白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2012年02月13日(月) 生活発表会と娘の葛藤。

この土曜日は娘の幼稚園で生活発表会があった。

娘が出演するのはクラス単位での劇と合唱&合奏。幼稚園の生活発表会と言っても、園の方針によって随分と雰囲気が違うらしいのだけど、娘の通っている幼稚園は「子どもが楽しめるかどうか」がメインになっていて、練習は厳しくないらしい。娘はずっと前からこの日を楽しみにしていて、毎日「見に来てね」とアピールしていた。

保護者の鑑賞席は事前に子ども達がくじ引きをして決めるのだけど、娘は最前列の中央……と言う最高の席を引き当ててくれた。これほど親馬鹿冥利に尽きることはない。それにしても幼稚園年少組の生活発表会って可愛いなぁ。我が子が1番可愛いのは当然だけど、他人様の子も可愛かった。失敗しても、泣いちゃっても、棒立ちしてしまっても可愛い。もちろん、上手に出来ても可愛い。

娘はとてもよく頑張っていたと思う。劇も歌もちゃんとこなせていて、入園してからしばらくの間「幼稚園、行かない!」と泣いていたのが嘘のようだ。家では甘えん坊だけど、幼稚園では頑張っているってことが伝わってきて胸が熱くなってしまった。

そんなこんなで楽しい時間を過ごしてきたのだけれど、帰宅後にテレビで撮影した劇のビデオを観ていたら、娘が「Yは本当は別の役が良かった」と言うことを話してくれた。劇の役割分担は希望制だったらしく、娘は別の役がしたいと言ったとのこと。「じゃあ、くじ引きとかジャンケンで決めたの?」と聞いたところ「先生がYちゃんと、Mちゃんと、Kちゃんはこの役をしなさい…って言った」と娘。娘は先生から役を押し付けられてしまった事がどうにも納得がいかなかったらしい。

娘のクラスの劇は4〜5人の子ども達が1つの役をすることになっていて、みんなで同じセリフを言う。幼稚園年少の子どもが出来るような劇なのでセリフと言っても、たいそうな物では無いのだけれど、娘が与えられた役は劇の中で1番セリフが多くて、ふりも難しかった。たぶん、担任の先生は「出来る子」を最初から想定していて、その子達にしてもらう事にしたのだろう。

それにしても……だ。娘は劇が終わるまでその事を黙っていただなんて! 娘も口にするまで色々と葛藤があったのだろう。娘の心中を思うと、いじらしくてたまらなかった。娘は先生から役を押し付けられてしまって理不尽に感じたのだと思うし、可哀想ではあるのだけれど、それでもこれからの人生、そんな事は山ほどあるのだから、娘にとっては良い経験だったと思う。

娘には「先生はあの役が難しいから頑張れる子にして欲しかったのよ」というようなことを説明して、上手に出来たことをしっかり誉めておいた。まぁ…本当の意味で納得は出来なかっただろうけれど、それもまた仕方な無い。

そんなこんなで土曜日は色々な意味で娘の成長を観ることが出来た1日だった。娘が着実に成長してくれていて本当に嬉しい。ありがたいことだなぁ……と感謝しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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