白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2013年01月28日(月) 朝の氷。楽しまなきゃ。

全国的に寒いとのことだけど、ここ数日の寒さは格別な気がする。娘は道に張っている氷を探しては踏みしめながら登園していった。

どうしたものか娘は「お外に氷が張る」って事に憧れを持っていて、昨年からお砂場セットのプラスチックバケツに水を入れて毎日氷が張っているかどうかをチェックしている。この冬は大阪でも氷点下になる日もあるので、氷なんて簡単に張るかと思っていたのだけれど、これが意外と難しい。道路の水たまりは凍っていてもプラスチックバケツの水は凍らないのだ。寒いと言っても住宅街ってエアコンの室外機の熱や何かで微妙に暖かいのだと思う。

そこで今年に入ってからは少しでも凍りやすいようにとステンレスの入れ物に水を入れているのだけれど、それでもなかなか難しい。

一昨日の夜、業を煮やした夫がステンレスの入れ物に冷蔵庫の氷を入れてみた。ずるっ子と言えばそうなのだけど「氷の周囲が凍るだけでも嬉しいんじゃないの?」と夫。結果、娘はようやく朝おきてセッティングした入れ物に氷が張っているのを見る事ができた。冷蔵庫の氷を入れたのは娘にも教えたけれど「その周りに氷が張っていた」ってだけで充分嬉しかったらしい。そして昨夜は冷蔵庫の氷の数を増やしてみた。すると冷蔵庫の氷を囲むようにして広く氷が出来ていて、お昼間になった今も溶けていない。この調子だと、いささかインチキ臭い氷アートがどんどん加速していきそうだ。

この1週間はバタバタしていてなかなか本が読めなかったのだけど、それでもやっと1冊読む事ができた。団鬼六の生涯を描いた大崎善生の『赦す人』など。これが久しぶりにグッっとくる作品だった。団鬼六はSM作家で「エロ事師」なんて言われる人なだけに、誰彼なしにオススメ出来る作品ではない。想像していた通り愛すべきロクデナシって感じの一生で、傍で見ているには面白いけれど家族にはなりたくないタイプ。でも、すごく魅力的な作品で取り分け、震災直後に屋形船を借り切って大宴会を開く場面は圧巻だった。

宴会は不謹慎な意味合いで開かれたのではなく「こんな時だからこそ楽しめる人は楽しもう。日本人は素晴らしい国民だから、きっと立ち直ることが出来る」と言う意味をもってのこと。この場面を読んで「もっと人生を楽しまなきゃなぁ」と発奮させられた。

育児中の専業主婦の生活は毎日毎日同じ事の繰り返し。夫は優しいし娘は可愛い。ささやかな幸せに感謝する事は多いけれど、どこかしら覇気が足りない。それはたぶん年齢的な事とか体力的な事も関係しているとは思うのだけど、最初から気持ちで負けているところがあるように思う。団鬼六のように奔放に生きられる訳ではないけれど、もっと人生を楽しまなくては。

先週は個人的に低空飛行な1週間だったけれど、今週はもう少し前向きに…と言うか、シャキッっと頑張っていきたい。楽しい1週間にしよう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2012年01月28日(土) お蕎麦とおでん。
2011年01月28日(金) 落ち着け、私。
2009年01月28日(水) ご近所トラブル
2008年01月28日(月) 投票日の午前中
2003年01月28日(火) パチ・パチ・パチンコ。
2002年01月28日(月) 快楽の追求は文化でもあり生殖の掟でもある。

白蓮 |MAILHP