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■ 幻影。
いない君を思いながら、 僕は今日も刃を手にする。
どれだけ切れば罪が晴れる? どれだけ流せば救われるの?
その、紅を。
生のための。 罪の軽減のための。
そんな自傷は嘘っぱち。
僕には意味がない。 この傷も。この声も。この身体も。 もう、僕ではない。
それなのに、 どうして君の記憶は消えないの?
微笑む君、涙を流す君。 その、全てを愛した・・・。
僕は、ただ。 君を見ていたかった。 僕は、ただ。 君を愛したかった。 僕は、ただ。 君を殺したかった。
そう、それだけだったのに。
僕は進めない。 それは、君に捕らわれているから? ・・・けれど、それでもいい。 いつまでも君の幻影にすがっていたい。
「愛してるよ。君、という名の、もう一人の、僕。」
2002年01月02日(水)
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