空虚。
しずく。



 酒。続き。

昨日、この日記を書き終わったあと。

いつの間にか、カッターを握ってた。
いつもの時間。いつもの夜。いつもの行為。

切った。何度も、何度も。
どんなに切っても、満たされないのを知ってて。
それでも、切らずにいられない衝動。
いや、そんなもんじゃない。
だって私は、その行為に何も感じてないから。
"そうするのも、面白いんじゃないか。"
たぶん、理由はそれ。
だから、「どうして切るの?」って言われたら解からなくなる。
当たり前だよ。自分だってどうしてか解からないんだから。

乾いた笑いを上げてた。
あなたの存在に縋り、求めてた。
全部拒んで、全部受け入れてた。
映る世界が全部真暗で、頭の中は真白だった。

"狂人みたいだったよ。"
一夜明けて、愛さんは言った。

別にそんなのどうでもいいけどね。
私が狂っても。それはすごく小さなことだもの。

それに・・・"それも、面白いんじゃない?"

今日もお酒を飲んでる。
多分、この後は昨日の繰り返し。
解かってるよ、偽りに過ぎないって。
でも、偽りでも何かを感じたい。
"偽りの自分を認識して、それで満足?"
そんなわけないよ。
だけど・・・それなら、真実って何?

それを見失った人はどうすればいいのかな?
ねぇ、私やり方間違ってるの?

"綺麗事なんて、もう要らない。"

2001年11月08日(木)
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