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2003年05月31日(土)
『ハンテッド』

『ハンテッド』@新宿東急

いやーこれ、ほんっと待ったんだよね!撮影中のベニシオさんの怪我とかで、公開1年くらい延びたもんね…。期待も膨らみまくりだったんですが。以下ネタバレしてます。

うーんうーんうーん…これは微妙だ……。どこに主眼を置きたかったかが判らない。アクション?サスペンス?戦争後遺症の問題提起?トラッカーと言う職業の魅力?これだけ詰め込まれている1つ1つは興味深いモチーフなんだが、そのどれ1つとして突っ込んで描かれていないと言うか…。

冒頭聖書からの引用でえらい大仰な…と思ったけど、そこらへんの師弟関係みたいなものはさらっと流されてしまった印象だし(ハラムがL.T.に書き続けた手紙とかも、出した割にはの扱いに感じた)、序盤のハラムがこうなった原因の戦争や、それによるフラッシュバック描写もサクサクし過ぎていて、なくてもいいんじゃと…。ハラムの恋人?や、FBI女性捜査官の怒りの持って行き場とかも、なんだかフェイドアウト気味(おいおいどんどん出るな)

いっそのこと、ナイフ・ファイティングの迫力が見せ場!てな感じでエンディングのボブ・ディランの歌も(これがまた重いテーマでな)カットカットカットでオッケー!くらいの勢いの方が良かったのではと。追跡シーンは結構観甲斐があったので、アクションメインで…の方が面白くなったかもなと。

でもなあ、そうなるとせっかくトミー・リー・ジョーンズとベニシオ・デル・トロをキャスティングした意味がなくなっちゃうしなあ。

ベニシオさんがインタビューで「最初の脚本ではキャラクターに奥行きがなかったので、監督たちと話し合って随分肉付けをしていった」と言っていたので、これが吉と出たか凶と出たか…どちらも中途半端になっていたような気がする。目のつけ所は面白いんだよ!どっちかに転べば傑作になったんじゃないかなあと思ったり。なんだか勿体ない〜と言う感じです。部分で観れば面白い箇所が結構あっただけに、惜しいと言うか。

それにしても全速力で走るベニシオさんと言うとても珍しいものを観た。これを観られただけで満足です(おい)何かいつもぬぼーとした感じなのに(いや、そこがいいんですよ…そこが好きなんですよ…)その気になればあんなにすばやく!ねこのように!動けるのね!ってそらもうビックリしました。そういえばこのひとのおでこは文字どおりねこの額ですわな。ホントおでこせまいよ(笑)あとやっぱ脚がなっが〜い!この脚で走る走るどかどか走る。『太陽にほえろ!』のオープニングに使いたいくらいの走りっぷり(笑)橋んとこ走ってるシーンがすっごい格好よかったー。

トミー・リー・ジョーンズは、以前のようなギラッとした追いかけっぷりではなく、「うーんうーんどこに行ったのかなあ、足跡がここだから〜」ってな感じでした。それがまたしょんぼりした顔でね…思わず「気を付けておじいちゃん!」と言ってしまいたくなり…(失礼)なのに最後のナイフ・ファイティングではあの大男(ベニシオさん)と大格闘ですよ。もう観てるこっちが「ひいぃぃい!」となりそうなとっくみあいで(こりゃ怪我もするわ…足場もすんごい悪そうだったし)これは見ごたえありました。つうかベニシオさんが圧されっぱなしでな。何だろう老人力に気圧されたんだろうか。いやでもトミーさんもそんな、すっごいじいさんって歳でもないんですがね…。

あとFBI捜査官のコニー・ニールセン、『グラディエーター』でしか観たことなかったので雰囲気違って驚いた。格好いいっすー。



2003年05月30日(金)
ふはははは(笑泣)

てれびがこわれたよー。

これは痛い、修理にしても買い直し(こっちのが濃厚)にしても予想外の出費だわ…。塚本監督のDVD BOXを買う予定がー(泣)電化製品っていっぺんに壊れるって言いますよね。これから怖い…冷蔵庫とか電子レンジとか大丈夫だろうか…。

そんな訳で(?)CD一気聴きとかしてますが。

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■RADIOHEAD『Hail to the Thief』
いやすごいっす、他では聴けない音。『KID A』の時にも思ったが、これライヴで出来るのかな。とか言ってたら『KID A』ライヴはすっごいことになってたし、今度のサマソニがとても楽しみだ

サマソニと言えば、THE MARS VOLTAはどうなるのかな…やはりキャンセルだろうか。サマソニどころか、今後の活動もどうなるか…。

■CAVE IN『ANTENNA』
あ〜リキッド行きたかったよ(泣)と再びヘヴィロテ。このひとら大化けすんじゃないかって気がするんだよー。今回逃したのは痛い

■石川忠『六月の蛇』OST
ううっ、聴いただけで映画を思い出し(涙)バスクラリネット(だよね?)の音色がかたつむりっぽい。湿気と色気がある

■PETER GABRIEL AND DEEP FOREST『WHILE THE EARTH SLEEPS』
シングル見付けたぞー。表題曲2バージョンと、サントラ未収録のジュリエット・ルイス「RID OF ME」が入ってます

■『メイド・イン・マンハッタン』OST
コンピものとしてもいいですよー。聴いててホッとする。映画のシーンも浮かぶしね!しかしマリサがホテルを辞めて地下鉄に乗って帰るシーンで流れる曲、ノラ・ジョーンズ「DON'T KNOW WHY」が収録されていないのは残念!あとライナーがところどころ間違ってます。ジェリーとキャロラインは結ばれてないぞー(笑)スコアも2曲収録。
中のリーフレットも、パンフでは白黒だったいちゃいちゃレイフたんがカラーで載ってますよーどうですか利音さん(笑)

『ハンテッド』のサントラもあったけど映画観る迄は聴かないでおこー。しかしこれ国内盤が出てるのね(驚)『トラフィック』も『誘拐犯』も(どっちも良盤。未だに愛聴してます)出なかったのに!やはりトミー・リー・ジョーンズさんが出ているから?

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って、これだけ買い物して帰ってきててれびが壊れてれば真っ青にもなりますわよ…あああ。さくらやのポイントはどのくらい残っていたっけ(ブルブル)



2003年05月28日(水)
うぉおおい

『メイド・イン・マンハッタン』@新宿武蔵野館3

リピートしてもうた…なんかねえ、こういうのが観たい気分なのよ〜。あああファインズさんはステキだなー。そして普段は知らないがジェイローの印象が大変よろしい。声がかわいいな。話はわかってるのに今回もニコニコして観てしまった。

ところであの、衣装部屋(?)にいるスタッフ、つじあやのちゃんに似てませんか?髪型といいメガネといい。かわいい。名前からしてチャイニーズのようでしたが。あとメイドさんの中にジャパニーズのコがいますね。立ち位置もジェイローの隣、とかで結構目立ってました。

いい話や〜としんみりしつつ、あとはもうファインズさん三昧です(笑)ひとちがいでキャロラインがランチに来た時のクリスがおっかしー!一瞬ダラハイド顔@レッド・ドラゴンになってませんか。

コメディはどうよなんて言われてたりしたけど、考えてみればこのひと、シェイクスピアがオハコでしょう。喜劇もあるじゃんよシェイクスピアには。そりゃ出来ますよあっはっは。

と言うのも(こっから話が反れまくります(笑))最近見付けた記事でですね、「いちばんの失敗談は?」の質問に「舞台でシェイクスピアの『恋の骨折り損』をやっていた時、思いきり跪いたら衣装のおしりの部分が破れた。しかもその日僕は、たまたま赤い水玉のパンツを履いていて、それが丸見えになった。観客は大笑い、でも芝居は続けなくてはならなかった」って答えてたのがあってね………。

衣装が破れたりとかそういうトラブルは、舞台では日常茶飯事。ショウ・マスト・ゴー・オンですからそこでうろたえちゃダメよ!続けて当然よ役者なら!そこはいいんですよ、ファインズさんの役者魂を感じられてね。素晴らしいじゃないですか!問題は赤い水玉のパンツを履いていたってことでしょう。こう言ってるんだからパンツは衣装ではなく私物なんでしょう。赤い水玉のパンツ赤い水玉のパンツ。もう1回言ってみよう赤い水玉のパンツ。………あんた最高だ!大好きだ!コメディもどんどんやってくれ!(笑)

しかしおっさんになればなる程チャーミングになってってるファインズさんって何なんでしょう。ここ数カ月で過去作品を一気に観てるので、顔の変遷も短期間で辿っている訳ですが、若い頃は何か顔が怖いんだよう(役柄もあるけど)それが40過ぎてからこんなにかわいく…どうするのさ!いやどうもしなくてもいいです。どんどんかわいくなってください。

あと何度か行ってしまいそうだ…(笑)だってこれ終わったら、当分ファインズさんをスクリーンで見られませんよ!

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■『六月の蛇』リピートは、雨の日に行きたいなあ。あとせっかく時期が被ったので六月にも行きたい。塚本監督本人は「観終わって映画館を出て同じ天気だったら気が滅入るでしょう。映画を別世界として観てほしいので、時期は被らせたくなかったなあ」ってなことを言ってましたが、いやいやせっかくなのでどっぷり浸らせてもらいます

■風邪ひいた。気が抜けたらレイフ熱がってやつですな(笑)ちゃんとやるべきことをやり終わったら具合が悪くなると言う、ニンゲンうまく出来てます

■ペッパーズ、今やってるツアーで「BREAKING THE GIRL」やってるらしい。出来るんじゃんライヴで!聴きたい!

QUEENS OF THE STONE AGEのインタビューがめちゃめちゃオモロい。新譜楽しみ

■CAVE IN@LIQUID ROOMに行けないことになりフテる。すごいデカいのを逃すことになりそうだ…

■THE MARS VOLTAのサウンド・マニピュレーター、JEREMY MICHAEL WARDが亡くなったとのこと。またオーヴァードーズかよ、また27歳かよ。ばか、ばか、ばか、ばかったれが。デビューフルアルバムが出る直前だったのに。これからどうするんだろう。御冥福をお祈りしますとしか…



2003年05月24日(土)
初日被りまくり『六月の蛇』『8 Mile』『新・刑事まつり 一発大逆転』

こんなに被らんでも。普段は空いてから行くんですが、舞台挨拶があるとなると話は別ですよ。

8:00からシネアミューズで整理券配付。寝起きすっぴんのままとりに行き(…)一旦帰宅、新宿で用事を済ませ渋谷へダッシュだ!化粧もバッチリだ!(笑)フレッシュネスバーガーでてらてらと合流。

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『六月の蛇』@シネアミューズ WEST

昨年末のフィルメックスで観た時と、編集や音の入り方が若干変わっていたような気がしたのだが…どうかな。これはもー何度も観るわよ!通うわよ!とにかくあの画に、音に溺れたい。

舞台挨拶には塚本監督、黒沢あすかさん、神足裕司さんが来場。黒沢さん、真紅のドレスがすってきー!予定外に写真を撮りまくってしまった。

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13:00からシネキタで整理券配付だったので、も〜走った走った。こんなに走ったのは何年ぶりかってくらい走った。何とか補助席の番号をゲット。よ、よかった…。そしてまた渋谷へ逆戻り。

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小説『六月の蛇』発売記念・塚本晋也監督サイン会@渋谷Book 1st

14:30スタート。これも何とか間に合った…お腹空いた、喉渇いた。監督をいっちばん間近で見られる機会なのに、化粧を直す暇もなかったさ!ノーーーーーッ!(いや監督は見てないから)

監督は丁寧に一冊一冊、サインを貰うひとの名前と蛇の絵を書いてくれてました。その蛇がかわいくてな…思わず「か、かわいい」と呟いたら、びくびくっと顔をあげて「な、なにっ!?」と応えられた。「い、いや、蛇、かわいいなあと…」「あ、有難うございます」。……このひと普段は結構挙動不審だよなあ(失礼)こんな小動物みたいなかわいいひとが(また失礼。いや、リスに似てるんだよね…リス好きのファインズさんはかわいがってくれるかしら)あんな映画作るんだもんなあ、不思議なものです。

握手もしてもらっちゃったー☆監督の長い指毛に触れちゃったわ!キャー!ふわふわしてました(笑)

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やっとひと息。ご飯を食べてヘイチン、star-sさんと合流。空いた時間で『8 Mile』を観ることに。シネタワーに向かう途中、塚本組の助監督・川原氏を見かける。スクーターで移動中でした(笑)黒木助監は監督につきっきりで、舞台挨拶やサイン会の模様をハンディカメラに収めていました。ああ初日って感じだなー、まつりって感じだなー。慌ただしいけど楽しい。

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『8 Mile』@渋東シネタワー

激混み、立ち見。丁度エミネム来日中なんだよなあ、今日これ観てから幕張のライヴへ向かうひとも多いんだろうなー。

カーティス・ハンソン監督作品は、脚本がいつもしっかりしている印象がある。エミネムを知らないひとでも、充分に楽しめる内容になっていると思う。いい話だった(涙)

映画初出演のエミネムも、普通の演技のとこはひやひやしたけど(ベッドシーン(ベッドじゃないけど(笑))とかがやっぱ緊張気味だったかな)、不器用な青年の感じがよく出ていた。ここらへん演出もよかったんだと思います。妹をかわいがってるとことか、母親のことを憎み切れない感じとか。観ていて切なくなった。ツラ構えもいい。すごい目ヂカラあるよねえ。そして何よりラップバトルのシーン!流石ホンマモン、ド迫力でした。

しかし相手をディスる力量(勿論その中にユーモアの感性や語彙を操る技術も必要だが)を競うラップバトルを観ていると、実際のヒップホップ界で抗争が絶えず、死者も出る訳だ…と改めて考えてしまった。根底に怒りがあるものだから、その怒りがなくなった時彼らはどうなるんだろう。それとも怒りはなくならないのか?ラビットの母親(キム・ベイシンガーがダメ母を熱演。すっぴん…だったりした?ひょっとして。役者魂!)にしても、ビンゴで当てた金が無くなったらまた元の生活に戻ってしまうだろうし、アレックスもN.Y.へ出たあとどうなるか。ブラック・ダリアのような末路を辿るかも…。

単なるサクセスストーリーとしては観られない。先行きは決して明るくない。でも前を向け、人生は一度きりだ。

ライムの韻を踏む面白さを伝える為に、字幕は随分苦労していた様子。通常の字幕担当者に、専門用語やスラングの監修スタッフも加わっていた。“ケージ”と“マジ”をかけていた所は「巧い!」と思った(笑)字幕に頼らずヒアリング出来るひとは相当面白かったんじゃないかな。ここらへんはやっぱり難しいな…。

パンフレット初版が、1,000部限定の12インチアナログサイズ。格好いいので買っちゃった。用語解説も載っていて親切です。

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『新・刑事まつり 一発大逆転』@シネマ下北沢

はあはあはあ、ようやく〆の1本ですよ。大森南朋くん監督デビュー作『リハビリ刑事』の初日でっす!舞台挨拶には田中“BOBA”要次さん、大森立嗣さん、中村麻美さん、榊英雄さんが来場。そして飛び入りで津田寛治さん!観客の中には森下能幸さん、新井浩文くん(金髪になってた)の姿も。

いやあ、実は第2弾がちょっと……な内容だったので(まあピンキリなんですが)不安だったのですが、第4弾はすっごく面白かった!同日初日、未見の第3弾『最も危険な刑事まつり』も期待出来そうです。

大森くんの『リハビリ刑事』は、山田英治さん(大森くん主演の『春眠り世田谷』の監督です)との共同脚本・編集。助監督には水橋“ジョニー”研二くんの名も。出演者も、光石研さん、ムラジュン、サダヲちゃん、佐野史郎さんと豪華です。いやこれ、ひいき目なしに観ても面白かった。刑事まつりの特性を逆手にとってると言うか、皆がやりそうでやらなかったことをやってます。やったもん勝ち。思い切ったなあ。こういうの、観たかったよ!

大森くん以外の作品は、トップバッターであっと言う間に観客を引き込んだ(思わず「ウマい!」って言っちゃったよー)榊監督『軍団刑事っ!』、どうなることかとヒヤヒヤした(笑)中村監督『刑事の休日』、かわいらしいながらもドキッとさせられた柳ユーレイ監督『吉田みのる刑事』、気まず〜い雰囲気づくりが絶妙、流石岩松了作品常連・戸田昌宏監督『ルーキー刑事』、井筒和幸監督を使った時点でもうおかしい!立嗣監督『よいこのでか』、マドムキゾウのコマ撮りが最高にかわいい!ウマい!いやんもうかわいい!津田監督『子象*デカ』、大杉漣さんや豊原功補さんら(竹中直人さんもちょこっと出ている!)渋いところをこんなことに!憎い!の田中監督『窯岡刑事/Coming Out Cop』と、皆面白かった。も〜笑った笑った。最後の最後(エンドロールが終わったあとも!)迄気が抜けません、危険がいっぱいです(笑)拍手も起こりますって。

こういうアホらしいこと(褒め言葉)に全力を傾ける役者・スタッフの心意気ってホント格好いい。また何かやらかしてくれないかと密かに期待してます。面白かった!

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ああ、長い一日だった…非常に楽しかったですが。『ハンテッド』も初日だったんだよね、流石にここ迄はハシゴ出来ず。いつ行こうかなー。そして渋谷=下北沢を二往復したくらいで筋肉痛になっている自分に愕然。だ、ダメすぎる。



2003年05月21日(水)
『メイド・イン・マンハッタン』

『メイド・イン・マンハッタン』@新宿武蔵野館3

ジェイローとレイファイ((C)エドワード・ノートン。ナイスネーミング!)のラブコメです。まさか自分がジェニファー・ロペスの映画を、そしてラブコメを観に行くことになろうとは…。人生何が起こるか判りません。新しい出会いを有難う〜!

と言う訳でこういうの、たまに観るとすっごい楽しいわ。ハッピーエンドって判ってるのにハラハラして観ちゃったりな。マリサ負けるな!とかクリスステキ!とか(私情)ドキドキしちゃってな。ああ映画館が暗くてよかった、私は百面相をしていたよ!ひとに見せられない顔をしていたに違いないさ!ニヤニヤしたりしんみりしたりレイファイチェックしたり、忙しかったわー(笑)

楽しい中にも、う〜んと考えちゃうこともさりげにあったり。低所得者層の生活の厳しさとか、カラードへの偏見ってなくならないんだなあとか…。ここらへんウェイン・ワン監督本人が、香港からの移民だと言うのもあるのかな。現状から抜け出そうと努力しているひとへの視線が優しい。人情を信じたい気持ちにもなる。でも、それがベタッとしてないんだよね。好印象でした。

気になるのは、マリサを応援してくれて、一緒にホテルも辞めたバトラーのライオネル(いいひとだった…)。あの後どうなっちゃったのかなー。マリサに昇格試験を受けるよう勧めたステファニーら同僚は、新しいホテルで仕事を始めたようだけど(エンディングに出ていた)ライオネルはどうしてんのかなあ(涙)

10回生まれ変わっても買えない高価なネックレスの話も結構キた。10回も生まれ変わるんなら夢くらい持ちたいですよ、たとえ話とは言えそんな断言されちゃあ…切ない(涙)このネックレスの話とか、慈善パーティをするならそのディナー代を寄付するべきとか、もっともな話も(ここでクリスがはっとするんだけど)。ちょっとしたエピソードが妙に胸にきましたよ。勿論クリップの話にもじんわり。

ホテルの困った客カタログも面白かった。万引き姉妹とかな。オートロックで閉め出される客はどこにでもいますな(笑)

セントラルパーク等いろんな名所が観られたのも楽しかったです。しかし海側から撮ったN.Y.全景、ふたごビルがないのには未だに慣れないな。

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■すごくどうでもいいことだが
マリサがロッカーで急いで着替えるシーン、腋に汗じみが…。ちょっと我に返った(笑)セレブも汗をかきますわな。そこらへんリアルで、逆に好印象でした。いやジェイローなら「ちょっとこの汗じみ映さないでよ!画像処理で消してよ!」とか言うんじゃないかと(笑)私はジェイローにどんなイメージを持っているのだろう

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さてこっからはレイファイ話です。延々しますのでよろしくね☆

■どうぶつ
ええいこのどうぶつ好きめが!執事の説教を聞きもせず犬と遊んでます。ホテルの中でフリスビー投げてます。そうか犬がそんなに好きか!そうか!思う存分遊ぶがいいさ!遊び疲れて寝るがいいさ!(寝てません)
そもそもこの仕事を受けたのは、セントラルパークにいる野生のリスと遊べるからだね!(妄想)なんて言ってたんですがそんな冗談(本気半分)がシャレになってないですよ…こんなに動物が出てくるとは。ペンギン観てる時、タイくん並に嬉しそうだよ!ヘビも観たがってるよ!なんでヘビ?ヘビ好きなの?連れてってあげてジェイロー!
あのペンギンのぬいぐるみはどうしたの?彼が選んだの?執事に買ってこさせたの?そんなどうでもいいことで頭がぐるぐる。助けて

■と書くと
すんごいアホなコみたいですが、上院議員候補なだけの貫禄と誠実さ、品があるんですよ〜ああこういう政治家がホントにいればな!投票するともさ!(アメリカなので投票出来ません)
あとやっぱりこのひと身のこなしが美しい。動きが流れるようで、無駄がない。こういうの観ると、やはり舞台のひとだなあと思う

■しかし
アメリカ国旗をバックパターンにしたポスターが妙に似合っていて何だか面白かった

■当初はイギリス貴族
だったそうで、設定が。そ、そのヴァージョンも観たいわ…

■しつこいですが
今回は栓抜き、右で使ってた!新聞は左でめくってたけど。もう何なのよ!やっぱ役で使い分けてるの?この役者め!

■パンフレット掲載の写真
バスローブ着てジェイローといちゃいちゃしてるシーン、本編にはなかったぞ!これがまた甘えんぼ帝王((C)利音さん)の本領発揮でもう大変。このシーンはDVD化されたら特典映像に入るんですか!どうなんですか!(誰に言ってるんだ)

■笑顔が多い
『スパイダー』、『レッド・ドラゴン』の分を取り返すかのように笑ってます!ぎゃ〜そんな屈託なく笑うな!こっちもニヤニヤしてしまうじゃないか!笑顔笑顔しょんぼり顔上目遣い笑顔笑顔上目遣い。そしてほんのりほっぺが赤い。自分の武器をよくわかってらっしゃる…

■今回いちばんのヒット
そんな無防備な顔で寝るなよ…いやでも寝顔ですから。冷静になれ自分。寝顔だから無防備で当然!でも寝顔の演技なのよね。演技かと思うと憎らしいですよ。
とかぐるぐる思ってるうちに、じゃあ無防備じゃない寝顔ってどんなんだろうなんてことを考え出してしまい収集がつかなくなる。このシーン、観るべきものはやはりジェイローのナイスバディなんでしょうが(そんなに映らないですけどね…しかしこのひとの身体は鍛えてます!って感じの身体だなー。脚とか筋肉ビシーッ!ってついてますね)こちらはそれどころではありまへんでした

■そしてやっぱり
脱いでます(笑)1本ひと脱ぎ。水戸黄門における由美かおる入浴シーンに匹敵するサービスショットと認定することに

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あ〜これで当分ファインズさんの姿はスクリーンでは観られないんだなあ…新作は決まったようですが、公開はいつになるやら。クランクインもしてないのにもう待ち遠しいですよ!今本国で舞台やってるんだよね…。



2003年05月19日(月)
『ロレンス1918』

『アラビアのロレンス』後日談。砂漠で名を馳せた“無冠の帝王”T.E.ロレンスが、帰国後アラブ独立の為に孤軍奮闘するが叶わず、政治的失脚ののち回想録を書き上げる迄の物語。

『アラビア〜』を観たのはTVで、小学生の頃。歴史的背景は勿論、ロレンスの人物像もよく判らないまま、「砂漠が綺麗だな〜」「ラクダってすごいな〜」くらいの印象だったんですよ…。そんなノリで観てしまったもんだから、うっ、む、難しい。この台詞、このシーン、きっと『アラビア〜』の知識があれば理解出来る筈!って箇所がたーくさんありまして…。

ロレンスの性癖とかも、当時の小学生には判りませんし(苦笑)えーと確かロレンスには同性愛の傾向があったんだよね?それも何て言うか、私生児故の母親への不信感から来るものじゃなかったっけ?なのでどちらかと言うと男が好きだから〜と言うより、女のひとが苦手で…とかじゃなかったっけ。『アラビア〜』ってそんな描写があったっけ?憶えてない!

今観ると「石油の為にひとは争って…」ってくだりがやけに心に留まります。

と言う訳で、独立したものとしても面白いけど、ロレンスの知識があればもっと楽しめるものだと思われます。ちょっと調べてみたらこの作品、ロレンスマニアからも結構評価が高いらしい。憶測の部分もはっきり描いてしまってたりするし。先述のゲイ説についても、はっきり「(女性とは)出来ないんだ」って言っちゃってるし。

とは言いつつ不安だったので、日曜日に歌舞伎を観に行った際(團菊祭楽しかったですー)周防さんに「それでいいんだっけ?」と訊いてみたら「そうですよ、モテモテですよロレンス。友情以上のものを王子やその部下から云々」と御墨付きが(笑)そう考えるとファインズさんにしては珍しい役かも。女性が絡んできませんよ!まあね、あんだけ美しければ男に襲われても(以下自粛)

と言う訳でファインズさんは良かったです(笑)政府・母国への絶望、ファイサル王子(この役者さんかわいかった)との複雑な思いの信頼関係等、どっちに転ぶか読めない感じが面白かった。このひとの無表情って、微笑も入ってるんだよね。誰が味方か敵かをあの笑顔の裏で選択してるような感じ。その表情が崩れるシーンもある。失脚後、「威風堂々」をBGMに上映されている自分の伝記映画を、くまくっきりの顔、ぼさぼさ髪な姿で観ているロレンスは痛々しかったな。こういうとこは流石です。

台詞の魔術師としての彼の魅力は、英語とフランス語を通訳スピーチするシーンで堪能出来ます。聞き惚れるわ〜。スピーチのシーンでやけに得意そうだったり、マスコミ嫌いな風でいて記者団に囲まれたらちょっと嬉しそうだったり、ロレンスの矛盾したナルシスト振りがよく出ていました。

そうそう、ナルシストと言えば!鏡やガラスに映った自分を見て「うふふ うふふ(意訳)」と笑ったりしてるんですよ!それこそほら、ナルシストの語源の神話で〜水面に映る自分を見て「うふふ うふふ」ってなってるうちに水仙になっちゃったって言うのあるじゃないですか〜。危ないファインズさん、あんまり自分にうっとりしてると花になっちゃうよ!

やたらアップのシーンが多いのもそれが狙いなんでしょうか。…寄るわ寄るわ。画面の切り返しもアップ対アップで何度も、とかあってね…。随分ファインズさんの美貌を堪能出来ました、ニヤニヤ。アラブ正装のファインズさんが観られるってのもオイシイね!もう大変よ!バイクや自転車に乗るシーンもあり(ロレンスはバイク事故で死んじゃうからね…)これも貴重だわー。

そしてまた入浴シーンがあるよ!(大笑)しかもそのシーンが長い。ここ結構重要なところなんだけど「またか!」って狼狽しちゃって上の空になっちゃったよ!(巻き戻して観直しました…)傷だらけの背中が痛々しいよー。話の流れが出生の秘密や、「君は男か女かわからなかった」って方向へ向かっていったので、このままロレンス襲われちゃうのかとドキドキしました(笑)

はあはあはあ、と言う訳で現在『アラビアのロレンス 完全版』レンタルしてきてます、出直してきまっす!



2003年05月18日(日)
『めぐりあう時間たち』

『めぐりあう時間たち』@新宿ピカデリー2

何も考えないで行ったら初日だった。もっと前からやってるんだと思ってた…(ボケ)と言う訳で結構混雑していました。以下ネタバレしてます、種明かしのような部分もあるのでご注意を。

1923年・リッチモンドで『ダロウェイ夫人』を執筆中のヴァージニア・ウルフ、1951年・L.A.で『ダロウェイ夫人』を読んでいる妊娠中の主婦ローラ・ブラウン、2001年・ニューヨークで“ダロウェイ夫人”とかつての恋人(だろう)に呼ばれている編集者クラリッサ・ヴォーン。彼女たちのそれぞれの1日。

3つの時代と場所の切り替えがとても巧い。混乱しない。「花は私が買ってくるわ」と言うひとつの台詞から、ぱあっと3つのパートに分かれる展開は絶妙でした。そして3人の女性の人生における不安、悲しみ、苛立ちがとても丁寧に描かれている(勿論、人生と言うのはこれだけに集約することが出来るものではないが)。それが描写だけでなく、ストーリー展開の鍵として美しく紡がれている。

この作品のヴァージニア役で、ニコール・キッドマンはアカデミー主演女優賞をとりましたが、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープも素晴らしく、誰が主役とは言えないくらいでした。白状すると私、メリル・ストリープの顔が苦手で(苦笑)彼女の出ている作品は避けがちなんですが、実際観てみるといいんですよね〜。ごめんな顔で選んで。ヴァージニアはいずれ自殺してしまうし、ローラは自分が犯した罪をずっと背負っていく覚悟を決めている。ストリープが演じたクラリッサだけは、前向きになれるものを感じた。それはとてもはかなくて、すぐに壊れてしまうものかも知れないんだけど。彼女の娘(クレア・デインズ)の存在も大きかったな。ここらへん、原作はともかく監督の味なのかしら。『リトル・ダンサー』もいろんなものを犠牲にしつつ、前を向いている話だったし。

最大の目当てだったジュリアン・ムーアはほんっとによかった。ヴァージニアは精神の病に不安と苛立ちを感じながら作品の構想を練っている。クラリッサはかつての恋人に死が近付いているのを予感しつつ、不安定な日々を送っている。そしてムーア演じるローラは、日常そのものとその未来に恐怖のようなものを感じている。いちばん思い切った行動に出たのもローラ。3つの話を繋ぐ人物でもある。

ローラをどう解釈するかで、この作品の印象はかなり分かれそうだ。「わかるわ〜」と言う部分がない訳ではないが、それでも「ひどい!」と思う部分もある訳で。「何が不満なの?あんなに夫に愛されていて、かわいい子供がいて」だけでは片付けられない“何か”にどこ迄共感出来るか。責めるのは簡単だけどね…。そこらへんの微妙な感情の揺れをムーアが見事に演じていました。上の空でケーキを作っているシーン。泣き叫ぶ息子を置いて車を走らせるシーン。クラリッサと話すシーン。どれもが大事。

『スパイダー』での演技が記憶に新しいミランダ・リチャードスンもよかった。『スパイダー』とはまた違った印象で、デリカシーがなく、妹ヴァージニアの不安に無頓着だが悪人ではない、結構複雑な役柄でした。決して長くない時間で、それを印象づける力はすごいなあ。あとリチャード役のエド・ハリスもよかった…(泣)

そして、あの子!ローラの子供・リッチー役のジャック・ロヴェロ!この子が素晴らしかった。あの目がね…。実は後のリチャードなんだけど。それが判ってからは、すんごい気持ちが沈みましたよ…。うーん、彼のことを考えると、ローラがやったことは決して正しくはないよなあと思うね…。でもそれはローラ本人も自覚しているからね。自分の人生だしね。

帰り道、一緒に観た姉がぼそっと「この映画、タイトル『女に振り回された男たち』でもいいよね…」と言いました(笑)た、確かに。やっぱりいちばん気の毒だったのはローラのだんなさんだな…。彼(ジョン・C・ライリー)『シカゴ』でもロキシーのだんなさん役で気の毒だったんだよね…(涙)



2003年05月17日(土)
サントラ狩り

簡単には見付からないだろうとハシゴにつぐハシゴを覚悟して行ったら、1軒目にまああるわあるわ。予定外なもの迄。有難うレコファン。

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■『ストレンジ・デイズ』¥980
国内盤じゃないと「WHILE THE EARTH SLEEPS」のロング・ヴァージョンが入ってないと聞いていて、既に生産中止になっていたので、じゃあ中古で!と、これが最大目的。そしたらすぐ見付かったんですけど(笑)しかもこのお値段。下手なコンピよりよっぽどいいのに〜!外盤は廉価版になって今でも出回ってるもんね。こちらには表題曲のリミクス収録。ジャケがちょっと違うんだよねー。で、そのジャケがまた綺麗なんだよねー。そらファインズさん自体が綺麗だからってのもあるけどさ!(真顔で)うっ、こちらも買ってしまいそうだ…。
そうそう、本編ライヴシーンに出ていたSKUNK ANANSIEはホンモノでした。「SELLING JESUS」、ちらっとしか使われてないけどサントラではフルで聴けて嬉しかった。すげー格好いい!こういうのは大好物です。
LORDS OF ACID、STRANGE FRUITもいいっす。エンディング前のLORI CARSON & GRAEME REVELLも好きー。ジュリエット・ルイスがヴォーカルの曲も収録。全く遜色なし。

■『アベンジャーズ』¥1,700
なんでこんなにいいお値段!?これの中古DVD、¥1,200台で売られてますよ…(笑)
しかし面子を見てみれば、SUGGS、ANNIE LENNOX、STEREO MCs、SUGAR RAY…コンピとしては貴重盤なのかも。やっぱex.ハピマンのフロントマンが出演しているだけある…のか?(笑)

■『タッチ』¥880
買い逃していた、デイヴ・グロール初映画音楽仕事。またこんなお値段で…(笑泣)フーファイまんまと言う感じなので、フーファイ好きには嬉しいです。

ところで

■『嵐が丘』¥2,000
中古でこの価格って!貴重盤?ウチのも売ったら結構いいお値段?(売りません)
映画観たのをいいことに、久々にヘヴィロテになってるんですがやっぱいい〜。

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■『オスカーとルシンダ』¥2,280(通常価格)
国内盤をamazonで。ビデオを逃した勢いで買ったやつです。限定盤って出てたけど、通常盤もあったってことなのか、単に生産限定だったのかは不明。
うわ〜んもう聴いただけでオスカーが!ルシンダが!(泣)あのね〜これ観て以来ガラス細工を見ると「あ、ルシンダ!」とかって買っちゃったりしちゃうんですよ…るるる〜。サントラも、ガラスをイメージしたパーカッションの音がすんごいキラキラしててね〜シーンが浮かぶね!
最後に、ファインズさんが朗読する、原作の抜粋が入ってます。オスカーがルシンダに、ガラスの教会を運ぶアイディアを話すシーン。滑舌よく耳に心地よいですよ〜。ヘッドフォンで聴くとファインズさんが耳元で囁いてるようよ!キャー!(壊)

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ところで『スパイダー』、吉祥寺のバウスシアターでレイトショーやってる〜!ま、また行ってしまいそう…。これのサントラはヘコみそうなので未聴。でもいずれ買ってしまいそうだ…。



2003年05月16日(金)
『嵐が丘』(1992)

音楽が坂本龍一。んん?………CD棚を漁ったら、サントラ出てきました。10年以上もこのジャケに写ってるひとがファインズさんと知らずに置いといたんか〜!節穴!節穴!私の目は節穴だ!(泣)そういや当時教授はピアノコンサートもよくやってて、これのメインテーマは何度も聴いたものですよ。なのに映画本編を観ていないと言う落とし穴。ライナーノートでは、まだラルフ・ファインズ表記になってました。

と言う訳で1992年製作、キャサリン(キャシー)=ジュリエット・ビノシュ、ヒースクリフ=レイフ・ファインズ版の『嵐が丘』。うう〜んこれは…なんとも大味な…サクサク行けばいいってもんでもないですね。長い話をとにかく片付けよう!って感じに見えるんですけど…。これの売り文句が「過去の『嵐が丘』は総じてキャサリンが死ぬところで終わっているが、これは初めて最後迄ちゃんと映画化しました!」と言うものだったのですが、う〜んそれならもっと丁寧に、時間長くてもいいから…と思ってしまうもので。105分では短い。原作ものの難しさを感じました。

ず〜っと流れている音楽もちょっとくどいです。曲自体はすごくいい!すごくいいんだけど鳴りっぱなしだと…教授好きとしては堪能し過ぎて腹いっぱい。叙情が過剰でドンドンドン!と言う感じになってしまっている。もっとメリハリ効かせて使った方が。あとねえ、お屋敷の外観がハリボテに見えます。これは…どうなの…。

と言いつつ展開があまりにも豪快なので、退屈せずには観られました。ヒースクリフの怨念は恐ろしい!もうええやんっつう。しかしヒースクリフって、キャサリンたちへの“おみやげ”として屋敷に連れて来られたんだよね…おみやげて。ヒースクリフの人生って。そもそもここに連れて来られなければ、こんなことにはならなかったのにな!彼が死んだ時は正直ホッとしました…。復讐心とか「見返してやる!」って思いは、あんまり楽しいもんじゃないよね…空しいし。で、それに全てを注ぎ込んでいるから、その復讐が成就した後って目標が見付からなかったりしますよ。大変なんですよ。

ふたりを見守ってきた女中のエレンに「もう戦いを終わりにしたい」と打ち明けたヒースクリフは痛々しかった。

役者陣はよかったです。ビノシュとファインズの演技対決は迫力もの。怖いって言うよりいや〜な感じなのよ!(笑)いじわるの仕方がさ!好きな子をついいじめちゃったりする小学生マインドで行動は大人なもんだから、たまったもんじゃありません。影でこっそり後悔してたりはするんですけどね。「ああっこういうことを言いたいんじゃなかったのに!」って。そういう不安定な部分がよく出ていました。

ビノシュとファインズの美肌対決も期待してたんですが(ビノシュはホント肌綺麗だねー。後半パートは髪の色も相まって、足が浮いてるんじゃないかってくらいふわふわしてました)ヒースクリフのキャラクターにそんな期待を抱いた自分がバカでした…ワイルドなジプシーくんですからね。

でもな〜キャサリンの幻影を感じて、ヒースクリフが誰もいない廊下をじーーーーーっと見るシーンがあるんですけどね、その時のファインズさんの顔が犬顔でね!かわいいのさ!ああかわいい!あと死に顔の美しさ(またか)は絶品でした、ファインズさんの本領発揮。そこには安堵があった。死なないと安堵が訪れないってのも悲しいですがね…。

エレン役のジャネット・マクティアもよかったなー。『キング・イズ・アライブ』に出てたのか。あとブロンテ本人役で、シネイド・オコーナーが出ていて驚いた。似てるな〜まさかな〜とは思ったけど、調べたら本人でした。

しかし『嵐が丘』と言うと、今でもケイト・ブッシュのあの曲がすぐ浮かぶんだよね〜。名曲です。



2003年05月15日(木)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(蒲田・4)by star-sさま

(お休み時間などこぼれ話)
● ふぁーふぁさんが気がついたのですが、大森君、座る時に「よっこいしょ」って!うきゃ〜!だ、だめですよ!大森さん、アイドルなんだから!(ちょっと違う。)
● ドラムスタンドの後ろに峯田君が座ってくつろいでいる時に、横に座って、お尻歩きで峯田君に近づき、ぴったりよりそってました。(乙女だ!)
● 音声取らないシーンだったからか、途中でTシャツ下からピンマイクらしきものを外してました。その時に、あゆもびっくりセクシーヘソ出し…もといおなか出しに!
● マギーが大森さんが置いたベースにこっそり近寄って、弾いてました。ストラップが長めでベースはボディも大きいので、小柄なマギーには大変そう。聞かれたくないのか、音は下げてました。マギーがかなり真剣にベースを弾いているのを、後ろから指でツンツンとちょっかいを出す大森さん。マギーは大森さんには目もくれず、弦を押さえる左手を凝視。そんな姿にエキストラも和みます。
● ドラムが気になるのか、マギーがいない時に座って、叩いたり、音出しちゃいけない時は叩く真似したり。
● スタイリストさんにTシャツの着崩れを直してもらう時に、おなかの肉をつままれて、「いやん」なポーズ。
● 大森さんはヴォルビックを飲んでました。
● ベースは、本日はピック弾きだったような。でも、合間に指弾きでブルージーに弾いたり、チョッパー弾き(親指で強くバチバチ叩くような弾き方)を披露したり。マギーとちょこっとセッションしたり。
● 峯田君が持ってきた扇子(黒のスケスケ)を借りて、涼む大森さん。途中、スタッフの方にあおいでもらったり。
● バンドの撮影が終わって、峯田君を残し大森さんとマギーが舞台を降りて一番後ろで撮影をしばらく眺めていました。その後は控え室に行ったようです。
● 田口監督はファイルのカバーの所に「sweet sixteen」のチラシをはさんでいました。ケン・ローチ、いいっすよね!
● 峯田君は挨拶後も、ファンのみんなに舞台上からお礼を言っていました。握手攻めに合いながらも、終始うれしそうな顔。
● 警備員の役の人や、テレビ局のスタッフ役の人がちらほら。ディレクター役の俳優さんは、ピンクのポロシャツにコットンパンツ、白のトレーナーを「石田純一がけ」してるという定番ルック!スタッフ役の俳優さんはエキストラに混じって拍手したりしてました。
● 大森さんとマギーは最後のご挨拶の後、すぐ舞台袖へ引っ込んでしまいました。私たちは一生懸命視線を送ったのですが、マギーと大森さんがお互いに「どっちのファン?お前の?」って顔をしてました。(ごめんマギー!)
● 大森さん、最後の挨拶の時は、紺色のパーカーに黒のパンツ、靴はそのまま。

終わったのは予定の7時半を少し過ぎた頃。すれ違うスタッフさんが笑顔で「お疲れ様です!」「ありがとうございます!」の笑顔が印象的でした。吉田さんもすれ違う人にねぎらいの言葉。ほんと、「ご飯作ってあげたい」(by kaiさん)です。
記念品のSPEED WAY Tシャツと、お弁当(天むす)を頂き、校舎前の庭で休んでいたら、「8時で閉館なんで〜!」のお言葉。スタッフさんも大急ぎで撤収です。そういや帰りの電車で竹内力風音声さんと同じ車両でした…。

一緒に参加したふぁーふぁさん&お友達のEさん、ど〜もお疲れさまでした。ふぁーふぁさんのカキコ&発見も参考にさせて頂いております。kaiさん、またまたこんな機会を頂きサンキューです!そして、田口監督、アイデン&ティティのスタッフの皆様、素晴らしい機会をありがとうございます。映画の成功を心よりお祈りいたします!



2003年05月14日(水)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(蒲田・3)by star-sさま

演奏中や騒ぎの時のざわざわした映像は別に撮ります。客席だけの撮影になったので3人は終わり。
エキストラは先ほどの録音した音を流して、いるつもりで演技しなければならないのです。
吉田さんが峯田君の位置に立って「視線はここに〜」と呼びかけ、撮影中はジェスチャーで演技指導。峯田君の科白部分はテープに合わせつぶやきながらタイミングを計ったり。
最初は客席がぎこちなかったので、峯田君が出てきて脱いだりして盛り上げます。これがかなりすごくて、ベルト外してジーンズを少し脱いで、パンツ見せてパンツの中に手を入れ恍惚の表情…。パンツも脱ぎそうでした。でも、それはあまりにも盛り上がりすぎて「キャー!」「イヤー!」とか違う雰囲気になったので、却下になりました(ちぇっ)。でもそれで緊張が解かれたのか、みんなリラックス。

岩本(コタニ)が「不適切な放送をお詫びします」みたいなことを言うと、客がザワザワして「なんだよー」「ふざけるなー」「岩本マジつまんねー」などなど、件のGグループの男の子達の出番です。「ねーちゃん脱げよ〜」「おっぱい見せろー」とかも。
そして、最後は「スピードウェー!スピードウェー!」のコール。最初に映像を何カットも撮り、なおかつ音声だけを別取りします。エキストラはアフレコできませんから、今日だけが勝負。
吉田君もGグループを一生懸命演技指導しますが、他の助監督さんも吉田君を手伝います。「おっぱいみせろ〜」のかけ声の子に「もっと“おっぱい!”って強調して言って!恥ずかしがらないで!」と何度も言ってました。他の子にも「ドスがききすぎ!」「元気がない!」など、Gグループ大変です。全体を見ていたトモロヲさんも出てきて、舞台上から激励しながら、細かく演技指導します。「スピードウェー!」のコールを最初にする子なんかは、タイミングや言う早さなど何度もテストされ、声はつぶれそうです。他の人がコールに混じるタイミングや、歓声の大きさなども何度もリハーサルで試します。トモロヲさんはああでもない、こうでもない、と思案しながら、助監督さんも色々なパターンを必死に探します。

ザワザワした音も音だけ別に取るのですが、これが難しい。「え〜何々?何があったの?」とか自分で科白を考えなきゃいけないし、とまどう演技もしなくちゃいけないし、どうしたらいいか悩みました。
その時誰か「ザワザワ」ってそのまま言っていたらしく、竹内力風の音声さんが「ザワザワって言った子いるな〜、今度ザワザワっていったら指さすよ〜」って、厳しいお言葉。学校の先生のようです。でも終了の時間もせまっていたし、だらけ気味にもなっていたので、素晴らしい喝でした。吉田君も目がつり上がってきて、怒っているんじゃないんですが、今にも糸の切れそうな緊迫感でした。
そんな中、時々トモロヲ監督が「みんな後少しだよ!がんばれ!」なんて、グッドタイミングで登場したりして、撮影現場の押し引きのある雰囲気が味わえました。(でも、言葉は優しいけど、演技指導が一番厳しいのはトモロヲ監督。演技へのこだわりはさすがです。)本当に「カット!オッケー!」の言葉って素晴らしい!感動!と素人ながら思ってしまいました。
最後のトモロヲ監督の「地獄を見たね」という言葉…心にしみ入りました(泣笑)。

最後の御挨拶には3人が登場。大森さんとマギーはすでに私服にお着替え済み。「まだ撮影終わってないですが、すごくイイ映画になると思います!」と峯田君は感無量な表情。大森さんは短くもみなさんにお礼の言葉。「いつもこの男が最後はまとめます」とマギーにバトンタッチ。マギーも両手をあげスタアなパフォーマンスで、お礼の真摯なお言葉。1日終わった安心感と達成感の空気が流れました。



2003年05月13日(火)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(蒲田・2)by star-sさま

(撮影中)
まずは「唯一のヒット曲『悪魔とドライブ』を歌うと思いきや、なんだか変な雰囲気」というシーン。
中島(峯田)が一度マイクに向かうけど、何か思いついた風にトシ(大森)とマメ蔵(マギー)を見ます。一瞬いぶかしげな二人。でもすぐに分かったという顔になり、3人でちょっと意味ありげにアイコンタクト。
マギーが「いいぜ」みたいな感じでうなずく。(スティックもさりげに素敵に回します)。
無言の短いシーンですが、3人の演技には息をのんでしまうほどの迫力。リハして、角度を変えたりして何回か撮ります。峯田君は監督に振り向く早さなどを指導されます。マギーもうなずくタイミングなど尋ねていました。大森さんは何度撮っても同じ緊張感で、本当にすばらしい〜。切り替えの早さなど、演技の勘が鋭い方だとあらためて感服。

セッティング変更の待機などをはさみつつ、登場シーンの拍手の撮影。岩本(コタニ)の「スピードウェー!」という合図で3人登場。これも「歓声も入れて!」「いきなり(拍手を)止めないで少しずつパラパラと止めていって。」など細かく指導されます。

コタニキンヤ君は青のサテンぽいキラキラ衣装に、大きな赤いバラの形の飾りが胸に。髪型は後ろに流した茶髪で「ホスト風氷川きよし」と言ったところ。西本はるかさんはピンクの可愛らしい衣装(でもちょっとお水風)。やはり胸元強調です。二人ともばっちりメイクで、キラキラしてます。芸能人です。
この時、後ろの番組の看板位置が悪かったらしく、色々四苦八苦。器具を使うと見切れちゃうとか、結局ピアノ線を駆使していたようですが、その間役者さんは動けないし、大変そう。

岩本(コタニ)が「中島君とはバンド時代はつるんでて…」なんて言葉を遮り、いきなり中島(峯田君)が「この歌を音楽を単なるブームとして扱ったバカどもに捧げる」と色々アジって、「お前らみんな偽善者だ!」という言葉とギターのカッティングを合図に、3人はセッション演奏を始めます。その間も中島は「ばか!ばか!ばか!」など色々と連呼。しかし、警備員に押さえられ、演奏中止。
峯田君は強面の兄さん方に、はがいじめでがっつりおさえつけられます。
トシ(大森君)にはスタッフが腕で×印を作り、「やめてやめて」と押し出す感じ。(エーックス!って感じだった。おかしかったです)。マメ蔵(マギー)もスタッフに懇願され、スティックを放り投げます。
押さえつけるシーンは難しいのか、丁寧な打ち合わせが続きます。峯田君を押さえつけるのは坊主頭の強面のお兄さんやら、2、3人。むりやりギターを取り上げ、舞台袖までひきずって行くので、峯田君も警備員役の方も必死な形相の熱演。
アジる時の峯田君は目がイッちゃっていて、ついつい引きつけられます。何度もやるのに同じテンションで、大森さんもマギーもそんな峯田君をしっかり支えてるようで、まさにバンド魂が。
一回だけ、峯田君が科白をとちりまして、照れた様子が素直で可愛く、生ならではの楽しさが見られました。
大森さんは押されるとベースのコードが抜けそうになるのを心配して、(体を押すのを)強めにしない方が…とか監督や音響さんと打ち合わせてました。
今回は生演奏だったので、PA担当の方がたくさんいらしてました。各楽器担当の方がそれぞれについていて、音量や楽器のチューニングをその都度確認。3人とも慣れた様子で、担当者の方とお話ししてます。
セッションが始まると、足を広げてさらに低い位置に腰を落として、ピックで思い切りの生演奏。めちゃくちゃカッコイイです。
(ふぁーふぁさん曰く、広げた足が「世良正則」。うーん確かに…!ちなみにマギーはつねにタンクトップなので「大友“フォルテシモ”康平」。)



2003年05月12日(月)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(蒲田・1)by star-sさま

star-s(酒豪ジェンヌ☆)さんからレポート頂きました、有難うございます!現場の様子がとてもよくわかる面白い内容です、お楽しみくださいませ〜。

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ストーリー展開にかなり触れています。映画を観る迄内容を知りたくないと言う方は御注意を!

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2003年5月4日(日)

蒲田駅に11時半頃到着。スタッフの方が改札で看板を持っていたので、声をかけると地図を渡してくださいました。現場への道のりにも、そこかしこに誘導のスタッフが。きめ細やかな心遣い、すばらしい!暑いのにお疲れ様です。
さて、場所は日本電子工学院。駅からは5分ほど。

校舎前の広場に丸テーブル&椅子がいっぱいあり、そこでしばし休憩。横には機材のトラックやバンが3〜4台。校舎内ではセッティング中のよう。トラックの中でギターのチューニングをしているスタッフが。大森さんのNマネージャーさんがスタッフと談笑中。どうやら受付をお手伝いのご様子。12時過ぎに受付開始。私はわざとマネージャーさんのいる列に並んでみました。

Joyride掲示板でもおなじみのふぁーふぁさんと、お友達の方合流。その場で待機。その間もスタッフさんが何度も、「もう少しお待ち下さ〜い」と気をつかってました。大急ぎでお弁当をかき込むスタッフの姿も。
その間、Nマネージャーさん観察。お疲れなのか、スタッフに肩もみしてもらってました。日々の撮影の厳しさがうかがえます。本当にお疲れ様です(泣)。

1時過ぎに助監督さんからの招集。おなじみ吉田サン。今日も使い込んだヒップバッグがステキ☆前日の新横浜でもJoyrideお姉さんズの母性本能くすぐりまくり。常に張り切り声で、一生懸命さがひしひし伝わります。
そういえば、「HUSH!」のDVDの中で橋口監督がおっしゃっていたのですが、たくさんのエキストラを使う時は、エキストラの細かい演技は助監督さんに任せてしまうそうなんです。もちろんおおまかな部分は監督さんなんですが、エキストラに直接接するのは助監督さん。新横浜&蒲田のエキストラ演技指導はどうやら吉田さんのようです。よっすぃ〜ガンバレ!
まずはグループ分け。Aが1&2月生、Bが3&4月生…というようにA〜Fまで6つに分かれます。私たちはCグループ。学校の遠足のように並びます。その他に野次担当の男子を数名募集。手を挙げた男の子達が10名弱、Gグループとして別途演技指導を受けるようです。

撮影に関する説明。
設定が「SPEED WAYテレビ出演」。バンドブームが収まった頃のテレビの音楽番組が舞台。司会がコタニキンヤさん演ずる、「その昔、ビジュアル系バンド“リリー・マルレーン”のボーカル(?)で、今はタレント業に転身した岩本」という役柄。司会アシスタント役が「だっちゅーの」で有名な元パイレーツの西本はるかさん。
SPEED WAYは少し懐かしのバンドという設定で、「あの人は今」みたいな感じで出るシチュエーション。獅童さんはもういない3人編成。昔のヒット曲を歌うはずが、峯田君扮する中島がキレて、めちゃめちゃな演奏&アジテーションを生放送でしてしまい、警備員に取り押さえられ演奏中止。しかし客からのブーイングという流れ。
「大ファン!みたいな雰囲気ではなく、あまり盛り上がりすぎないで、見せ物を見に来て楽しむ感じで」というご注意が。それって難しいかも!しかも「今日は長丁場です」とあらかじめクギをさされます。他にも前日と同じ「本名で呼んじゃダメですよ〜。」などなど、初歩的な注意。吉田さん既に声がガラガラです。

そして順番にエレベーターで会場の6階に。この学校、映像や音の設備が整っているようです。6階はテレビの公開録画スタジオのよう。最初に通されたのは2階席、そして、1階の舞台のある所に降りてみると、後ろはガラス張りの部屋で、中はモニターやらテレビ局風の機材がいっぱい。天井には大きな照明設備。大きなテレビカメラもたくさん。

舞台はバンドのセッティング。中央がギター&マイクスタンド、左がベース(マイク無し)、その後ろにドラム。右端には司会席のようなセットと、上からつってある「ネオ・バンド天国」の看板が!イカ天を思い出しました。私たちは早々にベース側をゲット。客配置をバランス良くするために「前へならえ!」させられたり。2階席には10人ほど配置されます。

田口トモロヲ監督がまずお目見え。丁寧なご挨拶の後、出演者をご紹介。「中島役の峯田くんです!」というコールに、ほとんどの人(特に男の子)が嬌声をあげます。そして、「トシ役の大森南朋くん!」「マメ蔵役のマギー!」と順々に呼び出します。今日は峯田君ファンが多い日のようです。

大森さんの格好は、上は青のTシャツ、シルバークロスのチョーカー(チョーカーは黒の革紐)、はきこんだ感じの革のパンツ、革の縄編み風のベルト。ベルトは長いのか、後ろで少し巻き込んでました。おなじみのウォレット・チェーンも。靴は自前なのかいつものエンジ色のブーツ。Tシャツには白で「Ess-a-bagel」(NYの美味しいと有名なベ−グル店の名前)と「EVERYTHING ON A BAGEL」の文字。あとドーナツ円(ベ−グル)の中に顔みたいなマーク。サングラスに髪型は後ろベッカムなつんつんヘア−。右の手首には黒いリストバンド、左手首にはベルトの上に時計が埋め込んである黒皮のリストバンド、プラス銀色のブレスレット。右手薬指にシルバーのごっつい指輪。
ベースの裏には猿の顔のイラストのステッカーやらたくさん貼ってありました。

峯田君は水色のTシャツ、背中に7の背番号。マギーはまたもやノースリーブ、よく見るとシースルー(色は緑だったかな…?)で下にもう一枚着ています。休憩中には迷彩柄のパーカーを着て、フードをかぶって可愛い感じ。トモロヲさんは黒づくし。そういや撮影中、監督全然座りません。あちこちに歩き回り、演技つけたり、あらゆる位置でカメラチェック。



2003年05月11日(日)
『N響オーチャード定期 第24回』

『N響オーチャード定期 第24回』@オーチャードホール

ハイドン:交響曲第49番へ短調『受難』
ペンデレツキ:『弦楽のための小交響曲』
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界から』op.95
(アンコール)ブラームス:『ハンガリー舞曲』第1番

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左利きが〜とか散々言っていたら、この日の指揮者クシシュトフ・ペンデレツキさんも左利きでした。今年70歳でもまだまだ元気。しかし全てが終わった時は流石にお疲れ気味だったようで、カーテンコールも短かめでした。

ご本人作曲の『弦楽のための小交響曲』は初見。聴いたのも初めてでしたがこれは面白かった〜。ヴィオラのソロが格好いい。大森くんを思い出したわ(笑)サッカーではボランチ、野球ではセカンドって言うけど華麗なソロもあるんだぜ!(笑)

全然関係ないけどこれの時、チェロのひとの楽譜がうまくめくれなくて(空調のせいか?めくっても戻ってしまう)やべえって感じで何度も弓で押さえ付けるんだけどダメで、隣のひとにぎゅうぎゅう押さえてもらってました(笑)ちょっと珍しい光景だったのでハラハラしちゃった。

『新世界から』は第三楽章がも〜う大好きで!やっぱり生で聴くといいなあ〜。N響は音が上品と言うか柔らかい印象があるので、どちらかと言うと第二楽章の方がしっくり来てたような気もしますが。

ペンデレツキさんはポーランド現代音楽界の重鎮だそうです。全然知らなかったんですが。これ、プログラムメインで行くことにして、チケットをとったのは昨年の秋だったのです。しかし先月『戦場のピアニスト』を観て、これもポーランドが舞台じゃないですか。ペンデレツキさんも戦時中はいろいろ大変だったんだろうなあ…なんて思ってしまった。何だかいいタイミングだった。

久々にクラシックコンサートに行ったけどやっぱりいいっす。耳がふわふわになる。来月は『ボレロ』やるんでまた行くぞー。



2003年05月10日(土)
『ストレンジ・デイズ』

思えば公開当時「これは面白そうだ!」と思って観逃し、「じゃあせめて2000年になる前に観よう!」と思ってそれも逃し。ポスターやビデオパッケージ、サントラジャケットでさんざん見ていた主人公の男性の顔。あれがレイフ・ファインズさんだったとはねえ…。

と言うわけでやっと観たんですが、これ今観ても充分イケますわ。まあリアルタイムで観ていれば、やがて訪れる2000年への緊張感&祝祭感もあって、もっとワクワクしたかも知れないけどね。それにしてもこれが1995年(日本では1996年)に公開されていたかと思うと結構驚きです。1999年12月31日のL.A.って(いや世界のいたるところが)ホントにこんな感じだったもんね。

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1999年12月30日から物語は始まります。ファインズ演じるレニー・ネロは、他人の体験を体感出来る、SQUIDと呼ばれるソフトディスクの売人。脳に直接送信するので、視覚だけでない、五感全てでそれを感じられる訳です。当然ヤバいブツですな。違法です。レニーは元警官なんだけど今はそういうヤバい仕事をやって暮らしています。で、暇があると昔の恋人フェイス(ジュリエット・ルイス)との思い出ディスクを装着してにへにへしてたりするダメっこちゃん。中毒性もあるSQUIDに反感を持つ親友メイス(アンジェラ・バセット)にはことあるごとに怒られるんだけど、へらへらしてて今の生活を変える様子もない。

メイスはセキュリティのプロフェッショナル。別れた夫は刑務所に送られており、女手ひとつで息子を養っている、とてもしっかりした女性。そんな彼女がなんでこんなダメっこレニーに構っているのか。最初は「こいつホンットダメ!見捨ててしまえメイス!なんでこんな男に構ってんの?」と思ってたんですが(笑・だってメイスの仕事の邪魔するんだもん!)メイスの夫が事件を起こして逮捕された時に、レニーが彼女の子供に優しく接してくれたのが縁だったんですな。そんないいとこもある訳さレニーには!そしてメイスは実はレニーに惚れてる訳さ!女心は複雑なのよ。いやいやレニーが甘え上手な罪な男なのよ。

閑話休題。そのうちレニーはある殺人事件に巻き込まれ、それにフェイスも関わっていると知った彼は彼女を救う為に行動を開始することに。犯人は誰なのか?フェイスは無事か?レニーは、メイスはどうなる?2000年へのカウントダウンが迫るL.A.で、何が起こる?

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1999-2000年の描写をこと細かに見せようとしている為か(あんだけいい画が撮れたらそら沢山使いたくもなろう…)、疾走感のある派手な風景とは裏腹に話がのろのろ進みます。1時間半過ぎてから、ためにためた話がごそっと動く。しかし犯人こいつだーってすぐわかるんですがね(苦笑)て言うか、あんな言動させればすぐ判るって!その髪型も気になるって!(序盤に髪についての伏線があるしね)

なので謎解きのスリルはあんまり…そしていろんな要素がぎゅうぎゅうに詰まりすぎで、その描写が冗長さを誘っている感もあるんですが、それでも見せる力は大きいです。白人警官が黒人に暴力を振るった“ロドニー・キング事件”に端を発した、1992年のL.A.暴動を思い出しました。そこらへんから怒涛のラストになだれ込む勢いは圧巻。最後のレニーとメイスが雑踏に紛れていくシーンは素晴らしかった!

キャスリン・ビグロー監督は豪腕な画作りを見せ、アクションものに定評があるひとだそうですが、繊細な部分も垣間みせてくれます。目を綺麗に撮るんですよ。ファインズのブルーアイズは勿論、ルイスの瞳もクリア。犯人が録ったSQUIDのデータが、色覚異常のものであるってのもポイントだったのかな。光と影をきっかり作って、その光が反射する瞳を非常に美しく撮っています。

いや〜それにしてもバセットの格好いいこと!男前!もうすっごい素敵!ファインズさんを頼みます!とか心の中で叫んでましたよ(役と本人を混同してます)

本編のライヴ・シーンにちょこっと出ているSKUNK ANANSIEは本物?気になるわー。てなくらいライヴやクラブのシーンもいい感じに撮られています。エンディング・テーマのPETER GABRIEL & DEEP FOREST「WHILE THE EARTH SLEEPS」がすっごいいいわー。サントラほしい。まだあるかな。

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さてここからはファインズさん話ですよ!

■やはり気になるこの名残
やっぱり左利きだった気がするー。飲み物の栓、左で抜いてるんだよね。それとジェスチャーが、左からよく動く。そして手を組んだ時、左親指がいちばん上にくる。これとか腕を組んだ時上になる方が潜在的な利き腕、と『さまよえる脳髄』に書いてあった憶えが…。私もそうなんですが。
銃や打席(棒とかを振り回す時)は右でした

■むちむちくん
『シンドラーのリスト』>『クイズ・ショウ』>『ストレンジ・デイズ』だったんだよね。シンドラー〜の為に増やした体重がもとに戻りきっていないようでした。今迄で観た中でいちばんむちむちくんだった。着痩せするんでしょうか、脱ぐ迄は全然気にならなかったんですが…上半身裸でアイス(だよね?)食べるシーンがさ!よりにもよってアイス。なんかお腹って言うより胃が出ていませんか…。肌が白いから結構なむちむちくんに見えます。しかしホント肌綺麗だな

■日本語が!
ファインズさんの口から「コンバンハ」って台詞が聞けるとは!はにかみ笑顔で「コンバンハ」!ぎゃー!ジャパニーズの要人にしてくれて有難うキャスティングのひと!
台詞と言えば、ファインズさんの口からこんなに「f**k」「s**t」と聞いたのも初めてでした。ある意味新鮮でしたよ…

■それにしても
このレニー役は、ファインズさんからすればかなり異色ですな。いいやんこういうダーティくんも!ダメっこで!情けなく!意気地なし!昔の女に未練たらたら!言葉巧みに顧客を増やして云々の描写は弁舌滑らかなこのひとの真骨頂と言うか。しかしその割には、ロレックスあげるからさ!のくだりは失敗し通しでしたが(笑)
甘え上手なとこは変わりませんな。「肩が凝ったよ〜」「首がガチガチだよ〜」とか言ってメイスに肩揉んでもらってるうちに眠っちゃうんだよこのひと!うがー憎い!小憎らしい!



2003年05月09日(金)
あああ…

昼間amazonを見ていたら『オスカーとルシンダ』の中古品ビデオが!!現在血まなこになって探していたものだったので、うきゃーと早速申し込もうとしたけど職場だし、カードNo.とか控えてなかったので帰宅してから…と思い、と言う時に限って残業になるものなのね。昨日もベイビー&さいだぁのライヴとばしたし。今日もBOOM BOOM SATELLITESだったのに行けないし。わかっちゃいたけども〜。

帰宅して即開けたら、既に〆切られておりデータすら残っていまへんでした。………ものすごくヘコんだ。勢いでサントラ買うことにした。今日は『ストレンジ・デイズ』を観ます…。

いやホント『オスカーとルシンダ』DVD化してくれ!頼む!(泣)あまりにも気に入ってしまっているので未だに感想が書けません。近いうちに書きます、書きますけども。



2003年05月05日(月)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(横浜・3)

ひととおり撮ったあと、「ちょっとここ拍手が多いですねー、拳にしてみましょうか」「ここはサインするのやめましょうか」等の微調整。暑い。ホントのライヴハウスのようです。ふと横に目をやると、どう見ても場違いな厚着に帽子、サングラス姿の男性が。西洋人の容貌。ショールマフラーを口が隠れる程の高さに巻いてもっさりしています。足下を見ると台に乗っている。な、なんだ?そのうち「神様行きまーす」の声が。star-sさんが「そういえば原作では、ボブ・ディランそっくりの神様が出て来て…」と言い、そうかあれボブ・ディランだ!と気付く。言われてみればああいう格好してたなあ。峯田くん演じる中島にしか見えないと言う設定らしい。その隣には、デビューしたての頃の篠原ともえちゃんみたいな雰囲気の女の子。中島ファンの役のようです。

「悪魔とドライブ」で、中島のコーラスがワンテンポ遅れて入る箇所があって「なんで遅れてんの?」と言っていたのですが、どうやらそれは中島が、客席にいる神様に気付いて驚いていた為らしい。そっちに気をとられてコーラスに入るのが遅れてしまうんですね。演奏で盛り上がってると思いきや、しっかり演技もしている訳です。当たり前と言えば当たり前なのですが、場の雰囲気にのまれがちな自分はひたすら感心。

神様は、演奏中急にしゃがんで隠れたりしています。中島の視界に入ったり消えたりと言う画を撮っている様子。周辺のエキストラは一緒に数テイク。近くにいないひとはぼんやりしててもいいんですが、曲が鳴ると皆条件反射的にノリノリになってしまうので(笑)川崎の時のように「今ここを撮ってる」ってのがよく判らないままでした…。

そして暑い暑い暑い!ひといきれだけでなく、照明も近くにあるのでとにかく暑い。立っているだけで汗がダラ〜、すっかりライヴハウス仕様です。神様しんどそう。カメラが止まるとすぐにメイクさんがマフラーをとり、汗を拭いてあげたり風を送ってあげたりメイクを直したり。大変です。川崎の時より消耗も激しく、皆どんよりしています。スタッフの方が「休憩中は皆座ってていいですよ、疲れるでしょう。皆が座れるように後ろに下がりましょう」と、とても気を遣ってくれました。自分たちもしんどいだろうに、いいひとたちだ…(涙)

ステージ上のメンバーはと言うと、やはり川崎の時より余裕がなさげです。ステージも狭いし、暑いしね。セッションも今回はあまりなく(それでもちょっとはやってくれました)、ドラムスタンドに座って休憩と言うことが多かったです。

場所が場所だったので演奏シーンはあまり見ることが出来なかったのですが、大森くんはなんと言うか、すんごい体勢低くして弾いてました。地を這うようなベースプレイ!だから尚更見えなかったんですけど(笑)勝手に「(フーファイの)ネイト弾き〜」とか呼んでました。誰かモデルにしているプレイヤーとかいるのかな。

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最後に出演者の皆さんがご挨拶。この時点で立ち位置は無効になっていたので、大森くんが話す時は前へ行くことが出来ました。おおもりさーん!とか呼んでみましたよ(恥)いやだって川崎の時地味だったからさ…と言うか、ライヴの延長みたいな雰囲気だったので、キャーキャー言える無礼講状態でした(笑)その場のノリって怖い。

獅童さんはこの日の撮影が最後とのことで、ちょっとしんみり気味?の振りして「ミュージック・ステーションに出まーす!」とか言ったもんだから場内大ウケ。いやでもひょっとして本気だったらどうしよう。何げに場をうまく仕切れるひとで、サービス精神に溢れている印象でした。あとやっぱり舞台のひとだなあ、発声がすごくきちんとしている。動きもどこからしら緊張感がある。悪い意味ではなくて、いつでもきちんと自分の姿勢をコントロール出来ているなあと言う感じでした。お疲れさま!

峯田くんは例の山形弁で「映画出るの初めてだし、演技も初めてだし、台詞憶えられっかななんて不安だったけど、いいスタッフや役者さんに恵まれて…」みたいなことを一生懸命喋ってくれました。ライヴ時の鬼気迫る姿とのギャップがすごくて面白い。歓声の音録りの時、切れ気味に暴れて煽ってくれました。峯田ファンの男の子たち大喜び。

マギーは峯田くんの山形弁を真似して大ウケ。自分の役割をよく解っているなあ。峯田くん以外の3人はタメだそうですが、その中でもちょっと兄貴分な印象。頼りになります。

大森くんは渋いんじゃ!格好いいんじゃ!そんなだからセクハラされるんじゃ!(問題発言)協力してくれて有難うとか、面白いものになりますとか結構いろいろ話してくれたような気もするんですが…暑さで朦朧としていた為記憶がありません。ご、ごめん…。結構キャーキャー言われてましたよ(笑)この日参加された方で、何かオモロいネタがありましたらJoyrideの方へ宜しくお願いします。

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撮影自体はこの日が折り返し地点だとのこと。出演者もスタッフも、疲労がピークの頃ではないでしょうか。現場の雰囲気自体はとてもいい感じだった(と思う)ので、あとは体調に気を付けて、無事クランクアップ出来ればいいですね!

トモロヲ監督が「皆さんちゃんとチケットを買って観に来てください(笑)」と挨拶してお開きに。記念品は川崎のと同じSPEED WAY Tシャツでした。

とにもかくにも、完成が楽しみ!年末〜お正月辺りに、シネセゾン渋谷で公開です。



2003年05月04日(日)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(横浜・2)

説明のあと、準備が出来る迄その場で待機。「曲かけときますからね、聴いて覚えてくださいね!」と吉田さんがかけていった「悪魔とドライブ」が延々流れています。ま、まわる…頭の中をまわる〜きっと今夜寝る時頭の中で鳴りまくるに違いない!助けて!

と言う訳で、すっかり刷り込みされてしまい今でも唄えるんですけど(笑)これ自分達でレコーディングしたんでしょうかね、ヴォーカルは確実に獅童さんの声ですし。獅童さんはCOMPLEX(ビーマイベイベーのアレですな)唱法と言う感じです(笑)いや、ヒムロックかも知れん。ああ世代がわかる…って、自分もそうですよ!同世代ですよ!

そのうちスタッフの方が、1枚のポスターを壁に貼りにやってきました。「悪魔とドライブ」のポスターです(笑・みなこさんが見たのと同じものでしょうか)。“デビューマキシシングル!”等のコピーと共に、SPEED WAYのメンバーが例のサインをキメて写っています。皆わらわらと群がり写メール撮りまくり。ええ私は撮れませんでしたよ!

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ようやくホールの中へ。せ、狭い。ちっちゃなライブハウスくらいのハコに、本日のエキストラ250人と、プレス関係者がぎゅうぎゅうです。この日はマスコミお披露目だったのか、取材陣が結構来ていました。前回クラブチッタの時は、入場したらどこへ行ってもよかったのですが、今回は無理。うへー全然見えない!そして大森くんの立ち位置は変わっていて、ステージ下手側になっていました。

背伸びしつつステージを伺っているとトモロヲ監督が。「映画の撮影は皆さんがビックリするくらい、忍耐の連続です。いいものにします!」と挨拶、もうすっかりライヴノリで「ウォー」と歓声が湧きます。吉田さんはこの時点でもう声が嗄れ嗄れ。大丈夫かー(涙)ちょっとした連絡事項があったあと、マギーが出て来ました!もうのっけから盛り上がる。マギーも盛り上げる。あっと言う間に場を持って行きました。メンバーを呼び込んで、シンプルな挨拶をしてすぐ演奏シーンへ。おおっいきなりオイオイコール!スタッフの不安は吹き飛んだかな?リングの魂ならぬライヴの魂が燃えるねーこういう時は!(笑)と言う訳でホンマモンのライヴのような盛り上がりでワンテイク。この曲ダセーとか言う思いは場の雰囲気でなかったことに(笑)いいスタートです。普段のライヴならうっかりひとの頭を乗り越えて前に行っちゃうんですが、そこは「撮影だから!」と自制しました(当たり前)。

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で、背伸びをしつつ大森くんウォッチング。下はジーンズ、上は長袖のピタTで、身頃部分は白地に黒でひとの顔が沢山プリントされてるやつ、そして袖部分は黒の…シースルー!ぐはー!!(鼻血)この時点で「……稲葉(B'zの)…」と思ったひとは多いと思われ。だって、休憩中に「大森くん、い、いなば…」って言ったら「そうそうそう!稲葉〜!」って声が飛びまくりでしたもん(笑)いやんセクシー!モテビーム発動!落ちた男女は数知れず!え、男もですか?髪はピンピン、シルバークロスのチョーカーにサングラス。リストバンドにブレスレットと言ういでたちでした。いやん男前。

獅童さんはノースリーヴに革ジャンを羽織って現れましたが、曲が始まるとすぐノースリーヴのみに。金髪です。めちゃめちゃ沢山角立ててました、コワカワイイ。峯田くんは青Tシャツ。川崎の時よりもアフロが大きくなってますよ!ex.ATDI、THE MARS VOLTAのオマーくんそっくりだ!かわいい!(失礼)そしてマギーは川崎と同じでした…いや同じシャツ何枚もあるんだよね!バンダナもね!



2003年05月03日(土)
『アイデン&ティティ』エキストラ撮影(横浜・1)

ストーリー展開にかなり触れています。映画を観る迄内容を知りたくないと言う方は御注意を!

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今回は横浜アリーナに隣接する横浜アリーナサウンドホールでの撮影でした。5月の設定だったので、服装もそのまんまでオッケーと言う感じ。が、暑い。5月にしては。受付を済ませ、ホール脇の階段に座って待つ間にじりじりと…灼けていく…ああ日焼け止め持って来れば良かった。

階段の両サイドに模造紙のようなものが貼ってあります。「悪魔とドライブ」と言うタイトルと歌詞。……こ、これは…ひょっとして唄うんですか?歌詞覚えるんですか?そしてその歌詞と言うのが、かなり笑いの破壊力満点です。ブルブルブル。これ、笑っていいのかな?笑うよねえ?マジですか?と散々言いたい放題だったところ、助監督さんがやって来ました。この助監さんがいいキャラで(現場では吉田ちゃんと呼ばれていました)、とても元気がよく、盛り上げ方も絶妙。素敵なスタッフに囲まれて大森さんは仕事をしているんだなあと目頭が熱くなりましたよ!

で、その吉田さんから本日の撮影について説明が。

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「皆さんこんにちはー!本日はライヴシーンです。えー、こちらの紙、ご覧になったと思いますが、今日はこの曲の演奏シーンを撮影します。では、曲を聴いてみてください」

「悪魔とドライブ」がラジカセから流れます。………ふははははは。どうしよう、オモロい。皆どよめいています。

「さて、聴いてみて皆さんどう思われましたか?(皆半笑いで沈黙)…ダセー!って思ったひと。そうです、それでいいんです!(笑)ダサいでしょう?それが狙いなんです」

なんだ〜と皆安心したように笑い出しました。

「この曲は、映画に出てくるバンド、SPEED WAYのメジャーデビュー曲なんです。主人公の中島、峯田くんですね、彼は本当のロックをやりたくてバンドをやっている訳ですが、この曲、どうなんだろう?と思っているんです。他の3人、中村獅童さん、大森南朋さん、マギーさんはノリ一発!みたいなところがあって、『この曲イケてる!格好いい!』と思ってノリノリで演奏しています。そんな中、中島だけが『なんか違うよなあ〜』と思い乍ら演奏をしている、と言うシーンです」

「SPEED WAYのライヴを観に来ている客、皆さんですね、も勿論ノリノリです。この曲を格好いいと思っています(笑)ですから、心の中でダセーと思っていても、それは出してはいけません!(笑)がんばってノリノリで盛り上がってください!」

おお、今回は結構高度なことが要求されるようです。緊張する〜。

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説明のあと、エキストラはA〜Fにグループ分け。その中から生まれた月、血液型等でまた細かく分けられ、演技の担当が決められます。各メンバー(大森くん=トシ、獅童さん=ジョニー(笑)、マギーさん=マメゾウ(ここで全員爆笑)、峯田くん=中島)の名前を呼ぶひと、タテノリするひと、拳を突き上げるひと(フォルテシモだ〜(笑))、バンドのサインを指で表示してジャンプしたりするひと(これ「いやあああ!(恥)」とか声が飛んで吉田さんは困り笑いしてました(笑)だってそのサインってのが…うう、恥ずかしい!(笑))など。そればっかりってのもヘンなので、合間に音楽に合わせてノるのは個人の自由でした。私は血液型でトシコール組に。ラッキ〜。MIOさんは「ジョニー!って違う意味で呼ぶわ〜」とか言っています(笑)勿論心の中には水橋研二くんの姿です(笑)

ここで「間違って『峯田ー!』とか言っちゃダメですよ!役名を忘れないでくださいね」と厳重な注意が(笑)ゴイステファンだろうと思われる男の子達が笑っています。いやー、男の子多かったな。モヒカンとか髪の立っている気合いの入った子が。盛り上がりそうだー。

そして「『悪魔とドライブ』、唄えるところは一緒に唄っちゃってください。特にコーラス部分」と、そのコーラス部分「love for satan〜♪」「cry for devil〜♪」をラジカセに合わせて練習。ホールの外でこんなんやってるから、通行人が訝し気な顔をして通り過ぎて行きます(笑)

「曲の前に、ジョニー、中村さんですね、が、MCをします。『俺たちメジャーに行っても、ロックンロールな心意気は変わらないぜ!』(記憶がおぼろなんですが大体こういった台詞でした)(全員爆笑)これを受けて歓声をあげてくださいね」と吉田さん。吉田さんは拳の振り上げやサインを決めてジャンプの演技も実践して見せてくれて、皆和む和む。いい雰囲気になりました。

「撮影がはじまったら、もう最初っからマックスで行ってください!スタッフが『いや、もうちょっと抑えて』って言う位がいいです。最初恥ずかしがってると、その後盛り上げるのって難しいんですよ。もう思いっきり行っちゃってください。本日隣の横浜アリーナでは、4:30からタッキー&翼のコンサートがあります(笑)。タッキー&翼に負けないように!少数精鋭で!盛り上がりましょう!(全員爆笑)」

これはかなり高度なプレッシャーだわ……が、がんばりやす。