ここのところ、母親が子どもを殺す事件が続いている。人の子の親としてとても他人事とは思えない。
今でこそ余裕が出てきたけれど、娘が幼稚園に入園するまでは、私も全く余裕が無かった。周囲からは「1人っ子だし、女の子だし楽勝でしょ?」と思われていたけれど、今にして思えば娘は「育て難い子」だったと思う。娘と一緒にいるのが辛くて娘を保育所に預けて職場復帰しようと半ば本気で思っていた事もある。そうしなかったのは、夫はもちろんのこと、周囲の助けがあったから。孤立無援だったら、頑張れていたとは思えない。
年配の人は「今は昔と違って育児グッズも便利だし、主婦の仕事は楽になってる。子育てだって楽なはず」という認識でいる人もいるけれど、とんでもない事だ。今はサザエさんの時代ではない。3歳のタラオが2歳のイクラとウロウロ外を遊び歩いていて、サザエが居間で煎餅齧っているとか、今の子育てではありえない。サザエさんの子育ては下手すりゃ児童相談所に通報される案件だ。
そう言えば。
義祖母の葬儀に出席した時、遠い親戚のお年寄り達から「1人っ子は可哀想。頑張ってもう1人産みなさいよ」的な事を言われた時、これまた別の遠い親戚のお年寄りが「私らの時代と違って、今は気楽に子どもを産める時代じゃないよ。今の子どもは手間も金もかかるからね」と助け舟を出してくれた。実に素敵な助け舟だった。
育児中の母親を甘やかしてくれとは言わない。せめて周囲の人達が、助け舟を出してくれたお年寄りのように「今の子どもは手間も金もかかる」と言う認識でいてくれるだけでも、随分と違ってくるのではないかと思う。
……と。この話はここまでにして。
今日は娘の授業参観だった。1年生最後の授業参観は「学習発表会」という形式で行われた。それぞれ前に出て「頑張ったこと」を発表してくれたのだけど、どの子も立派に発表していて胸熱だった。娘の1年生生活もあと少し。楽しく元気に小学校に通ってくれていて、それが何よりありがたい。この調子で2年生も楽しく過ごして欲しいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。