白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2014年01月28日(火) コツコツ行こう。

夫の転職騒動で家の中が落ち着かなくなってからという物、居間に花を欠かさないようにしている。

「風水的に見てこの方向に、この色を置くと」とか「居間に花があると良い事がある」とかそう言う確固たる理由がある訳じゃない。たまたまスーパーでスプレーカーネーションが100円で売っていて、それを娘が幼稚園で作ってきた花瓶に行けたら良い感じだったので、しばらく続けてみようかな……と。それに家の中は出来るだけ綺麗にしておくに越したことはないのだ。

子どもの頃、親の書棚からこっそり引っ張ってきて読んだ本の中に「ドン底まで落ちいてく人の家は決まって汚い」と言うような事が書いてあった。題名は忘れてしまったけれど、刑事を退職して探偵社に勤めている人が書いたルポ本だった。そこには「夜逃げした家族の家に踏み込むと、炊飯器には黄色くなったご飯が入ったままになっていて、流し台の洗い桶には食器が浸かりっぱなしだった」とか「家族を置いて蒸発して女性の部屋に行くと足の踏み場もないほどのゴミ屋敷だった」とか、そんな事が書いてあったように思う。

当時、私は小学生だったけれど「ドン底まで落ちいてく人の家は決まって汚い」って言葉にはいたく感心した。そしてそれ以降「ドン底まで落ちて行く人」になるまいと、家の中をそこそこ綺麗に保っていようという意識を持っている。なんとなく駄目な方向に流されそうな時は掃除したり、何か綺麗な物を飾ってみたり。そしてその癖はいまだに抜けていない。

もちろん「ドン底まで落ちいてく人の家は決まって汚い」なんて、何の根拠も無い。

夫は今週一杯で今の会社を退職して新しい会社に行く。とは言うものの、しばらくは今の会社で仕事をするのだけれど、今日は引越の打ち合わせをするとかで、新しい会社に出向いて行った。なんだか色々と大変そうだし、憂鬱そうだ。新しい会社に行く人、違う会社に行く人、どこにも決まらなかった人。同じ空間に色々な立場の人がいて居たたまれないのだろうなぁ……と想像する。

しかし、夫と一緒に暗くなっていても仕方がない。私はせっせと家を綺麗にして、出来るだけ美味しい物を作って、娘を沢山笑わせて1日を過ごすしかないのだ。こういう時こそ、いつも通りにコツコツ行こう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2012年01月28日(土) お蕎麦とおでん。
2011年01月28日(金) 落ち着け、私。
2009年01月28日(水) ご近所トラブル
2008年01月28日(月) 投票日の午前中
2003年01月28日(火) パチ・パチ・パチンコ。
2002年01月28日(月) 快楽の追求は文化でもあり生殖の掟でもある。

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