出てくる。あーやばいなーって学生が取り押さえたりするんだけど、これも「自分が支配出来るものがあった!」って感じなんだろうと思う。こういうひとが増えていくのかも…前からそういうひとはいて、単に目に付きやすくなったのかも知れないけど。増えていくとしたら、そういう世の中って…(石黒さん) ・いや、きっと増えないでしょう(飴屋さん)
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このひとことは飴屋さんらしいタフさ、前向きさだなと思った。
飴屋さんと石黒さんの根っこは非常に似ている、と言う結論が出て、それをお互い確認しておひらきとなりました。石黒さんは関西弁でオモロくて、どの話も興味深く聞けました。著作も読んでみようかな。
他にも人間と人間以外の動物の生殖について、とか言語を扱うことについて、とかもーすんごい面白かったー!あー面白かった!
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2008年02月21日(木) ■ |
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brother's sister's daughter / LITE |
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brother's sister's daughter JAPAN TOUR+LITE『A Tiny Twofer』RELEASE TOUR 2008@Shinjuku MARZ
マイク・ワットの最新ユニットbrother's sister's daughterとLITEのノンストップ14日間ツアー最終日。休みなし!おつかれさまです!タフっつうか勤勉と言うか実直と言うか、とにかく両者の音楽に対する愛情や人柄が感じられる素敵なライヴでした。よかったー。どちらも初見、インストバンドです。ああ熊谷のmouse on the keysとのライヴも観たかった。ホント今月はいろいろ被った…mouse on the keysはロフトもインフルエンザで逃すしな!(泣)
LITEはG×2(ストラトとテレキャス)、B、Drsの4ピース。BとGで同じフレーズをおっかけっこしたり掛け合いしたり、構成をガッチリ作り込んでる楽曲が多い印象でした。格好よかったー。テレキャスくんが(ごめんまだ名前判らない)新潟に移動した時の怖い話(車移動で路面凍ってホワイトアウトにまかれて)とか風邪ひいて大変だったとか話してた。ちょっとお疲れの様子でしたが、無事最終日を迎えられて感慨深げでした。
で、そこで「brother's sister's daughterのメンバーは本当に尊敬出来る人物で…皆50歳とかなのに、音楽を続けていて、日本のインディーシーンも知りたいと来てくれて、50なんですよね…マイクも、クレイマーも、あらきゆうこさんも…」とか言うので、おいおいその言い方ではあらきさんも50みたいではないか…50ってのはSammかタブラ演奏してたひとのことじゃないのか……と思っていたら、その後「今日誕生日なんだよ」とマイクに紹介されたあらきさんは「さんじゅうよんさいです!」と強調していた(笑)
で、brother's sister's daughter。ツアー前半11公演のDrsはSamm Bennett、後半3公演があらきさんだったとのこと。ああー両方観てみたかった。B×2、Drsのトリオで1曲。2曲目からはエレクトリックタブラとGが参加。どちらのベースもうたううたう。メロディーとグルーヴを同時に作り出す。クレイマーの演奏するベースの音域が高くて面白い。ピッコロベースみたいなものかなーと思っていたらファズベースとのこと。ファズと言えばマイクの弾いてたベースはエフェクト何もかけてなかったっぽいのにファズ〜な音が出ていて格好よかったなあ。タブラが音階をハッキリ出せる程クリアで、テルミン的な使い方をしているのも面白かったです。
インプロだと聞いていましたが、確かにいつ終わるか判らない(笑)基本の骨組みは決まってるみたいですが、どう続けるかってのはマイク主導だったようです。でもソロを回したりする訳でもなく、冗長にはならない。アンサンブルをとても大事にしてる。すんごい緊張感!終わった時は筋肉痛になってたもん(マジで。肩ガチガチ)!しかし楽曲自体はとても楽しく格好よく、演奏者も笑顔笑顔でした。あらきさんとマイクがよくアイコンタクトをとっていて(もうとにかくあらきさんがじーっとマイクを見てる)、時々互いにニコッと笑うのが印象的でした。曲と曲の間も殆どなく、マイクの弾くフレーズからどんどん展開していく。あらきさんが「MCしないとどんどん続いちゃってすごく疲れるんですよ」と言っていたのも納得です。気付けば2時間近くはやってたかな。でも体感時間は短かった。濃かったー。
アンコールはLITEのメンバーとあれはミニットメンかな?の曲を。LITEの皆さんもうマイクに釘付け!笑顔で!ドラムくんももうキラッキラの目でマイクを見てる。マイクも演奏しながらメンバーの肩を抱き寄せたりしてて、じんわり感動。
最後はハグハグハグ。わーん僕も僕もーおとうさーんて感じでLITEの皆さんがわらわらマイクに集まってきてたのがかわいかった。順番待ちみたいになってた。最後は2〜3人まとめてハグですよ。なんか…時計から出て来た七匹のこやぎとおかあさんみたいな……ほ、微笑ましかった。マイヒーローとツアー出来て、同じステージで演奏も出来て嬉しかったんだろうなあ。そんな気持ちがこっちにも伝わるとてもいい光景でした。
そんなマイクのヒーローはリラックマとのこと(笑)この日も右胸のポケットにリラックマのぬいぐるみが入っていました…か、かわいい。「もう先も短いからいろいろ見てみたいんだよ」とか言ってたそうですがそんなこと言うなよ!(泣)長生きしておくれよ!そして素敵な演奏をまた届けてくださいな。
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2008年02月19日(火) ■ |
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『恋する妊婦』2回目 |
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『恋する妊婦』@シアターコクーン
うむーリピートするとまた違うところに目が行くなあ。
そもそも大衆演劇で旅を続ける役者集団、を演じているのも役者だ。演じる者を演じる。劇中劇があるところがまた憎い。終盤、稽古で皆だんだん本気になって、大仰な芝居になるところはコミカルで笑いを誘う。
舞台にあがると自然とそうなってしまう役者の性か、とも思うが、そういうふうに演じている意図もある。そしてそういうひとってのは役者でなくてもいるものだ。「あなただけに」しか見せない姿ってのは、芝居がかるものだな。ひとは常に何かを演じている。それは自分を見てほしいと言う欲求によるものなのか、逆に本当の自分を見てほしくないと言う防衛本能によるものか。その欲求、防御はどういう状況だったらとっぱらえるか。とっぱらえたとして、それを利益に変換することは果たして幸せなことなのか。
で、皆つげ口が大好き(笑)
あーそれにしても副座長は面白いな〜。ええと本音を言いますと、おーもりさんの舞台を観るのはリーディングも含めて4作品目ですが、今回初めてリラックスして観られた(失礼)今迄は単純に、声が通りづらいとか噛む(笑・まあ人間素の会話でも噛みますけど、それとは違うヒヤヒヤなんだな…「台詞を言ってます!」てのが垣間見えるっつうか)とか、そういうところが気になってしまっていて。舞台がメインのひとたちと同じ板に立つとやはりその違いが顕著で、ちょっと浮いてるなと思うこともあって。演出家や作家が「お呼ばれしてる」役柄を巧くあてはめてくれているようにも見えたところもあった(それはそれで、作品全体としてはバランスがとれていたと思う)。
しかし今回は噛む気がしない!(笑)そして実際に噛まない!そしてそういう基本的なところがクリアされると、もともと大柄で脚が長いとか動きが滑らかとか、全身の動きがすごく活きてくる。
声が通りづらいのは声質から来るものでもあるので、映像できちんと音声を拾うと魅力にもなる。そして映像はカメラアングルを意識した瞬間の演技が必要とされるところ。映像をメインにやっている役者さんが、通しで演じる舞台でも魅力的に見えるってのはすごいなあ。本人の中で切り替えがあるかは判らないけど、違いを意識しつつ、技量面も着実に身につけているのが目に見えて判るとやっぱりすごい役者さんだなと思う。
風間さんくらいになると、舞台で普通に呼吸しているくらいに見えてしまう。おーもりさんもそんなふうになるのかなー。観続ける楽しみがあります。お誕生日おめでとうございます。年男〜。
ところでこれは初見の時からすごい気になったんだが
・紙ちゃんのパンツのポケットには何が入っているの? ・あのねぎはなんであんなに綺麗に飛び散るの?
ねぎの繊維って縦に走ってるのに、あんなにバラバラになるもんなのか…切れ目入れてるのかな(笑)
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2008年02月17日(日) ■ |
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BOOM BOOM SATELLITES JAPAN TOUR 2008 |
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BOOM BOOM SATELLITES JAPAN TOUR 2008@STUDIO COAST
あーブンブンのことを書くと何故キチガイみたいな文章になってしまうのだろう。芸風です。ツアー最終日、追加公演。
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セットリスト
01. Upside Down 02. What Goes Round Comes Around 03. Morning After 04. Easy Action 05. Bring It On Down 06. Cluster 07. Kick It Out 08. Dig The New Breed 09. Six Forty Five 10. Fogbound 11. Intergalactic 12. Moment I Count encore 13. Get Back In My House 14. Dive For You 15. Dress Like An Angel encore 2 16. Ghost And Shell
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先にまともなこと(?)を書いておこう…。
・「Dig The New Breed」が結構中盤に来てたなー! ・で、Dig〜はまたアップデートされてたんですが、今回久々にあ、このヴァージョン好き!と思った ・前シーズンかその前入れてたロッキンギターリフは外されて(まあこのヴァージョンは1シーズンも使わなかったか?)2小節単位のリズムリフが足されてた ・これがうまいこと捻れたリズムを作り出してて新鮮だったし、基本のDig〜も崩さず聴けて踊れるものになってて ・あーこれはよかったー足し算一辺倒じゃなくなったんだな、と思ってちょっと嬉しかったり ・いや足し算が悪いとは言わないが、個人的にはあのギターリフは「“ロックバンド”だったらこの曲も太いギター入れてヴァージョン変えよう!」って意図がアリアリと見えてしまうのがちょっと無理矢理な感じに思えてたので ・今回隙間があると言うか、間を活かした演奏が結構増えてた ・それで音の密度が薄くなったと言うことはない。空間はみっちり
・あ、あと面白かったのは声のサンプルでリズムをいっぱい作ってたところ ・おなじみの「けけけけけ…」だけじゃなくて、ウィスパー気味の声(男声も女声もあった。女声はDiceか『Full Of〜』で参加してたひとかなと思ったけど、男声のあれは川島さんなの?チャックDでもなかったし…)を音程とれなくなるくらい低く加工して、それでリズムパターンを作ってたのがすごく面白かった
・なんか今回全体的にリズムが変則的になってて面白かったなー一時期押せ押せドンドンばっかりだったから ・だから曲の出だしのリズムが一緒で何の曲かわからんくなると言うか(暴言)どの曲も似通って聴こえてしまうのが勿体ねー!と思っていたので ・緻密な手入れは多いと思うけど、ちょっとひいて目先を変えてみたのかなーと言う印象でした
・リズムと言えば平井さんのパートが苦行かと思うような… ・「移民の歌」BPMどんどん上げますよヴァージョンとか(笑) ・あれ、人力だもんなあ…それを結構楽しそうに叩いてるのがすげー ・シーケンサーで鳴らしてるキックと平井さんのバスドラの絡みが面白かった! ・「Get Back In My House」は人力バスドラで始めたんだけど、異様に音が大きくてビビる ・で、でかっ! ・その後他の音が入ると丁度いいバランスになったんだけど、思えば全体的にすごくよくキックが聴こえてたな…
・「Dive For You」の人気にビビる ・「Dress Like An Angel」「Ghost And Shell」はここんとこ必ずと言っていい程アンコールでしか演奏されないけど、本編の流れに組み込みにくいのかな ・と言えば「Scatterin' Monkey」を聴けなくなって何年だろう。BPMも速めだし、あれこそ今の曲と同列で聴いてみたいのですが。せ、せめてアンコールでも……
・セット、照明がまたよかったですなー。LEDフェンスが4面。2面ずつステージ前後に設置してあって、開演前は前面のフェンスが降りていた。1曲目序盤はフェンス降りたままで演奏、途中フェンスが緞帳のようにゆっくり上がると言う演出 ・NINっぽい… ・「Fogbound」で中野くんと平井さんふたりで演奏する時はまたフェンスが降りて、川島さんが戻って来て唄うとこになるとまたフェンスがあがる ・で、川島さんにライトがぱーっと! ・こ、ここ、川島さんがあれよ!あれに見えたよ!あまてらす!!天照大神!!! ・天の磐戸が開いたよー!!!!! ・やばい、キチガイになってきた…自分が ・まああれやん、皆外で唄い踊ってあまてらすに出てきてーてどんどこやるんだよ…… ・他にも川島さんにレーザーあたったり川島さんに虹色の照明があたったりして、川島さんが歌の女神に見えましたね ・女神…? ・まあここらへんはひとりでゲラゲラ笑ってもうた。助けてくれ! ・いやあ素敵な演出でしたね… ・LED使いは非常に格好よかったです ・なんつうか売れると(売れたんだよね…?)こうやっていろいろ制作費かけてもらえるんだなあよかったなあと思ったりしますよ… ・中野くんを見てると努力は報われる!と信じたくなります。おらもがんばろう……
そんなこんなで楽しかったです。で、以下どうでもいいことと言うかキチガイポイント(既にもう上でキチガイになってるが)
・あの衣裳?はなんですかー! ・白いカッターシャツ(と敢えて書く)と黒いパンツ(ブラックジーンズだった?照明キツくて材質なんてわからんかった)、シャツはアウト!お揃い! ・ギターもフライングVのお揃い色違い! ・あんたらどこの高校生学祭バンドかと ・衣裳…衣裳なのよね…… ・MIOさん「エレカシ!エレカシ!」
・なんつうか時々このひとらってすっごい「80年代に育ちましたー」マインドが端々に見えるのが同世代として微笑ましいと言うか思わず自分を振り返って胸が痛くなると言うか ・あのステージアクションとか! ・横並びになって動きを合わせてギター弾いたりとか! ・いったん中央に集まってぱーっと左右に別れて弾きまくったりとか! ・ドラム前に集まって揃ってギターを掲げたりとか!ジャーン! ・もう…泣く……笑う……腹がよじれる……… ・なんでしょうああいうのは若者が見たら「川島さん中野さんかっけー!」ってなるのかな…それならそれでよい……
・あと中野くんはギターを持つ機会が増えたので妖怪な動きが減ったね…人間になったんだ!ベムー! ・ギターがでかいよ ・そのギター持って走り回る時スキップになっていたよ
ブンブンに関してはしばらく懐疑的になっていたところもあったんだが、今はただただ今後が楽しみです。「スタジオに戻る」と言っていたので、まだまだやりたいことはあるのだろうし、新しい面も見られるかも知れない。聴き続けたいな。
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2008年02月16日(土) ■ |
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『恋する妊婦』 |
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『恋する妊婦』@シアターコクーン
おりゃー行ってきたぞー!初日を逃したのは痛恨ですが、まあ芝居がこなれてきた頃に初見だったのはよかったかなと思うことにするぞー!
あんぎゃこれは面白かったわ…強いて言えば本多くらいのキャパで観たかったですが。のぞき見コメディやんこれ!趣味悪!流石岩松了!好きー!
劇中の台詞にもあるように「男と女は五分五分」かは判りませんが、どっちもどっちだってのは確かですな(笑)で、誰もが誰かに優越感を持っている。自分だけが知っている情報があると思っている。それを「あなただけに」教えようとする。それは無邪気な悪意だったり、意識的な悪戯だったり、単なる意地悪だったり、愛情の裏返しだったりする。楽屋への音声モニターのスイッチは果たしてオフになっていたんだろうか?大学生はきっと戻ってこない。この大学生は座長の前妻の息子かも知れない?疑心暗鬼になった方が損です。
座長は長嶋茂雄タイプで、周囲は振り回される。家族のようでいても、異物同士が一緒に生活をしている。それは血がつながっていようといまいと同じことだ。副座長の妻は、ちょっと頭は弱いが素直でかわいい座員と、実はいちばん意思疎通が出来ている。副座長の妹は、座長の妻に反抗している様子が窺えるが、それは家族のそれと通じるものがある。反抗した翌日には何の躊躇もなく甘えることが出来る。副座長が妻に暴力を振るっている隣で若い座員がお茶漬けを食べている。日常茶飯事だから気にすることでもないのだ。
登場人物は、そこに「あなただけが」いるから、言えることを言う、「あなただけに」しか見せない姿を晒す。舞台上で決め台詞の自主トレをする大学生は、そこに「誰もいない」から稽古が出来る。
観客はそれを全て目に出来るのだ。ここに優越感を見出すでしょ?と岩松了は問いかける。あのいやらしい笑顔でな!キー腹立つー!図星だー!
と言う面白さです。
これ、初演ではないので、勿論当て書きではない。しかし流石の風間さん、座長は彼しかありえねーと思わせられますな…動物的な勘で生きているような座長に見えた。誰に懐くかの判断の早さといい、あんなにすんなり受け入れたかに見えた大学生に終盤見せるよそよそしさといい、ある意味彼はいちばん素直なのだ。それは実は最悪だ。周りはたまらん。その座長に本能的なものから敵対心を感じている(と思える)、銀ちゃんの出来損ないみたいな大森さんが意外と(失礼)ハマッています。先述の「家族的な自然さ」は、やはりプロデュース公演では余程のプロフェッショナルが集まらないと空気が持たないことが多々ある。ちょっとした台詞の裏側にはとてつもない情報量があるからだ。その含みをどれだけ思わせぶりに口に出来るか。ここらへんは鈴木さんが抜群に巧かった。あと唯一の外部者、良々さんがやっぱすごいな…。彼の役は岩松さんの分身に思えた。
しかしいちばんかわいそーでかわいかったのは銀平くんだった(笑)
ちょっとしたタイミングのズレで台詞が全く通じなくなりそうな繊細なテキストだと思います。なので演者のコンディションに出来がかなり左右されると思います。とにかく精度が大事かと。観る側もかなり集中力使います。これを無駄と感じるか、劇中の台詞の通り「何かの役に立つ」と思うかは、かなり好き嫌いが出ると思います。
まあ、人間何かの役に立とうと思うのも傲慢だと思いますけどね。目の前のことに対処する、それをないがしろにしない、それで精一杯じゃないか。
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2008年02月15日(金) ■ |
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『ファントム』2回目 |
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『ファントム』@青山劇場
おぼえがき。
・本日は1階B列(実質7列目)下手より。おお下から見上げるとこれ、ザ・ウォール@ピンクフロイドだわ! ・最初に設置してあるあの壁ね ・あ〜近いと皆のメイクがよくわかる〜まことさんアイラインすごい入れてる〜(笑)ヨタロウさんもアイメイクすごいな ・あと近いと、生声とスピーカー通した声両方聴こえるからなんか不思議な感覚になる ・永島さん、小顔だなあ…あとこういうコスチュームプレイ合いますね ・コミカルな面も見せてくれます。クリスにお兄ちゃんぽく接するところも好印象 ・大沢さん脚ながーいね!これは『ディファイルド』の時にも思ったけど ・ああ言う騎士ブーツ(マリス師曰く「あのブーツは宝塚ではトップさんとかスターしか履けない型だわ」)似合うね〜 ・あとジャケットとマントの色合いがいいなあ、表黒、裏地が白 ・クリスを地下に連れて来た後キャリエールと口論になってキーて手をバタバタさせた時マントがばっくり頭に被さっちゃってぎゃーんてなってたのにウケた(笑)か、かわいい
・そうだよ〜エリックはかわいいね!だから尚更かわいそうだね! ・人工庭園散歩するとことかさ、クリスが一緒でキャッキャはしゃいでるのがもーかわいいやらかわいそうやら ・つっこまずにはいられないが、クリスの衣裳を「考えている」と言ってたってことは、あの衣裳はエリックが縫ったのかなー! ・まあ基本ひとりぐらしですから裁縫も出来るでしょうね…
・初見ではキャリエールに泣かされましたが、今回改めて見るとこのひと結構酷くね?と気が付いた(笑) ・だって妻子いるのにベラドーヴァ孕ませて生まれた息子は地下に閉じ込めて最後は撃ち殺しますよ…おま、おまえ…… ・妻子はどうなったのかね、そういえば ・まーそこで撃ってよかったのねと思わせてしまうこの説得力!なんだよ酷いよ!(泣)
・と言えばこのシーンを含め終盤の歌なしシーンの緊迫感はすごかったですな。ここらへんは見慣れたスズカツさんの仕事と言う感じでした ・流れるような役者の動き、一声で形勢が明確になるシンプルさ、その先には必ず悲劇があると判るポーズとそれが再び動き出す瞬間 ・と言いつつスズカツさんの演出でワイアー使ったあんな派手な立ち回りを見れるとは…天井高い劇場はいいなー! ・あーこういうところは大沢さんとまた相性いいんだ。大沢さんすごく身体が軽いもんね。動きも綺麗
・そういえばビストロのシーンで、カルロッタのアイーダはあれでよかったみたいな会話があるんだけど、これはなかなか興味深かった ・その前にルドゥが「あれはコメディじゃなかったんですか?」と言って笑わすところがあったんだけど、そことも繋がるな ・観る側の解釈はどうにでもなるし、それがいいわけでもわるいわけでもない ・なんでもあり
・ミュージカル担当(と自分で言った・笑)マリス師にここぞとばかりにいろいろ訊いてみた。宝塚版の話とか、演出、構成の違いとかを。ふむふむこれは原作も読んでみようかな。サントラも聴いてみよー ・「Phantom Fugue」がおきにいり ・やっぱアンサンブルがガツーンと一緒に唄うシーンが好きだな、皆でエリックをファントムに仕立て上げてしまうところ。こういうところにこんな魅力的な楽曲を持ってきている辺り、怖いしにくらしーしそこに惹かれる自分もどうかと思うー
・ルカスのシャンドン2回目。あー近い席で表情がよく見えてよかった。パトロンとしてちょっと浮世離れした役柄でもあり、見せ場は勿体ないことにあまり多くないので、ところどころで見せる表情や仕草から人物像を想像出来るのは助かる
・今回初めてモニターがあるのに気が付いた。コンダクターの前嶋さんが映っています。ミュージカル行き慣れてないから、なんだ?と思ったんだけど、あれは唄うひとが指揮を見られるようにする為ですね、なるほど〜 ・今回オーケストラピットは完全に隠してあるので、ステージからはコンダクターが見えないんです。上手、下手に1台ずつと、客席中のPA卓に大きめなモニターが1台 ・カーテンコールではステージに演奏者の皆さんも出て来ます。やっぱり編成が面白いなあ
・音と言えば、顔を見られたエリックの泣き声はすごいですね… ・あれ、どんな歌よりも痛い。あの声はホント痛い
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2008年02月13日(水) ■ |
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THE POLICE LIVE IN CONCERT |
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THE POLICE LIVE IN CONCERT@東京ドーム
前の職場の同僚と行ったんだが、ふたりともインフルエンザ明けであった。「いや〜ドームは座れていいねえ〜」「コーヒーでも買ってこようかな〜」なんてまったりの筈が、1曲目から立ち上がって観てしまいその後はふたりとも無言で見入る見入る。時々「ぎゃあ!」「ひゃああ!」とかお互い言ってるのが聞こえるんだがステージからは目が離せない。終わったら呆然ですよ…「な、なみだぐんでしまいました…」「私も…アンディ……」「65歳…うそお……」「いや、一生観れるなんて思ってなくて…」「だって、スティングじゃないよ?ポリスだよ!?」とか言って。
ドームなのに音結構よかったよ。ああ行ってよかった。こういう尊敬出来るおとながいるってのは嬉しいなー!メンバーが仕事以外でどんなことしてるかは知りませんが、こうなんて言うんですか、仕事に打ち込むおとなは格好いいな!
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セットリスト(ここはやはり馴染みある邦題で)
01. 孤独のメッセージ 02. シンクロニシティII 03. ウォーキング・オン・ザ・ムーン 04. 果てなき妄想 05. 君がなすべきこと 06. 高校教師 07. 世界は悲しすぎる 08. ホール・イン・マイ・ライフ 09. マジック 10. アラウンド・ユア・フィンガー 11. ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ 12. インヴィジブル・サン 13. ウォーキング・イン・ユア・フットステップス 14. キャント・スタンド・ルージング・ユー 15. 白いレガッタ 16. ロクサーヌ encore 17. キング・オブ・ペイン 18. ソー・ロンリー 19. 見つめていたい encore 2 20. ネクスト・トゥ・ユー
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「シンクロニシティーII」や「ロクサーヌ」ですごい綺麗なコーラスが聴こえたんだけど、サンプリングで鳴らしてたのかな。しかし基本は完全スリーピース!すげー巧いって訳ではないんだけど、巧いだけじゃ鳴らせない音の厚さと余裕、鋭さ。これはーただ巧いだけのひとには鳴らせないよなあ、なんだろこの違い。
そんでまた結構アレンジ変えてるんだ。「果てなき妄想」なんて手拍子を募ってのどかに始めてたのに「君がなすべきこと」に繋がって、アウトロなんて客席どうでもいいだろ!てなお互いの演奏にバチバチ集中轟音合戦。ま、まだ序盤です!いいおとながおとなげない!素敵!で、「けっ、再結成で色気づいて過去の名曲を変にいじりやがって」とか思わないんだ。メロディーの強靱さと構成の骨組みが太いんだなあと改めて思い知りました。「孤独のメッセージ」なんてもうあのギターのリフが鳴ればおおおおお(どよめき)ですよ。いやこれで始められたらもうね…そんなこんなの連続で、2時間弱があっと言う間。「見つめていたい」なんてむしろさらっと流した演奏でした。なんか走り気味だったし(笑)いや…これ聴けたのは嬉しかったけど、名曲めじろおし過ぎてこっちも麻痺気味だったので、「ああ来た来た」くらいの印象になってしまったよ…ぜ、ぜいたく!
スティングむちゃ元気。キー下げてる?な曲もあったけど声の伸びとかもーすごくて。“young teacher!”てあああ!と拳を握りしめ、“Roxanne!”、ブゥーン(ベース)、ぎゃー!(さけび←私が)とかもうずっとこれですよ。いやあ「ロクサーヌ」は泣いた…それ迄はにっこにこで観てたんだけど。笑い過ぎて目尻が乾燥してピリピリしてたんだけど。
スチュはひとりだけ『ゴースト・イン・ザ・マシーン』Tシャツ着てて、なんか、人柄が…(涙)トライアスロン選手みたいな上半身と白い手袋とメガネと言うアンバランスなルックスもたまらんですよ。面長のビル・ゲイツみたいだな…。ドラムにパーカッションにと大忙し、手数も多いー。頭の中では「50過ぎ…」「50過ぎ…」の言葉が回ります(笑)すげーなおい。あんなに威勢よくグロッケン叩くひと初めて見たよ、和太鼓みたいなノリで叩くんだよグロッケンを。「アラウンド・ユア・フィンガー」格好よかったー。思えばポリスは音は大好きでアルバムは随分聴いたもんですが(そんで今もよく聴くが)、ライヴ映像には何故か興味が湧かずちゃんと観たことなかったんですよね。レコーディングがすごいー!と思ってたのかな…どうなのよ(自問)。今回姿をちゃんと見て、スチュってすごかったんだなあと思ったり…遅い、遅いよ。
アンディは…ちっちゃかった。ギターが大きく見えた。でも存在感はバツグンだった。ぎゃーんあのギターが今目の前(いやドームだから遠いけど)で鳴ってるよー!「見つめていたい」の後他のふたりはさっさと帰っちゃったのにひとりでぐずぐずしてて、観客に手を振ったりもたもたしてて(ワザと・笑)ギターを再び弾きはじめ、ふたりを待って「ネクスト・トゥ・ユー」!か、かわいい。
あ〜楽しかった。
OAのFICTION PLANEは3曲くらいしか聴けなかったけどよかった。おとうさん直系な顔も声も、変にひねくれず素直に使ってる感じがいいなー。MCが殆ど日本語、しかも結構流暢ですごいなーと思った。
帰り道、結構いい歳のおいちゃんが「あああー、終わっちゃったよ!すっごい楽しみにしてたのになー!」と言って、周囲のひとがそれを笑顔で見てた(頷いてるひともいたよ)光景がなんかよかったな。先輩の多い会場であった。おらもこんな先輩になりたいものです。
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2008年02月07日(木) ■ |
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『ファントム』東京初日 |
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うーんここでもらってきたんだろうか、インフルエンザ…観てる時はなんともなかったんだけど帰宅後寝る段になって一気にきましたよ。『恋する妊婦』の初日も今日(書いてるのは土曜日)のロフトもパーですよーキー。なんかもー5日分くらい寝た…しかし足がたたん。ぐぎぎぎぎ。
と言う訳でなんかもうえらい記憶がおぼろですが憶えてるとこだけ書いとこう。
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『ファントム』@青山劇場
役者陣のポジショニングがとてもしっかりしてるな!と言う印象です。アンサンブルがとてもいい!大沢さんは確かに歌は弱いが身のこなしの美しさと演技部分の切れ味が素晴らしい。徳永さんは声がとにかく美しい。芝居部分はまことさんや永島さんが要所要所を締めており、ストーリー展開もスピーディーで解りやすい。
日本では四季での上演が有名なアンドリュー・ロイド=ウェバー版『オペラ座の怪人』。『ファントム』はアーサー・コピット脚本、モーリー・ウェストン作詞作曲版です。原作は同じ。
個人的には「スズカツさんがグランドミュージカルを演出するとこうなるんだー」と言うところがキモだったのですが、「こうなるんだー」と言うのを実際に目に出来た面白さと、「あ、どんなキャパでやっても一緒だ!」と思えた面白さが両方あって面白かったです。面白かったばっかりか。近作でよく組んでいる二村周作さんの美術も空間が大きくなるとこうなるんだーと。無彩色な彩りとは裏腹に、角度によってみるみる表情を変える美術でした。
あとこうやってみるとやはり「父と息子」の話になってるのね。ザズゥシアターファンにはぎゃぎゃ!と思う台詞が数箇所あったんだけど、思えば上演台本もスズカツさんであった。ミュージカルとはなっているけど、台詞で芝居を進めるシーンも多い。
そこですごかったのがヨタロウさんですよ。いやんヨタロウさんに泣かされるとは思わなかった!ヨタロウさんを格好いいと思うなんて初めてだ!(暴言)いや…もうヨタロウさん20年以上観てますけど(そうだよスズカツさんの芝居観てるより長いんだよ)、この歳になってまた新しい一面を見せてもらえるとは!
今だから言うが昨秋のメトロのライヴの時ヨタロウさんすごい不安がってて「譜面通りに唄うなんて…」とか「デカい劇場で…」「大きな役で…」「大沢くんとふたりで唄うシーンあるんだよ、どうしよう」なんて言ってたんだよ!おいおい幕が開く前から観客を不安がらせてどうすんだと思ってたけど、どの口が言うか!何謙遜してんだこの野郎!ってな話ですよ。いやー…歌は勿論芝居部分も素晴らしかった。あーヨタロウさんはスズカツさんのミューズだな!
てか今回のキャスティング、ヨタロウさんだけでなく全体的にチャレンジングなものだったと思うのですが、それをよくまとめたなあ…(えらそう)と言うか、さまざまなチーム(もしくはフリー)から集まってくるメンバー全員がのびのびと仕事出来る環境を用意することに力を注ぐ手法なんだと思います。演出と言う仕事にはいろいろな面がある。
あとは大西ユカリさんがよかったです。何回も書いてるけど、ミュージカルや演技で難しいのって、「下手なことを演じる」ところだと思います。本当に下手では話にならない。しかし観客には下手だと伝えなければならない。特にミュージカルだとそれは顕著で、「歌が下手な役」が実際に下手だったら観客には伝わらない。大西さん演じるカルロッタはファントムに「唄えてないじゃないか!」と言われるような人物ですが、オペラ座のディーヴァに上り詰め、何がなんでも、どんな手を使ってもこの座を守り通すと言う気概をファンキーな歌で表現していました。一歩間違えば下品になってしまう。その下品さを「オペラ座のディーヴァでい続けたい」と言う必死の願いとして昇華していたように思えました。
他のヴァージョンは未見なのですが、オーケストラ編成は毎回これなのでしょうか。ダブルリード(オーボエとか)が沢山で、弦少なめ。演奏以外の音響も凝っていて面白かったです。二階席で聴くと音がまわって怖さ倍増。天井が高い劇場なので、上の空間が広いとそこになんか生き物ではない気配すら感じられて怖かったー!
次は前の方で観るのでどんな風に印象が変わるか楽しみだなー。
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パンフレットでヨタロウさんがHONZIの話をしてた。劇場で配られていたチラシにはメトローマンスホテルのアルバム情報。そこにはHONZIも写っていた。アルバムにはHONZIの音も入るそうです。
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2008年02月03日(日) ■ |
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『新・雨月物語』とか |
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THE・ガジラ『新・雨月物語』@世田谷パブリックシアター
代打の代打で急遽観ることに。いやはや有難うございますーと言う訳で10数年振りに鐘下作品を観ました…前回観たのトップスです…キャパ約8倍。しかし印象は変わらなかったなあ、変わらず格好よかった。息詰まる沈黙、一触即発の人間関係、真摯な男女関係、資本主義の追究、暗闇すら照明にするような演出効果、等々。
上田秋成の怪異小説『雨月物語』から「浅茅が宿」「蛇性の婬」を脚色した溝口健二監督の映画(川口松太郎脚本)を再構成したもの。と言ってももとが思い出せませんよ……授業でやった気がするのだが〜。そんな感じだったのですが構成の手際がいいのかすっと物語に感情移入出来ました。全体の話は壮大で難解な部分も多いけど、各々のポイントが散漫になっていないので、複数のモチーフを独立させて考えることも可能なように受け取れたのが助かった。
と言う訳で個人的には資本主義と上昇志向の比例をどうすれば誰も傷付かないで使えるかなあと言うことと、種の保存への本能と執念は比例するのかなあと言うことと、どっちも単によりどころとして片付けてもいいんだけど、それに敢えて理由付けをしちゃう都合よさと言うかそうしなきゃやってられないのって虚しいことなのかしらとか、そういうことを考えました。まあ考えただけで答えは出ませんが。
まあそんなこんなで上昇志向を欲目だと言うことも出来ますし、それに子種を利用するのも手段としてはええ〜とドン引きするしそんなんで生まれたこどもに父親は果たして愛情を注げるのかとも思う訳です。しかしまあ愛情はなくとも子は育つもので。そんなん嫌だけど。そんで生まれなかったけど。
と藤兵衛のことばっかり書いてませんか(笑)源十郎もすげーかわいそうだったけどな!後でちょっと気になって映画の『雨月物語』のあらすじ検索してみたら、こっちでは源十郎も欲に目がくらんでってな描写だったみたいで…。今回の舞台では、いい器を作りたい、それで妻の鼻を明かしたい(で、その根っこには妻への愛情が感じられた)って方が前面に出てた感じもした。あーでも映画をちゃんと観てみないと比較は出来ないな。
装置らしい装置はなく、ほぼ裸舞台。役者の身体だけで場面転換を感じさせる想像喚起力はすごいもんがありました。観てる時はあー装置ねえなーとはかけらも思わなかった。20周年おめでとうございます。
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■よだん 本物の火を使うシーンが多かったせいか、劇場がぽかぽかだった…雪の中やってきたこともあり、物語とは裏腹に妙に和んで観た……ぼやーんと見てるだけでも落ち着くんだよねえ
■よだん2 たまたま最近ここをよく見てたんですよ…→怪異・妖怪伝承データベース いろいろいるのよ困った妖怪も愛嬌のある妖怪もやむにやまれずな妖怪も!うわーん!
■よだん3 それにしても若松武史さんがどんどん内田裕也に見えてきた。特に今回は髪型からして
■どんだけ小心者か 急な話で直接受け取りが出来なかったので、チケットを当日午前着の宅配便で送ってもらったんですが、雪!うへー届かなかったらどうしようと思いつつ寝たら、ピンポーンとか言うのであっチケット来た!と出て行こうとしたらドアの向こうで「有難うございます〜はい!ハンコ!」とかって知らないひとが荷物を持って行ってしまい、「あんただれえ!なにすんのお!」とドアを開けようとしたところで目が覚めた。バカだ
■で、その後無事に 届いたんですが、荷物名に「スープ」と書いてあったので「チケットじゃないものが来た!」とまた狼狽。チケットと一緒に本場スンドゥブの素が入ってました。あ、有難うございます…今日作ります……。ところでこれひと袋で何人分作れるんですか、ハングル読めません。表に3〜4て数字があったので4人分?と思ったけど裏の作り方見たら水150ccしか入れなくていいってあるよ!ひとり分なのか?
■私信 そういえばバックホーンのベースのひともながらくサポートだったんですよーい。メジャーデビュー直前か直後にオリジナルメンバーのひとが辞めちゃって。ちょっとキタダさんのこと読んだ時に思い出した…と家に帰ってから思い出した
■そうそう 剣山、なくなったよ!(前回の日記参照)
■東宝だー むつきさんに教えて頂きました、有難うございます。 『DUET』@シアタークリエ 2008年7月5日(土)〜27日(日) ----- 脚本:ニール・サイモン 作曲:マービン・ハムリッシュ 作詞:キャロル・ベイヤー・セイガー 翻訳:小田島雄志/訳詞:岩谷時子 演出・上演台本:鈴木勝秀 出演:石井一孝、保坂知寿 ----- 保坂さんは劇団四季退団後の初仕事だそうで、注目の公演になりそうとのこと。ひいい〜。チケットとれるのかな…。 少人数のラヴストーリーをミュージカルで。てのは『THE LAST FIVE YEARS』がそうだったので、こういうのを意識して選んでいるんだろうな。ここらへんハッキリしてると言うか。ビックリしたのはニール・サイモン作品をスズカツさんが演出するってことだ(笑) それにしても楽日はフジと被っているではないか。今年のフジはどんなメンツなのかな…
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