白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2013年03月11日(月) 震災2年。ジレンマ。

今日で震災2年。私の感覚だとアッっと言う間の2年間だったけれど、被災された方にとっては大変な日々だったのだろうと思う。

阪神大震災の時も大変だったけれど、東北の震災の場合は原発事故もあっただけに難しい部分があるように思う。東北からは離れた関西に住む主婦の目から見ても「なんだかなぁ」と思うところが多い。

たとえば。スーパーの品揃え。

震災前、関西人は東北地方のお米が大好きだった。お米にこだわらない人はともかく、お米にこだわる人はたいてい東北のお米を買っていたんじゃないかと思う。しかし震災後は関西以西のお米に人気が集中していて、震災前には見たこともないような産地のお米が並ぶようになった。そして、それらのお米はけっこう高い。折込チラシなどで「これは安い!」と驚くお米はたいてい東北地方のもの。なかなか安くならないのが関西以西のお米。震災前はまったく逆だったのだ。

それでも主婦達は「いくら安くても東北のお米はちょっと……」と言う。

実に申し訳なく思うけれど私自身もそうなのだ。たとえば。福島産のお米と島根産のお米が並んでいるとすると、福島産のお米にはどうしても手が伸びない。お米だけでなく他の食べ物だってそうだ。徹底的に避けようとは思わないけれど、あえて買いたいとも思えない。

本当の意味での復興は被災地の人達の衣食住が確保出来ることもあるけとれ、被災地の人達が元通りに働いて暮らしを営んでいける状態になることだと思う。その意味では、被災地の物をどんどん買ってお金を循環させた方がいい。そんなの事は誰だって分かっているのに、どうにもならないあたりが切ない。

じゃあ、何をするのが正しいのか。
どうしたら被災地の人達の役に立てるのか。

そこがとても難しい。募金とか、市民レベルのささんかなボランティア程度のことなら出来るのだけど、それでは根本解決には至らない。結局のところコツコツと積み上げていくしかないのかなぁ。不自由な暮らしをしている被災地の人達はお気の毒としか言いようがない。私だけでなく「被災地のために何かしたい」って気持ちと「でも何をどうしたらいいのか分からない」ってところでジレンマを抱えている人って多いんじゃないかと思う。

今日は震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2003年03月11日(火) そうしよう。そうしよう。
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