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2003年06月29日(日)
『grow up!!!』+渋谷東急文化会館の話+α

『grow up!!!』@シアターD

遠藤雅さんと柳野コウセイさんのふたり芝居。どちらもアパッチ所属の役者さん。大森くんの同僚?ですな。受付にマネジャーの南場さんがいらしてビビる。よっ、金髪社長。

久し振りに小劇場らしいお芝居を観たなあ。場が盛り上がってダンスに入っちゃうところとか。笑えて最後にはしんみり、そして前向き。いい話でした。

遠藤くんはやはり光るひとです。生で観たのは初めてで、キラキラしてるものだから正視出来なかった(笑)コウセイさんは緊張してるのかなあとヒヤヒヤさせられる部分もありましたが、その追い詰められた(?)時に出る言動がかなり面白くてツボに入ってしまいました。「元気ですよ、元気!ほら、ぽっぽー!」にはかなりヤラれた。

しかしアパッチのひとは皆さん脱ぎっぷりがいいですね。事務所の方針なのでしょうか(笑)

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『grow up!!!』の前に、渋谷東急文化会館へ。30日は寄れないから、これが最後です。古パンフ市を漁る。5階からなめていって、1階パンテオン隣の喫茶店内(ユーハイムじゃない方)迄延々と。手が真っ黒になりました。『最後の誘惑』『星の牧場』『かもめのジョナサン』『アラビアのロレンス』『十戒』『ざわざわ下北沢』『聖なる酔っぱらいの伝説』のパンフを購入。

そっしってっ、ファインズさん版『嵐が丘』のパンフ発見!わーいずっと探してたんだよお〜!坂本龍一教授のコメントが面白い。「『嵐が丘』はイギリスの国民小説です。日本でいえば『忠臣蔵』みたいなもんです。そんな映画の音楽を日本人のぼくが依頼されたということは、とても光栄なことです。最近は『シェルタリング・スカイ』にしても『ハイヒール』にしてもアジア関係以外の仕事を頼まれるので、国籍から離脱しているみたいでなんかうれしい」。昔っからコスモポリタンでいたいと言っていたひとだったね、そういえば。そしてファインズさんのことを「ヒースクリフを演じた、ラルフ・ファインズ(変な発音です)がすごくかっこいい」「録音の合間にスタジオに来てくれたけど、生で見るラルフはすごい二枚目でやさしい奴だった」だって!ぎゃー。

これで『オスカーとルシンダ』が見付かれば、ファインズさん出演作品(日本公開分)のパンフレットはコンプリートかな。『オスカー〜』ずーーーっと探してるけど見付からないんだよね…。と思ってたら、件のパンフ市をやっていたお店のサイトに在庫があった。しかし結構なお値段が付いてます。うーん、足で探して見付けた時の嬉しさってのが好きなので(笑)どうしようかなー。でもあるのが分かっていてみすみす逃すのも悔しいなあ。ビデオといい原作といい難関だらけな作品だわ(笑泣)

映画は新宿で観ることが多いんだけど、パンテオンの大きな大きなスクリーンは魅力的でした。デカいとこで観たい!って時はやはりここか新宿ミラノ座に行くんだよね。『パニック・ルーム』のオープニングタイトルや『ソード・フィッシュ』の爆破シーンを、あの大画面で観られたのはよかった。

あと渋谷東急3で『1900年』のリバイバルを観たのもいい思い出です。第1部2時間42分、第2部2時間34分の計5時間16分。寒い時期で、休憩時間にトイレへ走ったなー(笑)
※今調べてみたら1993年3月のことでした。ひー、10年前か!

映画館が消えていくのは寂しいもんです。

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■『映画「D.I.」でわかるおかしなパレスチナ事情』
ちびちび読んでってます。ミシェル・ピコリがサンタのアフレコをやっていたとは。最初このひとのこと、女優さんだと思ってたんだよなあ。だってミシェルにピコリですよ。こんなかわいらしい名前、さぞやキュートな女の子なんだろなーと思ってて。『汚れた血』で初めてその姿を観た時はひっくり返りました。
それはともかく(笑)うーん面白い…と言うのも何ですが。パレスチナ自治区の成り立ち等、知らないことだらけです。新聞もパレスチナ〜イスラエルの記事をまめに読むようになってます

■日記らしく
『オスカーとルシンダ』読書進行状況を書いていっとこうかなーと。寝る前に4章ずつの計画です。普段本読むのに計画なんかたてんのにどうした自分
+++++
01日目:クリスマスプディングを食べて大層怒られました
02日目:石蹴りで宗派を決める賭けをしました
03日目:ストラットン牧師の教会へ行きました
04日目:ヨブとユダのような(そんな風に自分を責めるなよ!と言ってあげたいよ!(泣))父子は泣きました
05日目:(帰宅が遅かったんでお休み)
06日目:ストラットン牧師の宗派に馴染めません
07日目:ルシンダのお母さんがスペイン風邪にかかりました
+++++
序盤から登場人物皆が罪悪感でいっぱいです。お、重い〜(泣)でも描写がかわいらしく、テンポよく読める…不思議な面白さです。この手の話はかなり好きですよ…結末を知ってるだけにツラいよ〜と思いつつもオスカーのかわいらしさにメロメロ

■本物のミニミニを見た!
職場の近くを走ってた。赤いやつ。ボンネットに2本白い線が入ってるやつ。映画のとおんなじやつ?でも結構古い型だったような気も…。ぶいーんて走ってた。かわいい〜

『ナイン・ソウルズ』
は〜や〜く〜は〜じ〜ま〜れ〜。プレスシート付の前売券もタワーで購入済み、準備万端よ!
予告編がまたよくて。dipの音がすごいハマりよう。しかも今回はサントラが出る(!)ので、それもとても楽しみ



2003年06月28日(土)
甦れ!東急名画座『アラビアのロレンス 完全版』+α

とうとう渋谷東急文化会館がなくなってしまいます。記念イヴェントとして、渋谷東急2がかつての東急名画座として復活。観たいプログラムは沢山あったんだけど、時間的に難しいものが多く悲しかったよー。でも『アラビアのロレンス 完全版』には何とか滑り込めました。観たいタイミングとカッチリ重なったのでラッキー。

周防さんから「すごい混雑してますよ!」と聞いていたので「大丈夫かな〜」と思いつつ、正午に会場へ行ったら既に13:30の回は立ち見。227分を立ち見するのは…と躊躇していると、後ろから江戸っ子気風のおじさんがやってきて「立ち見か!仕方ない!1枚!」とずんずんチケットを購入、ずんずん去って行きました。格好いい…ヘタレの私達は昼の部を諦め、19:30の回を購入。よってハシゴする予定だったBOOM BOOM SATELLITES@QUATTROは断念。ブンブンはまた観られるかも知れないけど、こっちはなくなっちゃうからね…(涙)とかって、ブンブン「この日のライヴが最後でした!」とかって解散とかしないでね(ブルブル)

と言う訳で、夜迄ぽっかり時間が空いてしまいました。「何か渋谷で観たい映画とかある?」と相談して『D.I.』を観ることに。

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『D.I.』@ユーロスペース1

び、び、びっくりした。うわあすみませんパレスチナ事情が判りませーん!「こ、ここは笑っていいの?」「これはシャレにしていいの?」と戸惑っているうちにニンジャがヘリを爆破してしまいました。終了後はキツネにつままれたような顔をしているひと多数。

しかしわからないながらもかなり興味のわく作品だったので、わかればもっと面白くなるかも。すんません勉強します、と言う訳で『映画「D.I.」でわかるおかしなパレスチナ事情』を熟読中。

も〜とにかくびっくりした。「カーブが来るか、シンカーか、フォークか?とキャッチャーミットを構えて待っていたら、バスケットボールが飛んで来た((C)原田宗典)」てな感じのびっくりです。エリア・スレイマン監督の作品は、今後もチェックしよう。ツラ構えも魅力的だし、役者としても気になります。

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QUATTORO前に行って『チケット売ります』の紙を持ちぼんやり。当日券が出なかったこともあり、結構はやく売れました。かわいこちゃんが買ってくれて嬉しい限り。

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甦れ!東急名画座『アラビアのロレンス 完全版』@東急名画座

会館内では中古パンフやポスターの販売をやっていて、しかもそれが物凄い量。劇場ロビーだけでなく、通路や喫茶店内にも溢れている。1日では見切れない!明日も渋谷に来るので、また寄ろう。とりあえず『アベンジャーズ』のプレスシートをゲット、わーい。

名画座へ入場。マジックが置かれてあり「壁にメッセージを残して行ってください」とある。既にかなりの書き込みがありました。『ニュー・シネマ・パラダイス』のサントラが流れている。うわ〜もうこれだけで泣きそうに(条件反射)本当になくなっちゃうんだなあ(涙)

いやーそれにしても…名作の名作たる由縁を思い知らされたと言うか、映画って特別なものなんだなあ、もうこんな規模のものは作れないだろうと言われるのがよく判りましたわ…砂漠に自分が引っぱり込まれたようでした。も〜観てるだけで喉がイガイガに。鼻かんだら砂がいっぱい出て来そうだよ!CGには作れないわこの画は…。アメリカの夜手法がはっきりとそれだ!とわかる所が新鮮だったりもしました。今年アカデミー名誉賞を受賞したピーター・オトゥールを始め役者陣も素晴らしい。うーん、何を言っても蛇足だわ。観てください観てください。どっかで上映したら観に行ってください。是非スクリーンで。

参考サイトとしてはこちらが素晴らしいです→『アラビアのロレンスを探して』。他の追随を許さぬロレンスサイト。気になることがあったらここへ行けばすぐ解決。いや〜奥が深い…。ロレンス全般に関しての研究サイトなので、ファインズさん出演の作品『ロレンス1918』に関してもディープな文献が読めます。

何を言っても…なんだけど、好きなシーンを箇条書きしておこうかな。

■ロレンスがマッチの火を指で消すシーン。これだけでもうロレンスのひととなりが感じられる
■蜃気楼の向こうにロレンスを見付けたダウドが、ラクダで全力疾走するシーン。画的にすごい
■アカバ侵攻のシーン。ラクダが!馬が!ひとが!ひいい!まばたきするのが勿体ないぞ
■アラブの白い衣装を贈られたロレンスが、ひとりになった時はしゃいでるシーン。かわいい
■ダウドが流砂に呑まれちゃうシーン。うわーん(泣)
■列車を爆破した後、ロレンスが先陣を切るシーン。狂気がだんだん表に出てくる
■怪我を負ったファラジを敵の手に渡さない為殺しちゃうシーン。うわーん(泣)
■ダウドもファラジもかわいがってたのにー(泣)
■「(砂漠が好きなのは)清潔だから」と言うシーン。血も涙もあっと言う間に呑み込んでしまうもんね…
■アリが泣くシーン(涙)個人的にはアリがいちばん“見えていた”ひとに思えた…

個人的には先日観た『ロレンス1918』での疑問点がいくらかクリアになったことも楽しかった。背中の傷はこれで出来たのね、とか。この拷問のあとにあのー、えーと、ああ言う目に遭ったのね…とか。

あとねえラクダがすごかった!すごかったの!全速力で走るラクダって初めて観た。あんなに速く走るんか!すんごいビックリした。動物園で子供乗せてのろのろ海岸一周する(ウチの地元がそうなんですよ…)思い出しかない者としてはも〜カルチャーショックに近いものを憶えたよ…砂漠で最強の動物なのがよくわかったよ…。あと鳴き声が「ぐえー」「ぐえー」って感じでコワ面白い。

序曲、間奏曲、終幕曲が流れている間、画面には何も映らない。映画を観に行くことがひとつのイヴェントだったんだなあ、と思わせられる当時のワクワク感も味わえました。普段は近くでお菓子食べてるひとがいると「うるさいんじゃー」と思っちゃうんだけど、今日はそれも微笑ましいわー(単純)年輩の方もかなりいて、リアルタイムでこの作品を観たひと達なんだろうなあと思ったり。

終映後、拍手で劇場が満たされました。ちょっと泣いた。さようなら、有難う。



2003年06月25日(水)
『トゥー・ウィークス・ノーティス』

『トゥー・ウィークス・ノーティス』@新宿ジョイシネマ2

ウチの姉は「レイフ・ファインズみたいに唇の薄い男は信用出来ない」と言うひとなんですが、ヒュー・グラントのことは大好きです。ヒューだって唇薄いやん…。

じゃんけんに負けた(私の希望は『NOVO』でした)と言う理由で観ることになったのだが、上映開始時間がウチの職場の定時からしてかなりギリギリ。「ヒューの為に定時ぴったりで仕事を終わらせなさい!」「ヒューの為にお走り!」と言われました。働きました、ヒューの為に。走りました、ヒューの為に。間に合いました。…なんか悔しい。ヒューさんには何の恨みもありませんが。

それはともかく、楽しく観られましたー。ジョージのダメっぷりも、実際に近くにいたら嫌だろうけど、ヒューさんがやると憎めないわ。でも一緒に仕事をするのは嫌だわ(笑)

優柔不断なジョージと、仕事は出来るが不器用で、理想家肌のルーシー。

結婚式に出席している最中に、着る服を選んでほしいとジョージに呼び出され激怒するルーシー。そんなことで呼ぶな!とそら怒るわな。でも、ジョージは「(そんな時でも)携帯を切らないのは、呼ばれたがっているからだ」と言う。確かにこれも頷ける。しばらく観ているうちに、ルーシーは結構世話焼きで、ジョージは甘え上手だな、と思い始める。

食事の時に、ちゃっちゃとお互いのおかずをとりっこしてるとこが面白かった。最初ルーシーのグラスに、自分のドリンクの氷をぽんぽん入れ出したジョージを見た時はなにごとかと思ったけど(笑)それがめちゃめちゃ自然。いいコンビじゃん!

お互いにない部分を補いあったり、お互いにある欠点を指摘しあったり。傷付くことも言われちゃうけど、それは本当のことだし、自分でもなんとかしたいと思っている。それをはっきり言ってくれるひとはなかなかいない。

そんなこんなで凸と凹はうまい具合にぴったりに。よかったな!と言うラスト。ジョージが初めて書いた(それまでは勿論ルーシーが書いてました)演説原稿がまたいいんだ〜。一緒に行った姉のお友達は泣いておりました。いい話や…。

あ、あと本物のノラ・ジョーンズが出ていたのでビックリした。

ところでサンドラ・ブロック嬢は、ファインズさんの次作(今秋クランクイン予定『VAPOR』)での相手役と言うこともあり、偵察(何の…)も兼ねてまして。star-sさんに「サンドラって“現代アメリカ女性”ってイメージじゃないすか。レイフが泣いたら『うざいわね!』とかって殴られそう」って言われたんですが(笑)確かに強そうでした。…ファインズさんを殴らないでね、泣かさないでね。仲良くね。

あ、でも時々かわいいのよー。出前の注文(中華料理かな?なんかうまそうだったよ)する時「私はいつも一人分よ」ってちょっと寂しそうに言うとことか(でもすっごい量頼むんだよね(笑))。それが最後は二人分のオーダーを嬉しそうに…かわいかったっす。

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■早!
ずっと在庫切れだった『オスカーとルシンダ』原作が、amazonユーズドストアに出品されていた!即注文。2日後には届いていた。
出品していたのは業者さんらしく、本の状態も綺麗で感激。『映画原作』って、ファインズさんとケイト姐さんの写真(オスカーとルシンダが庭で呑みながら話してるシーンね)が載った帯もきちんとついてるの。皆さん古本買うなら古書かんたんむさんで!いいとこだ!大事にします!
ヘヴィーな内容みたいなので覚悟して読むぞ。1日4章ずつ、1ヶ月で読了予定

■BAILA 7月号
普段は読んでない雑誌なんだけど、虫の知らせか(笑)手にとってみたら『気がつけばいい男はみんな「フロム・イギリス」』って特集が組まれてて、ファインズさんが載っていた〜。いろいろジャンル分けがしてあって、彼は「舞台出身」でした。写真が若い。いつのだこれ。ステキ〜これだけの為に買ってしまいそうに。
ちなみにヒューさんは「ゲイ」枠。『モーリス』のイメージが強烈だからでしょうか。わざわざ「本人はゲイではないが」と注意書きがしてありました(笑)
ティム・ロス、ゲイリー・オールドマンは「怪優」。同じとこに分類されてるとこがらしいと言うか、嬉しいと言うか。そしてジュード・ロウは「若手」。もう充分貫禄ついてるのにまだ若手扱いか〜!それはどうなの…



2003年06月22日(日)
『ミニミニ大作戦』

『ミニミニ大作戦』@新宿文化シネマ2

っしゃあーーー!おーもーしーろーいー!好きー!

序盤のカーチェイスならぬボートチェイスからしてすっっっごい格好いい。なんかこれで街を壊しまくったせいで、今後ベニスでの映画撮影が禁止されたそうですが…ご、ごめんね…と思い乍らも「うっひょーすげー!」と身を乗り出して観てました。もうこういうのがベニスで撮れないかと思うと残念な気もしますが、地元のひとからすれば迷惑ですよね…。いやでもすっごいいいんだよ、この画…。また(ジェイソン・ステ)イサムくんがさ!『トランスポーター』を彷佛とさせるハンドルさばきでさ!ステキでさ!キャー!

そんでミニ!ミニ!ミニがかわいいー!かわいいのよ!山椒は小粒でピリリと辛いのよ!ぶいーんって感じ。泥棒仕事に使われてるとこもよかったけど(3台並んでぶいーんって走るのがかわいー)最初にシャーリーズ・セロンちゃんが乗り回しているシーンもステキ!せまーいとこにきゅーって駐車するとこ。ああかわいい!『しょうぼうじどうしゃじぷた』みたい!作画の山本忠敬さん、今年の1月に亡くなられたんですよね…(涙)大好きな絵本作家さんです。

閑話休題。登場人物も皆キャラ立ちしてておかしい〜。紹介のテンポもいい。『オーシャンズ11』、見習ってくれ!(暴言)てかイサムくんはこれからこういう路線で行くんですか?ルパンIII世における不二子ちゃんみたいな位置じゃないですか!(大笑)私個人としては、彼のことすっごいセクシーで男前だと思ってるんですが、世間一般でも彼を“ハンサム”って認知してくれてるんでしょうか!どうなの!どうなんでしょうか!いやん嬉しいわ!

そう、テンポがすっごくいいんですよ。『交渉人』の監督さんだったと知って納得。話がモタらず軽快に進みます。すいすい頭に入る。気持ちいい。そして小技が効いてます。選曲もだけど、音の入るタイミングやカット割りも絶妙。間が巧い!ロマンス部分もダラダラせず清々しいでっす!(笑)

イサムくんは勿論(笑)ですが、意外にもマーク・ウォールバーグくんが格好よかったよ、サルくんなのに(失礼)クールなガイでもイケてます。ビックリしました(また失礼)。そっしってっ、セロンちゃんがかわいい!格好いい!男前!セス・グリーンくんのキュートなイケてなさもいいよ〜。モス・デフさんもおかしかった。ボケなツラ構えがいい(“痩せのピート”に会ったとことか)。

エドワード・ノートンくんのファンはちょっと喰いたりないかも…ダメっ子の役ですから(苦笑)てか、何でこの役やろうと思ったんでしょう?(笑)たまにはこういうムキー!ってなってる役もやりたいと思ったのかなあ。でも彼がやらなかったらもっとバカキャラになってたかも。鼻持ちならないだけに、ギリギリ迄「いやひょっとしたら挽回するかも知れないぞ…」と思わせられたりして。挽回しませんでしたが(笑)そしてある意味ムキー!ムキョー!ってなってるノートンくんを観られたのは貴重かも。ヘリに乗って「俺の金庫!俺の金庫はどこ行った〜!」って激怒してるとことかも〜笑った笑った。

と言えば、ドナルド・サザーランド翁も贅沢な使われ方でしたな…白髪がステキ☆

映画館に置いてあったミニのカタログ(すっごい豪華なつくり。タダで貰っていいんでしょうか)もちゃっかり頂いてきました。車買うならミニクーパーにするー!…買う予定ありませんが。免許も持ってませんが。

ヒットしないかも知れませんが(…)私は大好きでっす。あれだけのことやっといて何で逃げおおせてるねんとか細かいことには目をつぶるわ!(笑)リピートしちゃいそうだ。おっきなスクリーンでまた観たいー!大勢のひとと一緒に観て「ひゃー!」とか「わははは!」とか盛り上がりたいー!

ところで一瞬、スパイダーマンが登場してるシーンがあって笑った!なんで?ニクい!大ウケしちゃった。

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■『THE GOOD THIEF』、日本で公開決まってる!(プレミア今月号参照)
いやったー!2004年公開…来年だけど待ってます!楽しみだー!
そしてトニー・エンジェルことファインズさんは悪役らしいぞ!きゃーどうしよう!(笑)



2003年06月21日(土)
『ロスト・イン・ラ・マンチャ』

お昼は日本科学未来館へ。「毛利(衛・館長)さん、いないよねえ〜」なんて言いつつ入場したらいきなりロビーにいたんでビックリする。うわ〜宇宙に行ったひとだよ!と感動(笑)

本物のASIMOが丁度デモンストレーション中。かわいい!拍手が少ないとスネるのな(笑)「人間には簡単ですが、ロボットにとっては二足歩行はとても困難なことなんですう」と言われましたよ。変速歩行やボックスステップ(!)も披露してくれ、大いに皆の笑顔をさらっていってました。かわいいよ…。

SUPER-KAMIOKANDEも観られた。係の方が懇切丁寧に説明してくれたんですが全っ然その仕組みはわからなかった…友人が「説明出来るってのがもう凄いですよね〜」と言ったら「これでお金貰ってますからね!」と苦笑されました(笑)とりあえず「ノーベル賞のやつだよ!」とべたべた触る。

宇宙に行ったひとたちの写真が年代別に飾られている通路があって、最初に宇宙船に乗せられた生物・犬のライカの写真もきちんと飾られていました。

企画展は『時間旅行展』で、岩井俊雄氏や佐藤可士和氏の関わった作品もいくらか観られました。面白かった〜1日では見切れない〜。また行きたいなあ。

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『ロスト・イン・ラ・マンチャ』@シネ・アミューズ EAST

りんかい線が直通になったので、お台場地区から渋谷迄、20分ほどで移動出来てしまう。便利〜。ようやっと観ることが出来ました。テリー・ギリアム監督、最新作の制作ドキュメント…になる筈だった作品。

こ〜れ〜は〜つ〜ら〜い〜。つら過ぎて笑っちゃうんだけど泣き笑い。

ギリアム監督のアイディアの溢れっぷりがすごくて、これは一緒にやるスタッフは大変だ…と思ってしまいました。その場でどんどん新しいアイディアが出てくるのな。で、実際それやってみたら面白いだろう!ってものばかりなのな。スタッフも苦笑しつつ「型をいちからとり直しだわ」「監督の脳味噌をカットしたいわよ」なんていいながらも、それを形にしようと真剣です。で、そのアイディアが実現すると、監督がすっごいいい笑顔するのね。子供みたいに、にこーて嬉しそうに笑うのね。あの顔が見たいから私がんばるわ!と思わせられる監督かも。

ああそれだけに、それだけに〜!その笑顔が曇っていくのがつらい〜!撮影初日に現場付近で軍事飛行機の演習が始まり、上空ではすごい騒音。2日目に大雨で撮影機材が流され、土地の色合いが水分で変わったため、初日に撮影した映像と差が出ることになり、3、4日目はその処置に追われ、5日目に主演俳優が倒れる。それでも監督は前向き、撮る!撮る!とがんばるんだけど…撮影は6日で中止、脚本は保険会社に回収されてしまう。監督からすっかり笑顔がなくなり「創作意欲が全く失われてしまった…」とソファに寝転がるシーンでは、それ迄クスクス笑っていた(いや、あまりにもあんまりな事が続くので笑っちゃうんだよ…ホント、ドン・キホーテの呪い?とか思ってしまう程にな…)観客もシーン(涙)

しかし数日後には「やっぱり撮りたい!なんとかまたやりたい!」と言っていたそのバイタリティーにも脱帽。絶対撮ってくれ!完成させてくれ!お昼に科学未来館に行った時、『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』のことを思い出しつつわくわくしていました。またあの「うわあ、すごい!」って映画を観せてね!

余談ですが監督、しょっちゅう“鼓童”のTシャツ着てたのは何故でしょう。好きなんですか。



2003年06月20日(金)
ファインズさんとボランティア+α

パンツの話ばかりして申し訳なく思ってきたので(今更)彼のボランティア活動についても調べてみました。

『UNICEF's CELEBRITY SUPPORTERS』
ユニセフには1999年から参加しているようで、ルーマニアやウガンダの難民キャンプ等を訪問し、劣悪な環境で病気になったり、教育が受けられない子供たちと会っています。かなり熱心に活動している様子。
これロビー・ウィリアムズくんとかも参加してるのな。彼はHIV/AIDS対策に力を入れているようです。実は結構好きでして。あのやんちゃなふりして心はどんよりなところとか(そこが好きってどうなの)。3月の来日も、パールジャムと被らなければ行きたかったよう

『"I believe the children must win" - Ralph Fiennes is inspired by the work being done for the victims of conflict by UNICEF』
閑話休題。2001年12月には、コペンハーゲンにあるユニセフの供給倉庫を訪問して、その活動内容についてのリポートを寄稿しています。
大人の都合で子供たちの未来が妨害されることを、『ハムレット』や『ねじの回転』になぞらえているところが如何にも彼らしい。『ねじの回転』、気になるストーリーだな…ブリテンのオペラだそうです。戯曲とか、あるかな。探してみよう

■そして
例のリスの保護。検索でひっかかったからこの団体に参加していると思われ…。フォトギャラリーにかわいい画像が満載で悶絶。このかわいこちゃんたち(でもちょっと凶暴)をファインズさんは保護しているのね…掌からクルミを食べたよう!とか喜んでそうで鼻血が出そうです。
そしてチャリティオークションに出品していたりもするようです。
てかこのアカリスって、ナトキンだ!ピーターラビットのおはなしに出てくる、オイタが過ぎてフクロウにしっぽ喰いちぎられるリスだ!(大笑・改めて考えると恐ろしい話だよ『りすのナトキンのおはなし』…本国では今年で出版100周年

■調べるうちこんなのも見付かりました
『The Natural Talent of Jake Fiennes』
ノーフォークで狩猟所の番人をしている、レイフの弟ジェイコブ(ジョセフと双子)の暮らしぶり。レイフ兄さんは、自然に囲まれた彼の生活が羨ましいと漏らしています。そういや彼の森に遊びに行ったって話の記事を読んだなあ。それもあってリスの保護を考えるようになったのかしら

結局はこんな話に…いやでもあれですよ、声高に主張しないで即行動に移しているところがいいですね、と無理矢理まとめてみる。昨年末は反戦デモにも参加していたそうです。

おまけ『シネマメールBOX―レイフ・ファインズ見ました』
2000年にアルメイダ劇場『コリオレイナス』『リチャード二世』で来日した時の話。このスタバって…あそこでしょ?ACTシアター近所なら。ぎゃー何度も行ってるよ!ああああそこにファインズさんが!ファインズさんが!千代田線で通勤していた(笑)ファインズさんがお仕事前にここで一服!
てかここのスタバ、アルメイダのメンバーが頻繁に通っていたそうで、ライナス・ローチさんもちょくちょくトールサイズを買ってってたらしい。店の前ではつかまり放題。
今度スタバ行ったら同じものオーダーするぞい。ボルゾイ。エイドリアン・ブロディくんはボルゾイに似ているぞい(アフガンハウンド説もあり)

ちなみにその公演リポート
共演者ライナス・ローチ側からのリポート



2003年06月19日(木)
『N響オーチャード定期 第25回』

『N響オーチャード定期 第25回』@オーチャードホール

■オール・ラヴェル・プログラム
『鏡』
バレエ音楽『ラ・ヴァルス』
組曲『クープランの墓』
『ボレロ』

****************

昨日行ってきました。現在、日にちと曜日の感覚がなくなっているので、寸前に思い出してそそくさと退社。ああめちゃめちゃ普段着だよ…Tシャツとワークパンツでクラシックを聴きに行く羽目に。は、はずかちー。いや別にいいんだけどね、ジーンズのお客さんも沢山いるんだけどね、形から入ると気持ちがしゃきっとしたりするじゃないですかトホホホホ。ああでも思い出してよかった。

それはともかく、ラヴェルをいっぺんにいろいろ聴けるいい機会。

『ボレロ』は…う〜ん、今ひとつ。リズムキープに集中力を使う分、音がブレる印象があった。完璧!な『ボレロ』を聴けることはなかなかなく、奥が深いなあとつくづく思う。観客のコンディションにも左右されるし。それもあってのめりこみがちなんですが。これからもいろんなオーケストラ、いろんな指揮者、いろんなホールで聴きたいなあ。

しかし音の繊細さは素晴らしかったー。あれだけの広さのホールで、針1本落ちる音さえ聞き取れそうな静けさは気持ちがいい。お腹が空いてて「今ぐーって鳴りませんように!ぐーって!」と違う意味の緊張感も持って聴いていました(笑)鳴らなくてよかった…。

『ラ・ヴァルス』がすんごいよかった!最初は1組のワルツを踊るカップルの描写、カメラがひくとカップルが徐々に増えていき、やがて舞踏会が行われているホールが映し出され…と、ここまで画が浮かぶような曲なんですよ。これはかなりびびった、やっぱり生で聴くと違う。

そしてこれ、数学好きのひとが聴いたらまた面白く聴けるんじゃないかなーと思った。なんかね、曲が緻密な設計図みたいなんですよ。終盤、ぱっと聴きでは混沌を極めている数種類のパターンが、最後の最後でビシッと組み合わさる瞬間には鳥肌がたった。

『鏡』はもともとのピアノ曲しか聴いたことがなく、オーケストレーションは初めて。しかも全曲通しての演奏はかなり珍しいらしい、貴重なものが聴けました。あーこのバージョンも面白いなあ。特に「道化師の朝の歌」の弾けっぷりがよかった。『クープランの墓』はタイトルまんまの哀悼感に溢れた美しい作品でした。

今回の指揮者、ウラディーミル・アシュケナージ氏は、2004年9月からN響の第2代音楽監督に就任が決まっているひと。ピアニストとしても著名だが、最近は指揮の方をメインに活動している様子。しかし実物初めてみたんだけど、出てきた時に「ち、ちっちゃい…」と思わずつぶやいてしまった。こんなに小柄なひとだったのね…手も相当ちっちゃいだろうこれなら。これでショパンとかほいほい弾いてたの!?かなりビックリしました。しぐさもとことことこって出てきて、にこにこっと笑って、でも指揮は迫力。照れ屋なのか、アンコールでは自分の挨拶は早々に片付け(笑)オーケストラのメンバーたちをぴょこぴょこ飛びあがらんばかりに全身で煽っている。か、かわいい…(失礼)タケダさんが「欽ちゃんに似てるね」なんて言うから、それ以降は仮装大賞で「よかったなあ〜、おめでとウッ!」って司会してる欽ちゃんと被って被ってニヤニヤしてしまいました。どうしてくれよう。いやでもこのひとの振る『ラ・ヴァルス』、かなり気に入ったので、また聴いてみたいです。

そしてタケダさん、「ここのコンサートマスターの堀正文さんって、蝶野(格闘家)に似てるんだよー」ってそんな遠いジャンルから似たひとを見付けて来なくても(笑)でも確かに似てました…。蝶野フェイスでヴァイオリニスト。ステキ☆



2003年06月18日(水)
小ネタが続きます

でも珍しくファインズさん話がないです(笑)

『ヴァイブレータ』赤坂 真理
これだったのかー!大森くんが金髪になって出演した廣木隆一監督作品。
赤坂氏は某新聞の連載エッセイが、キレモノと言う感じですごく面白いです。『ミューズ』も好き。が、この作品に関してはどうも女性の独白調が馴染めなくて、あとこの歳になって独立して仕事してりゃあいろいろ大変だわよ、そんなんあたりまえじゃー、こっちも吐き乍ら仕事してるわいこんなんネタにすんな(いや日記とかに書くのは別にいーとは思うのよ。でもさあその文を“売る”ってのがさあと毒を吐いてみる)とエラく反発してましたが、旅に出るあたりから「……ええ話や…」と一気に読んでしまい(涙)あったかい話です。前半の描写はここに辿り着くために必要だったのねと掌を返したり。
寺島しのぶさんが主人公を演じるってことも話題になるだろうな。そして大森くん…あの役…あの役なのね…。楽しみです

■イギリス版『殺し屋1』DVD
6月2日に発売されたそうで、特典にエイリアン・サン嬢×ベイ・ローガン氏(香港映画評論家)×エリオット・トン氏(プロデューサー)対談が収録されているそうです。ラストの解釈が3人それぞれ違うらしい。気になる…でも字幕ついてないし(あたりまえ)
『Empire』誌の評価は☆5つ(!)だとか。流石『レザボア・ドッグス』大好きな映画誌ですなあ(笑)
タカマツさん、教えてくださって有難うございますー

■で、レビューを探してみました
BBC Online
DVD Bulletin
DVDAnswers
The R2 Project
誰か訳して…(おい)私も翻訳ソフト使いつつがんばりやす(トホホ)大森くんの画像もちょこちょこ載ってるんでそこらへんも楽しめますよー。しかしパッと見、星取り表とか見るとかなり高評価の様子。嬉しいなー。

『ダーリンは外国人』小栗 左多里
先日書店の社会・文化コーナーをうろうろしていたら平積みしてあった、ナイス配置。何かの書評で見てちょっと気になっていたので立ち読みするうち…笑いで肩が震える……。そして同様に隣で立ち読みしていたおねーさんもニヤニヤしている。
と言う訳で立ち読みし続けられず購入。帯に「立ち読み出来ない」って書いてあったけどその通りです。レジに行ったら先程のおねーさんも同じ本を持って並んでいた(笑)
タイトルまんま、外国人のダーリンと作者の日常エッセイマンガです。食べ物の嗜好から文化理解の相違、言葉の違いからくる笑える誤解等、ものすごく面白い。確かに数の単位とか、日本語って難しいよねえ

シナリオ6月号『六月の蛇』塚本 晋也
小説は現在ちびちび読み進み中。しっかしこのひとのシナリオって、簡潔な状況指定にも関わらず、描写がすんごい美しくて切ない。ラストはシナリオなのに涙ぐみそうに。るるる〜

ベニシオさんがハンター・S・トンプソン(『ラスベガスをやっつけろ』原作者)の『The Rum Diary』映画化に動いているとか!?
出演云々じゃなく全面的に関わっている様子。マジっすか!
出演することになってまた体重激増させなきゃいけなくなったら…大変ですね…(苦笑)



2003年06月14日(土)
『舟越桂―森から来たささやき』展

『舟越桂―森から来たささやき』展@東京都現代美術館

なんか現美にしては珍しい(苦笑)混み具合で、客層もいつもと違う家族連れが多数。何だ?と思ったら、もう一方の展示室でのジブリ展が初日だったのでした。お、ついでに観てみようと思ったが、あっまーい。三鷹のジブリ博物館同様、混雑緩和のため、事前に日時指定の入場券をローソンで購入しておかないと入れない仕組み。すごすごとひきさがり。時間があれば観てみたいなあ。

しかしこちらも盛況。舟越氏の作品をじかに観るのは初めて。使用する木は楠。新しい作品に近付くと、木の香がほのかに残っていてなんとも心地よい。目の部分は木彫りじゃないよなあ、何なんだろうと思っていたら、頭の部分を後ろからくりぬいて、大理石の目玉をはめこむ仕組みだそうだ。確かに像の背後にまわると、寄木細工のように外れるようになっている。ちょっと『ドラゴン・ヘッド』を思い出してしまいブルブルブル。意外と脆いつくりだそうで、手をのばしてしまいそうな欲求を我慢我慢。

多くは胸像だが、丁度身長になるくらいのスタンドに置かれ、ランダムに配置されているので、時々ほんもののひとと間違えそうになって「あっ、ぶつかりそう、すみません」って感じで振り返ったら像だったりした(笑)

なんと言うか、ひとの“気配”がある。森に静かに佇んでいるひと。夜、閉館後のここに忍び込んだら、像たちのひそひそ話が聞こえてくるのではなんて思ってしまった。

モデルはいるにはいるが、その人物の顔と言うより、存在感、内面を表現したいとのこと。こちらが勝手に思っているのが、女性の基本顔が甲田益也子さんに似てませんか?いそうでいないよなあ、と思っていたけど、これに気付いてからは、妙にこの彫像たちが人間くさくみえてきて、親近感を持てるようになったり。勝手な言い分ですけどね。

いやでも甲田さん本人は妖精みたいな感じですけどね…あんな美しいひとがいるんだーと以前実物見た時は感動しましたよ。なんかねーふわーと霧をまとっているような美しさでした。

なので人間くさいってのはちょっと矛盾してるかも。とは言えああいう人間は実際にいるのだなあと。支離滅裂になってますが。

あと森村泰昌さんにやたら似ている像が一体あって妙に気になった(笑)

数点、ドローイングと彫像を並べて配置したものもあった。雰囲気が微妙に違う。ドローイングでは穏やかな表情だったのが、彫像になると険しくなっているものもある。彫る過程で何かあったのかな、と深読みしてみたり。

ドローイングは、像を彫る前の構想スケッチとして、絵だけではなく作者の言葉も沢山書かれていた。しっかしこちらのクオリティも恐ろしく高い。面白かった。

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常設展示もかなりさまがわりしていて楽しかった。ギンズバーグの詩とリキテンシュタインの挿画作品が入っていたぞー。新しかったためか作品解説のカード(親切にも作品個別の解説カードが置かれるようになっている)は見付からなかった。まだ出来ていなかったようで残念。

しかしいつ行っても、ここが所蔵している上田薫氏の作品『なま玉子 B』が観られないのなー。観たいー。大事にしまわれてるのかしらん。1年に1回くらいはお蔵出ししてください、マジ頼みます。大好きなのよー。



2003年06月13日(金)
小ネタいろいろ

そしてリンク張りもいろいろ。ネットって便利だなあ。

■パスネット
藤城清治さんの絵入りの新しいやつが出たー。かわいいー。このひとの描くねこはいつも偉そうで不機嫌そうで好きだ!好きだ!好きだ!
藤城さんはねこ大好きで、以前かわいがっていたねこが死んだ時は新聞広告を出したほど。
家ではねこがいちばん偉いそうだ。
トレース台で作業(影絵なので下絵をカッターで切って色紙やセロファンを貼る)していると、ねこが台のうえに乗っかってくる。ライトがあったかいんですな。そうなるとお手上げ、仕事も中断だそーです。
春に伊東屋で展示会やってたのに行けなくて残念。
藤城さんの影絵とピーターラビットとうさこちゃんは、ものごころついた時からのつきあい(ってなんだそれ)。今はもういない母親に感謝。いい情操教育になりました

■あいかわらず
ガラス小物で面白いものがあると「あ、ルシンダ!」と手がのびる。職場の近所に美術出版社直営の雑貨店があって、品揃えが面白い。
手作りなので1点ものも多く、タイミングを逃すと売れちゃってたりしてしょんぼりする。
浜辺に捨てられているガラスで作られたアクセサリーが置かれているんだが、これは結構すぐなくなる。
作家さんが海にゴミ拾いに行って、いい材料を見付けて、加工して店頭に並ぶ迄またしばらくかかる。次に入るのはいつかなー

■つうか
そろそろ『オスカーとルシンダ』の感想を…(ってずっと言ってる)
箇条書きがたまりすぎ。まとめられん。
久し振りに聖書を拾い読みしたり。何がしたいんだ自分

■職場の近くと言えば
ピアスをあけたみけねこと、そのねこの鳴き真似をする九官鳥がいる。一緒に飼われてるんですな。
ふつうのねこって、目のつり上がり具合は45度くらいな気がするんだが、このねこは60度くらいつりあがっていて顔が面白い。
しかしなんでピアスがあいてるんだろう。迷子になった時のため?
公園&保育園の近くのせいか、九官鳥は子供の声色もうまい。いきなり「キャーッ!!!」と叫んだりして結構怖い

■その近所には
ちょっと頭のおかしそうなきじねこがいる。いつも鼻が出ている。ひとを見るとごろごろと転がる。
一度延々転がっていって、ブロックに頭を思い切りぶつけた後動かなくなった。死んだかも。
心配になって翌日また行ってみたらとぐろを巻いて寝ていた。生きてた。目が合うとまたごろごろ転がり出したので、怖くなって逃げた

■…どこだっけ
のびさんから『ストレンジ・デイズ』のエンディング曲「WHILE THE EARTH SLEEPS」の歌詞はマケドニア語だと教えてもらう(有難うございますーネタにしてすみません)。マケドニアって…どこだっけ?思わず検索↓
『外務省ホームページ』
『マケドニアの紹介』
『マケドニア共和国オフィシャルサイト』
なんだか大変なところのようだ。不勉強ですみません。て言うか旧ユーゴか…。
民族人形かわいい。チェコアニメとかに出てきそうな人形だなあ。位置的にも近いし

■ユーゴと言えば
グルビッチ兄弟(バレー)は元気かな。国があの状態なので、政治的制裁として国際試合出場停止になっていた時期もあった。スポーツは関係ないのにな

■で、その歌詞なんですが
ここに載ってます。DEEP FORESTはいろんな国の言葉で唄うんで歌詞カードがなかったりする。勿論対訳もついてなかったりする。聞き取りで歌詞を起こして掲載しているサイトが結構あります。
しかしのびさんも言ってたんですが「…これだけ?Bメロは?その次は?この歌の主人公どうなるの?」。
そしてこの主人公をネロたん(『ストレンジ・デイズ』の主人公)にあてはめて考えると切なくなったり。いやーん。
気になったのでPETER GABRIEL側からも探してみたが、やはりAメロ部分のみ。えーどう聴いても違うこと言ってんだけどなあ。でも聞き取れないし(泣)

■しかしなんで
マケドニア語?

■三軒茶屋シネマ
明日から『レッド・ドラゴン』をやる。『太陽の雫』もここだった。…このまま行くと『スパイダー』『メイド・イン・マンハッタン』もおりてきそうだなあ



2003年06月12日(木)
おぼえがきいろいろ

…ファインズさん話が主ですけどね。

■現在はこれをやっています
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー『BRAND』。山奥へ赴任し、厳しい大自然の中で神の教えを伝えていく敬虔な牧師の一生を綴ったイプセンの初期作品。RSCには13年振りの出演だそうです。観たい…

■『スパイダー』DVD、8月22日発売
うわおう楽しみダー!映画が公開されてた時は途中読みだった原作も読了したし、確認したいことが沢山ある。そして〜実は特典映像に期待しているんですが。「撮ったけど使わなかった」ってクローネンバーグ監督が言ってたあんなシーンこんなシーン、そしてメイキングをお願いしますう〜

■喫煙者だそーです
そうかー意外。甘党説は譲りたくありませんが(笑)どうなのか。『イングリッシュ・ペイシェント』ではケーキ食べてたよ(いやそれは役だから)このひと普段は両手ぶらり並の無防備さ(ファンにつかまりまくり)ですが、インタビューになるとガードが堅いから、この手のくだけた話はなかなかないのよね…

■あ、でも
ジグソーパズルをやるのが好きだって言ってた(だそーですよ利音さん!)。で、「寂しい人生ですね」って言われて「おかまいなく」とスネてた。……なんか想像出来るだけに…ぷぷぷ……。私もジグソーパズルは好きよ!よくひとんちのを組み立てに行ってお駄賃貰ってたよ!(本当。近所に飾るのは好きだけど組み立てるのが嫌いなひとがいてな…)

■と言うことは
『スパイダー』でジグソーパズルやってるのは本人の希望だったりして…だって原作にはこのシーンなかったよ確か。「パズルがやりたい〜」と監督にねだったんだろうか(妄想)

■スネてたと言えば
(インタビュー嫌いをツッこまれて)山羊座だから急に不機嫌になったりするんだよ、とも言ってた。あのー私も山羊座なんですけど(本によっては水瓶)。てかその前に、星座のせいにするなよ30代半ば(当時)のいい大人が。かわいいんじゃー!

■もひとつスネ話
気に入っていた赤いジョギングショーツが、何度も洗ううちにピンクになってしまい(物持ちいいのね)それを履いてジョギングしていたら通りがかりの女の子集団に「ピンクのショーツ履いてる、オッシャレー!」とからかわれてムカーときたそうです(大笑)

■ショーツ(パンツ)と言えば
赤い水玉のパンツ。ええしつこいです。なんでそんなもん履いてたのか、そもそも自分で買ったのか、貰ったのか、貰ったとしても履くかね、と言う話で盛り上がっております。そしたら利音さんが「ジョセフからもらったとか」。
…なるほど、ジョセフなら。ジョセフなら。そしてstar-sさんには「ジョセフはいっそのことノーパンで」と言われた。そうですね。ひもパンでもオッケーでしょうジョセフなら。ジョセフってなんでこんな扱い…ファンの方ごめんなさいねー!愛情の裏返しだから!(え?)

■ジョセフと言えば
彼の双子の兄弟はジェイコブと言うそうで。ヨゼフとヤコブ。新約聖書ではヨゼフの子がヤコブ。つまりお母さんはマリア。ヨゼフは大工さんだったよね。旧約聖書ではヤコブの子がヨゼフ(時代が違うので別人です)。ややこしい…。信心深い家庭だったんでしょうかね

■それもあって
宗教がらみの話を演じることが多いんだろうか。いやそもそも宗教概念が日本とは違うから自然なことなのかも知れませんが

■ex.LONGPIGSのリチャードが
webオンリーの曲を発表している(ダウンロードはこちらから)。バンド時代はギターオンリーだったけど、解散してから自分で唄い出したそう。これがなかなか…いいんですよ。ソロアルバムは25日に発売。聴いてみよう。
LONGPIGS、大好きだったんだよね。クリスピンは引退してしまい、今は音楽をやっていないそうだ。勿体無い…と聴き手は言いたい放題言えますが。2枚のアルバムは一生聴くと思います



2003年06月09日(月)
『新・刑事まつり 一発大逆転』トークイベント

『新・刑事まつり 一発大逆転』@シネマ下北沢

リピート。この日のトークイベントのゲストが大森南朋くん組なのでした。月曜日だし、急な告知だったしとたかをくくっていたら超満員!ゲストが入場したら「キャー」の黄色い声!うわーもうビビッたビビッた。人気者だよ大森くん!

出席者は(入場順)大森南朋監督、出演者の光石研さん(リハビリ刑事)、水橋研二さん(刑事)、木下ほうかさん(ちんぴら?(笑))。ひととおり席に着いたところで、大森くんが客席を指差し「あそこに出てるひとがいる」。飛び入りで甲本雅裕さん(お店のひと)と日向丈さん(刑事)が壇上へあげられました。日向さんは椅子が足りなくて最初は甲本さんの椅子の手すり、その後スピーカーに座る羽目に(笑)大森くんは「ほら、あそこにもいる。おいしい役だったひと。どこにいるでしょう。探してください」と柳野コウセイさん(病院の先生)にも声をかけていました。

この間カメラのフラッシュはすごいわ写メールのシャッター音「ぴろろ〜ん♪」は鳴りまくりだわ始まって間も無いのに早くもフィルムを撮り切ってジージー巻き戻しが始まっているやら。おいおい、なんかすごいぞ。そのうちほうかさんが自分のバッグからムービーを取り出し、客席を撮影返し。甲本さんも携帯で客席を撮っていました(笑)

以下記憶で起こしているので正確ではありません。ご了承ください。

司会●満員ですよ!どうですか?
大森●いっやあ〜…(ニヤニヤ)僕もこの前観に来たんですけど、自分でお金払って。他の作品もクオリティ高くて、面白いものになってるなあと思いました…
司会●『リハビリ刑事』人気投票ランキング1位ですよ!(拍手)どうやって作っていったのでしょうか?
大森●えー、自主映画をやってる友達がいまして(山田英治監督ですな)そいつと脚本から起こしていったんですけど…最初は何も決まってなくて。アイディアはあったんですけど、話の流れとかは全く決まってなかった
木下●俺脚本見てないもん
大森●はは(苦笑)
木下●俺だけ撮影も別だったんだよね。いきなり「ここで撃ってくださーい」って言われて
大森●そう、ほうかさんだけ撮影日が別だった
木下●さみしかったー
甲本●僕もどういうシーンか知らないまま撮られて、できあがりを観て「こうだったんだー」と。あの、結構、おいしい役だったんですね(笑)

司会●大森監督の作品はこうなりましたが、皆さん監督されるならどんな刑事を撮りますか?
光石●(即答)撮りません(全員爆笑)
司会●えっ、そんな!即答でしたね(笑)そんなこと言わずに…どうですか?
光石●いやいや、撮りません。撮らないです
水橋●撮りません
木下●水橋は撮るよ。今回助監督もしたもん
水橋●いやっ、撮らないです。助監督もそんな…たまたま…
木下●撮るよ〜
水橋●(消え入りそうな声で)いやっ、やめてっ、いやっ(この間ほうかさんの膝に手を置いていやいやを繰り返してました。かわいい…)
木下●僕は撮りましたから、もう(『17才』のことなのか刑事ものを撮ったと言う冗談なのか微妙(笑))

てな感じで終始ほうかさんが仕切ってくれました。他の日に、あまりにも皆喋らなかったり話が膨らまなかったりして、司会の方がすごく苦労している様子もあったので、場を盛り上げてくれるキャラクターがひとりいるってのはいいなあとつくづく。せっかくのトークイベントだもんね。大森監督は気遣いか照れているのか、自分が喋るよりもひとに話を振る方向。一歩ひいている感じでした。でも終始ニヤニヤしてました(笑)満員で嬉しかったのかな。

イベントの模様は刑事まつりオフィシャルサイトに、動画が順次アップされているようなので、いずれこの日の模様も観られると思います。ファッション等のチェックはそちらでどうぞ(笑)あ、でも水橋ジョニーがサングラスも帽子もなしで、顔をちゃんと出していた(笑)のは珍しかったですね。貴重でした。なんか日焼けしてました。

最後に今後の告知をしておひらき。大森くんは秋に公開の廣木隆一監督作品『ヴァイヴレーター』の話を。「えー、エロ映画です。さわりまくってます(笑)」だそうです。ははは、いろんな意味で楽しみですな。このために金髪にしたんだよね、どんな役なんだろう。

ちなみにランキングは今でも1位。すげー。終了後のシネキタ前はサイン会・握手会みたいになっており、大森くんと水橋ジョニーは女子に囲まれておりました。順番待ちの行列がきちんと出来ていて面白かった。「すげー、モテモテ!」「モテ部だよ〜」と言いつつ遠巻きに眺めてました(笑)人気者☆こうなってくると今後シネキタでイベントやるのは大変かも知れませんね…。入れなかったひとも多かったようです。イベント自体は楽しかったし、役者さんやスタッフによる現場の声が聞ける機会はとても貴重なので、これからもいろいろやってほしいです。いい解決策が見付かればいいのですが。

短い乍らも盛り上がった楽しいイベントでした。刑事まつり自体も好評で、追加上映も決まっています。ひとまず終了のこのシリーズですが、「……多分」ってことなんで、またのまつりを楽しみに。



2003年06月08日(日)
『エレファント・バニッシュ』

世田谷パブリックシアター+コンプリシテ共同制作『エレファント・バニッシュ』@世田谷パブリックシアター

テアトル・ド・コンプリシテ(現在はコンプリシテ)の演出家、サイモン・マクバーニーが日本の役者とのワークショップを経て、村上春樹のテキストを上演すると言う。しかもその役者と言うのが、吹越満、高泉淳子、堺雅人、宮本裕子、高田恵篤、立石凉子、望月康代。期待しない手はないでしょう。そして最近になってマクバーニーが『オネーギンの恋文』に出演していたと知り(タチヤーナの家庭教師役だったそうだが…お、憶えてない…)これも縁だわとますます期待が高まり(憶えてないくせにな)。

舞台の舞台たる由縁は、いつでも、どこででも上演出来ることだと思っている。そしてそれは、今ここでしか出来ないものをやることだとも思っている。この演出家、この出演者、このスタッフのカンパニーが、2003年の東京でしか観られないものを作った。ハコのつくりも個性的な世田谷パブリックシアターにぴったりの作品。このあとの大阪(シアタードラマシティ)、ロンドン(バービカン・シアター)の公演でもまた違った顔を見せるのだろう。

村上春樹フリークではないので(と言うより、村上春樹のテキスト自体はどうにもむず痒くて敬遠しがちなのだが、舞台にあがったものは好きだったりする。以前ニナガワ・カンパニーの待つシリーズで『ねじまき鳥クロニクル』の一部を上演したが、これもテキストと具現化された風景のギャップ、そこから滲み出てくる重さを面白く観ることが出来た)原作の構成には抵抗がなかった。ファンのひとはどう思ったんだろう。正直テキスト目当てではなかったので、マクバーニーの手法と、役者のあり方に注目した。

軽妙な文体を、暗い舞台、逆光照明、時には地上に立つことすらままならない(ワイヤーで吊られて90度傾いたままでの演技もある)役者の身体を通して見せる手法。モニターに映っていた役者の身体が、いつしか本体とズレている。ひとつの役のモノローグが、複数の役者によって語られる。言葉が身体から離れていく。

数回出てくる「大事なのは統一性です」と言う言葉が、序盤と終盤では全く違った意味合いに聞こえた。そうだろうと頭では納得しようとしている。しかし、そうではないと感じる肉体が、不眠の主婦、空腹の夫婦、消えた象とその飼育係のような現象を生むのかも知れない。逃げるのではなく、消える。そのあとは?無かも知れない。それを死と言うなら、そうかも知れない。しかし死ぬ迄生きて行かなければならないのは確かなことだ。それなら生きる。どうやって生きるのか?答が見付かる訳ではない。静謐な余韻と、不思議と心地よい疲労感の残る作品だった。

役者陣は吹越さんがダントツ。言葉とアイディアに身体がビュンビュンついていく。自分の肉体が言葉を発っしていると言う約束事すら有効ではない、自分の肉体ですら信用ならないこの舞台にいながら、自分の位置を把握出来ているように見えた。あの場にいてまだ遊ぶ余裕がある。台詞まわしの変化やアドリブだけではない、「今日この場ではこのやり方で行くけど、明日はどうなるか判らないよ」と言う余裕。何を考えているか判らない。底が見えない。舞台の舞台たる由縁を体現している。

正直観ていてヒヤヒヤしなかったのは彼だけでした…いや皆さんがんばっていたとは思うものの。吹越さんと2人1役を演じたパートの堺くんとかは面白かった。吹越さんとマクバーニーはウマが合いそうだなと勝手に期待していたので、これはすごく嬉しかったし、また何かやってほしいと思っている。

ワーグナー(これはテキスト指定)からUNDERWORLD迄、選曲も面白かった。楽日だけをとっていたのは失敗だったな、リピートしたかった。

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以下余談。

先日『ダウンタウンDX』を観ていたら広田レオナさんが出ていて、家族で動物園に行ったと言う話をしていた。「下の子供は動物園行くの初めてだったんですけど、ウチのダンナ(吹越さんですな)も青森の田舎育ちで、本物のキリンとか見たことなかったそうなんですよ、で、ダンナもうわ〜とか言ってて。その日の夜『レオナ、今日は楽しかった…どうも有難う』って言われて」。そこをすかさず「そんなじいさんみたいな、もうすぐ死ぬじいさんみたいやんそれ!」とDTのふたりに突っ込まれていたのだが(笑)これって今回の仕事のことも考えて、本物の象を見に行ったってのもあるのかしらん。象の絵を描くシーンもあったしね。微笑ましいお話でした。

それにしても『オネーギンの恋文』にマクバーニーが出ていたと言うことは、レイフ・ファインズと交流があるんだろうな。イギリスで舞台をやっているなら、お互い知らない筈はないだろうし。とはいえ、先鋭的な舞台を数多く手掛けてきたコンプリシテの演出家・マクバーニーと、クラシックなものをしっかり押さえているファインズの組み合わせは結構意外だった。マクバーニー演出のファインズはかなり観てみたい。とてもエキサイティングなものになるのではないだろうか。意外と(失礼)ファインズさんって身体が動くひとだしね。

そして世田谷パブリックシアター、次回の演目はジョナサン・ケント演出『ハムレット』。ファインズ主演の『ハムレット』を演出した彼ですよ!今回はオール男優キャストで、新しい試みが観られそうだ。何とか立ち見席を確保出来た、楽しみ。



2003年06月07日(土)
岩松了プロデュース公演 Vol.7『傘とサンダル』

岩松了プロデュース公演 Vol.7『傘とサンダル』@ザ・スズナリ

ネタバレしてます。

戦争はどこにでもある。海のむこうにも。バスルームにも。修羅場という言葉に置き換えればそれも解り易い。

岩松さんテイストの集大成みたいな内容で、楽しみました。つうかこのひとの作品の楽しみ方ってのは、胃が重くなって、頭に澱がたまっていくのを感じるやるせなさと、自虐的な笑いだったりもするんですが。ああくそ、嫌なこと書きやがって、そういうのは現実だけで充分だろう、と毎回思うんだけど、また観に行ってしまう。…好きなんだよねえ。

姉に固執する弟(『テレビ・デイズ』『月光のつゝしみ』)、液体をぶっかけるまたはぶっかけられる(『市ヶ尾の坂』)、遮断された空間で展開が起こる(『水の戯れ』)、その遮断された空間は、時には客席から見えない(『鳩を飼う姉妹』)。

要素1つだけでもすっかり気の滅入るものなのに、それがてんこ盛りですよ今回。1時間半弱と言う上演時間には、助けられた気がした。そこらへんのさじ加減も絶妙です。憎い。

登場人物が多いせいもあるが、テンション芝居になると台詞が滑る印象もあった。そこも岩松さんの意図なんだろうか。しかしこれだけ出ている登場人物を混乱させずに見せ、彼等の関係を少しずつ浮き彫りにさせる技は流石。初演(未見)より上演時間が10分程短くなっている。どうまとめたんだろう。

今回岩松さんと、戸田昌宏さんが目当てだったんですが、ある意味戸田さんがタイトルロールだったのに驚いた。傘でしょ、(ビーチ)サンダルでしょ。セクシーな役者さんです。プツッとキレて怒鳴り散らすところより、黙ってバスルームに入って行く時の思い詰めた表情がよかった。こういう時に色気が出るってのはかなり危険だし、それが魅力でもある。

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■THE MARS VOLTA続報
今やってたペッパーズとのツアーはキャンセルだが、7月からのヘッドラインツアーは予定通りやるそうだ。サマソニも来るつもりらしいが…。こういう時って安直に「がんばれ!」とか言えないので、とりあえず待つことにする。18日リリースの音源をweb上で拾ってちらっと聴いたが結構よさげ。もともとオマーとセドリックの、自殺をはかった(命はとりとめたそうだが)友人をコンセプトにしたアルバムだそうだ。皮肉なデビューアルバムになる。やりきれない



2003年06月06日(金)
刑事まつりハシゴ

『新・刑事まつり 一発大逆転』@シネマ下北沢

立嗣兄ィのトークイベントがあるのでリピート。大森立嗣監督と、出演者の飯田孝男さん、青柳知之さんが出席。そして飛び入りで井筒和幸さんが!つうか、カントク!カントク!

既に酔っ払い気味で(呑んでから来たようですよ…)同じことを何度も言って立嗣兄ィにからむからむ(笑)「あのシーンはどういう意味やったん、ぜんっぜんわからんでやっとったんや、コイツストーリー教えてくれへんのですよ」「弁当が出らんのですよ、丁度お昼時にマネジャーが来るのを狙って、奴に弁当10個買ってこさせたんですよ(ここらへんは酔っ払いの言うことなので真意の程は定かではありませんよ〜)」と延々続き、立嗣兄ィはすっかり俯き気味に(笑)

とは言え、井筒組で助監督をつとめていた立嗣兄ィのことを「名助監督でしたよ」。『のど自慢』撮影時、一軒家で合宿した話とか、その時大雪になって「撮影出来なくなる、雪かきに行ってきます!」と言う立嗣さんを引き留めて、皆が雪かきしてる中一緒に映画観に行ったとか(これ時効ですよね?(笑))いい話が聞けました。

井筒さん、酔っ払ってはいても、しっかり自分の久々の新作『ゲロッパ!』の宣伝は忘れません。チラシとステッカーを前の席のひとに配ってました(笑)

立嗣兄ィは紳士なたたずまいながらも、言うことは厳しい。かなり辛辣な目線の持ち主な印象でした。現在、渡辺謙作監督の新作『ラヴ・ガン』に参加しているとのこと(新井浩文くん出てるらしいっすよ!やった!)。楽しみ。

そうそう、本編もリピートしたけど、南朋くんの作品はやっぱりウケていて嬉しかったな。いや面白いもんねこれ…。1週目のランキングで1位だったそうでめでたい!と言いつつ私投票忘れたんですけど(笑)って、それってファンじゃないひとからもきちんと評価されてるってことですよね〜、嬉しい。

あと戸田監督の作品、バックにずっと「ねこふんじゃった」が流れてるのね!1回目の時は気付かなかった。しかもそれが、すっごいへたくそな(笑)ピアノで。これ、撮ってる時近所で誰かが弾いてるのが入っちゃったのか、わざと入れたのか、どっちなんだろう?気になる…。

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『最も危険な刑事まつり』@シネマ下北沢

いったん外に出て、また入場(笑)ハシゴです。これで刑事まつりシリーズ皆勤。

個人的には小泉徳宏監督『行列のできる刑事』がいちばん面白かったな〜。これ、一般公募からのエントリーだそうですが、発想、演出、脚本がずば抜けて見事です。キャストも豪華。ザズゥが全面的に関わっているようで、納得の出来でした。

あとは三池崇史監督の扱いにブルブル笑った佐藤佐吉監督『ウルトラマソ刑事』、『熱海殺人事件』を知ってるひとには耳の痛い(笑)森達也監督『アングラ刑事』、皆川猿時さんってどうしていつもこういう…(笑)の藤田秀幸監督『刑事の門』辺りが好きでした。

そしてこちらも上映後にトークイベントが(知らなかった)。なにわ天閣組、藤田組、山下剛史さん(『汁刑事』に出演)。あと壇上には上がりませんでしたが、『刑事の門』に出演の大人計画・近藤公園くんと、一緒に村杉蝉之介くんがいらしてました。

山下さん、『汁刑事』ではかなりヤバげな役だったんだけど、本人は至って普通の若者と言う感じで、ちょっとホッとしました(笑)逆の意味で、藤田組の助監督・井口昇さんはひとあたりがよくて怖い…『アトピー刑事』の監督さんです。「5年振りくらいに助監督やりました!現場、大変でもう、水飲む時間もないくらいで。ジュース飲みたあいって思ったり…(笑)でも、楽しい現場でしたよ〜」とか言ってました…。



2003年06月04日(水)
『THE GOOD THIEF』続報

気になるのでちょっくら検索の旅。

ファインズさんはノークレジット出演と言えど、IMDbにはオールキャスト、スタッフのデータが載るので調べてみました。

そしたらね。ファインズさんの役名がね。

“Tony Angel”ってなってんですよ。

Angel。

……天使ですか………。

エンジェルて!天使て!トレイラーでは暴れてたんですけど!何がどうなって天使。何考えてんだ!何する気だ!そういや『レッド・ドラゴン』では噛み付き魔ことtooth fairyだったわね。フェアリーて妖精。妖精の次は天使ですか…。もうどうしてくれよう。どこに行くのファインズさん。私も連れてって。

スタッフ欄の“fine art advisor”にもクレジットされていました。そういやトレイラーで、絵画に囲まれてたなあ。絵をやってたひとだから、ここらへんに精通してるんでしょうね。

ちなみにやはりノークレジットで、ジェイソン・フレミングも出ている様子。そういや主役のニック・ノルティさんは最近クスリか何かで捕まらなかったっけ?大丈夫なんか…。

あとU2のボノが、サントラに参加しているとのこと。フランク・シナトラのカヴァー曲「That's Life」をやってるようです。レナード・コーエンの「A Thousand Kisses Deep」も収録される予定だそう。

もともと舞台作品だそうです。う〜ん、興味が湧く。観たいよう。オフィシャルサイトはここ。ああ早く来い!いや、来てください。お願いします。

****************

こっから下はファインズさん話です(…)

■天使のファインズさん、このトレイラーではタバコ持ってるんですが、彼って実際喫煙者なんですかね。いやあ、吸ってる印象がなくって

■何となく甘党のイメージがあるのよ(笑)『ストレンジ・デイズ』ではアイス食べてるし、『スパイダー』ではコーヒーに砂糖だばだば入れてるし。『オスカーとルシンダ』ではクリスマス・プディングがおいしかったんでその後の人生変わっちゃったような解釈も出来ますし〜…まあ役ですが。役ですから

■でも赤い水玉のパンツを履くようなひとですからね。甘党でもいいですよね(意味不明)

■その赤い水玉のパンツ、結構反響がありまして…(笑)「ジョセフならわかるけど」って言われたのには笑った。うん、私もそう思う!それもビキニだったりしてな!ジョセフのイメージって一体…

■でもレイフ兄さん、何で赤い水玉のパンツなの…(しつこい)

■『プリンス・オブ・エジプト』のビデオを見付けたんだけど、日本語吹替版だった。…それじゃ意味がないのよ…鴻上尚史氏と真田広之氏が腰をぬかした程の歌声を聴かないと!今後の仕事に支障が出るかもって言われる程の歌声を聴かないと!(歌声についての秘密は鴻上氏の著作『ドン・キホーテの休日』参照。中川いさみ氏によるファインズさんのイラストがおっかしくておっかしくて、私本屋で笑い死ぬところでした)



2003年06月01日(日)
『山本耀司―May I help you?』+公開待ってるよ〜な作品もろもろ

『山本耀司―May I help you?』@原美術館

山本耀司の服を撮った写真展が主。実際の服を使用したインスタレーションも数点ありました。

このひとの服ってラインの美しさ(とそのシルエットを出す色としての黒(黒の中にも沢山の色がある))が肝なので、ソフトフォーカスで撮られたものはあまり…と思っていたのだが、意外にもサラ・ムーンの作品がいい味を出していた。ニック・ナイトは王道と言う感じ。黒の表情が沢山観られた。

台風の影響か、雨が降ったり止んだりの中、外のインスタレーションは出しっ放しで、服はじっとりと湿っていました(笑)

イメージケーキはレアチーズケーキのブルーベリーソース添え。ヨージのスカートを連想させるフレア型の固焼きクレープが2枚くっついていてかわいかったっす。

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■ニール・ジョーダン監督作品『THE GOOD THIEF』のトレイラーがこちらで観られると、利音さんの掲示板できょうこさんに教えて頂きました(便乗。有難うございます!)
現時点でのレイフ・ファインズ最新出演作(日本未公開分)。ノークレジット、カメオ出演って聞いてたんだけど…この予告、ファインズさん出まくってるんですけど(笑)
そして『ツイン・フォールズ・アイダホ』のお兄ちゃんに似てるひとが出てるなあと思ったら本人だった。マイケルとマークのポーリッシュ兄弟、ふたりして出演しています。う〜ん気になる。もう面白そう。
ジョーダン監督だし、日本でも公開するよね?してくれ!お願いしますうぅぅ

■日本公開と言えば『The Dancer Upstairs』もお願いしますうぅぅ!ずっと待ってるんですうぅぅ
そうそう、ハビエル・バルデムさんと言えば『スカートの奥で』がDVD化されたんだよー!嬉しい

■てれびは音は聞こえるのだが、画面が赤と青しか出ない、あとは真っ黒。サーモグラフィーの画面みたいになってます。ひとの顔とか映ると、「ああここが日焼けするとこだね」と判る(笑)
今週の土曜日にならないと新しいのが届かないので、ビデオもDVDも観られまへん。先週の金曜日から、大森くんのクオークCMもオンエア開始されたのに観られまへん。つうか音だけ聞いた。……む、空しい

■そんな訳で先日借りていた『アラビアのロレンス 完全版』、時間がなくて前編を観た時点で返却してしまったので(あんな気になるところで「to be continued」になりおって…すっごい気になるんじゃあああ!ロレンスどうなるの?ラクダはどうなるの?砂漠はどうなるのおぉぉ)また借りてきていたのに、てれびが観られないのでそのまま返却する羽目に。……む、空しい

■なんて言ってたら、6月いっぱいでクローズする(涙)東急文化会館の『甦れ!東急名画座』と言うイベントで『アラビアのロレンス 完全版』を上映するらしい。こりゃいい!前向きに考えよう。
『ベン・ハー』『ひまわり』とかもやるようです。ここらへんの作品がスクリーンで観られる機会はなかなかないので、観に行きたいなあ

■中山ダイスケ氏は帰国したそうで、今後は日本が活動ベースになるようです。エキシビションの機会も増えるかも。期待