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2004年11月30日(火)
BOOM BOOM SATELLITES "SPINE" PRE-RELEASE LIVE

BOOM BOOM SATELLITES "SPINE" PRE-RELEASE LIVE@UNIT

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セットリスト(オフィシャルサイト参照)

01. PUSH EJECT
02. THE MOMENT I COUNT(新曲? SOUL SCREAMERのネタ使ってたような)
03. DEAD SHOT
04. DIVE FOR YOU
05. SPINE
06. DRESS LIKE AN ANGEL
07. UNDERDOG
08. FOGBOUND
09. DIG THE NEW BREED
10. GHOST AND SHELL

encore
11. SCATTERIN' MONKEY

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す、すっごく良かった!!いやーもう何から言ったらいいのか…かなり興奮気味です。思い出しつつつらつらと。2年振り、AXワンマン以来のブンブンです。

初めてのUNIT、道に迷ったらどうしようと不安でしたが、恵比寿駅から駒沢通り沿いで行くと簡単でした。19:30過ぎ到着。opアクトのBAKUくんがスピン中。54-71とかかけてた?ダブッダブからゴリゴリのブレイクビーツへ移っていくさまが格好よかったです。

それにしても狭い。今回のチケット、結構プレミアもんだったようです。もうブンブンを当日券でふらりと観に行くってのは不可能なのかな…感慨深いものがー。後ろの一段高くなっているところのセンターをゲット。視界も良好です。「川島さんは相変わらず岩手山ばっかり見てんじゃないのー」なんてコアな会話をしているひとが近くにいて、思わず吹きそうになった。「一昨年のAX以来だよー」と言ってるひとも。ワンマンって形ではホント久し振りだからね。

20:00過ぎにライヴスタート。いきなり「PUSH EJECT」。おおお、今日はかなりいい感じ!体調の悪さが顔に出る川島さんと、機嫌の悪さが顔に出る中野くんですが(笑)ふたりともいい顔してます。そして何がいいって音がいい!UNITの音響施設がいいのか、PAスタッフがいいのか、自分のいた位置が良かったのか、いや全部だろう。ひとつひとつの音がきちんと立っている、低音バリバリに効いているのに音が割れない、全ての音の粒が耳に身体にぶつかるしみる飛び込んで来る。明確!演奏もミキシングも素晴らしかったんじゃないか。これはかなりベストの類に入る!

て言うか2年の間に何があった…凄まじいギアチェンジでは…特に川島さん。昨年辺りからヴォーカルスタイルが変わってきたと言う話は聞いていましたが、実際聴いて納得です。喉が強くなってる!あのしらゆきと言われたはかなさはどこへ!いや、充分今でもルックスはしらゆきですけども。東北の姫!めちゃくちゃ言ってますすみません。いやそれにしてもこの吹っ切れようは…マッドカプセルマーケッツですかってなハンドマイク握りしめーの背中丸めて絶叫ーの。いやー驚いた驚いた。何かあったの?どうしたの?いろんなものから解き放たれた?(笑)あれだよきっと中野くんが月影先生で川島さんはマヤなんだよ、そんでいろいろ鍛えられた結果マヤの才能がとうとう開花!と言う…

そういう例えはやめなさい。

しっかっしっ、勝手な言い分ですけども、川島さんはもっと自分をお出しよ!と常々思っていたのでこれは大歓迎です。時々我に返るのか、前を向くのが恥ずかしいのか、唄ってない時はアンプに向かって踊ってましたが。人間フィードバックですか。そして前髪もばさばさでひとの目をまっすぐ見なさそうな辺りにやはり東北の姫っぷりが。宮澤賢治が好きな優しい子ですからね…無理してるんじゃなければいいけどね…終わった時はショートしましたかってな感じにぼんやりしてたし。湯気出てそうだったし。MCも消え入りそうな声で「……ありがとう…ありがとう…」って言うのがやっとだし。

いやもうあれだね、その二面性で中野くんも聴衆も惑わすがいい!ああこんなこと言ってますけど私は川島さんが大好きなんですよ!そして心配なんですよ!身体に気を付けてね!

中野くんは最近はMacとVAIOを併用してる。どっちがメイン機なのかな?Macの保険がVAIOかね…凍ると怖いもんね…。ベースはいつものスタインバーガー。川島さんのメインギターはレスポール。カッティングの音がぶ厚くなってました。ステージが狭いので、中野くんの妖怪おどり(笑)も控えめ、川島さんは下手側に来たらスペースがなくって中野くんの卓エリアに入り込んだりしてました。そして平井さんが絶好調!いつも凄いけどこの日はもう何て言うんですか、もうねえ、絶好調ですよ、絶好調!絶好調ってことで!

セットリストの通り、終始ハイテンションの内容でした。ノンストップもいいとこ。休む暇などありません。とにかく前に進むんだ。

ああライヴ盤出せばいいのに!て言うか、出せ!出せ!出せ!いや、出してください。バンドの状態もかなりいいみたいだし、来年リリースの新譜がとても楽しみだ!

UNITを出ると、目の前に水を持った三宅純さんが。ビックリした…UNICEの方で何かやってたのかな?相変わらず博多人形のような綺麗なお肌でした。

物凄くおかしなことも書いてますが、勢いのあるうちにアップしてしまいます。そんな勢いがつくくらい、この日のライヴは良かった。

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■2月は28日もあるのに何で被るかね
マニックス。
+++++
2/10 渋谷AX
2/12 ZEPP大阪
2/13 ZEPP東京
2/14 名古屋ダイヤモンドホール
+++++
10日、『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』のチケットとってる…orz
何とかして振り替えの日を探さなきゃ…あああ
しかしそれ以前にAX。チケットとれるのか

■これ気になる
『スラムダンク1億冊ありがとう ―ファイナル』
廃校を借り切って、3日だけの湘北高校を作るそうです。体育館でバスケをやるもよし!教室で花道みたいに居眠りするもよし!井上さんも来場するようですよー。誰か行ったらどうだったか教えて!

■こちらは中止
tptの『BENT』は中止だそうです、残念。tptアナウンス遅過ぎる



2004年11月27日(土)
『Defiled ―ディファイルド』楽日+α

『Defiled ―ディファイルド』@シアターコクーン

景気付けにエレグラで買ったダレンTシャツ着て行きました。6列目センターブロック。

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■ピンスポットが丁寧だなーとしみじみ

■「自殺したがっている人間を思いとどまらせるには、現実を思い知らせるのがいちばんだ」
■ハリーは現実を思い知ることが出来たか?

■ハリーとブライアン、それぞれの家族の存在
■ブライアンの両親は大事なものが何かを判っていた
■ブライアンの息子のひとりは離婚して、プロ野球選手も廃業して、実家に戻って職を探している
■そういう(時、助け合う)のが家族ってもんだろ、と言う
■兄弟とも毎週集まって話す、トランプをする

■ハリーの母親は、礼拝堂と一体化してハリーと共にある
■姉との電話の後、ハリーは「行かなきゃ」と言う
■実際には、行くことは出来なかった
■ハリーの父親は実用主義者、便利な犬を飼った
■でも金物屋として、客を“導き”“救い出し”ていた
■反発を感じつつもハリーはきっと父親を尊敬している

■ブライアンはこどもの頃母親から本を読んでもらわなくても「最高だった」と言う
■でも、ハリーに「結婚して、子供を育てて、子供に本を読んであげろ」と言う
■それが“現実”だと

■この翌日『恋の門』をリピートして来たんですが
■「石も人間も、元を辿れば同じ粒子で出来ている」「理解出来ないってことはない、きっと歩み寄れる」ってな台詞があるんですよ
■うわー今聞くとしみるー(涙)
■そうだといいよねホントに…そう信じたいんだよ
■まあその台詞を言っているのは(大竹)まこと(愛故の敬称略)なんですが(笑)
■まことにそんなこと言われたくない!(愛故の以下略)
■あっでも歩み寄れるって言ってるのは龍平くんだから!
■龍平くんいいこと言う!
■いや書いたのは松尾さんだから!
■しかしそう書ける松尾さんも格好いいね。いろんな思いを背負いつつ

■しかしホントに面白い脚本だ…
■全てのセンテンスにひっかかる、ガイドがある
■読みたいー!邦訳出版して!
■原書あるのかなー。amazon.comでは見付からなかった…

■ところでわたくし物凄い間違いを
■25日付の日記に書いた、イタリアへ行けよ云々のところで長塚さんがやるジェスチャー
ウ ク レ レ じ ゃ な く て マ ン ド リ ン だ
■そうだよ『コレリ大尉のマンドリン』って映画もあるじゃないかよー
■は、恥ずかしー!キャー!(泣)
■その昔、善人会議の芝居で鍛冶屋さんが剣を作るシーンがあって
■鉄を溶かして形を整えてるジェスチャーを
■パンをこねているジェスチャーと見間違ったような人間ですから!
■切腹!
■長塚さん、すみません…ホントに
■でも面白いからネタにする。以前の日記も削除するものか!

■千秋楽+リピーター多数(と思われる)のためか、客の反応がドカンドカンと
■カーテンコールもスタオベ、黄色い声、花束持ってステージに駆け寄るひとも
■大沢さんが客席後ろに向かって手招きしている。スズカツさんがいる模様
■何度か呼んだら下手側通路をダッシュで降りてきた(笑)速い!
■客席フロア最前列から深々とお辞儀。うわーい
■舞台上に上がるかな、と思ったら
■脱兎のごとく走って消えてしまいました。速いって!(大笑)
■文字通り脱兎でしたよ…そんな逃げ去らんでも…
■ブルージーンに黒いシャツ。最近この姿でしか見たことがない(笑)バットマンみたいに同じものいっぱい持ってるのか
■何はともあれお疲れさまでした!次は大阪公演!

■終演後、ブックファースト渋谷店へ行きました
■『ディファイルド』ブックフェアーをやっていました。プログラムにも掲載されていた、長塚さんと大沢さんが選んだ10冊と、劇中で引用される本の展示・販売
■『控えめな提案』も一覧にあったけど、実物がなかった。誰かが買って行ったのかな。これ気になるー
■プーさんかわいい。くまの本
■そのくまの本を知らないからって、ね

■本好きなひとにはいろいろ噛み締めることも多い作品だったと思う
■でも、本を読まなくても、本を読んでもらわなくても、「最高」なんだよね
■そうだ、最高だ

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■氣志團@東京ドーム(書いてるのは29日)
明星さんが出演、唄って踊ったらしい。うわあ観たかったよ!もうこういう機会じゃないと舞台上の明星さん観られないからなあ

■やっぱりそのようです
『KITCHEN』(調理場)、『1998・待つ』の二幕目でモチーフとして使われてました。同時多発芝居なので、どこに視点を置けばいいか迷うぞー



2004年11月26日(金)
electraglide 2004

electraglide 2004@幕張メッセ国際展示場 9番ホール

わたくしも最近はペース配分と言うものを考えるようにしておりますのよ。と言う訳で、本日はPRODIGYとDARREN EMERSONに絞りました。

プロディジーは25:00〜だったので、まずはダベり&飲み会を銀座でだらだら。ご飯も食べて眠くなる。今から眠くなってどうするよ…会場着は23:30くらいだったかな。規模がちょっと縮小された感じがしました。今回はメンツ的にも客が割れそうだったしなあ。しかしこれだけ割れてると、アクト間にのんびり出来てよかったです(笑)

24:40くらいからライヴフロアの方へゆるゆると。下手側はしっこの最前をゲット。中央のブロックは既にぎゅうぎゅうになっており、何だか嫌な予感がしますよ。マッチョなセキュリティがぞろぞろ、来た来た。クラブレイヴの雰囲気ではありません。あ〜久し振りだよこういうの!血が騒ぐ!(笑)

と言う訳でやはり始まった途端に中央は大変なことに。セキュリティが足りず、ふつーの細っこい兄ちゃんらも駆り出されてます。そのうち鉄パイプやらロープやらを持って駆け込んでくるひとが多数。…おいおい、今柵を補強してる!?こ、わー!先にやっとけよそういうことは!前回来た時とイベンター同じなんだからどうなるかは判ってるでしょうが!

とりあえず鉄パイプをつっかい棒にして、あとは人力でとにかく支える状態。柵も何個か増やして重ねてたよ…何やってんだ…マキシムが時々「だ、大丈夫?」みたいにモッシュピットを覗き込んでたよ(笑)あーちょっとRATMで潰されかけた時のことを思い出した。あれはライヴで初めて「やばい、死ぬかも」と思った経験だった…あの時ひっぱり起こしてくれたお兄さん、おかげで今私はこうして生きていますありがとー。今回は端っこにいるから大丈夫ですー。

それはともかく、ライヴは楽しかった!端っこ故スピーカーに隠れて全景は見えませんでしたが(つうか生ドラム入ってたって帰ってから知ったよ(笑)ステージ上には3人しかおらんもんかと)、以前は卓(要塞)に隠れて見えなかったリアム(相変わらず格好よかったよ…)も結構前に出てきてくれたし、マキシムとキースは妖精(妖怪?)のように飛び回っているし、面白過ぎた。キースフロアに降りてきてくれたしね!思いっきり腕掴んじゃった、と言うよりつまんじゃった。痛かったよねごめんねキース、それ以降は降りてきてくれなかったね怖かったのかしらね。でも最後にまたスピーカー越えて来たよー、あの時キースは私に手を振ったね!私に笑いかけたね!たまにはいいだろうこういうこと書いても!以前よりナチュラルメイク(笑)になっていたキースは、笑うと大層かわいらしかった。ステージに自転車仕込んで転ぶ姿もかわいすぎました。

選曲はもろベスト、1枚目からはなく、短時間でどんだけアゲられるか、と言う内容でした。いやー「FIRESTARTER」「BREATHE」「SMACK MY BITCH UP」どれか1曲はやるよな…と思っていたけど、まさか全部やってくれるとは。て言うか「SMACK〜」…この曲で何故にあんなにピースフル〜。しかも皆笑いっぱなしで「SMACK MY BITCH UP!」とか叫びますから。アホです。

終了後のフロアには靴やら携帯やらが散乱してました。帰りに松葉杖姿の男の子を見たけど、怪我人結構出ちゃったのかな。とりあえずは無事?に終わって良かった〜。

続いてのダレンは初っ端に「BORN SLIPPY」をかけると言う(!!!!!)出血大サービス。いやー鳥肌だったよ!あんたそれ反則!その後は'80年代歌モノメイン、「BLUE MONDAY」かけたでよ〜!緩急激しくブレイク多数、ちょっと微妙だったかな。でも楽しかったからいい!

マナーはかなり悪くなってました。ゴミもすごかったし、フロア喫煙も多かった。分煙がどうのって言うことより、人混みでタバコ持ってるひとがいると踊る時怖いんだよねやっぱり…。その他結構危ないひともいた、いろんな意味で。そういうのが近くに来たらとにかく逃げる!初回から行ってる者としてはちょっと悲しいもんがありました…来年はどうなるかね。

でもプロディジーが観られたし、行ってよかったよー。あ〜キースかわいい〜(それか)



2004年11月25日(木)
『Defiled ―ディファイルド』4回目+α

『Defiled ―ディファイルド』@シアターコクーン

当日券(ジェンヌありがとー!)、2階上手の天井桟敷みたいなところに補助席。背もたれがない丸椅子です。書架の上から乗り出して見ているような感じ。もしくは隣のビルから図書館の様子を窺ってる感じ。下手側の同じ位置だったら狙撃手の視点になるのかな(泣)

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■上手側にも黒い本があった
■役者さんの仕種がちょこちょこ変わってる
■ブライアンがハリーにイタリア行きを勧める時、ウクレレ?を弾く仕種をするのって?
■イタリアでウクレレ?あれウクレレ?
■ボーダーシャツでベレー帽で赤いスカーフを巻いたマッチョなひとが弾いてるイメージが…(笑)
■自分の発想の貧困さに涙が出そうです
(追記:これについては27日付の日記もご参照ください…赤面)

■今迄は結構ブライアン寄りの心持ちで観ていたんだけど、この日はハリーの方に針がふれてしまった
■な、泣いた
■ハリーの声がうわずり気味で、時々声がひっくり返っちゃうところがあって
■そこに必死さと言うか、切迫感が〜(泣)
■なんでわかってくれないんだよブライアン!
■ねえ!ブライアーン!(チバ)

■本から何もかも教えてもらおうと思うなよ!
■仰る通りですー!
■ハリーてしょっぱなから「映画観てるから」警察がどう交渉に出るか知ってるみたいなこと言うじゃな〜い?
■事件は現場で起きてますから!残念ー!

■何を書いてるのか判らなくなってきた…

■そうそう、ブライアンの水筒の扱いが気になっていたんですよ
■奥さんから誕生日にプレゼントされた大事なもの
■そうわざわざ言うのに、置いて行くんだよね
■ハリーを連れて出て行く時に、棚の上に置いた水筒をブライアンが一瞬ジッと見る
■でも置いて行く
■この場所はもう爆破されることはないだろうから置いてっても大丈夫、と思ったのか
■また戻ることになるだろうから…と言う予感があったのか
■後者の場合、また自分が説得することになるだろうってことでしょう?
■説得出来なかったら?
■署長が何かするだろう!そうだろう!(泣)
■その旨署長に言われてたんだよね、今度ダメだったら撃つぞって言ったんだよってジェンヌがー!
■うわーん!(泣)

■Web上の感想をいろいろ見てまわってます
■見事にまっぷたつ
■図書館のお偉いさんの観点でしか語ってないものもある
■そういうひとは所謂聞く耳持たずと言う感じ
■相手を理解することを放棄しないでやっていきたいんだけど
■それってすごーく難しい
■そりゃ主観てのは大事だけどね!
■皆がブッシュみたいになっても困るでしょうよ

■帰宅後TVつけたらタイミングよくエミネムの「MOSH」クリップが流れてた。オモロ過ぎます
■10月下旬のリリース。もうちょっと早かったら、状況は変わっていただろうか?
■今観るとなんかもー空しいー悲しいー

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■そんな自由の国へ〜
タカマツさんがティム・ロスを観に出発。気を付けて!入国審査、かなり厳しそう。東海岸だしね…

■やっぱり
SN**ZERにマニックス載ってたー。クッキーシーンの表紙になっていたのには驚いた。これのインタビューでジェイムズがこの前小野島某に質問されたことを「日本のジャーナリストにこんなこと訊かれたよ!f**k me!て感じだった」って言ってた…やっぱりショックだったんだね…そりゃね…。で、f**k youじゃなくてmeなのね。このひとはホントにもう(泣)

■出ました
『KITCHEN』@シアターコクーン
ここには載ってないけど(…)届いたBunkamuraのメルマガには大石継太さんも出演って書いてあった。わーい。
これのあらすじを読んであれ?と…。これってニナガワカンパニーダッシュでやらなかったっけ?『調理場』。観た気がする…ちょっと調べてみよう



2004年11月23日(火)
『Defiled ―ディファイルド』3回目+久ヶ沢祭り続行中

『Defiled ―ディファイルド』@シアターコクーン

サガラさんと観に行きました。6列目上手寄り。カードが降って来るエリアで迫力でした。今回は番外編ってことで、サガラさんとの対談など。

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サ●いやー当たりだったわー。スズカツさんのやつでは『ソカ』の次に好きかも。ここ迄当たりだったのって『ソカ』以来かも
カ●以来って、10何年も前のやつじゃないですか『ソカ』って(笑)なつかし〜
サ●それにしても、何をやってもスズカツさんになるね(笑)
カ●そうそう。これスズカツさんが書いたんかと思ったもん
サ●ふっしっぎっだっよっね〜
カ●ホントにね〜
サ●長塚さんも大沢さんも脚なが〜い。パンツの裾あげ入らずって感じだね!(職業柄目が行くらしい)

(図書館の話で盛り上がり)
サ●ルパン派かホームズ派か別れたよねー
カ●ひととおり読んだら江戸川乱歩に行く
サ●光瀬龍とか眉村卓は絶対置いてあるよね
カ●福島正実監修のSF短編で『色盲の町』ってのがあってすごく怖かった!味噌汁の描写とか今でも憶えてる〜。誰が書いたんだっけな(後で調べたら中尾明の作品だった)
サ●『ナルニア国ものがたり』にさあ、「ターキッシュ・ディライト」ってお菓子が出てくるのよ。どんなにおいしいもんかと思っててさ、最近また読みたくなって買っちゃったのね。そしたらその「ターキッシュ・ディライト」が「プリン」って訳になってて!ショックだった!
カ●ターキッシュ・ディライトの方がウマそうなのにー。そう言えば『ひとまねこざる』で、さるのジョージが厨房に入り込んで「スパゲティ」を散らかしちゃうんだけど、昔の訳では「うどん」なんですよ(大笑)
サ●ははは。『赤毛のアン』はシリーズ読破した。これもお菓子とかがおいしそうで
カ●途中で挫折した(笑)『大草原の小さな家』シリーズは読破した
サ●図書カードの枚数を競ったりしなかった?
カ●したー!私はもう何枚目よ、沢山読んでんのよって(笑)
サ●どんどん読みたいから、字が少なくて図版の多いやつを選んだりとか
カ●本末転倒だ(笑)
サ●でも図鑑とか生物の本ってさあ、今わざわざ自分で買ったりしないじゃない?図書館で沢山借りれたのは良かったなあ。シーラカンスの本とか好きで!外国行くならマダガスカル島!とか思ってた
カ●マダガスカル島は今でも行きたいな(笑)

カ●本と言えば、鴻上さんがごあいさつの本出してましたよ
サ●えっ。買おうかな
カ●今読んでるんだけど。今迄のごあいさつに解説を付けてるやつで…
サ●いろいろ思い出しそうだなー。しかしその本、第三舞台を知ってるひと以外に需要があるのかね
カ●ねえ(笑)知ってるひとにはその時の作品含めて思い入れもあるから…。まあ私もここ15年ってとこだけど。岩谷(真哉)さんの劇団葬でのごあいさつも載ってて…
サ●ああ、それ、行ったなあ
カ●(!!!)……はあ!?
サ●第三舞台って、スズナリでやった『宇宙で眠るための方法について』で初めて観たんだよ。でも友達に連れて行かれてだったからあんまり憶えてないんだよねー(笑)
カ●てことは、岩谷さんを…
サ●観てる筈なの。ぢゅんこさんにも「それって岩谷さんを観てるってことだよね」って言われたんだけど
カ●ああ…。ぢゅんこさんは『モダン・ホラー』からって言ってたな…。私はまだ宮崎県人ですよ。第三舞台の存在すら知らない頃だ
サ●そのスズナリのって、5つくらいの劇団が出たフェスみたいなやつだったのね。第三舞台と、第三エロチカと、ブリキ(の自発団)と、あとどこだったかな…。その時はエロチカがすんごい強烈で。桟敷席に無理矢理詰め込まれて苦しい〜ってなってんのに、そこに花道作ってて女装した男がどわーっと(笑)アングラみたいなの観たの初めてだったし、とにかくビックリしちゃって、他の劇団のことは殆ど記憶にない(笑)
カ●(絶句)…無茶苦茶貴重じゃないですか、それ

サ●遊眠社は本多劇場でやった『小指の思い出』が最初だよ。チケット代が¥2,500とかだった(笑)
カ●(!)そうだ、遊眠社にいた浜野正幸さんて憶えてます?
サ●浜野?名前は聞き覚えあるけど…何やってたっけ?
カ●えーと…いろいろ(笑)今、久ヶ沢徹って名前になってるんですよ。G2プロデュースとかによく出てる
サ●何に出た?『止まれない12人』なら初演も再演も観てるよ。再演はこすちゃんが出たし
カ●あ、それ出てる。再演のキリヤマ
サ●……
カ●初演では三上(壱郎)さんがやった、コスプレの…
サ●…あ゛ーーーーー!!!!!
カ●やっぱり印象に残ってるんだ(笑)
サ●あのひと、すっごいヘンだったよ!本気でちょっとイッちゃってるひとかと思うくらい!鳥肌実を初めて観た時の感覚と近い
カ●ネタと思えないって言う?(大笑)
サ●そうそう!鳥肌も二度目からはネタとして受け取れたけど、最初に観た時は「うわ〜このひとイッちゃってるよ…」と思ったもん。それと同じ感じ。本当におかしいんじゃ?と思ったよ、あのキリヤマ。初演の三上さんも相当おかしかったんだけど…
カ●強烈ですよね〜。浜野さんが久ヶ沢さんって気付いてから遊眠社のパンフ引っ張りだしたんだけど、顔が全然違うんですよ!造作って言うか…造作もかも知れないけど、とにかくツラ構えが違う
サ●でも浅野(和之)さんも顔変わったよねえ。柔らかくなったと言うか
カ●そうですね〜。変わるもんですねえ
サ●あ〜キリヤマねえ…あのひとはすごかったわ…

(ふたりとも昔小須田さんの推薦文につられて観た遊気舎が物凄く面白くなかった(どの作品かは言うまい…)トラウマがあるので、後藤ひろひとさんの作品には警戒心がある)
カ●大阪に行って迄観た奴がハズレだったんですよ、私(笑)しかも上演中に客席の子供が泣き出して。連れて来たひとも出て行かせないし、スタッフも連れ出さないしで、ずっと泣き続けて…ようやく泣き止んだかなと思ってもぐずってる(笑)30分くらいべそべそと。芝居もグダグダになっちゃってもう散々。運が悪かったかなと思ってその後も2〜3作観たんだけど、やっぱりう〜んとか思って。だから後藤作品敬遠してたんですよ
サ●私もそうだったんだけど、最近のは面白いと思うよ。ちょっと前だけど『FOLKER』ってのがすごく面白かった。女刑務所でフォークダンスをやるんだけど、それがすっごい体育会系で(以下ストーリーを説明。その説明だけで充分面白かった…)
カ●そうか…今度は観に行ってみようかなー

****************

話の〆は菊地成孔と今堀恒雄でした。何故だ(笑)しかしこんな身近に生前の岩谷さんを観たひとがいたとは…サガラさんは友人の友人で、気付いたら知り合いになっていたって感じだったので、昔の話とか突っ込んでしたことなかったんだった。しかし10数年も知らずに来たってのも何かすごい。いやはや驚きました。

そして誰に訊いても浜野時代の久ヶ沢さんを憶えてない…。ここ迄くると久ヶ沢さんが特殊な能力で浜野時代を知ってるひとの記憶を消してんじゃないだろうかとさえ思う。そういう能力持ってそうなんだもん!いかにも!(笑)

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■来たーーーーー!!!!!
マニックス2月来日決定!
待った待った待ってたよー!はやくはやく日程出してくれ!既に2月の予定が決まり出してるので、被らないように祈るばかり。阿佐スパのチケットもう確保済みなんで、同じ日になりませんように!



2004年11月21日(日)
『喪服の似合うエレクトラ』+α

『喪服の似合うエレクトラ』@新国立劇場 中劇場

今月は重量級が続くなあ。休憩2回、3時間超の上演時間だけでなく、内容がドシーンと。しかし飽きない、ぐいぐい引き込まれる作品です。逆に言えば、体力精神力弱り気味の時に観たらかなりしんどいんじゃないかな?

“義務”と言う単語が頻発する。妻の義務、娘の義務。“正義”と言う言葉も何度も出てくる。次第にラヴィニアがアメリカ大陸そのものに見えてきた。そして、家族の戦争が始まる。

ギリシャ悲劇が下敷きにあると言うのもあるけど、皆さんトゥーマッチです。怒りー!悲しみー!慟哭ー!号泣ー!文字通り。うおううおう。昨年『エレクトラ』を観ていたので、展開としてはとても分かりやすかった。興味深かったのはコロスの使い方。『エレクトラ』でも重要な役割でしたが、こちらでは声のみの扱いです。ひそひそと噂話をする声のみ。実体が見えない。そして家の中の実態は外には判らない。

役者さんは皆もーラウド!ラウド!ラウド!で消耗しそう〜な感じでしたが、パワーコード鳴らしっぱなしのような展開はある意味爽快でもありました。爽快でいいのか?(笑)とも思ったりしますが。オリン役の堺くんが時々笑える方に持っていってくれて、ひと息つける場面も。鋼太郎さんは格好いい役どころ。素敵〜。何かいちばん可哀想なひとでしたけども…。それにしても大竹さんはホント恐ろしいわ…。

喪服ってセクシーなものだよなあ。シルエットの美しい衣裳が印象的でした。

島次郎さんのガキーンとした装置も格好よかったです。遠くからでも見映えがいいようにだろうか、階段にかなり段差がある。ラストシーンで、扉の閉じたお屋敷が奥へ奥へと下がって行くシーンは鳥肌たった。怖い!あの扉はきっと二度と開かないんだ。牢獄のようだった。

中劇場で台詞が聞き取りやすいのって珍しいなあと思ったんだけど、これは装置による音の返りがよかったのかな?劇場の設計自体はもう変えられないので(笑)装置等で音響がうまく使えるようになればいいですな。

****************

■虫食いで観た
5夜連続オンエアの『弟』。最終話はフルで観た。三浦友和さんは初恋のひとですから!(笑)『のんきな姉さん』を観た時に「実は三浦友和好きで…」と言ったら「だよね!」「格好いいよね!」「私も!」「素敵よね!」ってレスポンスがどばーと来た、ちなみに皆同世代(笑)百恵ちゃんも好きよ!

■虫食いで観といて何ですが
面白かった。私が物心ついた時、石原裕次郎さんは既に『太陽にほえろ!』のボスでした。病院の屋上で手を振ったの、TVで観たの憶えてる!確かにあの赤いガウンだった。ガンの告知って難しいよなとしみじみ。告知しなくても大概のひとは気付くと思うんだよね…で、知らない振りをする。ウチの母親もきっと気付いてただろうな

■ツボ
大杉漣さん演じる小林専務が、ジュースを運ぶロボットですよ!と大はしゃぎで裕さんとこに持っていってお母さんに「病室で何やってんの!」って怒られて、それをニコニコして見てる裕さんってシーンで泣いてもうた。小林専務は裕さんを和ませようとしたんだよ!(泣)無茶も言うけど面白いキャラだったなあ専務。告知するかどうかで慎太郎と言い争いするところも印象的だった

■しかし
渡哲也さんが出ているとどうしても本人に見えてしまうので混乱した(笑)このひとは慎太郎!渡は坂口憲二!と自分に言い聞かせ乍ら観た

■これの音楽の住友紀人さん
若松節朗監督とよく組んでる方ですが結構好きで。『ホワイトアウト』のサントラ、最初はイシイくんのだけ買ってたんだけど、本編観たらスコアも好みだったのでこちらのサントラも購入。今でもよく聴きます。これ、ニュースのテロ事件とかのBGMでよく使われてる…(苦笑)『弟』のテーマスコアも格好よかったなあ

■寝入りばなに遭うとしんどいな!
M-ON!TVつけっぱでうとうとしてたらスマパンの「TRY, TRY, TRY」のクリップが。…うわー目が覚めた(泣)今迄Webから落としたやつとセルものでしか観てなかったんだけど、TVでオンエアするのはバージョンが違うんだね。オーヴァドーズになってる女の子が見る夢の内容がちょっと違った。どっちにしろヘコむわこのクリップ…すごく好きな作品なんだけど。曲もね

■それにしても
スマパンはオンリーワンのバンドだったなあ。どこに行っても馴染めないバンド。あービリーの歌が聴きたいよ、そろそろ。この前詩集発売記念のサイン会やってんのをWebで見たけど、結構痩せてた。心のロウが体重にすぐ出るひとみたいなんでちょっと心配

■それに比べて
イハくんは全く変わらんな!初めて観た時と全くと言っていい程印象が同じですよ…ある意味妖精枠

■赤外線かー
「1000のタンバリン」クリップはナイトスコープ使って撮ったとのこと。だからチバの黒目の色が独特なのか



2004年11月20日(土)
『ミス・サイゴン』『横尾忠則展 ―in the bath』

『ミス・サイゴン』@帝国劇場

帝劇に来たのは何年振りだ…?『レ・ミゼラブル』の何演目かを観て以来かな。そもそも帝劇には2回しか入ったことがない、確か。『ミス・サイゴン』の初演と『レ・ミゼラブル』(笑)

さとしさんがエンジニアと言うので観に行きました。筧さんのエンジニアも観たかったけどな!ミュージカルは門外漢なので、通のみぃ♪さんからいろいろアドバイスを頂いて(有難うございました)この日に。プリンシパルは下記の通りです(敬称略)

エンジニア:橋本さとし
キム:新妻聖子
クリス:井上芳雄
ジョン:今井清隆
エレン:ANZA
トゥイ:戸井勝海
ジジ:平澤由美

歌に関しては、自分の好みの男声トーンが今井さんなので、沢山ソロが聴けて楽しかったです。みぃ♪さんお勧めの戸井さんは確かに舞台映えするステキな方でした。トゥイでといさんってのも面白いね(笑)1幕目で死んじゃうんだけど、2幕目にも幽霊で出てきてソロを披露してくれました。

ストーリーに関しては、いろいろ毒を吐きたくなるので割愛(笑)私もエイジアンですからねえ。あと「これで泣かないひとは鬼!」って雰囲気がありありなので…実際泣かされましたけども…でもこういうのを感動作と言うのはやっぱり嫌だな。お芝居としては非常に燃費がいい作品だと思いますが、こういうモチーフを扱うってのは難しいなあ。ああっぐちぐち言い出してしまいそうなのでやめやめ。曲とかセットとかは素晴らしいです。勿論出演者の皆さんも。カーテンコールで全出演者が出てきた時、思ったよりずっと人数が少なくてビックリした。イコール複数の役を兼任しているひとが多いってことなんだけど、そうとは感じさせない切り替えもすごいなあと。

きっとエンジニアはアメリカには行けないだろな。行ってもろくなことないだろな。夢を追ってギラッギラしてるエンジニアに、さとしさんはハマッてました。帝劇が小さく感じた。さとしさんの事務所先行でチケットとったので、周りの席は彼のファンが多かったようです。反応のツボが同じなの(笑)開演前のアナウンスにも笑わせて頂きました。

23日が千秋楽なので、もうすぐこのカンパニーもおしまい。カーテンコールが何度もあり、盛り上がりました。井上くんがさとしさんをお姫さま抱っこして大ウケ。続いて新妻さんもさとしさんをお姫さま抱っこ!普通逆だろう!(笑)勿論持ち上げられず、さとしさん床に落とされていましたあっはっは。

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『横尾忠則展 ―in the bath』@SCAI THE BATHHOUSE

谷中の銭湯を改装したギャラリーでの展覧会。銭湯を描いた新作ばかりが10点くらい。横尾さんカラー!ってのも当然あったけど、このひとにしては珍しい色使いだなあと言うのも数点。女湯ばかりがモチーフになっていました(笑)

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ベトナム料理が食べたいモードになっていたのに、何故かタイ料理屋へ。タイすきうまかったー。上野駅から帰る時、浦和レッズJ1初優勝のニュースを見た。おめでとー!J2に落ちた試合も、翌年J1に復帰した試合も、駒場で観てました…長かった…。ちなみに優勝を決める試合で負けて優勝したのって、J1史上初めてだそうです。これもまた浦和らしいと言えばそうか…(笑)次はちゃんと勝てるといいね!



2004年11月17日(水)
『Defiled ―ディファイルド』2回目+どわー!

『Defiled ―ディファイルド』@シアターコクーン

違う角度からも観てみたいなと当日券。やまこさんありがとー!中2階上手側バルコニーの位置でした。見切れるところがあったけど、図書館の別室にいたら事件が起こっちゃって出るに出られなくなっちゃって、ドアの影から様子を窺ってる感覚で観られたのがまた面白かった。以下おぼえがき。ネタバレしてます。

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■下手側に数冊黒い本があるけどなんでだろー。そこだけ黒いから目立つよ

■「マッチョな!」「ハイテク!って感じの」の大沢さんオモロい
■時々あひるみたいな歩き方になるのは幼さを出すため?
■正ちゃん帽も似合います
■それにしても動きが綺麗だな。身が軽い

■このハリーの“幼さ”なんだけど
■こっちとしてはハリーの気持ちもブライアンの気持ちもわかるんだけど
■おっさんモードで見れば「この頭でっかちのガキがよお〜」とも思える訳です
■勿論ハリーの言うことはもっともなんだけど
■かたくな過ぎるだろ!って言う
■そのかたくなさを幼さ故のものととるか、崇高な志ととるか
■諦めるのが大人ととるのは空しいけど
■諦めではなく解決策として何かを見付けられないかとは思っている

■先週観た大人計画で「説明する?」「いや、いいです。どうせ聞き流しちゃうから」(と客の方を見る)ってシーンがあって、ドキッとしたんだけど
■ハリーの台詞って、シンパシーを得られないひとにはなかなかつかまえづらい
■説明がクドいってのもあるけど(笑)それを踏まえてのハリーな訳だし
■一生懸命理解しようと聞き入るんだけど
■ついていけなくなりそうで、そうなるとこっちが閉じてきてしまう
■最後のブライアンの“提案”を聞いて「ああ、いいやんそれ!」と思う反面「……んー?何か違う…」とも思うんですが
■ここってやっぱりそのズレが

■客層がかなりバラバラで、かなり年配の男性客もいた。彼らはどう思っただろう
■終盤「だんだん消えていくのを見るくらいなら今壊す」みたいなハリーの台詞があるんだけど
■ニール・ヤングの「HEY HEY, MY MY」を思い出すんだよな…
■ "it's better to burn now than to fade away"
■ここ10年は、カート・コバーンが遺書に記したフレーズとして知られてますが
■このフレーズは、受け手の年齢や身を置いている環境等によって印象が随分変わる
■ニール・ヤング世代のブライアンとカート・コバーン世代のハリー
■ちょっとここ、意識的に書かれたものなのかな、と思った

■歳のせいか(笑)ブライアンの言うことがいちいち身に沁みます
■長塚さんが独特の間を使って随分コミカルに話すんだけど、いちいちグサーと来るわ…
■これを観た若者の皆さんはどう感じましたかー?(笑)
■でもブライアンって面白いキャラクターだよね。長塚さんが随分膨らませている感じもする

■街並がどこも似てくる、街のカフェがなくなってスターバックスになって行く、と言うところのハリーの語りは良かったなあ
■ダイアローグなのにもはやモノローグで
■ほら、ここ
■いい台詞なんだよ、でも
■もっともなことなんだけど、それがブライアンにどのくらい伝わっている?ハリーは伝えられたと思っている?
■物事が画一化されていく、情緒ある古いものがなくなっていくと言うことに関しての警鐘と言うテーマがこの話にはあるんだけど
■今回観た限りでは、コミュニケーションをとることがいかに難しいかってのが主眼だった印象
■これは演出の狙いがそうなのかな…
■「導いてほしい」とハリーは言う
■このヤマは「チョロい」か?

■あーだからさ!狙撃するなんて酷いよ!って話!
■署長の判断か!あんまりだヨ!(泣)

■初日って最後、リモコン投げたっけ?
■「何がテクノロジーだ!」ってのはリモコンが効かなかったことに対してだったんだーと2度目で気付きました…
■自分、鈍過ぎる
■いやまあこの台詞はハリーが2時間かけて主張してきたことそのものなんだけど
■すっごい皮肉だー

■終演後1階に降りてみました
■散らばっていたカードは白紙ではなかった
■ブライアンが昔図書館で借りた本、ハリーがブライアンに「お孫さんに」とプレゼントした本
■『THE HARDY BOYS / GO WEST』の情報カード
■うわ切ない…

■プログラムには "the convenience of a short haired dog" のフレーズが副題のように添えられている
■便利な犬。手がかからない犬
■そういう犬もいいけれど

■18日発売のぴあにレヴューが載ってます

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■うわあ、なんでなんでなんで!?
表紙!インタビュー!
こんな高橋くん初めて見たよ…ちょっと太ったかな?顔が丸い。…て言うか何でいきなり表紙!編集のひとがファンなのかな。よ、喜んでいいのか?
休業中に何をしていたかって話、初めて読みました。とりあえず「役者が嫌になって」休業していた訳ではないと言うのがわかったのは嬉しかった。そして、今舞台に立ってる高橋くんを観られるのは本当に嬉しい。来月楽しみにしてますよ!

■吉本ばななの?違うか
(元データが削除されたようなので、念のためこちらもリンクを外しておきます。フライングだったのかな?)
『KITCHEN』@シアターコクーン
なんで作者のクレジットがないんだろう。4月5日のみの公演なの?それともこれが初日?
鴻上さんが役者でお呼ばれですよ…うわわわわ

■久ヶ沢徹祭り続行中
やまこさんが今の久ヶ沢さんネタ(G2プロデュース公演のパンフ)を持ってきてくれたので、こっちは浜野さん時代のネタ(遊眠社公演のパンフ)を持っていきました。…ホントいい男になった…(笑)数年の間に何があったんだ…。もう気になって気になって仕方がない

■やっぱりいいですな
夜中なんとなくつけたMTVで、ROSSO新曲のクリップを初見。バッキングはセッションで作りましたー!って感じの、リフが印象的な曲なんだけど、やっぱりチバくんの書くメロディはいいね…一発で覚えた。結構メロウモード。アルバム、どんな感じになるんだろう。
クリップのディレクションは番場秀一さん。モノクロでザラッと。一発撮り?チバはロン毛で全く顔が見えません



2004年11月14日(日)
フィリップ・ジャンティ・カンパニー『バニッシング・ポイント』

フィリップ・ジャンティ・カンパニー『バニッシング・ポイント ―LIGNE DE FUITE』@ル テアトル銀座

遠近感がなくなるような、ふわりとした作品を創り続けるフィリップ・ジャンティ・カンパニーが、“消失点”と題した新作を持ってきた。そら気になりますがな!昨年の『ジクムント・フォーリーズ』@青山円形劇場とはがらりとかわり、ル テアトル銀座での上演。まあ『ジクムント〜』が変則だったのですが。

ソフト帽にトレンチコート、出てきた出てきた。このカンパニーを観に来た!と言う実感がじわじわと。そうそう、実はあの頭はホンモノではないのです。ホントの頭はトレンチコートの中。肩幅も広い。目に見える腕は本人のものではないのです。

消失点に消えた男と、5人の登場人物たち。自分達は生贄か?暗殺者か?

いつもより台詞が多く、それをちゃんと日本語で話していたのにちょっとビックリ。しかもうまいのね。「…おじいちゃん…」のとことかウケたー。ブラックでいて優しい、怖いけど魅力的。ステージ上は重力がなくなっている。ダンサーたちは、皆軽やかで、空中を自由に駆け回る。脳みそも落ちる(笑)だいだらぼっちの脳みそが落ちちゃうのはハプニングだったのかな?

ダンサーの肉体も美しいんだけど、このカンパニーは美術が面白い。だいだらぼっち(このひと)、目とか動きがすっごく繊細!本当に生きてるみたい。人間の目は何でも見ることが出来ると言うことに気付く。その目は想像力と言う。こんなものがあったんだ、こんなことも出来るんだ!フィリップ・ジャンティはそのスイッチを入れてくれる。

登場人物たちは消失点へ向かってどんどん小さくなっていった。2時間弱の上演時間があっと言う間。また魔法をかけてもらえる機会を楽しみに待っていようと思います。

余談だがバニッシング・ポイントと聞くとどうにもプライマルスクリームを思い出すな〜。これは映画『VANISHING POINT』のサントラって裏設定ありだけど。KOWALSKI!フジロック'98での「STAR」は格好よかったな!

銀座は歩行者天国になっていて、エイドリアン・ブロディに似た犬が沢山いた。



2004年11月13日(土)
『ハンブルボーイ』『イケニエの人』+α

『ハンブルボーイ』@東京グローブ座

おお、いい話だったよ!ハムレット的な構造でしたが、母親と息子が最後それぞれの道に分かれて行くシーンをハッピーエンドととりました。代償は大きいけど。業とも言う。後をひく作品です。

ひとつ気になったのは、井ノ原快彦くんと大路恵美ちゃんのキスシーンが「絶対やってません!」って振付けだったんだよね…ここは生々しい方が良かったと思うんだけど。男が逃げるような形で別れて、その後女は子供を産んで育てて7年経ってる(厳密にはそれは誰の子か判らない)って説得力がペラペラになってしまったような。ジャ●ーズファンには刺激が強過ぎるの?と邪推してしまうじゃないか。偏見でしょうか…。夏木マリさんと大谷亮介さんのキスシーンは自然だったので尚更気になった。

それ以外は面白く観られました。マリさん格好よかった。三鴨絵里子さんが愛嬌のあるかきまわし役でかわいかった。遺灰を調味料と間違ってガスパチョに入れちゃうシーンは大ウケ。蟷螂襲さん、何か浮き世離れした感じの方だなあと思っていたら…そういう役だったんですね!チャーミングなひとでした。大谷さんは悪いひとじゃないんだけどどうもウザい、って役をやらせると天下一品です(笑)

井ノ原くん、いい身体(笑)をだっさい衣裳(そういう役柄だから)で封じていたけど、いい役者さんですねえ。このひとと三宅くんはストレートプレイで映えるなあ。

改装後のグローブ座に初めて行きました。正面ブロックの見やすい席だったので、どこを改装したのか判らなかった(笑)

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大人計画『イケニエの人』@世田谷パブリックシアター

当日券で入り込みました。ジェンヌありがとー!1階後ろの補助席でしたがほぼ正面で全景がよく見えた。

んー……?どうした…?時間がなかったんだろうか。

いつもは必ず、グサーッとくる台詞がひとつはあるんだけど…。エピソードのそれぞれは痛くて面白かったんだけど…何もかもなあなあで済ませたい態度を優しいと言われてしまう小春のところとか。

あーあとあれかなー、いつもは“バスター”的な役回りのひとって自然にいるんだけど、今回は“バスター”として物語に組み込んでしまっていたのがなあ。

着地点が見当たらないままだった。そのまま受け取ってもいいんだけど…うう〜ん。演出や役者さんは面白かったです。久々に全メンバー観られたし。良々くんは自分の美脚を魅せる☆ことに味を占めたな(笑)宇多田ヒカル@ニンテンドーDSの衣裳が似合い過ぎました。

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■うわショックだ…
茄子おやじにいた白黒のねこ、4月に死んじゃったんだってー(泣)写真を撮っておいて良かったな…思い出として残します。膝に乗ってきたりしてすごくかわいかったんだよー

■その行動力を見習いたい
ティム・ロスがオフブロードウェイで舞台出演中。
・『THE GOD OF HELL』@ACTORS STUDIO DRAMA SCHOOL THEATRE AT WESTBETH
・『PLAYBILL』の画像配信
SAM SHEPARD作、LOU JACOB演出。
シアターガイドにちょろっと記事があったので、何となくタカマツさんに話したら、数日後にはもうN.Y.行の手配を済ませていた。滞在期間中、観られる限り観てくるとのこと。すごー!土産話が楽しみだー

■岩松了(思わず敬称略)とー!!!
『隣の男』作・演出:岩松了
出演:大森南朋、鈴木砂羽、戸田昌宏、久遠さやか
2005年6月15日(水)〜26日(日)本多劇場
2005年3月前売り開始予定
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岩松さんの初期代表作3作を一挙上演と言う企画で、『アイスクリームマン』には大森さんと同じ事務所の遠藤雅さん、柳野コウセイさんが出演されます。大人計画の面々も。『センター街』の演出は倉持裕さん。
あっはっはっはっ岩松作品におーもりくん!そして戸田さん!男女のドロドロ劇が観られそうです、楽しみです(笑)



2004年11月11日(木)
『Defiled ―ディファイルド』初日

『Defiled ―ディファイルド』@シアターコクーン

シアターコクーンでふたり芝居?シアターコクーンでふたり芝居?(2回言ってみた)

いやいやこのくらいの広さだからこそあの装置が組める!あのラストが効く!脚本がすごく面白い。演出はそらもーあっはっはっはっは(壊)大好きだー。何とかしてリピート数増やしたい。

ちなみに2001年の日本初演は観ておりません、まっさらの初見。以下バリバリネタバレのおぼえがきです、未見の方はご注意を。

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■おお〜こういうのが観たかった!中越司さんの美術!
■図書館ー!本棚ー!デカーい!
■天井高いと映えるなー
■白一色ってのがスズカツさん!って感じでしょうか
■本棚も本も白。真っ白
■椅子や机はまんま素材の色
■この日は2階席だったので、全景が観られてよかった。ラストシーンも客席の反応込みで見られて圧巻!
■関係ないけど、今年本棚がどーんとある装置の舞台を観る機会が多いなあ
■『山羊』『レンズ』『マダム・メルヴィル』
■『山羊』『マダム・メルヴィル』は全部本物の本使ってた。『レンズ』はどうだったんだろう?
■今日のは本棚から取り出して開いたりしていたので、束見本を使ったのかな
■目録カードの棚も然り。3〜4個開けた引き出しにはみっしり白いカードが入っていた
■全部にカードが入ってなくて、間違えて空箱の引き出し開けちゃったら面白いよね(笑)
■壁面の影響か、序盤台詞がハコ鳴りする感じで聞き取りづらかった
■慣れると正に図書館で話すとこういう風に響くよなーと
■今回の照明は大石真一郎さん。倉本泰史さん以外の照明でスズカツさんの舞台観るの初めてかも?白い装置を活かしつつ、落ち着いた陽光や曇天の光を出していました
■ラストのフラッシュも目に痛かった

■PCがiMac。グラファイトのやつ
■今の液晶モニターより存在感があっていい
■おにぎりみたいだもんねー
■こういうおにぎりみたいなかわいらしー機械に俺の仕事が出来るかよ!とハリーも思いたくなる?
■ああいう施設でMac使うってのも不安がありますな(笑)
■当方Macユーザーです(笑)

■台詞まわしが速い速い速い!
■台詞量が多い多い多い!
■オフェンスオフェンスオフェンス!ディフェンスディフェンスディフェンス!スチール!カウンター!
■バスケ観てる気分に
■情報量も多い。固有名詞(独特な書名、人名)も頻出
■ハリーの知識に近いひとはうんうん成程ね!と思えるよね
■ブライアンの知識に近いひとは戸惑い、聞き流し、眠くなるかも
■私か
■いやでも眠くはならなかったよ。緊迫した会話の応酬、寝る暇などあるか
■ミッキーマウスのマーチを口笛で吹くけれど、くまのプーさんの原作を知らないブライアン
■ハリーの熱弁に上の空になる(刑事としての注意力は漲らせているんだろうけど)シーンも
■ここらへん共感度があがるかな
■ハリーの行動は全ては理解出来ない、でも判らないこともない
■それではどう解決策を見い出そうか?
■皆で考えよー
■で、引き込まれて行く訳です

■長塚京三さん、大沢たかおさん。ふたりとも…
■脚、長ーーー!
■映える映える。動きもとても綺麗
■大沢さん、動きがねこみたい。態度はいぬみたい(笑)
■長塚さん、面白い……
■圧倒されっぱなし
■コクーンが全然広くない
■余白や隙間を感じさせないと言うか…
■舞台にはふたりしかいないのに!

■コーヒー飲みたい
■コーヒー飲みたい
■むふぁーコーヒー飲みたい
■ブライアンの奥さんの料理食べたい
■本当は助けてほしい
■恐怖感は持っている。しかしそれを凌駕する使命感も持っている
■その使命感の価値は誰に理解されるか、と言うやりきれなさも持っている

■最後、きっとそうなるだろうなと思ってしまう
■ふたりで外に出て行こうとするシーンで、いや、ここで終わる筈がないと思ってしまう
■ここで終わってほしいとの望みもある
■ブライアンの言う通り、家に帰って、静かに眠りたい。それがどんなに大切なことか
■しかしその反面、スイッチを押してしまえと言う考えが頭をかすめる
■結局スイッチは押される
■この風景が見たかったのか?
■この観客の期待は恐ろしいことでもある

■スズカツさんが書きましたか?と思ってしまうような構成で…
■固有名詞の頻出で相手が戸惑う構図とか、使命って何だよって言う価値観の違いとか
■要するにコミュニケーションの話なんです
■横川理彦さんの音楽(よかったー。楽曲数は少ないけど、とても効果的)もあるし、『ウェアハウス』を思い出した
■外の天気が雨で雷鳴ったりするのは戯曲指定なの?
■ホワイトノイズは気持ちがいい

■時間が飛ばない。観客は登場人物と全く同じ2時間を過ごす
■ハリーとメリンダ(元カノ)との会話は観客にも聞こえるけど、ハリーとその姉、ハリーとブライアンの奥さんの会話は観客には聞こえない
■メリンダとは無線、姉と奥さんとは電話だから
■電話の声はハリーにしか聞こえていないから
■これも「観客がその場にいる」効果になる
■ここらへんすごく丁寧だなと思った。演劇としては会話を聞かせてもいいだろうし、その会話を作者は書きたくなるとも思うんだよね…
■うっかり筆を滑らせるってこと
■しかししっかり滑らせない
■そこらへん徹底してる。好感持ちました
■カルチェイムの他の作品も観てみたいな

■劇場に入る前、アラファト議長が亡くなったと言うニュースをキオスクで見た
■ハリーはユダヤ系
■パレスチナとイスラエルの戦いも長く続いている
■ブライアンはアイルランド系
■アイルランド紛争も終わることはない
■イラクとアメリカも
■そのどれにも宗教と言うものが深く関わっている
■理解しあえることはないのだろうか?
■ないだろうなあとうっかり言ってしまいそうにもなるが…ううー

■で、先述の話。時間が飛ばず、その場で聞こえることしか聞こえず、その場で見えるものしか見えないこの舞台の構造は、神の視点がないとも言える
■これって…あるヒントになるかも知れない

■9.11以降新たな意味合いを持つようになったと言われるこの戯曲
■日本初演は2001年の10月
■当時の衝撃は如何ばかりだったか…
■そして相米慎二監督がお元気で、予定通り演出をされていたらどうなっていたんだろう
■初演も観てみたかったな

■飛び散った紙は白紙だったのかな
■次はC列なので確認するぞー

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まずはこんな感じです。まずは、かい!長いよ!

声のみで草野徹さん、白神直子さんが出演されてます。



2004年11月10日(水)
LIBRARIES GAVE US POWER

マニックス新譜関連のインタビューは大体出揃ったかな。あとSN**ZERくらいか…。邦訳されたものはひととおり読みましたが、うわっと思ったのはDOLL誌掲載、ジェイムズへのインタビュー。

「あの曲(「MOTOWN JUNK」)には「I laughed when Lennon got shot(ジョン・レノンが撃たれた時には笑っちまった)」というフレーズがあります。この一節は、ことこの日本では、長い間あなた方というバンドを象徴するものとして受け取られてきました。つまり旧世代への断固たる拒絶という。たとえば「I laughed when Richey disappeared(リッチーが失踪したときには笑っちまった)」とどこかの若手バンドに歌われたとしたら、あなたはどう思いますか?」

…こんなことを訊くのは小野島某くらいだ。あんたなんてこと訊くんだ!と言う思いと、あー訊くひとがとうとう現れた、訊くべき時が来たのかも知れないなと言う思いと。それに対するジェイムズの答え。

「実は、その質問をしたのは君が初めてだよ。長い間、ジャーナリストにその質問をされることを待っていたんだ。十分にフェアなことだよ。」

以降は本誌読んでみてください(転載ってどこ迄許されるか判らん…しかしこの記事、訳が読みにくかったー)。このバンドは作詩と作曲チームがかっきり分かれていて、詩チームはニッキーとリッチーな訳で。リッチーは今はいないけど。まあ、このバンドは一蓮托生みたいなところがあるし、インタビュアーも相手が思慮深いジェイムズだからこそ訊いたのかも知れないな。

ニッキーに訊いていたらどんな答えが返ってきただろう。いや、ニッキーが思慮深くないってんじゃないよ!むしろ切れ味鋭過ぎる返答でしょう。でもニッキーにリッチーのこと訊くと泣いちゃうからやめといてくれ。

イラク戦争に関しての見解もジェイムズならではだった。

多分マニックスはずっと聴いていくだろう。どるさん言うところの「心の一軍ベンチ」にいるバンドです。

図書館で得た知識で権力を手に入れ
勤勉な労働によって自由を得た
その報酬は一体いくらなんだ?
薄っぺらな威厳を手に入れる為の報酬は

11日は図書館が舞台の作品『ディファイルド』を観てきます。何故か17日初日と勘違いしていて、昨日気付いて焦った焦った。



2004年11月07日(日)
『The Pillowman ―ピローマン』

『The Pillowman ―ピローマン』@PARCO劇場

血がびしゃーっとか内臓がどばーって言う内容を予想しつつ、今日3列目だし血のり飛んだらどうしよう、タオルとか持って行こうか等とびくびくもんで行ったら全く違いました。私はマクドナーに何を期待していたのか。それともこの作品が異色作なのかな?ウワサのマーティン・マクドナー作品初体験。血や内臓は飛び散りませんでしたが重量級、上演時間は195分。以下バリバリネタバレしてます、未見の方はご注意を。

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作家のカトゥリアンが、取調室で机を挟んでふたりの刑事と向き合っている。机の上には箱に入れられた紙の束。カトゥリアンは何故ここに連れて来られたのか判らない。紙の束は自分が今迄書きためてきた童話。作家と言っても、実際に出版されたものは雑誌に載ったわずかばかり、普段は清掃の仕事をしている。

自分の作品に何か問題があり、検閲されるのかと怯えつつも、「物書きの唯一の義務はものを書くことだ」と毅然とした態度を示すカトゥリアン。刑事たちの目的は検閲ではなく、カトゥリアンの書いた童話の内容をなぞったような事件が起きていることに関する取り調べだった。口のきけないこどもが2人殺されている。カトゥリアンの童話と同じ殺され方で。そしてひとりが今行方不明になっている。その子をどこにやった?まだ生きているのか?

身に憶えのないカトゥリアンは当惑する。彼にはひとり、両親の“実験”によって心に傷を受けた兄がいる。その実験により兄はああなり、自分は物語をうまく書けるようになったと話す。別室で取り調べを受けていた兄のところへ行ったカトゥリアンは、その兄ミハイルから、こどもたちを殺したのは自分だと打ち明けられる。カトゥリアンの書いた『ピローマン』のように、こどもたちがこれから成長してつらい思いをしないように、大人になる前に自殺させてあげたんだ。

登場人物4人は、全員過去に家族に関する傷がある。刑事のアリエルは父親から性的虐待を受けていたようだ。もうひとりの刑事トゥポルスキはどうやら子供を亡くしているらしい。アリエルはこどもを虐待する大人が許せない。暴力的な取り調べをする。そんな彼を側で見ているトゥポルスキは、冷静に場を進めようとする。取り調べが進み、ふたりは兄弟の恐ろしい過去を知る。「本当のことを話したら、おまえの作品を焼いたりしない」と言う言葉に望みをかけて、カトゥリアンはミハイルとともにこどもたちを殺したと話すが、供述がちぐはぐなことを追求され、兄が単独でやったことだろうと追い詰められる。

自分は処刑されてもいいが、作品は残してくれ。そう哀願するカトゥリアンを前に、トゥポルスキは言い放つ。「本当のことを話したらと言う条件だった。お前は嘘をついていたじゃないか」。絶望の中でカトゥリアンは射殺される。黒い頭巾を被せられてから10秒待つ、とトゥポルスキは言う。その10秒間にカトゥリアンは何を考えたか?

新作の構想を練っていた。

10秒の約束は守られず、6秒とちょっとのカウント後カトゥリアンは頭に銃弾を撃ち込まれる。新作の構想は途中迄しか出来なかった。アリエルは紙の束に火をつけようとするが、しばし考えて、火を消し、紙の束を大事そうに箱に入れ、蓋をして持ち去る。カトゥリアンの作品は残ったのだ。

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やりきれない話ではあった。こどもは本当に無力なのだ。しかしマクドナーは問題提起をしている訳ではないと思う。「物書きの唯一の義務はものを書くことだ」。自分が物書きだと自覚しているひとは、告発や糾弾のために書くのではなく、書かずにはいられないから書くのだと思う。

役者陣は全く無駄のない素晴らしい仕事っぷりでした。膨大な台詞、しかも“おはなしを聞かせる”ためのモノローグも多い。高橋克実さんは本当にすごかった。善良そのもののようなカトゥリアン。しかし彼は確かに“物書き”だった。舞台で観られることが嬉しいひとです。近藤芳正さんも、山崎一さんも。にゃきゃやま祐一朗さんもがんばってましたよー。終盤の「…俺に訊いてるのか?」の間はこのひとならでは。

あくまでストイックな舞台で、ストーリーをしっかり伝えた長塚くんの演出もお見事でした。兄弟の過去を描くシーンや、童話の再現シーンの寓話性も面白かった。緑のペンキまみれのこどもが出てきた時は、本当にホッとしてため息が漏れました。オープニングの映像やプログラムに使われたイラストも効果的でした。

作家はどこまでも自由でなければ。作家を遮る権利は誰にもない。だが?

カトゥリアンが「うまく書ける」ようになったのは、両親の“実験”によるものだ。それはカトゥリアン本人も認めている。作家はひとりではないとも言える、繋がっているとも。そこを考えると何とも気が重くなる。カトゥリアンが義務と思って書き続けていたものは、本当に彼が書きたかったことだったのだろうか?両親の実験がなければ?兄が実験の初期段階で死んでしまっていたら?彼は違うものを書いていたかも知れない。もしくは、書き続けることもなかったかも知れない。

宗教的な側面も匂いましたが、それについては割愛。いいもん観ました。

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■劇場の仕様だった
先月『夜叉ヶ池』でPARCO劇場へ来た時に、トイレの壁面が蛍光色だったのは今回限りかな?と気になったと書いたのを確認してきました。蛍光色のままだった。てことは元からか…『夜叉ヶ池』以前にも何度も来ているのに何故気付かなかったんだろう。それにしても派手なトイレだよね(笑)



2004年11月06日(土)
YOSHIDA MINAKO with BRASS ART ENSEMBLE『Voice in the wind』

YOSHIDA MINAKO with BRASS ART ENSEMBLE『Voice in the wind』@シアターコクーン

あの冬ソナコンサート組とのチケ争奪戦(笑)から2ヶ月強、ひっさびさに美奈子さんの生声です。3年前のクアトロ以来

同名のベスト盤リリースに併せてのコンサート。ブラスアンサンブルにリアレンジして新録された楽曲をライヴでもやってみようと言う企画です。アレンジを手掛けた村田陽一さんがステージ上で指揮、合間にTb.ソロも吹いて大活躍。

このアレンジは一長一短かなー…打ち込み系だった曲がこうなったかと言う面白さがあるものと、両方の魅力が相殺されているものがあったような。あと単純に音響の問題で、歌声が全く聴き取れなくなったりもした。20本のホーンと声1人だとやはりバランスが難しいのかも。あとPerc.は入れてほしかったな…いや自分が吹奏楽部でPerc.だったから言ってるんじゃないよ〜(笑)全体的にロングトーンが多く、のっぺりした印象だったので。

でもやはり曲はいいし、歌もやっぱすごい!「ENCOUNTER」「TWILIGHT ZONE」聴けたのは嬉しかった!あと「ちょっと早いけど」って「CHRISTMAS TREE」やってくれたよー!(泣)そういえば、数年前迄は年末にコンサートってのが恒例だったもんね。なんかもーつきものが落ちたような気分で帰ってきました。いやあよかった。演奏もよかったですよ。

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■田臥故障者リスト入り(書いてるのは9日)
うー、残念。でも7ポイント3アシスト2リバウンドの記録は残ったよ。次だ次!



2004年11月05日(金)
ええっ!?

久ヶ沢徹さんって浜野正幸さんだったの!?

き、気付かなかったー!!!

遊眠社で何度も観ていた筈なのに…。

て言うか、当時と芸風が違うような??

昔のパンフとか漁ってみよう!きっと相当出て来る…。

と言う訳で?現在久ヶ沢さん祭り中です(笑)



2004年11月03日(水)
『草間彌生:永遠の現在』『木村伊兵衛展』

『草間彌生:永遠の現在』『木村伊兵衛展』@東京国立近代美術館

文化の日だったからか入館料無料でした。ラッキー!

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■『草間彌生:永遠の現在』

ここんとこやたら回顧展が行われていますが、今回のがいちばん充実してた!11セクション、展示数も多く多岐に渡っています。初めて観る50年代の水彩画、70年代のコラージュもあった。このひとのはやはりどーんとした広いフロアで観るのがいい。

「水上の蛍」はひとりでそのスペースに入って観ると言うのが前提で、大行列になっていた。パッと見、春に観た『クサマトリックス』の「蛍の群舞の中に消滅するあなた。」と同じ作品かなと思って、じゃあ並んで迄観なくていいか…と断念。しかし帰宅後関連資料を見たら“日本初公開”となっていた。あれ???気になって探してみたら、サイトによっては『クサマトリックス』での展示も「水上の蛍」になっている。どうなってるんだあああ。姉妹作品ってことかな?別ものだったら並んででも観ておくんだった…。

個人的には、草間さんの作品はその場限りで、展示会場の違いをも含めて観る、と言うのが好きなのでカタログとか買ってないんです。ああこういう時はカタログ持ってれば観比べられたのに!と思った。しまった。

その“展示会場の違い”ってのは「水玉強迫」に顕著。部屋中に貼られている大小さまざまな水玉シールは、多分適当に貼られてると思うんだよね(笑)勿論貼るにあたってのルールはあると思うんだけど、広さや天井の高さ、壁の材質等は全ての会場が同じである筈がない。その期間内に、その場でしか出来ないものが置かれるわけで。それを観るのが楽しい。今回の会場では水玉シールが壁の凹凸に沿って貼られていて、はがれかかっている部分もあったりして面白かった。

前述の「蛍の群舞の中に消滅するあなた。」も、ひとの少ない、夜間のひっそりとした森美術館で観られたのはよかったな。美術館にひとが沢山来るのはいいことだ!けどこの手の作品は後ろにひとを待たせていると落ち着いては観られないからね…。

「天国への梯子」、これって実は地獄への梯子でもあるよなあ。好きな作品です。

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■『木村伊兵衛展』

賞の名前では知っていたものの、実際の作品を観るのは初めてでした。

印刷媒体を通しての広告や報道写真を撮る、と言う本人の意識に加え、当時は写真本体を作品として残すと言う習慣がなかったそうで、現存するオリジナルプリントがとても少ないとのこと。撮って、焼いて、現物を印刷所に納品して、それが印刷されたものが作品。原稿は破棄するのがあたりまえ、と言う感じだったようです。それと空襲で、戦前のネガは大部分が消失してしまったそうです。残念…。

印刷したものが出来上がりと言うのは、自分の仕事もそうなのでいろいろ考えてしまう部分もあった。

当時は特に、モノクロ印刷が主体だから、ちょっとした焼きの違いが印刷に表れなかったりもする。それを偶然の産物として楽しむかどうか。勿論作品のクオリティが下がることに関しての偶然は許してはいけないけどね。

「1/250のシャッタースピードで細かく切り取るよりも、1/100のスピードで切った方が面白いものが撮れることもある」と言うコメントが、信用出来るなあと思った。“スナップの神様”と言われているようなひとには心の目があるんだよきっと…それでとらえたものを実際に写真に焼き付けることが出来るんだろう。

2セクションだったのですが、常設(所蔵)展のフロアと混在しつつ2、3、4階に点在して展示されているのがちょっとややこしかった。所蔵品にも写真作品はあるので、どっからが木村伊兵衛展か判りづらくなっていると言う…ちっちゃな旗が天井からさがっていて、「ここからがそうですよ〜」と案内はしてあったものの、ややこしいよ〜。

と思っていたら実はそれが狙いだったらしく、「常に社会や時代と関わりながら、自らの写真の方向性を見定め、その後の円熟期の仕事につながっていく過程を、同時代の美術表現の歩みと併せてご鑑賞ください」と案内にあった。


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■『近代日本の美術』

9000点ある所蔵作品から、250点を展示。古賀春江の「海」がなかったよ〜、この前来た時にはあったのに。有名な作品だから、今どっかに貸し出されているのかな。定期的に観ないと会えない作品もある。

それを言ったらず〜〜〜〜〜〜と会えてない都現代美術館の「なま玉子 B」なんですが…。いつ展示されてるか問い合わせてもいいんだけど、それじゃあ「あった!」って時の嬉しさが半減するのでのう(笑)なかなか会えないところがまたいいのかも知れない………いや、ホントははやく観たい(笑)まあこれも縁ですから。

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入館無料な分、カフェ行ったりショップ行ったりしてお金を落としてきました(笑)



2004年11月02日(火)
『la』『BENT』関連+α

■『la ―Live Recordings From Sun 2004』UA

菊地さん絡みで久々にUA買いました。『SUN 2004』ツアーからのライヴ盤。G. 内橋和久、B. 鈴木正人、Drs. 外山明、Sax. 菊地成孔、Key./Cla.清水一登、Tp./Flh. 佐々木史郎。ホーンアレンジは菊地さん、ミックスはZAKさん。もんのすごい贅沢ですがな!

CDだと隙なく音が拾えてて、なおかつミックスも緊密な仕上がりになってるのですが、実際にその場で聴いていたらどんな感じだっただろう?管楽器含めてのちょっとしたブレスとか、ウィスパーヴォイス、タンギングの返りが絶妙なんです。それこそ針1本落ちた音すら聴きとれるのではってくらい。今回のツアー会場にトリフォニーホールが入っていたのも成程と言うか…。現場では気付かなかった音も相当入っているのではないかと言う印象も。うーんライヴでも聴いてみたかった。両方聴いた方、どうでしょ?

「情熱」のアレンジが凄い。リズムセクションがかなり面白い。ベースラインがたまらん、Drs.も歌う…と言うか、もはや踊ってる。それに加えてずっと右っかわで鳴ってるPerc.音はどうやってるんだ?Key.で鳴らしてるのかな…メンツを見るとPerc.人員はいなかったようだし。朝本さんのオリジナルアレンジもかなり好きだったんだけど、今回のアレンジ、凄く好き!イントロ、アウトロとかもっと引っ張ってくれ!と思う程、演奏のせめぎ合いも凄い。しかしここはUAが主役と言うことか、すっきり終わりますな。スパッと終わるのは潔い…うーん違うな、寸止めみたいで気持ち悪い〜。その寸止め感を楽しめと言うことか(笑)全編ホーンもいい配分で聴けます、「踊る鳥と金の雨」のやつが楽しい。

演奏と歌の刺すか刺されるかってくらいのバトルっぷりも凄まじいので、そちらの面でも楽しめると思い…いや、ひょっとしたら楽しむ域ではないかも知れない。ステージと客席の間に結界があるような…決して共有出来ない何かがある。本能的な恐怖感すらわきますな。近付くと喰われる!みたいな。とてもじゃないがBGMでは聴けません。聴きながら文を書いたら自動書記で違うこと書きそう。聴きながら外に出たら川に飛び込みそう。閉塞(密室)感と開放感の奇妙な同居。いっそのこと全くのアンプラグドでやっても面白かったかも知れない。

それにしてもUAは鳥みたいだなあ。声にしろ姿にしろ。菊地さんが猛禽類と言っていたのも頷ける。

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■貴重なものを〜!
東京に遊びに来たタカマツさん(絶賛大掃除中)が「こんな切り抜きが出て来た」と新聞の切り抜き(のコピー)をくれました。なんとこれ、1980年に書かれた淀川長治さんの『BENT』@ニューアポロシアター(ブロードウェイ)レビュー!

■正確には
『ラブシーンいろいろ』と言うタイトルで、映画や舞台のいろんなラブシーンを紹介した記事。『また逢う日まで』のガラス越しのキスシーン、『バルセロナ物語』の水中でのキスシーンときて、『ミッドナイト・エキスプレス』のシャワーに隠れた男性同士のキスシーン、そして『BENT』の、触れ合わない言葉だけのラブシーン。「当夜のニュー・アポロ劇場の場内はこの異様なラブシーンに静まりかえった」とあります。ああ淀川さんにスズカツさんやアッカーマン演出の『BENT』を見せたかったよ!(涙)マックスをマイケル・ヨークが演じていたとのこと(写真はリチャード・ギア版のが使われてます)

■しかし
何でこんな記事をスクラップしてんですかタカマツさん…すごいよ…いやーホント有難うございます

■『BENT』と言えば
tptが12月に再演するらしい。キャストは誰かな、演出はまたアッカーマンかな。今度こそ観に行くぞ

■レイフ・ファインズがバイトをするなら
サラリーマン役って観たことないよね、今迄どういう職業を演じたっけ?って話から。軍人(シンドラーのリスト)とか作家(ことの終わり)とか探偵(アベンジャーズ)とか貴族(オネーギンの恋文)とか犯罪者とか(それ職業違う)だもんねえ…コスプレも沢山してるねえと言うことで、じゃあこれ!となったのがアンナミラーズ。看板娘になることでしょう。いや〜似合うと思うなあ、あの制服

■『マダム・メルヴィル』@スフィアメックス
30日に観ました。追憶劇はいつも切なくて残酷。捨ててもいいし忘れてもいいんだけど、そうはいかないなあ

■『ヴィタール』
中島陽典さんが出るって昨日知った!あ〜楽しみだ〜早く初日にならないかな

■すごい!
田臥選手、NBAフェニックスサンズ開幕登録メンバー(12人)入り!