最近になって、ようやく本を読むペースが掴めてきた。
出産直後は産後疲れも手伝って、娘が寝ていても本に集中することが出来ず、育児に慣れてきてからも「まとまった時間が取れない」ということで、全く読まない…ってことは無かったけれど、コンスタントに本を開くことが出来ずにいた。「出産前の働いていた頃は通勤電車でガッツリ読んでいたのになぁ」と懐かしく当時を思い出し「もう、以前みたいには本を読まない人になるのかもなぁ」なんて思ったりもした。
しかし、よくよく考えてみると「まとまった時間」に読もうとするからいけないのだ。育児中と言っても、一瞬たりとも自分の時間が持てない…って訳ではない。現に、こうやってPCに向かう時間はあるのだし。産後のダメージから身体が回復してくるにつれ、少しずつ集中力が戻ってきたのも手伝って、今月に入ってからは比較的好調に読み進めている。それに加えて、娘が成長して図書館へ行けるようになったのも読書好調の理由の1つ。
結局のところ自分にとって本当に必要なことは、何があっても手放したりはしないのだ。
猿夢中でガッツリと本に取り組むのは至福の喜びだが、隙を見計らって少しずつ読み進めていくのは、ガッツリと取り組むのとは違った喜びがある。
余暇を読書にあてるようになってから、以前にも増してテレビを観なくなってしまった。もっとも、赤ちゃんにテレビを見せるのは良くないとのことなので、朝のニュースを観て、夫が出勤したらテレビを切り、娘が起きている間は一切テレビを付けない。夜、娘を寝かしつけた後、夫が帰宅するまでテレビを観ていた時間が、そっくり読書時間へとスライドしてしまったので、世の中の流行から取り残され気味なのは困った事ではあるのだけれど。
林真理子の『本を読む女』のヒロインは自分の身に何が起こっても本を読んでいたけれど、私もまた彼女のように死ぬまで本を読み続けるのだろうなぁ。子育てが一段落するまで「猿夢中・ガッツリ読書」は無理かも知れないけれと、少しずつなりとも読んでいきたいなぁ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。