白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2013年04月02日(火) 春の別れ。

春休みになってからと言うもの、娘は毎日ニッコニコなのだけど、私はクッタクタのヨッレヨレ。それには深い事情があった。

春休みの初め、遠征先の公園で偶然に娘の幼稚園の同級生と会ったのだけど、その中の一人が引越しすると聞いたのだ。その子は娘が年少の時に仲の良かった女の子で、転勤族の娘さん。途中入園で入ってきて、はじめて出来た友達が娘だった……と言うこともあって、年少の時は幼稚園で随分とよく遊んでいたらしい。とは言うもののバス通園の幼稚園なので、帰宅後に遊んだ事は1度も無かった。

小学校に入学する時に再び転勤するとは聞いていたのだけれど、急に予定が早まったとのこと。もう遊べなくなっちゃうから………って事で娘とそのお友達を出来るだけ一緒に遊ばせて上げたいと思ったのだけど、彼女のうちには乳児の妹さんがいて、母親には引越しの準備だってある。なので私と娘が彼女のお家の近くにあるその公園に毎日遠征して、私が子ども達を見ることになった。

朝10時から正午まで公園で幼児を見守るだけの簡単なお仕事です。

……とは言うものの、実行するとなると結構大変だった。家を出るまでに家事と昼食の用意を済ませて、10時頃、公園に着くように出発。帰宅するのは12時半。それから昼食を食べて、午後から「それはそれ」として別の予定。でも「この子達はもう会えないんだ」と思うと、ちょっとでも沢山遊ばせてあげたかったのだ。

「友情に距離は関係無い」ってのが私の持論だけど、それはあくまでも大人の話。子ども達はそうはいかない。娘のお友達は転勤族のお子さんだから引越しには慣れていると思う。そして子どもは大人が思っている以上に順応性が高いので、娘のお友達も娘も、それはそれで別の仲良しを見つけいくのだと思う。「ちょっとでも沢山遊ばせてあげたかった」なんてのは、結局のところ親の勝手な感傷に過ぎない。

それでも春休みの間ガッツリと2人を遊ばせてあげられたのは良かったと思う。普段見ることの出来ない娘の姿を見る事も出来たし、楽しそうに遊ぶ子ども達を見るのは良いものだ。

今日はお互いに手作りのプレゼントを交換してお別れしてきた。明日の朝早くにお友達は大阪を離れる。娘も娘のお友達も成長と共にお互いの事を忘れてしまうかも知れないけれど、それでも楽しかった春休みの想い出は、きっと彼女達の糧になるんじゃないかと思う……と言うか、そう思いたい。

2人が再び会う事は無いかも知れないけれど、転園していくお友達が娘と仲良く遊んでくれた事に感謝。転勤先でも元気で楽しく過ごして欲しいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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