白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2010年03月10日(水) 娘よ、貴女もそうですか。

最近、私は娘を見ていて確信してしまった。娘も妄想の一族だってことを。

世の中の人間は大ざっぱに2種類に分けられる。「妄想する人」と「妄想しない人」だ。妄想の一族とは「もう、そうするしかない一族」の略称。有名どころで言えば『赤毛のアン』のアン・シャーリーが筆頭だろうか。

娘は私に似ず超体育会系。体力もあるし、運動神経も発達しているようだ。たぶん運動会で活躍するタイプだと思う。私は子供の頃から文科系人間で「運動会なんて無くなっちゃえばいいのに」と、いつも思っていた。だから娘は「私と違うタイプに成長するのだろうなぁ」と思っていたし、それはそれで楽しみでもあった。

だが……最近の娘を見ていると、どう考えても娘は「妄想の一族」としか言いようのない遊びを好む。外遊びに命がけなのはずっと変わらないけれど、家にいると「ごっこ遊び」ばかりしている。それも、登場人物を駆使してちょっとしたストーリー付。積み木や折り紙なども、最初は「作業」がメインなのに、いつしか登場人物が増えてきてドラマを作っている。積み木で汽車を作って動物達が遊びに行ったり、折り紙で作った「やっこさん」が風邪をひいて、病院へ行ったり……と言った具合。娘は1人で何役もこなしていて、ちょっとした1人芝居のようだ。

1人っ子や長男長女は、どうしても1人遊びが上手になりがちだと言うけれど、誰もがみな「妄想の一族」になる訳ではない。ちなみに夫は「妄想しない人」だ。子供の頃の話をしていても、互いの違いっぷりに驚く事が多い。夫は子供の頃から「ごっこ遊び」はしないタイプの子供だったようだ。

娘もいつか「このお父さんとお母さんは大好きだけど、本当のお父さんとお母さんじゃないんだわ。きっと赤ちゃんの頃に病院で入れ違っていて、私の本当のお父さんとお母さんは、他にいるような気がする…」なんて妄想をするのだろうなぁ。どうしようも無いほど親に似た顔をしていると言うのに。

ちなみに「私の本当のお父さんとお母さんは他にいる」という妄想は、妄想の一族の女なら、誰もが通った道だと思う。私もかつてはそうだった。

娘が私と同じく「妄想の一族」だったことは、嬉しいと言えば嬉しいし、微妙と言えば微妙だ。まぁ…しかし、妄想の一族は「もう、そうするしかない一族」なのであって、その妄想は誰にも止められないので仕方が無い。娘は娘の世界を築いていくことだろう。娘の世界がどんな風に広がっていくのか、これからも見守っていくとしよう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2009年03月10日(火) 白木蓮咲く
2008年03月10日(月) 雑な生活
2006年03月10日(金) イケてない週末。
2004年03月10日(水) 好きな花を愛でると
2002年03月10日(日) 病院を選ぶこと。医師を選ぶこと。生命を守ること。

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