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2007年12月31日(月)
2007年いろいろ十傑

観た順。ベストワンには★印。

■映画
 『パプリカ』
 『それでもボクはやってない』
 『loudQUIETloud : a film about the PIXIES』
 『リトル・ミス・サンシャイン』(1回目メモ2回目
 『松ヶ根乱射事件』
『ゾディアック』
 『INLAND EMPIRE』
 『グラインドハウス』U.S.A.バージョン
 『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』
 『クワイエットルームへようこそ』
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フィンチャーにリンチにタランティーノ。濃かった。山下さんも松尾ちゃんも濃かった

■ライヴ
 TOOL(1日目2日目3日目
 BRUTAL TRUTH
★DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN(その1その2
★NINE INCH NAILS(1日目2日目3日目
 CHRISTINA AGUILERA
 OCEAN COLOUR SCENE
 矢野顕子グループ
 BATTLES
 LA-PPISCH
 THE GOSSIP
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★が2つあるとか気にしちゃダメ!

■演劇
 『朧の森に棲む鬼』
 『コリオレイナス』
 『HYSTERIA』
 『THE BEE』(日本ヴァージョンロンドンヴァージョン
 『エレンディラ』
 『ロマンス』
 『シェイクスピア・ソナタ』
 『その夜の侍』
『転校生』補足
 『わが闇』
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圧倒的な脚本・演出なら『THE BEE』、劇団としてのポテンシャルの高さなら『わが闇』、思い入れが強いのは『その夜の侍』。
しかし今生きてるものが今しか出来ないことをやった、その場でぱっと消えた、観る前と観た後の自分は確実に何かが変わっている、ってのがもう何が何でも演劇だった『転校生』がダントツ

■スズカツさん
★『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』(初日1初日22回目ツアーファイナル
 『写楽考』(初日2回目楽日
 『NO MAN'S LAND』(初日2回目3回目楽日
 『サロメ』(初日楽日
 『THE LAST FIVE YEARS』(初日楽日
 『レインマン』(初日楽日
 『白野』
 『欲望という名の電車』(初日2回目選曲ネタ楽日
 『VIVA! Forties』
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キャラクターではなく、ストーリーの中で生きているヘドウィグを観たかった。興味本位で、好奇の目で見ている観客が、次第にヘドに魅入られて行くのを観たかった。FACEのステージに彼はいた。
あ、あと『欲望という名の電車』選曲ですが、初演再演でレディオヘッドの「Motion Picture Sound Track」だったとこは今回ジャニス・イアンの「Stars」ですね。今後も判明したらちびちび書き足していこうと思います

■その他
藤城清治『光と影の世界展』『アートで候。』石田徹也『小さな展覧会』服部一成『視覚伝達』とかが面白かったです

2008年もいろいろ楽しみだー。



2007年12月30日(日)
『ウルトラマン大博覧会 ROPPONGI天空大作戦』

『ウルトラマン大博覧会 ROPPONGI天空大作戦』@森アーツセンターギャラリー

こ、濃かった。3時間近くいましたよ。観終わったらグッタリでおなかがすいた。展覧会おさめ。

ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念イヴェントの集大成だそうです。昨年からいろんな展示がありましたが、どれも独自の切り口や企画で皆面白く観ることが出来ました。

今回は大伴昌司のセクションがすごかった。TVシリーズを観て浮かぶ、「あの怪獣の身体はどうなってるの?」「スーパーガンの仕組みは?」と言った疑問を妄想力で形にし、少年雑誌に掲載した「元祖オタク」の編集者。怪獣図鑑も多数出版した方だそうです。その妄想=発想は公式設定にも多大な影響を与えることになったとか。バルタン星人の設定に腹がよじれたよ…「胃ぶくろ:すい取った液体を、ここで消化して、それぞれのふくろにおくりこむ。とてもじょうぶな胃だ。」それぞれのふくろって何。「すね:無色のふしょく液。バルタン星人のあるいたあとについてきて、これにさわると、肉がくさる。」あとについていきたくはないな…。

テキストがいちいち面白過ぎたんでじっくり読んでしまい、その都度オモロい!ヒー!とかっておおはしゃぎしてたもんで、それでグッタリなったってのもある(笑)

これ迄の展示はやはり本編がメインだったので、こういったサブテキストや当時の雑誌付録、イヴェントの様子、グッズが沢山観られたのは新鮮だったー。小松崎茂のウルトラ絵は濃かったなー。妙にリアルで怖いんだよ…。あと当時の雑誌でよく使われていた、スミと朱色の二色分解用の原画が、印刷後とそんなに変わらない色合いで綺麗に描かれていたのが流石。単純にダブルトーンにすればいいってもんじゃないんですよね…こういうのってやっぱり普段の積み重ねで、完成形が見える目を持っているってことで、すごいなあと思った……。は、これも心眼!発想力と、それを形にする職人の技術はどっちが欠けてもダメだよなとひしひしと感じた次第。

当時のグッズCM映像も流れていました。とびだす絵本とかすごかったぞう。そんな記事をスクラップした「みうらじゅんのスクラップブック」も展示されていたよー。

本編セクションも充実。成田亨、高山良策のイラストも初見のものがあった。今回は成田氏の助手からスタートして美術監督になった池谷仙克の仕事が大きくとりあげられていました。あと実相寺昭雄メモリアルコーナーがよかったなー。書斎が再現されていて、監督が描いた原画、使っていたワープロ、着ていた服等が展示されていた。ウルトラ絵がすごくいいのー!添えてある言葉も素敵なのー!「造形には美学あり」とか「宇宙人には、座布団をすゝめるべきか」とか。

いやーん楽しかったよう。ごはんもおいしかったーい。



2007年12月29日(土)
『tell me, tell me, tell me』

TOKYO No.1 SOUL SET『tell me, tell me, tell me』@LIQUIDROOM ebisu

普段はどこにおるねん…と思う程ソウルセットのコアなファンが集まる毎年恒例年末リキッドですよ。いやっはー。以下おぼえがきー。

・ビッケが…ビッケが……やせとる!
・スーツ!
・えっ誰よあれと思ったよ!
・「もう10年以上見ているけど、あんなに動くビッケは初めて見た」「私も」
・俊美にも「今日ビッケすごい動いてるねー」と言われていた
・なんでも酒をやめたそうで
・えええ!?
・ヘルシーなビッケ。誰それ
・そんな訳であんなに動くビッケは初めて見ました
・ちゃんとした告知とかのMCもしていたのでビックリですよ…誰あれ……

・で、1曲目はいきなり「Please Tell Me」。いやっはー
・昨年「つくりかけー」とやっていた曲の完成形もやったよー!
・新譜が3月19日に出るよー!
・スタッフ曰く「さーいくぞ」だって

・今年も良々はアレでした
・あんまりアレなんで「そんなに茶々入れるんならさ、こっち上がって来てやればいいじゃん」ビッケに言われ盛り上がってしまいステージ迄来たものの、すっかりおとなしくなった(笑)
・でもゲッツ!は決めてくれた(笑)
・そうなのよなんかゲッツ!なのよ、なんで今になってゲッツ!なのよ
・あと配信!配信!がブーム

・ライヴは結構グダグダなとこもあり(笑)
・ヒロシくんとビッケがアイコンタクトするような状況も初めて見たよ
・で、ループ増やすかどうかして合わせるのかなと思ったら、ヒロシくんは「そんな甘えは許しませんよ」みたくしれっとそのまま次のループに行ってしまった(爆笑)
・ビッケだんまりぼんやり
・俊美は気にしていなかった(いつもだ)
・あと俊美がメインで唄い倒してる間、俊美のとこは暗くてヒロシくんに照明がカーッと当たってたりとトンチンカンな箇所が多々あり笑いのツボに

・いやーそれにしてもアッパーだった。とばしたー
・周りでひとがバッタバッタと倒れていったのにはびびった
・セクスィー部長が通ったかと言う
・フロアど真ん中で倒れた子が引きずり出されて来て、スタッフもライト片手に集まって来ちゃってひいーってなってたんだけど、その本人は足腰が立たなくなっていたけど意識はハッキリしていてすごい笑顔だったのがオモロいやら怖いやら
・いやでもホントアッパーで(以下同)

・てか、酒抜くとあんなに動けるのね!息切れせずに語れるのね!ビッケは!
・20年呑んで来たから20年やめて、60になったらまた呑み始めるんだそーですよー

・ヒロシくんは相変わらず音の塊をどっかどっかと投げていた
・編成は5人が定着しましたなあ
・音数が多い訳ではないのね。でも空間が音でギッチリになるのね
・個々の音の塊がデカいってことかしらん
・あとヒロシくんはInKやるようになってからターンテーブル以外のものをいじるようになってるんだけどあれはどうなってるのー

あああーよかったよー!移籍もしたそーで来年は結構動くんじゃないですかね。楽しみです。いいライヴおさめでした。



2007年12月26日(水)
『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン』

『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン』@青山円形劇場

今年最後の観劇です。『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』で〆るのはどんよりしそうだと思ったので(笑)初めてクリスマス後の公演日を選んでみました。しかも楽日!とれてよかったー!

昨年の公演期間途中から、飲酒運転撲滅キャンペーンの煽りを受けワインサービスが自粛(有料)になりましたが、今年は初日から。そのかわりソフトドリンクはフリーで飲み放題でした、キリンさんありがとー。ワインはメルシャンです!以下おぼえがき。

・オーナーの「今年もメンバー誰ひとり欠けることなく!」て言葉にドキッとしたよー(涙)
・クリスマスネタはどうなるのかなと思っていたのですが、最初にオーナーから「クリスマスのエピソードが沢山ですが、振り返っていただくと言うことで」とおことわりが
・そして最後の「メリークリスマス!」は「よいお年を!」になるんですねー!
・大阪公演はいつもクリスマス以降の年末だから、標準が「よいお年を!」なんだろうな
・楽日と言うことでハンドベルの後もう一度出て来てくれて、1曲やってくれました

・タカハシがエセエコばかになっていた
・ノリコさんは相変わらず素敵だよ…
・てか、もう結婚5周年なのね!時が経つのは早い!
・そしていつも思うがこのふたりは毎年メインディッシュを食べずに帰るけど、お店からするとどうなのか
・ギャルソンの「こちらもそれなりに楽しんでますから〜」に大ウケ

・ペギーさんは相変わらず美肌だった
・むっちゃ背中がきれー!吸い付くような肌っつうんですか
・さ、さわりてー!
・今年は出てきた途端に「花束はあとで受け取ります!」と一喝(笑)歌に集中
・そうだよペギーさん笑いとる担当だけど(ええ?)歌も素敵だもんねー。ガッツリ聴けたのはよかった!
・花受け取るとその度「ありがとうございま〜す」て言うから歌が途切れちゃうしね
・花束回収ボーイズ(笑)が出来たのって昨年からだっけ?
・楽日と言うこともありすごい量だった〜

・それにしても白井さんの女装は素敵だよね…と毎年思う
・『ア・ラ・カルト』以外での女装も観たいよ〜。ペギーさんのシャンソンコンサートとかやったら行くよ!
・音楽劇/ミュージカル出演って『オケピ!』くらいだっけ?他でも観てみたいー

・ハプニングとしては、ワインコルクを抜く時途中で折れちゃってあたふたしたりとか
・「Fly Me To The Moon」で今年のヴィジター筒井くんが笑いでぶるぶるになって声が震えてたりとか
・あと「The Way You Make Me Feel」のとこも常に半笑いと言うか羞恥心を捨てきれていない感じがひしひしと(笑)
・白井さんに「いい大人がバカなことやってんなーと思ってんでしょ」とツッコまれていた
・毎年趣の違うヴィジターですが、今年は芝居部分をガッチリ、でしたね。歌はご愛嬌だ!
・でも筒井くんて『ファウスト』で歌あったよね…

・今年はバンドピットの真隣のブロックだったので、演奏の臨場感がすごかったー
・フィンガリングの生音も聴こえる!
・「American Wake」での中西さんはスタッカートが多くて弓がばんばん切れてって迫力だったー
・弓につけてる松脂がふわーっと舞うのもよく見えた
・ヴァイオリンをウクレレみたいに持ってピチカートで弾くとこや、ヴァイオリン本体の裏側を叩いてパーカッション代わりに使うとこも音が綺麗に聴こえたー
・芝居パートの時もずっと指動かしてあっためてた

・はづきちゃんが出なくなったのは昨年から。高泉さんの年齢的なものもあるのでしょうか…
・おとうさんと別れたおかあさんのエピソードになっていました
・昨年は別の夫婦のエピソードになっていたから、やっぱり「はづきちゃんちの家族はどうなったの?」とかってアンケートに書かれたりしたのかしらんとつい邪推
・でもいいエピソードだったなあ
・そうそう、はづきちゃんはスタバが好きだったよ(笑)こうやって出てこなくなった子のことを観客が結構分かっていて、その共通言語を微笑ましく観て行く面白さもある
・でも勿論初見でも楽しめます

年配のご夫婦やカップルも多く、リピーターが多いんだろうなあと年を重ねる毎に思います。あと観たひとが友人や彼氏、彼女、親御さんを誘ったりして増えてってるんだろうなあ。私もそうだったし、友人もそうだし、新婚のご夫婦にチケットプレゼントしたって話をweb上で読んだこともある。今回マダムにいじられていたご夫婦は結婚15周年で、(『ア・ラ・カルト』19周年を目指して?)「がんばります!」と言っていた。近くの席にいたご夫婦はずっと住んでた大阪で観ていて、今年東京に引っ越してきて初めて円形で観る!と話していた(盗み聞きすんません)。

来年は20周年。また絶対に会いたい。



2007年12月23日(日)
『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』とか

『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』@PARCO劇場

いやー濃かった、流石のマーティン・マクドナー。最後はアイルランドという土地と歴史のあまりの重みが胃にキます。ひたすら笑いが黒い。一幕は笑いの連続です。特に男性客のどよめき笑いが多かった(笑・ひえーとかおわーとかの声も混じる)。大竹さんと白石さんで、マクドナーで、長塚演出つったらある程度は予想しますよね。どんだけの女優対決になるか、どんだけの女の業が描かれるか。そりゃもうおっとろしー!って方向に持って行くことも出来る訳です。

それをある種軽妙とも言えるリズムで見せたのは見事でした。悲惨で必死で争えば争う程笑けてきます。そういう見せ方に持って行った長塚くんの演出も巧いと思ったし、笑いとして見せる女優ふたりがもう、このふたりならではと言う。

そしてその黒い笑いがあるからこそ最後がクる。以下ネタバレしてます、未見の方はご注意を。

その軽妙さは、長塚くん言うところの「利己的なるものの圧倒的生命力」。そしてそれは、意味をなさないことだと突っ返される。モーリーンは、自分が殴り殺した母親のようにロッキングチェアーに座ったまま年老いて行く。彼女を殴り殺してでも家を出て行こうとする生命力に溢れる存在は、ない。そういう意味では、連鎖を断ち切ったとも言えるのだが。閉塞感だけが残る。それだけに、誰も座っていないロッキングチェアーがぴたりと止まって暗転、と言うラストシーンには滅入った。アイルランドは不毛の地と言い切っているようではないか。

脚本の構造は重層的で思わせぶり。パトが手紙を書くシーンはとても誠実なものに思え(田中さんよかった!)、そして孤独がひしひしと伝わるものだったので、彼の言葉を信じたいのはやまやまだが、モーリーンが駅でパトに会えたと言ったことが嘘=思い込みであったことが露呈した時、これ迄の何が真実で何がでそうでないのかが判らなくなってくる。いや、事実はひとつなんだろう。パトが出来なかったのは酒のせい、パトはタクシーで出て行き、モーリーンは彼に会えなかった。モーリーンはマグを殺し、それは事故として片付けられた。

しかしマクドナーの書くものには裏の裏、背景迄考えさせられてしまう。マグとモーリーンのことに限らない。イングランドへ出稼ぎに行くアイルランド人、故郷を後にするアイルランド人、アメリカが憧れのアイルランド人。宗教的な側面も大きい。

あーちょっとまとまらないなあ、あとはおぼえがきで。

・アホの子レイがモーリーンに引導を渡す役割でもあるんだけど、そもそもおまえがちゃんと直接手紙を渡していればって話ですよ。このアホが…そんなおまえがモーリーンにとどめをさすようなことを!悪気もなくな。こういう子はなあ、マンチェスターに行ってアシッド食って白目になるけどなんとか死なない子だよ(泣)
・しかしまあ渡せたとしても結果は同じかな
・降板した黒田くんに代わって急遽出演となった長塚くんは、まあ、かわいかったです(笑)アホで。ハタチに見えないとかそういうのはご愛嬌だ!心眼で観るし!
・ポーグス、チーフタンズ、デリア・マーフィー
・ここでまた菊地さんの話を思い出したり。「アメリカってやっぱすげえ、でけえ、って散々聞いて、憧れの想像が膨らんで、こんだけ膨らんでんだから実際見たらショボいかもなと思って行ったらやっぱりホントにデカかった、と思わせられるだけの巨大さ」「皆アメリカ大好き!」
・スズカツさんも「アメリカがいかにアメリカ以外の国の人々の生活の中に入り込んでいるか」って話してたよな。デカすぎる
・母と娘って〜、母と娘って〜
・父親不在だったもんなあ。いつからいなくなったかすら語られなかった
・それにしても25歳でこれを書くか…マクドナーおとろしー!タメですよ!ヒー!
・しかしプログラムに載っていたマクドナーは…10歳くらい上に見えた(笑)

****************

・ブンブンの特番
地上波で100分、ひえー。かんがいぶかいー昔の映像も沢山流れたし。しかし後半はセルDVDのライヴ映像流しっぱで、まるで作るの飽きたみたいな構成(笑)どういう…!
コネクトの中野くんのコメントがあーこういうせめぎあいの中でずーっとやってるひとだけにーて感じでした。ずっとこうだったし、これからもそうなんでないかね…コウモリと言うと聞こえが悪いがカモノハシとかそういうの



2007年12月22日(土)
『VIVA! Forties』とか

『VIVA! Forties』@博品館劇場

クリスマス間近の公演と言うことで、クリスマスネタが満載でしたーイルミネーションじゃなくて電球な(笑)こうやって定期的に上演されていって、時事ネタも入れつつ、40代が50代になっても続いて行けばいいな。

清志郎のことはどう扱うかなと思っていたんだけど、まだはっきりと形には出来ないのかもなと思った。清志郎のことが大好きな深沢さんは、本当に彼のことを心配していたし、心を痛めていたし、とにかく祈っていたんだろう。これからも祈り続けるんだろう。復帰が決まったのは本当によかった、マイ炊飯釜で玄米を炊く清志郎さん、これからも元気で。

今回のゲストは羽場さん。『ア・ラ・カルト』を思い出したー。歌の参加はなくリーディングとカタいダンス(と言ってもいいのかあれは(笑))で場を和ませてくれました。りんこさんの歌は勿論素晴らしかった!

****************

今日の『SP』は高橋洋くんが出るわTHE SHAMPOO HATの黒田くんが出るわでいろいろ楽しかった。舞台畑から積極的にキャスティングしているとか。いやそれにしても高橋くん、すごい印象に残る役でしたね…贔屓目?いやでもいきなりアップだし、岡田くんとコンビだし、アクションシーンもガッチリキマッてたし!よかったよかった。これからも映像出演が増えてくるかもな。



2007年12月21日(金)
『カミノコクウ』

大駱駝艦 天賦典式『カミノコクウ』@世田谷パブリックシアター

て●うふふふ〜静岡から来た甲斐があったわ〜サイン会は土日しかやらないってことで写真集にサイン貰えなかったのは残念だけど…いい年末になった!
か●残念だったねえ…しかし面白かったわ〜。こっちはエラいカジュアルで
て●チャップリン!
か●山高帽に燕尾服、ピンストライプのパンツの麿さんが観れるとは。赤いバラ持って!
て●女の子たちに笑われて!シッシッてされて!
か●いやあそこ泣きそうになっちゃったよ…麿さんの心情にシンクロしたね!ひどいわ〜!(泣)
て●そんで父性の処女IIがなんか…なんか……
か●少女が大人に!
て●あれは道成寺を連想したわ!
か●何、男を蒸し焼きにしちゃうのん
て●いや、そうじゃなくて。悲しみが…あの少女は悲しみを背負っていたわ!『カミノベンキ』の処女の娼婦とは違って!
か●ああそれ思った!なんか…なんか失ってたよねあの娘!うわーん!
て●もう…麿さんたら……
か●麿さんたら……(復唱)
て●あと照明がよかったね
か●ああ思った。なんちゃってカンフーのとこ、肌が薄緑色に見えたよね
て●女の子が踊るパートも、白塗りなのに肌色に見えた。色気が〜!
か●しっかし『カミノベンキ』に増して激しいおどりが多くて。初っ端からあれだし
て●SFか!
か●モードか!
て●宇宙人か!
か●モデル歩きか!
て●麿さん元気よね〜
か●白粉がぶわー舞い散ってるのがまた格好よくて。しかしこないだ鼻炎爆発したから焦った…マスク持ってくればよかったと。でも今日は最前じゃなかったから大丈夫だった!
て●(日舞やってるんで)おどる時は麿さんと玉さまのことを思い乍ら、ああなりたいなあと思っておどるんだよ。ああ麿さんになりたい!
か●そりゃ怖いな
て●そういう心意気ってことよ!
か●いやーよかったよかった。いいものを観た
て●本当は半年に1本くらい観たいよね
か●海外公演やら個人活動やらあるからねえ
て●次回はいつかしら〜楽しみに待つわ!
か●あ、こっこありがとね!こっこゴールド初めて食べるよー!わーい!



2007年12月20日(木)
THE GOSSIP

THE GOSSIP@Shibuya O-EAST

いやーよかった。おぼえがきー。

・O-EAST来るのDCPRG以来だ…なんでこー年末になって一気にDCPRGのことを思い出させることが!終わったよーて実感させるためか!(泣)としばしぼんやり
・こないだは14人ステージに載っててみっしりだった訳ですよ。しかし今回は3ピース、ステージスカスカ!(笑)
・んがっ、音はスカスカなどではなかった!

・ライヴだとうんわすんごいガレージ!て感じですね。凶暴さが際立つ
・そもそもなんであんなにUKでニューレイヴでーすて人気出たんですか
・つうかニューレイヴて言うても10年以上前からあるしなあ
・で、実際ライヴだとシェラックです!とかニルヴァーナです!てなアメリカインディーの子ですよ!てのが前面に出てきてて面白かった
・そんなこんなでブレイスのギター、基本低音を歪ませててちょう格好いい…弦緩めた?てなくらいぎょよーんて鳴るの。その代わり高音があんま聴こえないの(笑)その音でカッティングとかするからたまんねー!
・で、なんかちょっとカートっぽいギターだな…(最近ライヴ盤を聴き返してたせいかも知れないが)と思っていたら「Smells Like〜」唄い出して顎が落ちかけた

・基本ヴォーカルギタードラムの3パート、時々ギターをベースに持ち替えます
・いやそれにしても隙間がありませんね…不思議だと思ったのはそこか。ガレージだけど隙間がなくて、グルーヴがすごい
・それはドラムの間が巧いのかしらんと思ったり。力まかせに叩くタイプではないんだけど(ハナちゃんかわゆい)
・天井低いとこだともっと面白く聴けるような気がしたー。とは言えこの天井高いO-EASTの空間をガツッと掴む握力はすごかったー

・そこはベスのショウマンシップに因るところも大きい
・いやはやパワフルな歌声でした。これはやっぱライヴで聴いた方がいいーと言う訳で出たばっかりのメジャーデビューライヴ盤は買いですな!
・そうそう、メジャーデビュー前の日本のリリースは例のホステスさんが手掛けてましてん
・唄い方としては結構ラフなんです、音も時々よれるし。しかしそこも魅力にしてしまいますねー。瞬間風速がすごいと言うか。歌声が光の速さで届くようなー
・そしてキュートですな!
・今『オーデュボンの祈り』読んでて、ベスってこれに出てくるウサギさん(人間。300kgくらいあって動けなくて仕事先の市場で座りっぱなしで暮らしてるんだけど、とてもかわいい)みたいな感じかなーと思ってたんだけど、実際出てきたベスはちっちゃい!と、トランジスタ…グラマー、ではないけど、なんだ、トランジスタ豆タンク?いや違う!なんて言えばいいんだとにかく小柄で!
・で、ファッションセンスがいいーメイクもうまいー自分に似合うもの知ってるって感じで。かわええのう
・曲間も喋ったり唄ったりゲップしたり(笑)とゆったりしつつもせわしない、けどそれがうざくないの
・フロアにも降りてきたよ!ちっちゃいからすぐ見えなくなったよ!(笑)

・思えばニルヴァーナ聴いてみよーと思ったきっかけって、ロッキングオンで「イギリスを絨毯爆撃中!」て紹介されてた記事だったんだよな
・絨毯爆撃て!怖!と思ったので憶えてる(笑)児島由紀子さんのテキストだったと思います
・勿論バンド自身のライヴの実力もあるんでしょうが、それに即気付いて喰いつくのは国が狭いイギリスならではなのかなといろいろ振り返ったりしました

と言う訳でまたライヴに来てくださいねー!対バンのOOIOOもよかった!



2007年12月19日(水)
鬼も腹がよじれるであろう

もう再来年の予定が…!(白目)

『冬の絵空』
■作:小松純也
■演出・上演台本:鈴木勝秀
■出演:生瀬勝久 他
■公演日程(予定)
 大阪公演:2008年12月6日(土)〜17日(水)/サンケイホールブリーゼ
 東京公演:2009年1月12日(月・祝)〜2月1日(日)/世田谷パブリックシアター
 他、地方公演予定

関連記事:
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大阪・サンケイホールブリーゼ柿落とし公演に、生瀬勝久氏そとばこまち座長時代の代表作『冬の絵空』

いやっこれ東京の初演(1992年。大阪での初演は1989年)観てます!すごくよかったんだよ!そとばの作品ではいちばん好きかも知れん…うーわーどうなるんだろう、楽しみだよー!東京は再来年だけど!



2007年12月17日(月)
『極東最前線 —歳末大パニック』

『極東最前線 —歳末大パニック』@SHIBUYA CLUB QUATTRO

こないだ「次回はTHE ENEMYと被って行けない〜」と書いた憶えがあるが勘違いでした、1週間違えてた。と言う訳で行けました。

ゴセッキーがブログに「DCPRGのファンの人がこうして集まるのも今日の映画が最後なんだなー、活動が本当に終了したんだなー。」と書いていて(『花旗“HOA-KY”』上映会のこと。来てたんだねー)、あああー(泣)と思ってたんですが。今回のお手合わせはPANICSMILE、DCPRGでギターを弾いていたジェイソンが在籍するバンドです。で、あんなジェイソン初めて観た!と言うかこっちが本来のジェイソンなのかも知れないな。DCPRGは傭兵部隊のような趣だったし。スペシャリストが呼ばれて仕事しまっせーて感じで。見返りは金銭じゃないけどな(笑)

と言う訳でジェイソンのギターをガッツリ聴けて楽しかったです。フライングVのせいなのかエフェクターの効果なのか判らないけどハコ鳴りがする感じで、それがゴツゴツした音になってて格好よかった。

で、歳末イースタンユースですヨー!やーんすごくよかったよー!序盤ゴッリゴリで重いわ厚いわ(ギター1本とは思えねー!)ですごかった。変拍子になるところでブレイク入れる時、どぐわっと音がうねるところが沢山あってすごく格好よかったなあ。そして言葉が突き刺さるーもう感極まりましたよ!しかしこの日はテキメンに(PANICSMILEもだったけど)ギターの音が大きく、それに耳がやられたか途中から歌詞が聴き取れなくなった、無念。でもなんつうか思いは伝わりますよね…。

吉野さんは胸をどんどんっと叩き乍ら唄う時があって、それ見るとグッとくるんだけど今日はMCで「咳するとオエーてなるんだよね〜」と言っていたのでオエーとならないかちょっと心配になった(笑)吉野さん私もオエーてなるよ!そういうお年頃だよー!大丈夫!(何が大丈夫なのか)あと曲順判らなくなってギターを置き忘れてたりしていた。ニノさんたちが雰囲気で伝えようとしたけど伝わらなかったようで、「20年やっててこんなこと初めて…(ふたりに)ちゃんと言葉で言って!言葉で!」と訴えててウケた。いやでもなんかすごく集中してる感じだったので、そりゃ曲順忘れてもねえと思ったり。いいじゃないの、そういうお年頃なんだよー(何でもそれで片付ける)

近くに踊り狂っているふたりぐみがいるなあと思ったらあのじさんとどるさんだった(笑)終演後会う予定だったけど探さずに済んだわーよいお年を!



2007年12月16日(日)
『カミノベンキ』

大駱駝艦 天賦典式『カミノベンキ』@世田谷パブリックシアター

大駱駝艦創立35周年記念公演、2プログラムのまずは1本目。

て・か●ギャーッ
か●ちょっとちょっと!今回すっげえよかったよ!いやいつもいいけどさ!でも!
て●い〜や〜!もうっ麿さん最高ーッ!!
か●ス・テ・キーッ!!
て●しかし今回は…
か●35年もやってんのに、常に好きに新しいことやっててすごいなあと…ここ15年くらいしか観れてないけど、毎回ビックリするけど……
て●衣裳も結構違ったよね、女の子のダンサーが腰紐じゃなくて水色のパンツを!
か●そう!パンツ履いてると逆にビックリするよな!
て・か●ドキドキした!
て●露出も少なかったね、女性ダンサーは
か●あとさ、白塗り金粉銀粉はよくあるけど、黒塗りは私初めて観たかも知れない
て●ああ、そうかも。かわいい衣裳も多かったね
か●かわいいつったら麿さんだよ、麿さん!あの最後!
て●あれは…あんなにかわいいってどういうことよ!あの恥じらい乍らスカートの中を見せる少女って!まるで処女の娼婦のよう!
か●で、終わってプログラム見たらあのパートには『父性の処女』ってタイトルついてたんだよね
て●もうっどうしようー!
か●スカートの中はお花畑だよ!ヒゲで白塗りで目張りバッキーンと入ってて怖い顔で、なのに赤いリボンと赤いタイツとふわふわペチコートつきのスカートが似合うってどういうことさ!原色バリバリのペチコートなのにすんごい可憐なのな!
て●所作も勿論あると思うんだけど、それだけじゃないよな〜なんだろうあのオーラっつうか…
か●想像力を喚起させると言うか…
て●やっ、あれだよ!心眼が開くんだよ!
か●ああっ!!!
て●心眼を開かせる力があるのよー!もともと日本人って心眼でものを見る習慣があるからさ!歌舞伎とかもそうじゃん!すげーじいちゃんが女形やってもそれはそれは美しい少女じゃん!文楽もそうじゃん!
か●成程!
て●麿さんの力はすごいーこっちの心眼も鍛えなきゃって思うね!鍛え過ぎると全てが心眼で見えちゃうから審美眼が衰えるかも(笑)気を付けないとな!
か●ふはははは
て●もうね、麿さんと玉さまは私の中では双璧なのよ…あ〜あの麿さん、マスコットとかグッズ作ればいいのに〜ポケットに入れて連れ歩きたい〜
か●おどりも激しかったなー、今回
て●音楽もクラブでかかるようなやつだったりしたじゃない。でも、舞踏なんだよね〜格好いい…
か●摺り足で短い距離をすっごい時間かけて歩くようなパートもあってそれも面白いんだけど、ガッとリズムにのって痙攣するおどりがすごい格好よかったよ。ジャンプとかあんまりないじゃない?外国のダンスって跳躍で躍動感を出すことが多いけど、足がしっかり大地に着いてい乍らそれを出すのって日本独特な感じがするよ。どろーとした土着的なもんがあると言うか
て●緊張と同時に弛緩した身体が観れるよね。力んでなくて、でも芯がある
か●動きのタイミングの合図で「スッ」て息を吸う音入れるじゃない、あれも格好いいよね!
て・か●素敵だ……
か●終演後麿さんのサイン会やってたけど(写真集が出たので)、50〜60歳くらいのおっちゃん沢山並んでたね。創立からずっと観てきているひとたちなのかなあ
て●すごい笑顔だったよね、もう憧れのひとにサインもらえる!てな感じで顔が紅潮してて
か●あの年齢のひとのそういう顔を見る機会ってなかなかないから微笑ましかったなあ。しかし舞台を降りた麿さんも格好よかった。メイク落としてないまま出てきたけど風邪とかひかないかしら
て●楽屋着格好よかったねー着物!で、駱駝艦てぬぐいを頭に巻いて、出て来たらロビーがわあって空気になったよね。で、その途端麿さんが「3,500円!」(笑)
か●(笑)写真集がな
て●金曜日もやるかしらサイン会、ほしいよ写真集!
か●私はてぬぐい買おうかな…Tシャツも格好いいよね…と麿さんの話ばかりしているが若手もすごいよね今。個人公演もすごい増えてるし
て●麿さん好きにやれーて感じみたいだしね
か●つうか大駱駝艦て、パンクだよね…破天荒だし…アートを気取らない、スタイリッシュさを常にブチ破る
て●舞踏だけでは括れない、スペクタクルだもんね
か●いんや〜『カミノコクウ』も楽しみだ!

最前列で白粉を吸い込んだか鼻炎スイッチが入り終演後鼻水が止まらなくなりました、ひい〜。大駱駝艦で最前列ってよくあるんだけどこんなになったのは初めて。それだけ激しいおどりが多かったってことかな。いやはやマジですごかったです。

で、思ったがメイナード@TOOLは大駱駝艦観ればいいじゃないと(笑)絶対好きだと思うなー!山海塾でも白虎社(こっちはもうないけど)でもなくて大駱駝艦。理由は観れば解る。



2007年12月15日(土)
『死ぬまでの短い時間』『わが闇』

なんかいつの間にか明け方になっている…おかしい!と言う訳であとでちゃんと書く…か、書きたい…けど先にこれだけ。ナイロン新作、素晴らしい…!『消失』以来3年振りの新作ですが、ケラさん冴えまくっている…出演陣もスタッフワークもすごいです。迷ってるひとは是非、是非観てください!当日券も基本的に毎日出してるそうなので。3時間15分、幕間の休憩10分。トイレは激混みなので水分控えめにして行きましょう(笑)

毎回なげーよと文句言ってますが、て言うかね、長いのは別に苦ではない場合が多いんです、面白いし。しかし例えば5回繰り返すところを3回でもいいと感じる箇所があったりするんです、そこ迄親切にしなくていいから、観客をもうちょっと信用してくれないかなと思うところが。今回は、それが、ない!なくて、この内容で3時間15分ならもう何も…!

ナイロンは毎公演DVD出すし、後で映像で観ようと思えば観られますが、今回の文字通り舞台がきしむような緊張感と歪み、照明と映像の鳥肌がたつような効果はその場で観て肌で感じるのが絶対いいと思います。行けないひとには悪いが、本当この作品は生で観てこそだと思います。

劇場のスペシャル感と言えば『死ぬまでの短い時間』もそうですな。やっぱりベニサン・ピットはいいなあ〜。と言う訳であとで書き足しまする〜ねもい。明日(つうかもう今日)は暗黒舞踏観るんで、頭シャキッとさせとかんと絶対寝る(笑)

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「ナイロンいつ観に行くの?」「明日っす!」「そう、今回はいいよ〜。長くてもあれならいいと思えたよ。そんで今日のキクチのトークと、先週のライヴとなんとなく繋がるよ…あとね、(岩松了の)『市ヶ尾の坂』とか(永井愛の)『萩家の三姉妹』が好きなら……」「え、マジで!?明日岩松とナイロンのハシゴなんすよ!」「ほんと?それは面白いね。あと(チェーホフの)『三人姉妹』ね」「そりゃ楽しみっすね…『市ヶ尾の坂』大好きでしたもん」

と話したのが金曜日の帰り道。先週のライヴで、菊地さんは「もう俺はどこでやっても一緒なんだよね、ピットインでもオーチャードでも。お客さん大好きになっちゃうの、お客とここで暮らせないかなと思うもん、家族みたいなもんなんだよ」と言ったのだ。以下ネタバレあります、未見の方はご注意を。

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M & O plays『死ぬまでの短い時間』@ベニサン・ピット

岩松了、初の音楽劇。しかし岩松了なので、普通に予想するような音楽劇では勿論ありませんでした。音楽が同居する芝居と言えばいいのか…。

自殺の名所に「仕事だから」と自殺志願者を運ぶタクシー運転手、シミズ。「崖っぷち迄」と行き先を指定され、到着後客が崖っぷちから飛び降りようがどうしようが、運転手にはどうしようもない。彼は非難を浴び乍ら、今日も「崖っぷち迄」と乗り込んで来たフタバを運ぶ。フタバは男を殺して来てる。死ぬまでの短い時間をほんのちょっと共有した、男と女のストーリー。彼女は死んでいる/死んでいない、死んだことに気付いていない幽霊/いや、そもそも死んでいない。ふたりが過ごした時間は何なのか。直接的な描写がなくても、岩松了の書く男と女には常に色気がある。

5人の登場人物は皆癖があり、しかし孤独で、寂しい生き物。そしてお互いに手を差し伸べられない。立っているだけで、ひとり、ひとりだと言う影を背負っているようでした。ひとは誰でもそうで、そうなると求めると言う行動が出てくる筈なんだけど、シミズとフタバのふたりは諦めなのかそんな気力もないのか、お互いをはぐらかしてばかり。それがもどかしくも切なくてよかったな。『シブヤから遠く離れて』が好きなひとはグッとくるんじゃないかなあ、この作品。

北村さんはVシネでも映画でも一匹狼的な役を演じることが多いですが、今回もひとりで生きざるをえない男を魅力的に演じていました。そんな男だけど姉夫婦とは繋がりがある。姪っ子をかわいがっている。姪っ子はかわいい、プレゼントをよく持って行く。それでも、ひとり。秋山さんはもともと芸達者な方ですが、こういう謎な女を演じるとむっちゃ輝きますね!そら孤独な男も惹かれますがな。田中さんは初舞台とは思えない思い切りっぷり、内田さんも岩松作品特有のピリピリした女をかわいく憎めないキャラクターに演じており素敵でした。電話ボックスのシーン格好よかった!古澤さんは初見でなんだこのキショい役者は(ほめてる)!と思ったらゴキコンのメンバーなんですね…成程(納得するな)巧いな〜。トリティック・テへダスの生演奏も格好よかったです。ベニサン・ピットの怪しいロケーションも相俟って印象的な舞台でした。

「角の弁当屋がなくなって、道に迷ったひとが沢山出たそうだよ」って台詞があってウケていた。森下駅からベニサンへ行く道、長年の目印になっていたお弁当屋さんがなくなっていたのだ。森下の景色も変わっていく。

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NYLON100°C 31st SESSION『わが闇』@本多劇場

さて改まって書くとなるとどう書けばいいのやら…。ストーリー等は他のところに詳しく出てると思うのでそちらを見てくだされ…。

父の遺言で、家族のわだかまりが解ける。ずっと娘たちに背中を向けてきた父が、死と引き替えに振り返る。作家である父と同じ道を選んだ長女は誰よりも父を理解したいと思い、実際そうであることを父に気付いてもらえていないと思い苦しんでいた。いちばんかわいがられた次女は父から誤解されていると思っていた。末っ子の三女はいちばん心配されていた。誰にも気付かれることなく、アルバムに貼られた写真の裏に言葉を遺した父は、誰からも気付かれることなく笑顔で逝った。

それは救済であるかのようだ。

ケラさんがごあいさつにも書いていたが、劇団ならではの強味を活かした作品とも言えました。それぞれの役者の力量に加え、遅い脚本(苦笑)にも対応出来る阿吽の呼吸。そしてその脚本も、ある意味あて書き。あて書きと言うのは、その役者のプライベートな面を引き出して書くと言うのではなく、この役者ならこれが出来ると言う信頼感からのものだ。そういう意味では客演の3人もすごいなと思った。まるで劇団員のように馴染んでいる。そしてそのような役割を振られているとも言える。こんな座組は、プロデュース公演では実現しない。逆に言えば、劇団の懐の深さ、度量を見せつけられた。

そしてケラさん言うところの「無駄」や「寄り道」、これがあるからこそ深みが増したストーリーに思えた。悲劇的な局面には必ず笑いも付いてくるものだ。あたふたしているから、追い詰められているから突飛な言動が出てくる。紙一重だ。その方がリアルだと思う。悲劇的な面ばかり拡大して描き、それを泣かせるカタルシスに持っていく最近の「泣ける」ものにはどうしても違和感がある。

「無駄」「寄り道」には、後で振り返ってみると大事なものが含まれている。それは機能的なものでも、形になるものでもないが、不思議と心に残るものだ。思い出と言ってもいい。三姉妹の共通言語「ダバダ」とそのコーラス、雷が鳴るとハイになる大人たち(それはこどもの頃からそうなんだろうと思わせられる)、書生の三好の服のセンスはどうにも調和がない、恋愛第一で仕事は上の空の大鍋は大事なビデオを紛失するが、それは忘れた頃にトイレから出てくる。皆藤の妹はひとを噛む癖があるが、兄のことをとても慕い心配している。義兄に襲われた三女は「私だってこういうことしてみたいのよ」と言う。その「こういうこと」は「黙っておく」ことなのだが、編集者は「義兄に襲われてみたいってこと?」と誤解する。

登場人物は皆自分勝手だが、それはあたりまえだ。人間は決してきれいごとだけでは生きていけないからだ。糾弾するのはたやすいことだが、それを清濁併せ呑み、吸収する家族の大きさと言うものが描かれている作品だった。

ここでポイントになるのは次女の亭主。敢えて書かないと語り手は言うが、「笑っていてほしい」との父親の遺言を読んだ次女は、離婚するだろうと思わせられたし、離婚してほしいとも思った。男のダメな嫌な部分を凝縮したような(そしてこういう人物はデフォルメでなく実在する)寅夫だったが、汚い部分も含めて決して共感出来ない人物ではないのだ。時々正論も言う。しかしとてもやっかいなことだが、次女はこの亭主を断ち切らねばならないとも思わせられた。彼はここの家族でいてはいけない。そういう意味では、書生のままずっと家を見てきた“東大のジョー・ストラマー”三好は、どんな他人よりも柏木家の家族だった。

これだけストーリーに入り込めたのも、役者陣が素晴らしかったから。全てを黙って背負おうとする長女役の犬山さんは、落ち着きと激情を爆発させるギャップを3時間と言う時間をかけてじっくり魅せてくれた。次女役の峯村さんは、いろんなことを呑み込んで優しく生きる女性の強さを魅せてくれた。奔放と強さが魅力の三女役の坂井さんは、何度も躓き立ち止まる家族を鼓舞する光(そして勿論影も)を持っていた。松永さん、長田さんも素晴らしい!そしてナイロンに出演する女優は皆声が魅力的。いやもう全くつっこみどころがありません。それはシリアスもコメディも何もかも。

ストーリーのアホな部分を一身に背負った大倉くんは流石だ…最高だ……そしてこのストーリーのいや〜な部分を殆ど全部背負ったみのすけさんも。多分観客皆「こいつ酷い目に遭わないかな、死ねばいいのに」と一瞬でも思ったと思う。それは同時に、観客に自分の嫌な部分を自覚させることでもある。観客全員を敵にまわすタフな、そして重要な役割です。それをしっかり演じてる。不器用な編集者をひたすら切実に演じた長谷川さん、柏木家に一生を捧げた三好役の三宅さん、いちばん正しいことを言っているが裏ではかなりダメな(しかし映画のことを本当に愛しているのだ。そういう人物は総じてろくでなしだ。同時に誠実でもある)男を演じた岡田さんも素晴らしかった。そして父役、廣川さん。倒れてからは姿を見せることがなくなり、出番としては少ないものですが、存在感は圧倒的でした。廣川さんの声も魅力的だよね。それが最後の遺言でとても効いていた。いやはや素晴らしいばっかりです。

演出も冴えまくり。台詞の間、タイミングもかなり細かく指定していると思う。これは初期にかなりトレーニングされたと峯村さんが言っていたので、これこそが劇団の阿吽の呼吸なんでしょう、この独特なリズムは他では絶対に観られない。そしてこのリズムが笑いのツボを徹底的に圧す、同時に痛みを伝える。映像の使い方は『消失』からガラッと変わった憶えがあるが、今回は映像を照明効果としても使う巧みさが見事でした。何度も鳥肌がたった。家全体が歪む装置(軋み音もいい効果になっていた)も、プロセニアムの枠組みで全体を観てこその効果。映像でトリミングやズームアップをしては決して伝わらない。「無駄」や「寄り道」を、全力で観客に届けようとしている。素通りすることは許さないとでも言うように。ナイロンにしか出来ない、ナイロン以外は有り得ない。

もともとナイロンは、劇団と言うシステムに不具合を感じていたケラさんが健康を解散して始めたプロデュースユニットだ。しかし今ではケラさん自身ナイロンのことを「劇団」と言っている。劇団員は家族のようなものだとも。3年振りのナイロンの新作は、家族と言う枠組みの強さと柔軟さ、ひとが生きることを何が何でも肯定する優しさに満ちていた。



2007年12月14日(金)
『花旗“HOA-KY”』

『花旗“HOA-KY”』@シネクイント

DCPRG最後のDVDとなる『MUSICAL FROM CHAOS 3「花旗“HOA-KY”」』の発売記念上映会+夏目監督×菊地さんのトークショウ。

ええっとーDVDいつ発売だっけ?もう出たっけ?あんまりネタバレしないでおきつつつらつらとー。

ライヴDVDではありません!ライヴDVDではありません!2回言う。いや何度でも言う。「ハイパーコラージュ」ってことだったんでほっとんどまともな演奏シーンはないんだろうなあと思っていたがー、ホントになかったわ。菊地さんは「思ったよりあった」と言っていたが(笑)そして菊地さんは「いつか夏目くんはこういうの撮ると思ってた」とも言っていた。ここらへんは菊地さんの12月12日付日記をご覧ください。日本人おとなしいから暴徒と化しません(笑)

夏目監督はMUSICAL FROM CHAOS 2のディレクションも手掛けた方ですが、全く趣は違います。YMOの『PROPAGANDA』みたいなもんかなとぼんやり予想したけどそれともまた違って…いやはや面白かったですけど、きつねにつままれた気分でもある。これが最後のリリースってとこもまたDCPRGらしいのかもな。

断片(もうほんっと、断片よ、断片!)の演奏シーンには、リハやレコーディング風景もあって興味深いものでした。みるくのステージ上から撮ってるものも。DCPRGのライヴでは、菊地さんはコンダクターなのでずっとフロアに背を向けている。聴衆は常に菊地さんの背中を見ている。今回初めて(いやまあ過去のライヴ映像で見てはいたけど…なんつうか気持ち的に……)、指揮/演奏している最中の菊地さんの顔を見られたってのが…ああー本当にDCPRGは終わったんだな、と実感したと言うか……。ここらへん、トークでも出てたけどファザコンとかエディプスコンプレックスとか、父親はこどもにずっと背を見せているものだって話に繋がって改めて納得させられたなあ。父親の顔を見たってことは、こどもが追いつき追い抜いたってことだ。父親が追いつかせ追い抜かせたってことかも知れないが。

で、そのリハやらレコーディングで、あの算数曲がどうやって構築されていくかがちょっと、ほんのちょっとだけ見られたってのは嬉しかった。拍の組み合わせとか、8、16、32ビートの噛み合いとか。

イメージ映像パートは夏目監督の中ですんごい拘りと繋がりとゴダールへの愛憎が入り乱れており、トークでそこについて喋り出すと止まらなそうに見えて、「いやこういうことはあんまり言わない方がいいのかな…」と急に言葉に詰まったりして面白かった。それを面白がっていろいろ聞き出そうとする菊地さんも面白かった、話転がし上手!「あの(コスプレの)女の子たちを『あ、ありかも』とか『かわいい』と思っちゃったら負け」って夏目監督のコメントに爆笑。ごめん、あざといけどかわいいやんけこの野郎!と思いました(笑)もうすんごい意図的なんだもん!僕口調とか滑舌の悪さを舌ったらずに魅せるとことかさ!むっちゃ狙っとるー!終盤の「思ったよりちっちゃいな」「何言ってるんだ、ここは前人未到の大陸で!」の台詞にうっかりジーンときちゃったしな!

あーあーあー本当に、本当にもうDCPRGはないんだな。2007年4月25日、O-EAST。忘れるもんか。

DVDには「フォックス・トロット」のフル演奏も収録されているそうです。やっぱ買うか。



2007年12月12日(水)
いろいろ

昨夜帰宅すると佐川急便の不在連絡票が入っており、差出人が「ホステス」。

……数秒考えて、ああレディオヘッド!と気付いた。今回『IN RAINBOWS』日本盤の契約をしたのがHostess Entertainment Unlimited.=ホステスなんですよね。日本盤を出すだけでなく、今回のリリースに関してのプロモーション等も一手に引き受けているようです。本国サイトに直接申し込んだけど、日本分の発送もここがやってるんですね。

さてこのホステス、結構トンガッた強気なとこです→企業理念
レーベル代行業として、よくもわるくも今後いろいろやらかしそう。「レディオヘッドがマイミクに!」ってのもここの企画なのかな。

と言う訳で翌日職場のひとからも「届いた?」と訊かれ。「嫁からあやしがられた…」だって(爆笑)そりゃなあ。ホステスさん予想外の弊害が出てますよ!私が受け取れるのは土曜日だーああ早く梱包開けたいよ!

■ちなみに
『IN RAINBOWS』日本サイトはこちら
今回のリリース方法、日本で問題になったのは、「英語がわからん」「クレジットカードがない」辺りだったようですが、この日本語サイトではデータをdocomoで落とせるようになっているそうです。docomoオンリーだけどな。
そして年末にはCDが出る、と。しかしDISC2が聴けるのはボックスのみ、と

■よくもわるくも
シスコがなくなったこともあり、データで音楽を配付することに関していろいろ思うことはあります。DJやってる知人もいるし、アートワークを含め音楽以外の要素を手にとれることのよさや、「足で探す」ことで得るものも大きいから。デジコンで出会う曲もこれから増えていくんだろうけど。
フミヤのブログがしみました

■そういいつつ
オフィシャルサイトで配付されてるマニックスのクリスマスシングルをダウンロードしたりしてますよ。いい曲!こういうのはプレゼントって感じで、単純に嬉しい。
関連記事→『MANIC STREET PREACHERSがクリスマス・シングル“The Ghost Of Christmas”を無料配布』
ヴィデオクリップ。お、オモロい→「The Ghost Of Christmas」MANIC STREET PREACHERS

■さてNINさんですが
追っかけるのが精一杯で書いてなかった。
リミクスサイトがちょう面白いよー!ファイル大公開ですよ!おおばんぶるまい。こりゃレコード会社ともめる訳だ(笑)年末年始の休みに堪能するぞー。リミクスアルバムの日本盤は今日発売です。
オフィシャルサイトもレコーディング日記みたいになっててオモロいです。動画もじゃんじゃんあがってます。エイドリアン・ブリューが顔出してたりするよ、いぬもいるよ(笑)
ピアノ、アップライトの音を録ってるんだねー

■と言えば
今契約がないおーものと言えばOASISですが、今度出す時はどーなるかねえ

■その他
東野圭吾のガリレオシリーズ読んだり伊坂幸太郎読んだりしてる

■あと
パスタのレシピをうどんややきそばでやってみるのが自分内で異様にはやっている



2007年12月10日(月)
THE ENEMY

THE ENEMY@LIQUIDROOM ebisu

遅刻で会場に着いたの19:30過ぎ。嫌な予感はしていたがアルバム1枚しか出てないフレッシュくんなので持ち曲が少ないんだよ…20時過ぎには終わったよ……みじけー!(泣)6曲くらい聴けましたバタリ。

MIOさんからのお誘いにでへー行く行く〜てなノリだったんで予備知識が殆どなく、会場着いたらロッカーもうありません!の貼り紙にビックリ、SOLD OUTの貼り紙にビックリ。に、人気者だったんだ!ごめん知らなかった!サマソニでの評判よかったみたいだもんなあ。

で、ヴォーカルくんはすごく具合の悪いくさなぎくんみたいな見てくれで、ちっちゃくほっそーいんだけど、歌がよくてビックリした。ビックリばっかりか。いや、見てくれからして声細いんかなと思ってて…そしたらまーあんたベテランかい!と言うような実直なしっかりした声で!テナーのいい声だったー強い歌だったー。で、演奏も実直…ハタチそこそこの若い子たちと聞いたがとてもそうは思えない…朴訥?ってのとはまた違って…でも手練って訳でもなくて…とにかく「しっかりした子!」てな感じで……なんだこの近所のおばちゃん目線は。近頃の若者はしっかりしてるのねえ。

ステージ袖が見えるとこから観てたんだけど、そこにいるカメラマンやスタッフが皆笑顔だったのも印象的だったなあ。かわいがられてるのかなあ。お客も笑顔笑顔でシンガローングってなとてもいい雰囲気でした。

と言う訳で「see you soon」の言葉を信じて今度はフルで観たいです……。

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渋谷ではシスコ最終日だったんだなー。あの坂。買い物なくてもわざわざ通ったりして。あそこの風景も変わるんだ。



2007年12月08日(土)
オモシロイ国のひと

あー何書いてんだ、坪口さんたちと電化マイルスやる新しいのがセクステットじゃん!やっぱり眠くておかしくなっている(いやいつもおかしいけどな…)

あ、そんで昨夜のR-30のゲスト長塚くんだったんでわーお早くお風呂入って観るぞー!とお風呂に入ったら寝てしまい、目が覚めて慌ててあがってTVつけたら既にインリンの番組になってた…(泣)観た方どんなだったか教えてください……。

で、今日はハシゴでした。ら、ちょっといろいろ繋がって面白かった。

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『クワイエットルームへようこそ』@シネマライズ 2F
『菊地成孔コンサート 2007』2日目 UA×菊地成孔@オーチャードホール

『クワイエットルーム〜』でポイントとして使われている『オズの魔法使い』。高校生の時ドロシーを演じた明日香はこの思い出を大事にしてる。すがっているのとギリギリのところ。銀色の靴を西野に勝手に履かれ、いちばん痛いところを衝かれ制御が利かなくなり、ミキを殴ってクワイエットルームに逆戻りする。

コンサートの1曲目は「Over The Rainbow」だった。

オモシロイ国のひとはオモシロを追求するので痛い目に遭うことも多いが、それをまたオモシロに変換出来るもしくはしようとするので、それがどこ迄行くかに目的が入れ替わる瞬間がある。その時、運で命拾いするひともいるが、同じように運で死んじゃうひともいる。死ぬと笑えないので、やっぱり生き残らなきゃダメだってことになる。生き残るとまたそれをオモシロに出来る。まあ死んでオモシロになるひともいるんだけど、なかなかそこ迄はね。やっぱり死んじゃったらね。まあ時間が経てばオモシロになるけど。人間都合いいから。

で、どこ迄オモシロに出来るかってのは、運と体力と精神的タフさなんだけど、そのタフさは個人差がある訳です、当然。ひとを巻き込む場合のオモシロもちょっとしたタイミングとか運に左右される。もうちょっと体力あればこれはオモシロに変換出来るんじゃ?もうちょっと先を見る勇気(これを勇気と言っていいのか)があればこれはオモシロになるんじゃ?で、どこ迄行けるか。

そういう意味ではオモシロイ国のひとのサバイバルっぷりってのは何げに恐ろしい。実は明日香もオモシロイ国のひとだと思う。ちょっとしたことで「うっとうしい」になるけどな。で、「私うっとうしいでしょう?」て訊くとこもうっとうしいけどな。で、オモシロイ国のひとと言われた鉄雄も引き際を知ってると言う意味ではオモシロイ国のひとではない。

それを全部優しい目線で撮った松尾さんもオモシロイ国のひとになりたいけどなれないなと(自分では)思っているオモシロイ国のひと。うまい具合フィクション、映画にしてる優しさもあったなあ。ゲロまみれでも美人は美人だよ。で、顔の造作は美形なのにゲロまみれになって白目むいてる女優を映画で観たいかと言うとあんま観たくはない(まあちょっとは観たいか)。この映画は女優を皆美しく撮っている。そういう優しさ。最後の栗田のメールアドレスも、あざといと言えばそうだけど優しさがあるので、私は好きだな。life is happy loop com。明日香はまたクワイエットルームに入ることもあるだろう。そしてまた出ていくのだ。身体が死ななきゃ何度でも再生出来る。それは結構大変だけどな。

いやそれにしても大竹しのぶがすごかった。すごすぎた。ホントすごいなこのひと。そして蒼井優ちゃんもやっぱりすごかった。女優皆魅力的だったなあ。

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で、菊地さんもオモシロイ国のひとだよねって話になり…菊地さんのオモシロはまだまだ見たいので気を付けてねとか無責任なことを思ってしまったよー酷い!ごめんなさい!

セットリスト
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01. 虹の彼方に
02. ボーン トゥー ビー ブルー
〜MC〜
03. チュニジアの夜
04. 夜が明けない星のための音楽
05. オーディナリー・フール
〜MC〜
06. バードランドの子守歌
07. 溜息の泡
08. マネージャングルのジャンヌ・ダルク
09. 蜜と蠍
〜MC〜
10. ルイザ
11. ランバレネの賛美歌
12. この街はジャズすぎる
〜encore〜
01. アイルビーン・シーン・ユー
〜MC〜
02. 水質
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おお快復してる!今日は鼻も出てないしハンカチ要らず、よかったね!そしてUAも絶好調鳥の声ー!腰からのドレープが美しい真っ赤なドレスちょーゴージャスー!で、掌の汗をそのドレスでべたーと拭いたりドレープ踏みそうになって膝をガーあげたりするとこが獣っぷり満載ー!ステキー!!!いやもうUAたまんねー。

「Over The Rainbow」はダブダブヴァージョンで、一音の残響が完全に消える迄次の音に行かないものだったんだけど、今更乍ら言語の情報量の違いを考えたりした。英語の場合、この曲だと冒頭の一音に「some」って4字、ひとつの意味を込められるんですよね。ここ最近邦訳ミュージカルに接する機会が増えたので、その難しさと反面意訳の面白さを考えることが多くて。オリジナルの言語で聴ける魅力は当然のこと、そっから訳を楽しめる面白さって絶対ある。両方あるのが面白いと思うけどな(なんか特定のことについて言ってませんか(笑))

話が逸れた。で、ダビーだったりどスウィングだったりと様々な切り口はあれどUAが唄うともう圧倒的にUA!となるとこがすごいー。すごい声だー。いやでも多分そうなるようにしてる菊地さんのプロデュースっぷりもすごいなあと思い…もううっとりし乍ら脂汗も出そうな感じでした。

日替わりで南さんと坪口さんのピアノを聴けたのも楽しかったー。

そして菊地さんは今日もサイン会してた。なんつうか…義に堅いひとですよね。素敵だ。あーもっとオモシロ見たい。勿論素敵な音楽も聴き続けたいですよ!



2007年12月07日(金)
『菊地成孔コンサート 2007』1日目

どろどろにねむいので何を書いてるかわかりませんが今書かないと翌日が来てしまうので自動書記。

菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@オーチャードホール

このホールらしく?終演後セットリストが掲示&配布されていたので転記。

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01. 夜の全裸
02. 孔雀
03. はなればなれに
04. 生け花
05. 組曲『ヴィオラ・トリコロール』より 第2楽章 赤
06. プラザリアル
〜休憩(20分)〜
07. 組曲『ヴィオラ・トリコロール』より 第1楽章 紫
08. 京マチ子の夜
09. ルック・オブ・ラヴ
10. チェルシー・ブリッジ
11. 儀式
12. ルペ・ベレスの葬儀
〜encore〜
01. 組曲『ヴィオラ・トリコロール』より 第3楽章 金
02. ユー・ドントノー・ワット・ラヴ・イズ
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えー菊地さんが風邪っぴきでしてかなり調子悪そうでですね、しかもオーチャードでやってる、そしてひとがいっぱい来てるってのが嬉しくてハイになっていて(風邪薬も込みのハイか?)「葬式でブッとおならしたくなるあれと一緒」ってな程に笑いが止まらなくなっており素敵なキョドっぷりでした。で、演奏がやはりちょっと辛そうで、いつもなら割れたハイトーンなんてスパーン!と格好よく出せるひとなのにふごふごってな鳴りになっちゃったり息が保たなくて故意じゃないだろうなあと言う音の揺れがあったりで。しかしまあそこは貴重なものを聴けたと言うことで!結構いい席だったので、サックスのキーがぱたぱた鳴る音迄聴けて嬉しかったなあ。

北村さんのバンドネオンのソロから「ルペ・ベレスの葬儀」への流れに鳥肌。で、その「ルペ・ベレスの葬儀」の中盤、鈴木さんのベースが拍子をずらしていって、そこに北村さんと菊地さんがのっかってソロを展開、そのままアンサンブルに収束した瞬間がおっそろしく格好よかった。それ迄優雅ですことおほほほほ、なんて聴いておったのですが(アホか)ここは腰が浮きそうになりましたよ!ぞわっときた、ぞわっと!

あとウェザーリポートの「プラザリアル」もよかったーその前のMCにはドキドキした(笑)九段会館だとゲラゲラ笑える内容もオーチャードだとブラック過ぎてな!(笑)

ペペもリニューアルと言うことで、このメンバーでの演奏は最後とのこと。誰が入れ替わるのかなあ。

終演後は菊地成孔ダブ・セクステットのデビューアルバム『THE REVOLUTION WILL NOT BE COMPUTERIZED』が先行販売(一般発売は19日)されており、購入者にはサインするよってことで長蛇の列が。2階迄並んでたよ、どのくらいいたんだろう。先着限定じゃなく、希望者全員にサインしたんだな〜何時間かかったやら、懐深い。大丈夫か、風邪っぴきなのに。

で、『THE REVOLUTION WILL NOT BE COMPUTERIZED』は前日タワー新宿の先行で買っちゃってまして。新宿と渋谷限定でもう売ってるんだよね。まだ1周しか聴いてませんがかなり格好よいですよー。これに伴ってなのかなんなのか、KQLDの方は解散するそうですね。もうひとつプロジェクトあるんだったっけ?坪口さんたちと電化マイルスやる新しいのってどれだっけ?もうこのひとはやってることが沢山あり過ぎて混乱するー!新編成TZBもまだ聴けてないよー!(泣)29日はソウルセットがとれたので行けません…何で同じ日に……。

そんなこんなで2日目はどうなるか!菊地さんおだいじに!



2007年12月05日(水)
あんれれれ+『転校生』補足

『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』、黒田くんが降板。黒田くんの役は長塚くんが演出兼任で出演とのこと。初日は7日か…4人芝居(だよね?)だからバランスとりが大変かもな…が、がんばれ!

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未だに『転校生』をひきずり中。他のひとのブログやら日記やら読んでってますが、あの「二度と観れない」ものへの恐怖、憧憬と、それを憶えておきたいか早く忘れてしまいたいか(でないとひきずるから)ってとこで意見が分かれてますね。尤もだ。

本当は、またあの「せーの!」を聴きたい。足音を聴きたい。でも聴けない。あの子たちはもうそれぞれの学校に帰って、舞台上ではない授業を受けたりおべんと食べたりしてるんだなあ。

冒頭に『転校生』が『転 生』になり『  生』になるタイトル映像があったんだけど、『バ  ング  ント』から2年経ったのか、早いなと思った。転生、はオカルト的なものとはちょっと違う。当日配付された飴屋さんのコメントより以下抜粋。

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リスは、かき集めた木の実を、食べれるだけ食べると、
食べ残した実を地面に埋める。そして、埋めたきり忘れてしまう。
その実のいくつかからは、芽が出て木になり、いつか、
どこかのリスが、その実を食べることもあるのだろう。

この、たった1時間半あまりの、たった2ステージで
消えてしまう舞台が、いつか、どこかのリスの、
食べ物になることもあるのだろうか?

それは、僕の、手の届かないところにある。
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その転生は、自分たちの与り知らない他人が生きることに繋がっていく。お互いが知り合うことも、会うこともないまま。もし会えたら、それはラッキーだ。



2007年12月02日(日)
面影のライヴとか

面影ラッキーホール vs マダムギター長見順 SPECIAL GUEST 吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ@原宿アストロホール

もうすっかり忘年会モードで、吾妻さんたちはたしなんでからいらしたそうです(笑)忘年会用にプリントアウトしたぐるなびクーポン券の余りをまいたりしていた。出演バンド皆面白く、曲はゴキゲンで、演奏はバカうま。で、歌詞がいろんな意味で面白い〜。結婚するならサラリーマンとかまだらボケはたまにはいいけど毎日だと困るとか。面影の歌詞はもうね、あれですし。

で、面影は新曲もやって、「オリジナルラヴみたいなのを作ったぞ」とか言ってたけど、サビはオフコースの「Yes-No」にそっくりだった。で、その歌詞も「中に出してもいいよ〜♪」で、「君を抱いていいの〜♪」へのアンサーソングですかみたいな(爆笑)ヒー、痛い、痛いよ!ああこんなこと書いてる自分も痛い、痛いヨー!でも面影の感想ですから仕方ありませんヨー!ホントにこんな歌詞なんだもーん!(泣)

そして「俺のせいで甲子園に行けなかった」では、最近あった関東学院大学ラグビー部のレギュラーじゃない学生が寮で大麻栽培してたのがバレて逮捕されて、チーム全員今シーズンを棒に振ったことを思い出しましたよ…痛い(涙)てか関学強豪なんですよ、いいチームなんですよ…会見してた春口監督かわいそうだったよう。今シーズンの年末年始はつまらんよ……。
(追記:さっきレギュラー部員にも所持使用してるのがいたってニュースに出てた…あああ〜)

それにしてもホント格好いいな、曲と演奏。むちゃファンキーであの歌詞ですよ、わけわからん(笑)アッキーはJBみたいであった。「東京(じゃ)ナイトクラブ(は)」すっごい名曲だよなあ…「本気って書いてマジ(本モノってそれはハジ?)」も好きー。なんかこのバンドもゲラゲラ泣くチームだよ…。そうそう、最近ビブラトーンズの「金曜日の天使」カヴァーをやってるそうで、是非聴いてみたい!
(追記:「金曜日の天使」は『代理母』に収録されてるそうです。失礼しました!)

そしてアッキーはボインだな〜。腰痛持ち(だそうで)なのにダイヴしてましたよー大丈夫か。来年のリキッドも是非行きたい!

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■来年4月のコクーン
ケラさんがゴーリキーの『どん底』(!)やるんだけど、キャストがエラいことに



2007年12月01日(土)
『転校生』

SPAC 秋のシーズン『転校生』@静岡芸術劇場 小ホール

この作品を観客として観ることが出来た幸せと、この作品を二度と観ることが出来ないせつなさとに同時に襲われて、暗転の中ぽろぽろ涙が出た。しばらく席を立てなかった。終演後、別の席で観ていた友人と顔を合わせ、「よかった、来てよかった!」と言おうとしたが、その途端声を出して泣いてしまいそうになり、ぽつぽつ「いやあ…」「よ、よか…」「ううう」とかアホ丸出しの単語でしか喋れずしばらく歩いた。今しか観れない、もう観れない。すぐに過去だ。再現は出来ない。たった二公演、明日の上演はまた違ったものになっている。あの時舞台に立っていた彼女たちはもういない。

初演は1994年、第8回青山演劇フェスティバル。この年のテーマは『女子高生1994』、作者の平田オリザさんの演出で、出演者は全員現役女子高生だった。この時のことはよく憶えていて、まっさらのオーディションで未経験者を含む全キャストを選び、ワークショップを重ねて上演する、と言う平田さんのプランを「チャレンジャーだなあ」と思った。今では当たり前のようになっているワークショップは、当時では珍しかったのだ。ガッチリとしたプロダクションの、他のラインナップとは明らかに異質だった。フェスのテーマには最も合致していると思ったものの、未知過ぎるキャストに躊躇してチケットをとらなかった。そのまま一度の再演もなく今回を迎えたそうだ。

だがしかし、そこには今の女子高生がいた。宮城さんの言う通り、この作品には同時代性と普遍性が同居している。退屈で仕方がない。未来へ漠然とした不安がある。学校のことは好きで、ともだちのことも好きで、同時にとてつもなく孤独。友人のことを心配はするが、それを自分が助けられると勘違いする程思い上がってはいない。社会的に無力なのを知っている。ちょっとした変化に大はしゃぎし、そしてそれをすぐに受け入れ、または拒絶する。その若さは美しいものだが、同時にグロテスクですらある。そして勿論、舞台に立っている女子高生と、それを観ている私は、同じものを見ているが違うものを見てもいる。

同時多発会話の手法を平田さんが始めた当初、それはかなりラディカルなものと評されていた。リアリズムを追求する割に、舞台上で言葉を発している役者はひとりだけと言うこれ迄の戯曲の矛盾を真っ向から突いたリアルな会話が書かれていたからだ。実際複数のひとが同じ場所にいて、同時に声を発することは自然なことだ。聞き手は同時に鳴っている音から自分に必要な、もしくは興味があるものを意識/無意識で選択することになる。『転校生』の登場人物は19人。当然全ての台詞を聴き取れる筈がない。音を選択する自分の意識/無意識を意識する作業が必要になる。その作業は、舞台上の女子高生と私の何が違うのかをも考えさせる。

インターネットと言う単語が出る等、脚本は若干ヴァージョンアップされていたと思う。しかしそのことや、彼女たちが携帯を持ち歩いていることは、さほど重要ではないように思えた。彼女たちは時折携帯を開いてメールチェックをしてはいるが、基本的には目の前のクラスメイトと会話をし、授業のために教室を移動し、お弁当を食べ、帰って行く。図書館に調べものをしに行こうと言う。

初演と大きく違うと思われるのは、転校生を年配の女性が演じたことだろうか。初演のキャスト表には、写真入りのプロフィールが全員分載っているが、皆が若者の顔だった。実際に観てはいないので、初演の転校生を演じたのは女子高生だ、とは言い切れないが。

突然転校生が現れたと言う事件に加え、その転校生が白髪まじりの年配の女性だと言う視覚的効果は、観客を混乱に陥れる。担任教師は学校を休んでいる。彼女を教室に連れて来た委員長も特に変わった説明はしない。転校生の外見、年齢については一切触れられない。「ある朝起きたら、ここに転校するんだって思ったの。それでこの学校に来たの」と言う彼女に、教室の女子高生たちが「本当に転校生なの?」と訊ねる言葉は、観客にはふたつの意味を投げかける。「どうして転校して来たの?」「おばあさんなのに高校に転校してきたの?」

しかしその後、彼女たちはごくごく自然に転校生を受け入れて行く。おばあさんとミドルティーンの女の子たちが一緒にお弁当を食べたり、授業の話をしたり。そして独特の距離を取り合う。それは“転校生”に対する距離の取り方でしかなく、その転校生がおばあさんであると言う外見の異質さが観客にとって自然なことになっていく。異常と言えば異常だが、そんなマジックが通じるのは舞台だけなのだ。

転校生に対する柔軟さを女子高生の若さと言い切るのは簡単だが、その“若さ”は単純ではない。いきものとしての若さは全肯定的なものだが、それだけでは済ませられないものをミドルティーンの女の子は抱えているからだ。転校生役をおばあさんにしたと言う仕掛けは、彼女たちのグロテスクさを浮き彫りにした。しかしこのグロテスクさは、彼女たちにとっては自然なものなのだ。転校生は「ひとはどうやって(How)生まれてくるかは判るけど、その子が何のために(Why)生まれて来るのかは判らない」と言う。そして「私、本当に明日もこの学校来れるかな」と言う。クラスメイトたちよりも明らかに死に近い人間が話すことで、この台詞にはとても重さがあることに気付きやすくなる。

劇場内では、開演前から時報のコールがずっと流れていた。途中その時報を携帯で聴き乍ら教室から飛び降りる生徒がいる。帰って来たクラスメイトは「どこに行ったんだろう」と気にし乍らも、彼女を見付けることなく帰って行く。死体がある(かも知れない)同じ敷地内でかわされる会話は、彼女が飛び降りる前と後とでは全く変わらない。そして時報のコールはエンディングにも現れる。ピアノ曲とともにリズムが反復される。そのリズムに合わせ、手を繋いだ女子高生たちは「せーの!」と叫びジャンプし、床に足音を響かせる。

何度も続くリズムの反復、それは飴屋さんの作品でよく現れる。演出作品を観るのは1993年の『ドナドナ』以来だが、その場所でもリズムは何度も何度も続けられた。役者の動きもループする。いつまでも続くそれは役者の身体を疲労に追い込み、腕が上がらなくなったり、息が上がったりする。それでもリズムは止まなかった。昂揚感に満たされていく。思えば東京グランギニョルも、M.M.M.も、プロフェッショナルな役者は殆どいなかった。今回、現役女子高生たちと飴屋さんがこれだけの作品を作り上げたことは至極納得の行く話だ。企画を出してくれた宮城さんに感謝するばかりです。

足音を聴き乍ら、彼女たちと違う風景を観ている私は、何度も「この素晴らしい舞台を観客として観ることが出来ない彼女たちはなんて不幸なんだろう」と思い、同時に「この素晴らしい舞台に立てる彼女たちはなんて幸せなんだろう」と思った。そして、照明が落ち、足音が止んだ途端に泣いた。

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■てらてらありがとうー
静岡在住の友人にお世話になりました。車乗せてもらったり名物丸子のとろろ汁を食べにつれてってもらったり。そうだー東海道ですもんな。とろろ汁と言えばクドカンの『真夜中の弥次さん喜多さん』で勘九郎(当時)さんが売ってたな(笑)で、食べるとトリップするんだよ(笑)うまかったー

■静岡といえば
おみやげでよくあるこっこと言うお菓子が大好きでして。今回久々に買えたのも嬉しかったー

紅葉の足柄山も、雪を被った富士山も見られたし、会田誠さんが『アートで候。』で描いてた『727』の実物も見られたし楽しい日帰り遠出でした。いやホント行ってよかった。