先日、娘に親友が出来た。左手の人差し指だ。これまで指をしゃぶる時、何本もの指をガバーッっと咥えていたのだが、いつの間にか左手の人差し指だけを咥えるようになった。これからしばらくの間、左手の人差し指は彼女の良き友となるだろう。手持ち無沙汰で退屈な時、あるいは不安でたまらない時、左手の人差し指は娘を慰めてくれるに違いない。
毎日娘と向き合ってくらしている中で「素敵なお母さんになりたい」と思っていたのだけれど、最近は「逞しいお母さんになりたい」と思うようになった。成長するにつれ娘は逞しくなってきて、私に対する要求も高度に…そして獰猛になってきた。「遊んでくれ」「抱っこしてくれ」「外に連れて行ってくれ」エネルギーの塊のような赤ん坊とガッツリ向き会うには、こちらもタフでなければならない。
素敵でなくてもいい。逞しい母でいたい。
何人もの子供を連れて街を闊歩する母親の姿は後光が差しているように思える。しっかりと太って、あるいは痩せぎすの彼女達は決して美しいとは言えない。しかし我が子と向き合って育て上げている自信に満ち溢れていて頼もしいことこの上ない。
娘は成長途上な訳だが、私も母親として成長途上なのだと思う。まだまだ逞しいとも頼もしいとも言い難いけれど「逞しい母」を目指して頑張りたい。最近、ちょっとヨレヨレしているが娘が歩くようになる頃にはもう少し逞しくなっていたいものだ。今のところは逞しい母を目指して修行中というところ。
昨日のエイプリルフールは気のきいた嘘を付くことなく1日が過ぎてしまった。毎年、Web上にある何某かに騙されて「ムキーッ。やられたぁ」となるのだけれど、昨日はネットを繋いでいる時間が短かったため騙されることもなかった。少し残念に思う。来年は逞しくなって、気のきいた嘘をつきたいものだ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。