I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2007年08月30日(木) ■ |
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『グラインドハウス』U.S.A.バージョン |
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『グラインドハウス』U.S.A.バージョン@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2
会社に行く時より早起きして9:30の回を観ました。朝イチでゾンビとスラッシャーの2本立て!アホか!平日の朝にそんな好き者いるんかいなと思って劇場に入ったらこれがまた予想より埋まってまして。いい大人が何やってんだよ!(おまえもな)
いんや面白かった…すご過ぎた…どっちも面白かったんだけどやはりタラちゃん(敬称)のがすご過ぎた。「THE END」と出た途端に歓声と拍手が出る程。意識せずとも爆笑と拍手が同時に出たさ!プログラムで書かれていたように、グラインドハウス的な映画として、ってことであればロドリゲスの方なのだと思います。ぞんび〜。B級映画(と敢えて言う)のベタな展開がぱっつぱつに詰め込んである。バイオレンスもお色気もほろり(いぬが…)もぽろり(ちちが…)も盛り沢山。しかしタラちゃんのは…本人的にはB級映画のエッセンスを詰め込んだと思ってるんだろうけど(そして勿論そうなんだろうけど)、出来上がってみたらとんでもねーものが出来ちゃったヨ!ってな感じで。
なんか…心穏やかに暮らしたいと思ってても、どこかでこういうのを欲してるんだわねーと改めて自覚した(笑)普段抑圧してる=気付かないふりをしてる部分を覚醒させられます。あーでもこーいうこと言うこと自体がもーダメだ!言ったらもうそこから嘘になりそうだー!理屈じゃないのよ。言葉に出来ればと思うけど!だから映画って素晴らしいんだな。
一般公開ではそれぞれ独立しての上映となりますが、“グラインドハウス”としてのおまつりを楽しむのはこちらのU.S.A.バージョンでないと…と思うところも多々ありました(贅沢言えばもっとうらぶれた劇場で観たかったが)。本編2本+うそ予告編(これがまた面白いんだ)+うそCM(これがまた面白いんだ)=合計180分以上になってしまうので、興行的にいろいろあるんでしょうけど。全部まとめて観ないと気付かないことも結構あると思う。ちょっとしたセリフ、小道具、シチュエーションの被り具合と伏線、共通の出演者。
作り手側が楽しんでるなーってのが伝わってくるのもいい。フィルムにわざとノイズ入れたり、「1巻紛失、お詫びします」ってことで肝心なところが抜けていたり(笑)音もブツブツしてたり。おたく的に追究するといくらでもネタが出てくると思います。おたくであればある程楽しめるんではないか(笑)勿論そんなん気にしなくても最高にエキサイトする映画です、どちらとも。
『プラネット・テラー』はスプラッタな描写がかなりエグい、『デス・プルーフ』は交通事故に弱いひとには刺激が強い。誰にでもすすめられはしませんが、好きなひとにはもう最高だ!と言います。あーもうタラ助(itchさんがつけた敬称)あんた最高だ!ロドリゲスも素敵だ!上にいっぺんに観た方がと書きましたが、ディレクターズカット(追記:ディレクターズカットと言っていいもんだろうか…単体上映は監督にとっても本意ではないと思うので)も観に行こうと思ってます。どうすごかったかってのをまだ説明出来ないんで、もっぺんじっくり観たい。観ても説明出来ないかもだけど。まー説明出来なくてもいいけど(おい)つーか語れば語る程バカ度が減るような…そう、バカで素晴らしいんですよ!スタッフもキャストもバカを全力でやる素晴らしさだ!観客もバカです。ええ、バカです。
ああ、あと撃たれてからのカート・ラッセルがチャウチャウ犬に似てた。
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2007年08月29日(水) ■ |
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いろいろ |
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今日は12月出産予定の妊婦さんのお腹を触ってちやほやする会でした。楽しかったー。母子ともに元気で無事出産出来ますように!
■まぬるねこ 上野動物園であかちゃんが生まれたようです。にやーん!
■前田のよびだし ニュース23からだらだらつけっぱなしにしてて『格闘王』を観る(と言うか殆ど観てなくて流しっぱ)ことが多いんだけど、先週から始まったこのコーナーが面白くて釘付けです。 前田日明が若手を呼び出して説教です。ちょーこえー!でも説教だけでなくごはん(前田めし)も振る舞うの。ちょーあにきー!前回はテールスープ、今回はカレー。これがどちらもうまそうなのよ。いや、うまいんだろう実際。 関連記事:カクトウログ『前田日明のよびだし開始/TBS「格闘王」』
■とみくろさん 無事手術終わったようでよかった
■手術つながり 公式サイトの本人からのメッセージによるとジェローム・ディロンが手術をしたとのこと。ずっと投薬治療を続けていたそうですが、手術するのがベストだと言う判断になったようです。これで問題が全て片付くといいね。元気になって。 それにしてもあれからもう2年か…まだ2年かと言う気もするけど
■まだ日本にいるんだよねえ…はああ〜 「ビルボードライブ東京」が開業−「スティーリー・ダン」に熱狂 それにしてもフェイゲン…顔は細面のままだけど、か、身体が……(苦笑) 22日2ndステージでベッカーが「今日の公演をサヨコ・ヤマグチに捧げる」とMCしたのこと。24日1stステージのアンコールでは「Home at Last」が“dedicated to Sayoko Yamaguchi”だったそうです
■『彼はぼくの恋人だった』ダグラス・A・マーティン まだ立ち読み段階なんですが…いやちょっとこれ、原書が出た時に本国でも話題になってたんですか?知らなかったよ。カミングアウトしたことは話題になってたけど。てか、皆「何を今更…」って感じだったじゃんねえ(笑) そんな訳で彼のことですよね…ロブ・ハルフォードじゃないだろう!でも気になって思わず調べてしまった。ハルフォードは1951年生まれバーミンガム出身だった!違う!(笑) ちゃんと小説って形になってるので、所謂暴露本とは違いますよ。散文調なので訳大変だったろうなあ。立ち読み段階でもせつなさてんこもり!だったのでちゃんと読もうと思います
『アメリカン・デス・トリップ』をついに読み始めたがてごわいーてごわいーでも面白いー。本当は移動中にちびちび読むんじゃなくて一気読みしたい。 ちなみに下巻のカバーはこれなのです。We are Rage Against the Machine, from Los Angeles, California!
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2007年08月25日(土) ■ |
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『エレンディラ』+yanokami |
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ハシゴ。
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『エレンディラ』@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
4時間の上演時間(初日より随分短縮されたようです。内容を削ったのではなく、転換処理が巧く行くようになった為と思われる)、3幕44場(!)、254頁の台本(!!)、現実と幻想の境目がない世界=つまり全てが現実のストーリー。
「こんな原作舞台にしようなんて!こんな脚本書きやがって!こんなんつきつけられたら何が何でも全部具象にして舞台にのせて観客の目につきつけたるわ!」って演出でした。で、それが出来ている。演劇って何でも出来るんじゃん!限界なんてないんじゃーん!と何だか明るい気持ちになりました。いやホントに。そしてこんな脚本ってのにはいろんな意味がありますよ…坂手さんも蜷川さんもすごいですね……。
この劇場で奥行きをあれだけ使ったのは初めて観た(コンドルズが使っていたらしいけど未見)。新国立中劇場くらいの使い方が出来る。これを蜷川さんが今迄使わなかったのが不思議だ。それともここぞと言う作品を待っていたのだろうか。砂漠の地平線に、小さな人影が見える。照明の妙もあり、砂の煙幕に包まれているようにぼやけていた姿が、近付くにつれはっきりしてくる。現れた旅団がとどまる場所に、街が立ち上がる。祖母を殺し、ウリセスを捨てたエレンディラが走って走って見えなくなる。地平線に姿が消える。
瞬間の繰り返しが永遠になるかは判らない。二度とその瞬間には出会えない。しかしその瞬間が起こったのは現実で、何にも替えられないし、誰にも変えることは出来ない。それだけで生きていけるひともいるし、それだけが生きていく糧になるひともいる。
風が吹かないので、気流に乗って空を飛ぶことが出来ない。そしてこの土地では、風は災いを呼ぶものだ。彼が望む風は、吹いてはならないと宣告されているようなものだ。だから彼はぼろ雑巾のような羽根を必死で羽ばたかせなければならない。彼女はベッドの上から手を振るが、彼に近付くことは決して出来ない。それでも手を振る。精一杯腕を伸ばして。
あの瞬間を目に出来ただけでいい。もう、いい。
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『LIQUIDROOM 3rd ANNIVERSARY』yanokami live@LIQUIDROOM ebisu
はひー間に合いましたよー!一段高い正面フロアを確保出来たので視界も快適!OAのMasaki Sakamotoさん(SL@yRe & The Feminine Stoolの方ですね)もよかったです。
ちょっと音のバランスが悪くて、ハラカミくんパートがデカく(ビートのアタックが相当強かった)ヴォーカルが聴き取りづらいところがありました。ハラカミくんのソロ「joy」の途中から矢野さんがピアニカで入ったんだけど、その音も序盤は殆ど聴こえず残念!
しかしそれ以外はもー至福のひとときでございましたよー!はあ〜よかった。よかった。しかも1曲目が「おおきいあい」だった。未発表だった英語ヴァージョンだった。こちらも是非音源出してくださいー。
矢野さんのソロは「BAKABON」「ラーメンたべたい」。MCは漫才みたい(笑)「音楽はこんなに噛み合ってるのに、喋りは本当に噛み合わない」と言っていた(笑)どんなファン層なんだろーなーと思ってて、ハラカミくんも「ハラカミと申します。知らないと思うけど、ソロでも活動しております」なんて謙遜してたけど、「joy」ではイントロ音が出た途端フロアから「わあっ」と声があがりました。あれはいい光景だったなー。「ばらの花」も素晴らしかった。
MCはゆるゆるだったけど、演奏はやはりバトルであった。プロフェッショナルの仕事をこういうふうに目に耳に出来るってのは本当に幸せだなー。ああ、よかった。よかった(こればっかり)。
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2007年08月22日(水) ■ |
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なごみつつせんりつ |
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■『yanokami』yanokami 内容的には全然違うんだが、つい平山みきの『鬼ケ島』を思い出してしまった。 『鬼ケ島』は近田春夫プロデュースで、演奏はビブラトーンズのメンバーが全面参加。アレンジは窪田晴男。窪田さんのインタヴューによると「近田さんからとにかく斬新なものを作れと言われて、平山さんにどう唄わせるかより、自分たちがやりたいことを最優先にした」「複雑なアレンジにし過ぎて、平山さんを『こんな難しいバックトラックじゃヴォーカルがとれない!唄えない!』と泣かせて『勝った!』と喜んでいた。若気の至りでした、反省してます」と言う制作過程。しかしその出来上がりは、「唄えない」と泣いたなんて舞台裏を微塵も見せない平山さんの堂々とした唄いっぷりと、今聴いてもそらやり過ぎだろと思う(笑)ビブラのアレンジ・演奏がガッツリ噛み合い、なおかつポップなものになりました。これ大好き。 前置きが長くなりましたが、yanokamiもお互いやりたいことを存分にやっている感じ。それも「相手があなたならこれを打ち返せるでしょ?」と言う暗黙の了解がある。手抜きは許さねーぞと言うか、そもそも手を抜くって選択肢がないと思われる。出来上がりはとてつもなく優しく、ポップで、でもひとに厳しい。なごみながらも背筋がしゃんと伸びる思いのするアルバムです。 ちなみに「おおきいあい」は、矢野さんと窪田さんの共作曲。オリジナルが収録されているアルバム『GRANOLA』と、そのツアー(ライヴ盤が出ています。『good evening tokyo』)にも窪田さんは参加しています。どちらも名盤よ〜
■『パリ猫銀次、東京へいく』村上香住子 フィガロジャポンで連載されていた『パリ毎日便』で有名な銀次。写真集出してー!とずっと言っていましたが、ママンによる本が出ましたよ。写真もそれなりに載っています。連載終了後どうしてるのかなーと思っていたので、元気な様子を知ることが出来て嬉しい。 コンピエーニュの森で開催されていた猫市での出会い、パリでの暮らし、ママンの帰国に伴って初めての飛行機搭乗、その後の成田検疫所での長い拘留(これがすごくかわいそう)。今年で16歳の銀次はママンのよきファミリーです。日本で心安らかに暮らすといい。 はーそれにしてもかわいい。て言うかすんごい面白い顔だよねこのコ……そこがいい!
■『俳優・篠井英介 死ぬ気で演じる「リアルな女」』 篠井さんは現在『狐狸狐狸ばなし』のツアー中。次の舞台が『欲望〜』かな?
■舞台といえば とみくろさんが『すけだち』稽古〜公演中に右膝の半月盤を損傷してしまったとのこと。手術をするそうです。 『三文オペラ』迄に完治するといいですね…おだいじに!
■『ハゲタカ』再放送中 わしづは『サラリーマンNEO』に出てセクスィー部長と対決すればいい
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2007年08月20日(月) ■ |
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訃報 |
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山口小夜子さんが亡くなられたとのこと。恐れ多いが憧れの方でした。ちっちゃい頃「生まれ変わるならどんな顔になりたい?」と訊かれて「やまぐちさよこ!」と言って笑われたものですよ(実話)。
まあ顔だけではなくてですね…なんでしょう、あの、ねえ、雰囲気とか。ねえ。無理無理。あれはもとの造作だけではないのだ。勿論素地も大事だけど、それだけではないんだ。
『幽閉者』のライヴに来ていたと何かで読んだ憶えがあるので、本当に急なことだったようだ。
山口さんと言えば、STEELY DAN『Aja』のジャケット。
折しもSD来日中、聴いているのは勿論SD。フェイゲン&ベッカーは、この訃報を知っているだろうか。
山口さんの美しさ、忘れません。
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2007年08月18日(土) ■ |
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矢野顕子グループ |
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矢野顕子グループ@BLUE NOTE TOKYO
矢野顕子(pf、vo)、アンソニー・ジャクソン(b)、クリフ・アーモンド(drs)のトリオ。クアトロでの公演は欠かさず行っていたのですが、ブルーノートに移ってからはちと敷居が高いなーと敬遠したままでした。今回お誘い頂いて+スティーリー・ダン@ビルボードのチケットが全くとれなかったので(今日初日だったんだよね…)決心して行ってみた。嗚呼、もっと早くから観ておくべきだったよ……。
さとがえるでのほんわかぶりは、もー気持ちよ過ぎて寝てしまったりする程で、うわすんません!と思いつついやこんだけ気持ちよければ寝もするわ!最高の贅沢ー!ってなもんだったりするのですが、このトリオはもーどバトルもいいとこで寝る暇などなかった。昼間ずっと出歩いていたので、開演寸前迄眠くて眠くてあー寝るかもなーなんて思っていたのに始まったらもー身を乗り出して観て聴いてるうちになんかもー脂汗が出そうになって胃すら痛くなった(笑)た、たまらん。
今年で11年目になるこのトリオ、阿吽の呼吸は当然としてあるものの、その阿吽に胡座なんぞかいてられるかい!てなある意味大人の真剣な闘いが観られます。アンソニーも(久々に見たらますます大きくなっていた…)クリフも矢野さんガン見。矢野さんは殆どふたりを見ない。そもそも「目が悪いからピアノを始めた当初から鍵盤を見ないで弾いていた」と言う矢野さんですが、もう息をするのと同じようにピアノを弾いている。が、それは自律神経のよるものとは勿論違う。絶対意志が働いている。仕掛けもするし、ちょっとした相手の動きを瞬時に察知し、それを取り込んで行く。それはリズム隊のふたりもそうで。このスピードが全員すごい。みるみる曲が動く。毎回アレンジが変わると思うんだけど、今回の「電話線」はもう…す、すごかった……聴いてて気持ち悪くなった…(い、いい意味で)。「ほんとだね。」のリズムの化けっぷりもすごかった。
そんなのと同列で「ニットキャップマン」とかやるんだもんなー。ストーリーテリングっぷりにもう心臓鷲掴まれです。リズム隊同様ガン見です。表情豊かなピアノ、声、そして矢野さんの顔。ぎゃーしあわせー!
ベースはアンプの音だけだった気がする。あとヴォーカルはマイクを通すけど、ピアノもドラムも全くの生音で聴けるのはこういうとこならでは。ピアノ弾き語りの「釣りに行こう」は、微分音で動く自在のヴォーカルが聴けてもーたまんねー!って感じでした。澄んだほそーい声も綺麗に通る。終わった後MIOさんと話したけど、自在にやってるようでやっぱり喉のケアとかしっかりしてるよねーって。素晴らしい演奏家は素晴らしいアスリートでもあると思う。
贅沢言うなと言われそうだが、やはりセットが短い。もうちょっと沢山聴きたかったな。それにしても矢野さん、今回の日本滞在中にトリオ、yanokami、ピアノソロと3つのプロジェクトを同時進行でやっててすごいな。来週はyanokamiを観る。楽しみ。
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2007年08月16日(木) ■ |
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『SUMMER SONIC '07』2日目 |
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のんびり行きましたー。ブレット兄さんとフラテリスが被っている時点で何が観たかったのかもう判らなくなり、とりあえずメッセでごはんを食べてからマリンへ移動。ちょろっとしか観られなかったけどフラテリスよかったな。なんかもー単純に曲が好みだー。ユニバの煽り文句(最初からクライマックスだぜ!)で敬遠しててすまんかった。
ブロックパーティは2枚目聴いてないんですが感じが変わっていたー。これも格好いいですね。
カサビアンはおらがヘッドライナーだってなくらいはっちゃけてて面白かったです。サマソニ常連さんなので、慣れてる感じもした。客いじりもしてたしなー。タワレコのタオルを頭や首に巻いたりしてるひとが多いので気になっていたようだった(笑)
アークティックは落ち着いてたなー。落ち着き過ぎじゃってくらいだった。手堅い手堅い。そしてこうやって聴くと何げに老成してるっつうか、ウィルコ・ジョンソンが二人羽織りで弾いてるみたいなー(誰か翻訳してくれ自分でも何書いてるか解らん)長く続けたらいい感じに渋〜いバンドになるんじゃなかろうかと。よかったにゃー。
んでっ、マニックスです。ブロックパーティが終了後、アリーナにちらほらウェールズ国旗が。始まるよー!
----- セットリスト
01. YOU LOVE US 02. FROM DESPAIR TO WHERE 03. YOUR LOVE ALONE IS NOT ENOUGH 04. EVERYTHING MUST GO 05. OCEAN SPRAY 06. IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WILL BE NEXT 07. AUTUMNSONG 08. STAY BEAUTIFUL 09. MOTOWN JUNK 10. A DESIGN FOR LIFE 11. LITLLE BABY NOTHING 12. IMPERIAL BODYBAGS 13. YOU STOLE THE SUN FROM MY HEART 14. MOTORCYCLE EMPTINESS
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ニッキーがミニスカ+生脚で登場ですよ…過去観た中でも最短、マイクロミニです、超美脚です。見せパンツは黒(何かバミューダみたいだったな)でした。いや見せていいパンツなどない!(@大竹まこと)でも見えてしまう!ステージ下のカメラマンさんが煽りで撮りまくってて爆笑。ミッチさん来てたんだよね、カメラマンピットにいたのかな。
マニックス知らないひとから見ればどんなキテレツ衣裳だよって感じですわな…しかしファンからするとあれが当たり前なので、普通にスルーです。むしろ喜びます。187cmの二児の父親38歳に向かって「きゃあ、ニッキーかわいい!赤い髪も似合う!パンツがバーバリー柄じゃないよ?」とか言います。最高じゃないのあんな父ちゃん…自慢の父ちゃんだぜ!ニッキーのとこのこどもが大きくなって「ウチのお父さん超クール!」とか思えばよい。いや「お父さんちょうかわいい!」と素で言えばよい。そんで父ちゃんもにっこり笑ってこどもにもお揃いのものを作ってやればよい。大人になったらコスメ談義とかすればよい。
まあ真面目な話をすると(真面目か?)、ひとがやってるからやらなきゃとか皆そうしてるから自分もしなきゃとか、そーゆーことが如何にアホらしいかってことをニッキーは見せてくれますよ…女装が好きならすればいい!それが似合えばなおいい!好きにやればいい!
で、いきなり「YOU LOVE US」と来たもんだ。ぎょえー。万感胸に迫るってなもんで、言葉もないね!続いて「FROM DESPAIR〜」!「STAY BEAUTIFUL」〜「LITLLE BABY〜」の流れはもーそんなあああ!てなもんですよ。走馬灯だ、走馬灯。でも新譜からの曲も尽くよくて。
今回は5人編成。サポートギターのひと(元13のメンバー、ウェイン・マーレーだそう)が、なんとなーくリッチーに感じが似てて…細いとか髪型とかが。ちょっとドキッとした。まあそれはいい。サポートさんがいるおかげでジェイムズの負担が減り、アコギとエレキのアンサンブルも聴けたりしてよかったなあ。てか、これ迄ようひとりで全部弾いてたよなジェイムズ…しかも唄い乍ら。あれ異常だよな……(サポートギターは数年前からちょこちょこ入れているんだけど、日本に連れて来たのは初めて)。「OCEAN〜」のtpソロは、サポートさんがT.saxに差し替えて演奏してました。このサポートさん、keyもこまごまとしたパーカッションもいろいろやってて大活躍。
ジェイムズ、声すっごいよく出てた。広いスタジアムのどこ迄も伸びて行く。「YOUR LOVE ALONE〜」のニーナのパートも全部ひとりで唄ってた。曲間のMCでは息が切れてぜえぜえ言ってた。うわん日本の夏は暑くて湿気も多くてごめんよ!水飲んで!とか思う。「OCEAN〜」はミッチさんに、「MOTORCYCLE〜」はリッチーに。どの歌にも思い出がある。楽しい思い出も、悲しい思い出も。これからもずっと聴いていくよ!ばあさんになってもマニックスは聴くもん。絶対聴くもん。
どうでもいいが「SEND AWAY THE TIGERS」「UNDERDOGS」のために(嘘。たまたま)とらとこまいぬの手ぬぐい持ってってたのにやらなかっただよ…わーん聴きたかったよ!近いうちに単独で来るよね!新譜からの曲も沢山やってくれるよね!ライヴで聴きたいんだようこの2曲!
ああ、いい夏だった。
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2007年08月13日(月) ■ |
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リンチのあたまはますますどうかしている |
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『INLAND EMPIRE』@新宿ガーデンシネマ2
トンネルを抜けるとそこはリンチの国だったー。180分リンチリンチリンチの幕の内弁当!いや違う幕の内弁当はいろんなおかずが入っているではないか。リンチ弁当はごはんもおかずも皆リンチですー!おえー!しかし飽きることなく観れてしまったよ…全然わかんないのに……おっそろしい……そんで観終わった後の後遺症みたいなもんもすごい……。
広告展開が(ポスターの感じとかも含め)『マルホランド・ドライブ』を彷佛とさせるもので、ストーリーも復帰に賭ける女優がある映画に出演することになり…と言うところからスタート。しかしだんだん謎解きもへったくれもなくなってきて、リンチの国をうろうろする羽目になる。『マルホランド〜』の時にも書いたがジャスティン・セローの眉毛が気になって気になってこの眉毛にすら何か意味があるのではとかそーゆーうろうろです。うさぎがかわいくてめろめろです。
ハリウッドがだいきらいで赤いカーテンとエスプレッソと笑うジジババと女の涙がだいすき。いやーこれ、謎解き出来るかな。ヒントに意味はあるのかな。もーそーゆーこと考えなくてもいいかなー、いいよなー。TATiさんと「『イレイザーヘッド』の方がまだわかりやすくね?と思う程だったよ!」って話してたんだけど。リンチのあたまの中はこうですよ!でいいかなー。観終わってから耳と目がずっとヘン。どうしてくれよう。
それにしてもエンディングが格好よかった…ローラ・エレナ・ハリングが投げキッスする辺りからの流れが最高。最後の最後でやっとタイトルロゴがドン!と出るんだけど、そのタイミングもめちゃ格好よかった。こんな感じのグラインダーマンのミュージックヴィデオを観てみたいなーと個人的に思ったりした。そう、グラインダーマンの音楽がハマりそうなの。とは言えこの作品に使われている音楽は、どれもがそのシーンのために用意されたかのようなハマリっぷりなので(あの「ロコモーション」ですら!ベックもよかったなー)替えは利かないのですが。なんかもーセンスと言うか才能だけで180分観られるものが作れるんだなあと呆れすらした。
メイキングも撮ってたそうで、これ日本で公開されるかな?→『LYNCH DOCUMENTARY』
そうそう初めて新宿ガーデンシネマ2に行ったんですがここ、新宿文化シネマ4だったとこだね…キャパ56の。混んでてそこの最前列だったのです。『ナイロビの蜂』観た時と同じ状況。リンチの国のおはなしを最前列でしかも180分!GO・U・MO・N!もうしんどかったのなんの。しかもリンチの国のおはなしなので画面から目を離せないのだよー。終わって席立ったらもう頭グラグラ肩ガチガチ、一晩明けた今も(書いてるのは火曜日)まだちょっと気持ち悪い。恵比寿でもう一度観直したいな……。
そのグラグラの状態でタワーレコードのインストアイヴェントに行ったら(遅刻)ジャン・ジャック・バーネルさんが半裸になっていた。空手の型を見せてるとこだった。バーネルさんは士道館空手ロンドン支部長でもあります(本当)。ライヴも2曲聴けて楽しかった。
あー全然まとまってない。とりあえず謎解く努力はしてみようかな(虚しいだけだろうが)。プログラムと関連記事をこれから読みます。
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2007年08月12日(日) ■ |
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メモ |
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サマソニ行って来たー。結局ずっとマリンにいてUK祭りであった。昨年はずっとメッセにいたので観られなかった花火も堪能したどー。フラテリス、ブロックパーティ、マニックス、カサビアン、アークティックモンキーズ。急いでメッセに戻ったがオフスプは終わっていた……。
マニックスに関しては後でいろいろ書くと思うですよ。
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■どうなるどうする 『エレンディラ』@さい芸、3部構成で上演時間4時間10分予定。初日は4時間半弱かかったとのこと。25日マチネに行くんだけど、この日ハシゴで18時半に恵比寿のリキッドにおらねばならんのですよ…だ、大丈夫かな……
■長いこと自体は そんなに気にならない。蜷川さん『四谷怪談』も4時間半くらいやったけど、退屈しなかったもんなあ。今回も楽しみ
■とは言え 平日とかソワレは帰れないひと出るだろうなあ。そんなん知るかってことですかニ〜ナ(苦笑)まあ好きにやればええがな…
■ひ〜ん 読んでるブログのひとがやたらと東京芸大美術館に行っている。私も観たいんだよ、円山応挙のとら!ちょうかわいい! 『金刀比羅宮 書院の美』展 来月9日迄。行けるかな……
■パールジャム@ロラパルーザ2007 web中継は観れなかったけど、映像ファイルを頂いた。2時間ガッツリ。まとまった時間がとれなくてまだちゃんと観れていないんだけど、何か話題になってまして… ・『AT&Tがブッシュ大統領批判の歌詞を「検閲」』 ・『AT&T、ロックコンサートのウェブキャストを検閲』 今手元にあるファイルは“検閲”されてるやつだな。 ・『LOLLAPALOOZA WEBCAST: SPONSORED/CENSORED BY AT&T?』 こういうことに関しては絶対黙っていないバンドだけど、今回は他のメディアも動いてくれている。派手に騒いだれ
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2007年08月11日(土) ■ |
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『DOG BITE DOG』とか |
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『DOG BITE DOG』@新宿武蔵野館1
サム・リーの舞台挨拶付き。お誘い頂き行ってきました、有難うございますー。以下ガッツリネタバレしているので、未見の方はご注意を。
香港のレストランで起こった殺人事件。犯人のパンと、彼を追う刑事ワンの闘いが軸です。途中ワンの父親が起こした事件、パンの生い立ち、彼が逃亡中に出会う少女ユウとの交流が描かれます。途中迄はよく出来た刑事ドラマやんなあと思っていたんですが、最後の30…いや、20分か?が怒濤の展開。そこ迄やるかワン!もうビックリした…すご過ぎて笑ってしまう程だった……。
いんやもー久々にこんなバイオレンス映画観たわ…面白かったけどツッコミどころ満載だ!カンボジアの孤児たちの現状や、実際にあると言われる(つうか、あるよなあ)闘人(闘犬のひと版ね。死ぬ迄やる)でしか金を稼げないひとがいるってことや、それに出資するひとがいるって事実にも心が非常に痛むのですが、そんな酷い状況を、あかごの誕生ひとつで希望に変えてしまう腕っぷしの強さと言うか、強引さと言うか、それ迄に何人死んだよ!と言うか。
いやーでもあかごの存在ってすごいよね…とも思いました。あの子の未来が明るいとはとてもとても思えない!が、生まれるとよかったねええとか思っちゃうね!がんばれ、生きてくれ!父ちゃんも母ちゃんも死んじゃったけど!しかもすごい死に方で。ひとが生きて死ぬって何なのかしら。虚しいのう。あかごには明るい未来が開けるといいよと願うばかりです。
パン役はエディソン・チャン。いやあ…格好よかった……。殆ど振付けなしのリアルファイトだったそうで、綺麗な顔がだいなしだ!しかし元が綺麗だと怪我しても汚れだらけでもなんか掃き溜めに鶴な感じで……しかし冒頭のひとどんどん殺すシーンはすっごかったなあ。躊躇がない!なさ過ぎる!撃つタイミングとか刺すときの判断が早い早い!そうでなきゃ自分が死んじゃうからね。演技とは言えあの迷いのなさは獣のようで感嘆しましたよ……。
ワン役はサム・リー。こちらもすぐ殴る、すぐ蹴る、ひとの話聞かない。しかし英雄と呼ばれていた父親の実像を知って思い悩んだり、ビックリして銃撃っちゃったりするシーンはまだ人間味あったんだよ。それがラスト20分!もーキ・チ・ガ・イ!歯並びの悪さが吉と出ましたね…顔力がすごい!あんたそこ迄やる!いやもうむっちゃ怖かったですよ…殺しても死ななそうだ。実は死んでないんじゃないのとすら思った。じゃああの子を育てないとなあ。無理か。
上映後に出て来たサムさんはとってもジェントルでスターオーラバシバシで、でもオープン。目線ひとつひとつがキマる素敵なひとであった。『ピンポン』のイメージが強かったのですが、いー感じな大人になっていたー。格好よかったです。日本語広東語英語を混ぜていろいろ話してくれました。お昼過ぎの挨拶だったからか「オ腹空イタ。ゴハン食ベニ行キマショ」だって(笑)あと、
今回の日本の印象は?「アツイ。スッゴイアツイネー」 脚本を貰った時の印象は?「(以下広東語)最初自分はパン役だと思っていて、言葉を殆ど話さずボディランゲージでの表現は役者としてやりがいがあると思った。そしたらワン役だった(笑)でも内面の芝居を求められる役で、とても難しかった。脚本を何度も読み直した」 撮影での思い出は?「スケジュールがハードで毎日2時間くらいしか寝ていなかった。しかしそれは監督の狙いでもあったようです、寝させないで演技をさせると言う(笑)」 「エディソンとの共演は3回目で仲もよくて、これ迄は撮影が終わったら呑みに行ったりしてたんだけど、今回は敵対する役でふたりとも集中していたから、撮影が終わってもすぐふたりとも自分の部屋に帰っていた。力を入れた仕事でした。あ、今迄の仕事も力を入れてやってましたよ(笑)」 注目のシーンは?「ゴミ捨て場のシーン。タイで撮ったんだけど、サッカー場が3面くらい入る広さ。冒頭のシーンで子供と犬がゴミを漁って、食べ物をとりあっているシーンがあるが、実際にあることだそう。そのことを考えながら観て欲しい」
などなど。最後のフォトセッションではお茶目な様子も見せてかわいかったです。
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上映後フライヤーを漁っていたら、『KURT COBAIN About a Son』フライヤーにおーもりくんと山田くん@バックホーンのコメントが載っていた。あーこれいつ迄やってるかなあ、観たいなあ。『Screaming masterpiece』も観たい。これアイスランドの音楽ドキュメンタリーなんだけど、フーファイが出ているの。何で?
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2007年08月10日(金) ■ |
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『KAMACHOP』 |
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『KAMACHOP ―STORY OF TWO GHOSTS WHO EXIST』@北沢タウンホール
おーもりくん出演の自主映画の上映会。2回しか上映しないなんて勿体ないなあと思っていたら、来年1月5日からシネマアートン下北沢で公開が決まったとのこと、おめでとうございます。
上映前に主題歌を唄ったRIOさんのライヴ、映画本編、上映後に監督と出演者による舞台挨拶がありました。
天国に行くか、地獄に行くか。ひとは死ぬと、地上で待機期間が与えられる。期間中、死神の出した条件をクリア出来れば天国、出来なかったら地獄。野球の試合中に落雷で死んだカマチョップのふたりは、死神からちょっとした依頼を受ける。
死神の目的がそりゃちょっとみみっちくねえか?と思ったり(笑)、サービスショットか?な部分が多く長い感じがしましたが、ストーリーはとても面白かった。伏線の張り方も上手かったなー。そして出演者皆が魅力的。タイトルロールのカマチョップ=鎌地くんとCHOPくんのコンビネーションが絶妙。他のキャストも何げに豪華だった…おーもりくんの他にも桐谷健太くん、波岡一喜くん、日向丈さん、ほうかさんとか。自主映画にありがちな内輪ウケなノリはなく、皆自分の仕事はしっかりして帰ると言う感じ。
シリーズで撮っていきたいとのことです。カマチョップふたりの過去を示唆するような伏線もちょこちょこあったので、これからも楽しみ。
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2007年08月08日(水) ■ |
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Director's Choice『サロメ』2日目とか |
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PARCO Tryout 2007 ―ドラマリーディング・シリーズvol.1 Director's Choice『サロメ』@PARCO劇場
2日目ですよー。王様のアホ度が上がっていた(笑)そして母ちゃんと娘の動機と目的の食い違いをお互いが気付いているのかいないのか考えるとどんよりしますね…あと約束とか誓いは安易にしちゃいかん!でもしちゃうのがにんげんだもの、みつを。そんでひとは物を沢山持つといろいろ勘違いをするもんだよ…自分が月や星を隠せるとか思っちゃうのよ……。
まあそんなところも自分に返ってくる訳です。テキストの意味を汲むのは最終的には観る側になる。演者がある意味を含んで言葉を発したとしても、だ。その逆も然り。「発信者がどんなにセリフを音にしようとして意味を排除したとしても、受け手は必ずそこに意味を見出してしまう。そして、そこに見出された意味には、必ず自分の深いところに繋がる何かがある。それがテキストに対する新たな解釈に繋がり、古い戯曲であってもとても新鮮に蘇ってくるのだ。」
何度も繰り返して聴く作業にあたって、どれだけ頭をニュートラルにしておけるかも大事。場合によっては頭を使わないと言うか、直感だけを研ぎすまして聴くのも手。なかなか難しいけど、それが出来たら解釈もますます面白くなる。
照明の気配りが細やかでよかったなー。松明の色とか。
数箇所、ん、ここで切る?と言うようなところで音がブツッと途切れた。PCトラブル?ここらへんはエラーとしても楽しめたけど、ちょっと惜しいと言う気も。ラストとか。
あ、最後にひとつだけ。急な公演だったからか、リーフレット等に誤字脱字が多かった(苦笑)ここはつっこみたい。最近校正に関して友人と熱く語ったばかりなので尚更気になったよー。皆見直せよ!
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■『ファントム』関連 むつきさんから教えて頂きました、有難うございます! キョードー東京 ルカス・ペルマンさんとパク・トンハさんのダブルキャストと来た! @ぴあ 仕掛けって何だよう! むつきさんによるとプリンシパル8人、アンサンブル15人くらいの編成らしいんですが、スズカツさんなのでそっからひっくりかえしそうだな(笑)
■さっき知ってものすごくショックを受けている ポレポレ東中野でダム映画特集やってた…もう終わってた……(泣) スペシャルダムメニューもあったのか!何だそれ!うわーん! 関連記事→デイリーポータルZ『銀幕主演デビューしました』 が、ガラモン手ぬぐい……
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2007年08月07日(火) ■ |
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Director's Choice『サロメ』1日目 |
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PARCO Tryout 2007 ―ドラマリーディング・シリーズvol.1 Director's Choice『サロメ』@PARCO劇場
はは、は、やっぱ面白いわこれ…2日とっといてよかった……同じものは二度と観られませんぜ。そして白井さん演出のものと併せて観られたのもよかった。方法論が全く違う。どちらも興味深く観れました。
『ウェアハウス』シリーズの発展系とも言えるこのリーディング、今回PARCOでやることも考慮してか、ストーリーは起承転結がしっかりしていました。ウェアハウスだと原作テキストの数ページしか使わなかったりしてたもんね。あとウェアハウスだと最高でも3人だったけど、今回は5人。舞台上の構成もちゃんと劇場のサイズに合ったものでした。と言うか、劇場のキャパがそれなりにあっても、やり方、見せ方をしっかり考えればこういうことが出来るんだなあと思いました。
下手側に横川さんとスズカツさんがノートPCを前にして座る。横川さんの演奏でスタート。と言ってもラップトップ上の演奏なので動きは殆どなく(途中ヴァイオリンやギターも使うが)、その場で演奏されているか気付いてないひとも多い。まだ少し場内はざわついている。しばらくしてああもう始まっているんだ、と観客の集中力が定まってくると、ヨカナーンの台詞をスズカツさんがエフェクトかけてリーディング。静まり返った客席へは、かなりの微弱音も届く。
『TWO OF US』の時にも思ったけど、アイコンタクトが全くないセッションって不気味に面白い。
演者3人のマイクも横川さんが扱えるようにしてあり、その場で台詞にエフェクトをかけたり、拾った台詞を即サンプリングして鳴らしたりしていた。それを受けて演者がまたリズムを変化させたり、リピートしたり。演者は身体を封じられている。動けないので、声の大きさ、抑揚、表情が極端になる。サロメの身体が解放されるのは踊る時だけ。その踊りも立ち上がって腕を軽く揺らすだけだが、とてもとても雄弁だった。
しかし浅野さんは動きたくてうずうずしてたっぽいな(笑)椅子から腰が浮きかかっていたし、足もよくあがる。アイコンタクトもとろうとする。久世さんと藤井さんは殆どテキストから目を離さない。これは役柄にも反映されているようで面白かったです。王様、アホやんなあ(ひどい)そして女はおっかねえなあ。で、そのアホっぷりを見せられる浅野さんはすごいなあと。アドリブっぽかった「うるさい!」も面白かった(笑)
そうそう私はワイルドの『サロメ』は未読です。聖書の中のエピソードのひとつとして読んだことがあるだけです。しかし聖書で読んでも王様はアホで女はこええなあとこども心に思ったもんだったよ(笑)そんで人間は矛盾してるね!基本ツンデレだね!今回のテキストでも、正反対の意味の台詞を並べて言うところがあったんだけど(「ヨカナーンは美しい」→「ヨカナーンは醜い」等)その矛盾もすんなり受け入れられてしまう。なんだかせつないな。
あ、あと個人的にはあのヨカナーンの声、『SWEET HOME』を思い出したな…町蔵がやる筈だったあの役。そしてどうでもいいが横川さんとスズカツさんがお揃いのTシャツを着ていました。何でだ。あれ何のTシャツだ。
さて2日目はどうなるか!
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2007年08月06日(月) ■ |
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フジ小ネタ+芝居小ネタ |
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■フジで食べたもの お店の名前は憶えてないのでエリア別。 ----- 1日目: ・窯焼きピザ(FOH) 渋さ終了後振り返ったらすぐそばだったので即並ぶ(笑)今回はツナの辛いやつにしてみた。やっぱうまうまー ・冷やし白桃(FOH) ピザの手前で売ってたので一緒に。岡山産だそーです。まるごと1個かぶりつきーうまー! ・タコライス(オアシス) OCSが始まっちゃって急いで食べたんであんまり憶えてない… ・かき揚げうどん(オアシス) 麺うまかった!おだしうまかった!かき揚げいまいちだった!(笑)寒かったからしみた…そしてのんびり食べてたのでシャトルバスに乗り遅れそうになった ----- 2日目: ・朝霧シチュー(アヴァロン) 定番!相変わらずうまいーこれ食べるとほっとするう ・網焼きチキンカレー(POW) シャトルバスに急ぐ帰り道。食べ乍ら停留所迄歩かねばならなかったのでワンプレートメニューは助かります…。具沢山だったよー ----- 3日目: ・ロシアンセット(オレンジ) ストロガノフと、パンスープ(パンをくりぬいた中にチャウダー入ってるの)と、串焼きのプレート。初日に見てこれは…と思ってて、3日目満を持して?行ったらパンが品切れでカップスープになっていた(泣)でもうまかった。お店のおっちゃんがいい味出してた ・おにぎりと豚汁セット(オアシス) ここは当たりだった!具が5種類くらいあって、選ぶとその場で握ってくれるの!のりもぱりぱり。寿司屋か!素敵だ!と言いつつ並ぶ。明太子と梅にしてみました。う、うまい…あったかい…しみる……(涙)握ってるおにーさんの手が心配になった。豚汁も具がごろごろで、その肉も野菜もいちいち大きい。もはや豚汁と言うより豚肉と野菜に味噌汁かけたおかずって感じだった ----- あとドリンクものをちょこちょこと。ソフトクリーム食べたかったなあ。そしてやはり行列とおいしさは比例しますね…。
■フジで見たもの ・ギャートルズ 岩を転がし客いじり。ごはんとられてたひとも(笑)なななんだありゃ?と思ったらアトラクションの一環?だったようで。3日間あらゆるところで見ました、すごい運動量。最終日には傷だらけ。おつかれさまー! ・ミッキーマウス 所謂全身タイツですがな。こどもに笑われてた ・忍者 暑そうだった ・褌漢 ところ天国の水車で水浴びてた。握手を求められてた ・信州のオマー 2日目参照
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■仮チラまかれてた ----- 『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』@PARCO劇場 2007年12月7日(金)〜30日(日) 作:マーティン・マクドナー 訳:目黒条 演出:長塚圭史 出演:大竹しのぶ、白石加代子、田中哲司、黒田勇樹 ----- マクドナーて言うと長塚くん、みたいになりつつありますが(笑)この作品、日本では2004年に円が立石凉子さん主演で初演してますね(この時は『ビューティ・クイーン・オブ・リーナン』だった)。残念乍ら観られなかったのですが、やまこさんが絶賛していたので記憶に残っている。 それにしても濃いキャストだよ。しかし年長者転がし(いや、演出家としてね(笑))の長塚くんなら面白い演出しそうで楽しみです。 目黒条さんはマクドナー×長塚くんでずっと組んでる方ですが、今小説家として話題になっていますね→『世界人類がセックスレスでありますように』 てか、これで騒がれる迄目黒さんてずっと男性だと思ってました…(汗)ブログも読んでいたのに…… ----- 『三文オペラ』@SePT 音楽監督が三宅純さんなのは以前書きましたが、舞台には生演奏のバンドが入るそう、そりゃそうだ。で、そのメンバー。 ----- 演奏:伊丹雅博、宮本大路、渡辺等、佐藤芳明、荻野清子、平ケ倉良枝、斉藤晴 ----- おおう常夏乃憂ヒ!大路さんや伊丹さんの演奏聴くの久し振りだ、楽しみー!三宅さんも出ればいいのに
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2007年08月05日(日) ■ |
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『FUJI ROCK FESTIVAL '07』3日目 |
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『FUJI ROCK FESTIVAL '07』3日目
前日のBBSで容量を使い果たした。起きられず最終日の会場着は14時過ぎでございま〜す。だんだんダメになってゆく。苗場泊と湯沢泊の差が出てきます。
■THE ANSWER(RED MARQUEE) ぼんやりしながらまったりと。そんなにひとは集まってなかったけど楽しそうにやっててよござんした
■THE BACK HORN(RED MARQUEE) こう見えて私にも悩みとかがあったりするのですよ…「光の結晶」聴いて思わず涙ぐんだり。何でこの曲がツボッたのか自分でもようわからん。あああーどうすればいいのかなー。まあそれはともかくいいステージでした。山田さん高音が出づらそうだったのがちょっと心配。 てか、開放感溢れるフジでそんな個人的なことをどーんと思い出させてしまうこのバンドの暗さってのは何なんだ。いやバンドのせいではないですが。 屋内で聴けたのもよかったな。昼なのになんかほの暗くて
ここらへんから雨が。この3日間ではいちばんの降りかな。でも正直余裕だこのくらいなら…今年はほんっと快適だった。
■JOSS STONE(GREEN STAGE) ハツラツ!かわいい!自分のファンが雨に濡れても盛り上がってるのを見て感激してました。よく伸びるいい声、好きな声
時間に余裕があったので、奥地のストーンドサークル迄行ってみました。ドッグランにはいぬが2匹いた。1匹はしばだったので日高さんとこのかな。テントではセッション真っ最中。一般飛び入り参加歓迎で、カリンバとかちっちゃなマラカスとか売ってる。ズンドコ打楽器で、ポリリズムで、暗いテントで…もう村だ、村(笑)他のステージにも行かずずっとここに入り浸ってるひともいそう。バーもあったし、のんべえにもいいところだと思いました。
■SALSA SWINGOZA(ORANGE COART) ごはん食べつつサウンドチェックから。大儀見さんがインカム着けてる。何、唄うのん?踊るのん?ブリトニー!?と色めき立ったが歌はなく、MC用?でした(笑)ヴォーカルさんはちゃんと別にいた。 まったりゆらゆら踊れて楽しかったにゃー。皆好きなように踊ってる。ピースピース。11月の単独も気になる。DCPRGと同じで、大所帯な上にメンバーが多忙なひとばかりだから、全員集まる機会ってなかなかないからね…一度逃すといつ観られるかわからん
■J.A.M(FIELD OF HEAVEN) まったりなオレンジに曲が漏れ聴こえてくる。ちとタイムテーブルのタイミングが悪かったか。 こちらは速い!若い!爆音!てな感じで飛ばしてました。社長も応援?で来てた。活きがよくて、威勢がよくて、ガラがわるくて、チンピラギリギリ。でも頭よさそう。こちらも単独で観たい
■BATTLES(WHITE STAGE) YouTubeから2本。「Atlas」しかみつからねー!おはやしみたいなリズムパターンなので、この曲は異常に盛り上がってました(笑) Battles at Fuji Rock 07(00:32) 29.07.2007 Fuji Rock Battles(01:04) すーげーえーひーとー。前評判が高かったけどここ迄ひとが集まるとは!(入場規制がかかったとのこと)こりゃ9月の単独は激戦か?当日券狙いなんだけど前売り確保しとかないとヤバいか?(そしてとれませんでした。やれやれ) 人力ここに極まれり、見えた限りでは同期ものは使ってないようで…その場で音出してループさせてエフェクトかけて生演奏乗せてってる。けっっっっっこうこれは練習しないと出来ないでしょう?逆に一歩ズレたらその日のショウはガタガタになるのでは?と言う緊張感溢れる内容。この日は見事にガッチリ組めてたように思えました。これを常に出来てるのなら相当すごいぞ。プレイスタイルの見た目が派手なのもいい。あのクラッシュシンバルの高さとか(笑) いやーあっと言う間でした。また観たい!とりあえず単独どうしたものか
■東京スカパラダイスオーケストラ(GREEN STAGE) ゴキゲンなホーンが聴こえてくる。このメロディどっかで…何だっけ……ああ!ドナルド・フェイゲンの「Walk Between Raindrops」だ!わーこれ最初からセットリストに入れてたのかな、それともさっきの天気見て急遽決めた?ニクいー!他にも「ルパンIII世のテーマ」や「ゴッドファーザーのテーマ」等カヴァーを挟みつつ盛り上げ上手。ああでも個人的なハイライトは、沖さんがひとりで演奏した「君と僕」。アコーディオンと口笛、グリーンが静まり返って。メジャーデビューアルバムに入っている曲。ギムラを思い出して泣いた。何だか3日目は涙もろくなってたなあ、疲れたのか?(笑) スカパラにはいろいろあった。スカパラとはいろいろあった。横目で見たり、その場にいたり、一緒に泣いたり、こっそり泣いたり笑ったり。そんなことスカパラのメンバーは知らないし、知らなくてもいい。これからも時々いろいろある。その時はこっそり泣かせてね
■CLAP YOUR HANDS SAY YEAH(RED MARQUEE) 超満員!隙間を縫い縫い前へ進む。CDではへなちょこな感じが味でよかったけど、ステージだと何かしっかりしてる!唄って手ぇ叩いて笑って笑って終了。楽しかったー
もう疲労困憊。HEAVEN'S JAM迄まだ時間があったので、とりあえずごはん食べて休めばちょっとは回復するかも?とオアシスへ。InterFM生中継ブースに日高さんが来ていたので話を聞きつつごはんを食べる。この3日間の裏話がいろいろ聞けました。ミューズの機材到着が遅れた話とか、そのため出番が遅れたキュアーが「それなら2時間半とアンコールやらして☆」と言ったとか(笑)、そのキュアーは木曜日に自らサウンドチェックに来てステージへの意気込みを感じたとか、イギーはステージにひとあげすぎちゃってやっべーってなっちゃったって話とか。げらげら聞いているうちに、奥地のFOH迄行く気力が完全になくなりました。そんなフェイドアウト気味に今年のフジは終了〜。
現地で遭った皆さん、楽しかったですありがとね!そしてサガラさんお世話になりましたー。
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2007年08月04日(土) ■ |
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Director's Choice『フォーエバー・ワルツ』 |
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PARCO Tryout 2007 ―ドラマリーディング・シリーズvol.1 Director's Choice『フォーエバー・ワルツ』@PARCO劇場
「人と人が触れ合った感情の記憶は、化石のように残ることもなくはかなく消えていく。時間とともに波にさらわれるよう、跡形もなく消え去ってしまうものだ。」
白井さんのコメントです。白井さんのチョイスする作品には、必ずこの側面があります。そのものがテーマだったり、隠れていたり。生きているか死んでいるかに拘りはありません。あるいは、“触れ合った感情の記憶”があるのなら、その人の生死は問題にならないのかも知れない。
それでも「あの時ああすれば」と言う悔恨のようなものは消えない。そして、その時に大きくのしかかるのが“死”と“時間”と言うものだ。
リーディングとは言え、演者は椅子を立って動き回り、時折マイクオフで話し、触れ合ったりする。照明は演者それぞれの頭上に剥き身の電球と、舞台側面から差すもの。バックには白いスクリーンが張ってあり、舞台上に設置されたプロジェクターを演者が操作してスクリーンに映像を映す。90分の上演時間が短く感じた。特にミステリーの要素が出て来たラスト30分はスピード感があった。
そのミステリーの面だけをとると、結構どろんとしたストーリーなんだけど、白井さんが演出するといい意味での清潔感が出るなあ。初舞台の小山田さんはちょっと緊張気味だったか、声のトーンが単調になりがちでしたが、佇まいが幼くて高慢ででもかわいい、と言うイーヴィ像で面白かったです。萩原さん、鈴木さんは流石巧い。
「将来上演してみたい作品をどのような形で具現化するかを試す」のが白井さんの狙いだったそうなので、実際舞台に立ち上がるのを待つのも楽しみです。
こちらの照明も倉本さんでした。
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2007年08月02日(木) ■ |
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とりいそぎ+『FUJI ROCK FESTIVAL '07』2日目 |
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■nin.comがしょこたんブログ並に更新してる件について しかも例のごとく過去ログ残さないのね…もうおいつかん。昨夜はロシアのライヴ中継(つうか実況?)やってたそうです。NINクルー貪欲だお! アレッサンドロがステージ上から撮影したものも流れたとか。余裕だなあアレちゃん
■松尾ちゃん フジに来てたそうで。BUZZに書くらしい
■『Director's Choice』 両演出家のコメントですよー。ああ慌ただしい、明日初日です! ・白井さん ・スズカツさん なんか対照的ですねえ。どちらも楽しみです。 スズカツさんの方、照明倉本さんなんだーわーい。それにしてもその「妙なもの」を上演している九州の劇場は太っ腹ですね…いいなあああ。それが今回東京でも観られます。有難うPARCO劇場!
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『FUJI ROCK FESTIVAL '07』2日目
昨日と同じ時間くらいに湯沢を出ればいいよね、と呑気に洗濯なんぞしてから出掛けたらシャトルバス待ちで2時間以上足止め。やられた…。やはり土曜日は混みますねえ。THE BIRD AND BEEどころか!!!にも間に合わないよ〜(泣)着いたら丁度!!!が終わるとこだった。ガーン。
■KURA SHAKER(GREEN STAGE) キッカリ5分前からインドなSEを流し始め、クーラシェイカーはじまるよ〜!とアピールです。わらわらとひとが集まってくる、走ってるひと多数。1曲目はぎょえーいきなりの「Hey Dude」、キャッチザサーン!ぎゃー!いやあ、ここらへん刷り込まれてますわ、反射で血がざわっとくる(笑) 新譜からの曲は初聴きなので(すまん)落ち着いて観る。あ、でもいい感じだ!インド度低い!(笑)個人的には印度化が進むクーラにピンと来なくて、聴かなくなっちゃってたから。帰ったらチェックしてみよう。 クリスピアンは相変わらず素敵であった。キラキラしておった。 「Tattva」「Hush」「Govinda」三連発で〆。やーよかったー
■OMAR RODRIGUEZ LOPEZ GROUP(WHITE STAGE) 背中に「信州のオマー」とガムテ文字を貼ったアフロを見る。こういうアホ客を見るのもフジの醍醐味です(笑)下手すると持ち時間で1曲ってのも有り得るので、キリがよさげなところでグリーンに移動しようと相談。 出て来たメンバーを見ると…あれ、セドリックがいる、ドラマーも新任のひとだよな……ほぼマーズ・ヴォルタじゃん!そしてマニー・マークがいる!おおお!木管も入ってました。 と言う訳で1曲目が10分程で終わったので移動。本当は全部聴きたかった…ごめんよ……こういうのって化ける!化ける!の流れを聴いていくのが楽しかったりするから途中退場はせつない。 最終的には4曲くらいやったそうです
■iggy & the stooges(GREEN STAGE) まずはこれを観るといい…→IGGY POP@FUJI ROCK 2007(06:27) 前来た時にもあげてたし、お約束のようなものだから絶対あげるだろうなーと思ったけど、ここ迄あがるとは予想外だったんじゃないだろうか(笑)しかもこんな楽しい光景をバックに唄ってんのが「No Fun」!もう、たまらん……。これには映ってないけど、信州のオマーがステージにいるのを見付けて爆笑。オマーまだやってるんじゃないの?終わったの?切り上げてきたの?何やってんだー!完全に収拾がつかなくなりました。イギーも「うわやっべー」といたずらを見付かったこどものような顔になっている。「take it easy, take it easy, easy, easy, go down, go down, thank you tokyo punks(新潟ですけどね)」と繰り返すがもう全然ダメで、「ばいば〜い、ばいば〜い」の繰り返しになった。もう、わらいじぬ……。 しかし段々笑えなくなってきて。ずっとイギーのマイクコードをさばいているスタッフがいたんだけど、そのひとが懸命にイギーを抱きしめて守ろうとしている、けなげ。それでもおさまらず、客とセキュリティのドつき合いが始まってしまいました。
完全に中断。スタッフが注意を呼びかけ何とか再開。いやーすごかった。 ストゥージズとしてのライヴを観るのは当たり前ですが初めて。スタート時、ステージ上手から全速力で駆けてくるベーシストがいて何でそんな全力で走んねんと見たらマイク・ワットだった、ギョー!米オルタナ界総裏番ですよ!大きな病気をした後の活動はよく知らなかったのですが、今は全快しているのかな?今回のストゥージズのレコーディングには参加していたけど、ライヴにも来るとは思ってなかったのでもう驚いたのなんの。うわー本物だー。とてもパワフル、真剣そのものなプレイ。常に低く構える演奏スタイルも格好よかったです。そしてロン・アシュトンがおおちさん@エアギターに見えたのは内緒です(笑) イギーはとてもいい笑顔で手を振る。「歳とるとこども返りするって本当だね」なんて話す(失礼)。そんな姿を今見ることが出来るのも嬉しい。 アンコールではもう曲がなかったか、二度目の「I Wanna Be Your Dog」。いやあ…いいもん観た……。凄まじい光景を有難う!
■ASH(WHITE STAGE) 「Orpheus」やってる辺りに到着、激混み。グリーンから来るひと、アヴァロンから降りて来るひとがぶつかっている上にホワイトの集客も相当なもので、前に進めないのに後ろから押されて足が浮く。こどもづれがおびえてました。人込み抜け切る迄ちょっと怖かった。 で、再び3人になったASHです。ああ、当たり前だけどギターが1本だ…ところどころシャーが弾いてたフレーズをマークがベースで弾いていた。女声コーラスもない。悪くはないけど、やっぱり複雑な気分だな。音もぺらっとなってたし。 でも好きなバンドなので、これからも聴きますよう。レコード会社との契約を満了してホッとした、これからは配信のみで楽曲をリリースしていくと言っていた彼ら、どんなふうに動いていくか不安でもありますが、応援してます
■BOOM BOOM SATELLITES(WHITE STAGE) 満員だー。PAブース辺り迄来て待っていると、前にいたお嬢さんふたりから写真撮ってくださーいと言われる。ステージには巨大なバンドロゴのバックドロップ。あれをバックに撮りたいらしい。しかし照明チェックもしているのですごい逆光、ちゃんと撮れないかもですよ?と言うと私たちの顔は写らなくてもいいんです!とのこと(笑)ふたりはすんごい楽しそうに踊り倒して帰っていきました。 えー仕込みも構成も考え抜きました!ってな気合いを感じました。気合い入り過ぎて空回りギリギリだった(苦笑)全体的に基本のリズムやブレイクの入れどころが似通っているので、単調に聴こえてしまう。前の曲のアウトロか次の曲のイントロか、流れが見えにくい。これがミックスで流れを作ろうとしているんだったらそのまま踊り倒せたんだけど、1曲終わって(切って)、次の曲も同じようなリズムパターンで始めるのであれれ?と言う感じ。 で、途中失速しそうになった箇所も正直あったんですが、そこは気合いで乗り切ってました。クールなふりして体育会系、なりふり構わず死にものぐるい。で、こっちも死にものぐるいで踊り倒したので視界の記憶があまりありません。ちらっと見えた中野くんはこんな感じだった(幻覚だと思う)。
「Dig The New Breed」ではあのロッキンリフがやはり使われてた。「Fogbound」もまた仕込みが変わってた。照明も豪華でレーザーとか使ってもらっててすごかったですよ…。なんか、もう、よかったねええと言う感じです。しみじみしちゃった。 死にものぐるいでいられるのはいつ迄だろう。そうしなくなった時にどうやっていけばいいのだろう。不安でもあり、楽しみでもある。でも、何らかの道がある筈だ、これからも見ていこうと思っている
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