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■ 達人の吐く息で
妻に送ってもらい登校。 バスで御殿場中央青少年の家へ。
ちょっと肌寒い御殿場青少年の家。 静岡とは違う富士山の大きさ見事さに圧倒される。 講習会の講師は筑波大学の香田先生。 「中学時代が自分は一番充実していた。 高校・大学じゃない。 それがその後の自分の剣道人生につながっている。」 この一言で,生徒の心を一気に惹きつける。 「教わるだけじゃダメ。 自分で学んでいこうという姿勢,気持ちを表に出すことが大切。」 前向きな気持ちがあると,指導者は次を教えようと思うもの。 良いものを伝えようとするには,互いの呼吸が必要。
「強い打ちをする人は小さくても,しっかり振っている。 攻め合いでは,左拳は中心を動かさない。 打突の時は,臍で左拳を上げていく。 前へ出るとき腕は下からの反動で振りかぶる。 右膝を浮かせて,骨盤を倒すようにして打ち始め, 右足がつくより先に左足が出る気持ちで, 左膝で相手の腹を蹴るつもりで前へ出る。 肩と肩胛骨を前へ放り投げて打つ。 背中で打突を感じているか?肩ではダメだ。」 達人の教えを,当然中学生が全てを理解しているわけではない。 それでも,吐く息で竹刀を振るのだと言いながら 気合いを込めた呼吸や,踏み込む足音の強さで, 生徒は感化されていく。
「打ち切ったときの鍔元が自分の目より下。」これだけで,切り返しをする時の肩の力が抜け 振りかぶりが大きくなっていく。
「打突したときの左拳と臍がつながっている意識で 飛行機が離陸するときのような気持ちで,構えから打突につなげる。」わかりやすい具体的な例えが,出るところが達人の達人たるところ。 一番上手になるのはいいものをよく見て,それをまねること。 わずか数時間の講習で,それぞれが何かをつかんだ様子。
夕食後も,明日に備えて再び稽古。 途中から,先生方の稽古を見学。 振り返ってみると,日本代表レベル剣道を 眼にするのは初めてなことに気づく。 本物の凄さ,強うということはどういうことかを, これでもかと見せて下さる。
せっかくVoyageを20台持ってきたが授業をする場所がない。 男女別にミーティング。 喉まで出かかった言葉を飲み込んで 「ミラクルを起こす」が合い言葉に。
夜の懇親会にも出たかったが,今はその余裕がない。 音声カードの空間図形編を作成。 12時過ぎに就寝。
2006年03月10日(金) 相手を信じて語る 2005年03月10日(木) 感謝が足りない 2004年03月10日(水) 正六面体から正四面体
2007年03月10日(土)
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