普段、あまりテレビを観ないので世間の流行や、話題のCMはあまり知らない。なので「いまさら」なタイミングで流行物を知って「語りたい」と思う頃にはブームが去っている……てなことが多々ある。たぶん、これも「いまさら」な話。
日本生命のCMで谷川俊太郎が詩を書いているのを見て驚いた。私は谷川俊太郎のファンではないし、取り立てて思いいれのある人でもないので、かまわないと言えばそうなのだけど、ファンの人的にあれはOKなのだろうか? 作家や詩人が商業ベースに乗っかるのが悪いとは思わないけれど「生命保険」ってところに、引っ掛かりを感じてならない。彼の詩は以前にもCMで『朝のリレー』が使われていた思うのだけど、あの時は特別何も感じなかった。が、今度は正直なところ彼の良心を疑ってしまった。
アウトローで売っているならまだしも、まがりなりにも学校の教科書に乗っている詩人さんには、ああいう仕事はして欲しくなかったなぁ……と思わずにはいられない。「ああいう姿勢も人間臭くて良い」と思う人もいるかも知れないけれど、私は嫌だなぁ。私は本を読むのが好きなので、文学とか詩を少し神聖化し過ぎているのかも知れないけれど。
人は霞を食って生きてはいけない。だからギャラが良ければ、あざとい仕事を受けるのもアリなのかも知れないけど。
お金が無ければ生きていけないし、お金は大切だと思う。だけどお金に愛情をこめられるとは思えない。もしも、そんなことが出来るのなら、私は愛する人にジャンジャンお金を渡すだろう。なんだったら現金書留で送りつけてもいい……なんて事さえ思ってしまう。
まったくもって世知辛いCMだなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。