昨夜、夫が帰宅して食事を終えた後、おもむろに言った。
「今日さ。エージェントの人から電話あって、明日の面接なんだけど、なんか、この時点で本決まりっぽいらしい」
なんでも、夫は数人いたライバル達の中から抜け出たらしい。転職の就職活動って、新卒のそれとは随分異なる。夫は技術職なので、職務経歴書を出した時点で、企業が求める条件に達していて面接まで漕ぎ着けたら「わりと脈アリ」と見てもいい。そして面接で面接官とフィーリングが合えば「相当イケるかも」って感じ。ここで問題なのは採用の決定権が事実上、現場の人間にあるか、それとも人事部長(もしくは社長)にあるかって事。片方が乗り気で良い感じで面接が進んでも、決定権のある人がノーと言えばどうしようもない。
今まで、イイところまで進んだ面接でも現場の人と良い感じだったけれど、社長面接でアウトになった場合もあれば、その逆で社長と超盛り上がって「これはイケる」と確信したのに、現場から「社風に合わない」と断られた事もある。今回の会社は現場の人がOKを出したら、比較的スムーズに進むだろう事が予想される案件だったらしい。
なんだか、すごく興奮してしまった。「もしかして、これで決まり? 24時間テレビで言ったら『サライ』が流れてきた感じ?」と思うとドキドキが止まらない。
もちろん内定が出るって保障がある訳じゃない。向こうから断られる事は当然あるとしても、夫が「これは無理」と思う場合だってある。仕事内容にしてもそうだけど、給与待遇面にしても、提示されていた事と話しが違うじゃないか……なんて事も多々あるのだ。
昨日はなんだか色々考え過ぎて眠れなかった。
今までのように面接後に「実はこんな状況だったらしいよ」と聞かされるのではなくて、面接前にそんな事を聞かされたら、期待しないでいるのは無理って話だ。頭の中ではエンドレスで『サライ』が流れてくるし「内定出たら、なんかお祝いしなきゃ」とか妄想しちゃうし。
落ち着け、私。まだ決まった訳じゃない。
夫が10月に転職活動を初めて以来、何度か「イケるかも」の後の「残念」を経験している。なので先走って色々考えちゃイケナイのは分かっているのだけれど、それでも昨夜は眠れなかった。そして今日は朝から落ち着かない。今度こそ上手くいきますように……と祈りつつ今日の日記はこれにてオシマイ。