白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2009年10月20日(火) 愛を知る。

アイバンクのテレビCMを観ていたら、夫が「このご夫婦、こうやってテレビに出ているけれど、たまらんよなぁ…」と呟いた。

そのCMはお嬢さんを癌で亡くしたご夫婦がお嬢さんの意思を尊重してお嬢さんの角膜をアイバンクに提供した……と言うもの。夫は「子に先立たれるなんて辛すぎる。こんな形でテレビに出ているけれど、辛かっただろうなぁ……」と言う。

なんだか、ちょっと吃驚してしまった。

夫は自分の身近な人間には優しい人だけど、生まれてこの方健康面で苦労をした事がないせいか、身体が弱かったり不自由だったりする人達に対する想像力が欠けているところがあった。結婚後も「なんだかなぁ…」と思うことが多々あっただけに、夫の発言はとて嬉しかった。

深く人を愛すると、その人を失うのが怖くなるものだ。そしてその対象者が恋人や妻(夫)の場合は、自分とある程度対等でいられるけれど、子供となると「自分が守ってならなければ」ということが前提での関係になる。夫は娘を持って、自分が守ってやらなければいけない存在を愛する…ってこと身を持って知ったのだろう。だからこそ、夫はお嬢さんを亡くしたご夫婦の痛みを推し量ることが出来たのだと思う。

愛を知るって、こういう事なのかなぁ……と、ふと思った。

娘が生まれて夫は随分変わったと思う。もちろん私も変わった。ちなみに私が自分で1番変わったと思う部分は、娘が生まれてから色々な意味において自分を大切に出来るようになったことだ。

小さい娘から教えてもらうことの多さに未熟な父と母は戸惑うばかりだけれど、こかれからも愛情溢れた家庭を守っていきたいと思う。そして娘がいつの日か深い愛情を持った人に成長してくれたら嬉しい。1日1日の生活は楽しいことばかりでは無いけれど、大事に過ごしていきたいなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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