2011年01月22日(土) 長野ラーメン紀行〜頓珍館

「とんちんめん」なるラーメンが旨い(唐突)
ってラジオでバカボン鬼塚氏だったかきくち氏だったかが言ってたと、相方氏が言い出しました。
ほ、ほうほう……。おいしいラーメンはいいですね。いいですが、それどこ。佐久。佐久ってどこ。な、長野? 長野までラーメン食いに? 行きますか? ま、まあいいですが。ドライブは好きですよ。
ということで、ラーメン食いに長野まで行って来ましたよ! えあですこんにちは。

前日に高速道路の地図を見ながらまずその場所を確認。
目指す佐久という場所は長野の最も東ではありましたが……走行距離余裕の片道200kmオーバー(相方氏宅→私ピックアップ→現地)wwwwやっぱどう見てもラーメン食いに行く距離では断じてないんですがwwwwww
なんか間違ってませんかという気もしなくもないですが、ラーメン食いに行くではなく頑張って日帰り観光に行くと思えばさほどの間違いもないのかもしれません。
ともあれ運転する方がいいと言うなら否もないので、ご一緒させて頂きました。



我が母国サイタマから関越を北上しSAに寄ってSAに寄って上信越に乗り換えてSAに寄って西へ進むこと3時間くらい。あ、途中のSA連打は私の趣味です。長野県は佐久にやってまいりました。
トンネルをいくつか抜けたあたりで路肩に雪が残る風景が見られるようになってきて、いやあなんか遠くまで来た気がするなあと思っていましたが、高速から降りると近傍では見られない雄大な風景が見て取れました。浅間山!
遠景に感嘆しながらもやっぱり近くには日本全国変わらない全国チェーンの店々を眺めながら少々走り、JR中込駅前にあるラーメンととんかつのお店、「頓珍館」におじゃましました。
車は、一回200円という良心設定の商店街の駐車場へ。



おじ様おば様方が切り盛りする、いかにも町の定食屋さんというような風情の小さなお店でしたが、土曜日にもかかわらず店内は盛況でした。
私たちはギリギリで待たずに入れましたが、後から後からお客さんがやってきます。
おおぅ……、大変失礼ですが駅前とはいえ小さな田舎駅、人通りのない寂れた商店街にある定食屋さんの客入りとは思えません。これはわくわくします。

メニューのトップには中華そばがありましたが、ここは噂の「とんちんめん」(790円)を注文します。
相方氏は、ラーメンととんかつのお店ということなので「ロースみそかつ定食(300g)」(1700円)をオーダーしました。

8分ほど待ちましてお料理がやってきました。



これが噂のとんちんめんですか!
濃い色のスープの中に、こんがりと色の付いたチャーシューがたっぷりと乗っています。そう、このチャーシューが目玉とのこと……。
早速頂きまーす。

麺は細めでごくゆるく縮れた黄色い中華麺、こしはさほど強くありません。まさに古きよきラーメン屋さんの中華そば、という感じでしょうか。
スープは濃い色ですがしょっぱくはなく、チャーシューのお味が溶け込んでいてコクがあります。
添えられているほうれん草も鮮やかでいいです。
ではでは噂のチャーシューをば……。

とにかく一言で言えばとろっとろ!!
こんなにとろけるチャーシューが、このような地方の小さなラーメン屋さんで頂けるとは。
このボリューム、この食感、今まで食べたチャーシューの中でも最高峰です。
これは確かにおいしい!

相方氏のみそかつ定食もやってきました。



何故か一切れ一切れがだいぶ細く切られていますが……お味噌が甘くコクがあり、ボリュームも満点。
ただし、まあおいしいはおいしいですがある意味普通と申しますか、やっぱりお店の人気メニューはとんちんめんの方のご様子。
野菜とんちんというメニューもありました。そっちも気になるなあ……!

スープはちょっぴり残してしまいましたがおいしく頂き、ごちそうさまでした、と手を合わせ、帰ろうとしたときです。
「もしかして遠くから来られました?」
と、お店のご主人らしきおじ様が声をかけてこられました。
おおう、何でばれましたか?
「お店の写真を取っていたんで」
な、なるほどー。

ラジオを聴いてきたんですよ〜とお話し、ぜひサービスのコーヒーも飲んでいってとのお勧めに有難く従って、コーヒーを頂きました。
ラーメン屋さんのサービスにコーヒーとは面白有難いですね。

流石にちょくちょく行ける距離ではありませんが、気さくなご主人のいるお店の雰囲気はとってもいいですし、ご近所だったらこれは行くわ〜!という、まさに地元の名店と呼ぶに相応しいお店でした。
ごちそうさまでした!



さて、おなかもいっぱいになりました所で観光です。
まずはすぐそばの、JR小海線中込駅をのぞいてみました。



一時間に一本ほど電車がくるらしい小さな駅です。
待合室はストーブと温かみのあるベンチが情緒を感じさせます。

駅前の商店街は人通りもなく閑散とした様子ではありましたが、そのうちの一軒の酒屋さんに、地酒を見に入りました。
お酒を見ながら相方氏がお店のご主人に「この辺に日帰り温泉はありませんか?」とお尋ねすると、親切に、奥からiPadをわざわざ持ってきてくれて教えてくださいました。わあ、iPad実物初めて見た。便利だなあ。
どうやらちょっとだけ離れた場所に老人ホームと併設された日帰り温泉施設があり、そこが大変絶景だというのでそちらへ行ってみることに。

辛口の地酒と甘酒を購入して、教えてもらった方向を目指しました。
「ここの交差点にはツタヤって本屋さんがあるんでそこを曲がって〜」
と指示された交差点にTSUTAYAではなく「蔦屋」という本屋さんがあって慌てたりしつつ、浅間山を望む田園地帯の中を通っていきます。うむ、もう十分に絶景です。
途中で道の駅の看板が見えたので、ちょっぴり進路を変更して先にそちらへ行ってみました。

道の駅ほっとぱ〜く浅科。



雄大な景色に囲まれた閑静な道の駅です。
ここでちょっぴりおみやげ購入タイム。
おうち用のお菓子を買って〜。おお、そばがきがある。一度食べてみたいと思ってたんですよねえ。……70gほどのそば粉とそばつゆで500円とかちょっと解せないものもありますが……まあいいか。

景色とショッピングを堪能したら道を引き返し、本来の目的地へ。
老人ホーム「ウェルハウスのぞみサンピア」併設の日帰り温泉「のぞみサンピア佐久」に行きました。
高台の見晴らしのよい立地にある上、最上階の5階なので景色は聞いた通りに最高でした。

寒すぎてあんまり露天風呂に入れませんでしたけども。



*当たり前ですが温泉からは撮れませんので近間の写真を代用しました。
が、地上5階はこれ以上に絶景。のどかな風景を見下ろすパノラマビュー最高。

いやしかし、薬湯という名目のぬる湯いいわぁ。ぬる湯→内湯の無限ループで永遠に入っていられそうな気がした。
老後はこんな所で暮らしたいのう……。もンのすげー高そうだけど……。



お帰りの横川SAでおぎのやの釜飯を購入してお持ち帰りし、夕ご飯に食べました。



満足満足の温泉、いや、ラーメン旅行でございました。

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