白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2011年07月12日(火) 夏の友達。

娘がカブトムシを飼いたいと言い出した。

いつか、言いだすんじゃないかとドキドキしていたのだけど、ついに来てしまった。この時期になると子ども番組も、図書館の「おすすめ絵本コーナー」でもカブトムシ一色。ご近所にも「カブトムシブリーダー」が沢山いて、カブトムシの話題に事欠かない。

私は動物も昆虫も嫌いじゃないけれど、正直言って面倒をみるのはご免こうむりたい。娘が自分で面倒を見てくれるなら構わないのだけれど、3歳児には「お手伝い」が精いっぱい。結局のところ私が面倒を見ることになる。この春に1年近く飼育したダンゴムシを逃がしたばかりなのに、また生き物の世話をしなければならないなんて……。

「駄目」と言ってしまえば簡単なのだけど、親としてそれだけは言いたくない。たとえば……娘が「犬を飼いたい」と言えば、我が家の状況では飼えないので問答無用で「駄目」だと言うが「飼うのが面倒臭い」と言う理由で、娘の好奇心を潰すのはいかがなものかと思うので。

娘と話し合った結果「Yがカブトムシを自分の手で触れて、掴むことが出来るなら飼ってもいい」と言うことになった。

娘はテレビや絵本でカブトムシに憧れているだけで、実際のカブトムシに触れたことはない。ダンゴムシだのテントウムシ程度の虫なら娘にも触れるが、カブトムシを触れるかどうかは実際に見せてみないと分からない。娘は「怖くないよ。触れるって!」と乗り気だが、果たしてどうなることやら……。

カブトムシはご近所の「カブトムシブリーダー」に声を掛けたら、喜んで譲ってもらえそうだけど、私としてはツガイではなく「1匹だけ」でお願いしようと思っている。娘が本当に虫が好きなら、毎年孵すのも考えなくもないけれど、一過性のものかも知れないので、とりあえず様子を見ようかと。「ツガイを飼ったら1年で14匹に増えた」とか「増えたカブトムシを衣装ケースで飼っている」なんて話を聞くと、本格的な飼育に乗り出すのは流石に腰がひけてしまう。

それにしても夏だなぁ……。

カブトムシは夏の友達って感じがする。こんな感覚はとんと忘れていたけれど。本当に飼うかどうかはまだ分からないけれど、娘もカブトムシに興味を持つようになったのかと思うと感慨深い物がある。面倒だけど喜ばしいことだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2010年07月12日(月) 不平等な世の中。
2006年07月12日(水) 虫の穴
2004年07月12日(月) おにぎりについて語りあいませう。
2002年07月12日(金) 一昨年の夏。昨年の夏。今年の夏。

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