白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2012年04月16日(月) 優しい言葉。

今日から娘はお弁当開始。なので早速皮膚科に行ってきた。

娘を送り出した後、朝一で皮膚科に。診療前に並んで行ったのに早くも5人の人が待っていた。顔の湿疹は娘が春休みの頃から調子が悪かったのだけど、先週あたりかどうしようもなくなっていた。診察の結果、今回はヘルペスではなくて別件だった。飲み薬と塗り薬を2種類もらって様子を見ることに。皮膚科の先生から「この薬は、この症状によく効くんですよ」と言われて、なんだかちょっと希望が持てた。そして、その言葉を聞いて、唐突に昔のことが思い出された。

私が20代後半の頃は実家が色々とゴタゴタしていたこともあって、ちょっとヤバイくらいに働いていた。不摂生な生活なのは分かっていたけれど、ゆっくり暮らせるような状況ではなくて、しょっちゅう体調を崩していた。そんな中、顔に盛大な湿疹が出来た。いまの湿疹の倍以上は酷くて、もはや外出したくないレベル。会社の休み(当時は建築業界にいたので水曜日が休みだった)に皮膚科に行ったのだけど、いっこうに良くなる気配が無く「腕がいい女医さん」と評判の良い皮膚科を訪ねた。

その皮膚科医は確かに腕の良い人だったのだと思う。診察室に入るなり大罵倒大会だった。不摂生な生活を指摘され、トラブルの原因かもしれない物質(シャンプー、リンス、化粧品等)を持参しなかったことを叱られ「あなた、それでも女なの?」と言われて、半泣き状態で病院を出た。その後、ある人から「腕が良いかどうかは分からないけれど、昔からやってる個人の皮膚があるから、1度行ってみたら?」と勧められて、別の皮膚科に行ってみることになった。

その皮膚科は「おじいちゃん先生」と呼んでしまいたくなるような年配の先生で、私が診察室に入るなり「若い娘さんが可哀想になぁ。大丈夫、薬を塗ってちょっと休んだら、すぐに良くなるから」と言ってくれた。前の皮膚科でコテンパンに打ちのめされた後だったので、おじいちゃん先生の優しい言葉に救われた私は、彼の予言通り、すぐに症状はおさまった。

今にして思えば、そこで処方されたのはどこでも処方されるようなステロイド系の塗り薬だったのだと思う。それが私の体質に合ったのか、それともそれ以前に治る時期だったのかは分からない。ただ、おじいちゃん先生の言葉に救われて、それが良い風に働いたのは間違いないと今でも思っている。

その時は心身ともにギリギリの生活をしていたので、他人から優しい言葉は心に染みた。人間って基本的に「優しくされたい生き物」なのだと思う。それって単純で当たり前のことなのに、うっかりすると忘れてしまうし実行するのは難しい。

今日は皮膚科に行ったおかげで、昔のことを思い出し、あの時「私も人に優しい言葉をかける事の出来る人間になりたい」と思ったことを思い出した。

それはそれとして。顔の湿疹が収まってくれると良いのだけれどなぁ。かつての湿疹からすればマシだけど、だからって決して気分の良いものではない。娘の幼稚園の午後保育も始まったことだし、今週は心持ちゆっくりめで行こう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

本日のお弁当。うさぎおにぎり(イカナゴ釘煮)、ウィンナー、イワシフライ、アスパラおかか醤油、人参、黒豆、うさぎ林檎&バナナ(別容器)。うさぎおにぎりは娘のリクエスト。今年度も頑張って作ろうと思う。







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