白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2009年06月14日(日) 20年前…

高校生が高校生を殺した事件をニュース番組で見ていて、夫に「私は彼らのことを頭から否定することは出来ないなぁ…」なんてことを話した。

誤解のないように書いておくけれど、殺人を肯定する気はサラサラ無い。「頭から否定出来ない」と言うのは「今どきの高校生は」とか「高校生のくせに」とか、そう言う表現は使いたくない……と言う意味だ。私は現在36歳。今月は誕生月なので、もうすぐ37歳になる。高校時代と言うと、ざっと20年も前のことだ。20年前と言うと年数としての感覚としては「すごく昔」なのだけど、自分自身の時間時計としては「ついこの間」のことだったりする。

今の自分と高校生の自分が同じだとは言わないけれど、当時と今とを比べて人間的にそれほど大きな変化があったとは思えない。

高校を卒業後、進学もしたし就職もした。転職もしたし親も看取った。結婚もしたし子供も産んで、今では人の親になっている。高厚生の頃の私にとって子供を連れた女性はひと括り「おばちゃん」であり、ものすごく遠い存在だったのに、今や私がその立場に立っている。

大人になって様々な経験を積むことによって賢くなった部分もあるけれど、本質的な部分ではさほど変わっていないように思う。いい歳をして恥ずかしいことだけど、いまだ自分の気持ちを持て余してしまうことがあったり「子供じゃないんだから…」と自嘲することがあったりもする。

高校時代が20年も前のことだなんて不思議な気がしてならない。

……とは言うものの時は確実に流れていて、肉体的にも精神的にも着々と老いている。良いことも悪いこともすべてひっくるめて、あの頃と同じではないはずなのだ。20年と言う歳月を振り返って、ちょっと感傷的な気分になってしまった。

懐かしい昔はそれとして、大切なのは今を生きること。明日からはじまる1週間を元気に楽しく過ごしたいものだなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2006年06月14日(水) ハマり物。
2004年06月14日(月) バチ…ですって?
2003年06月14日(土) 食べ物の記憶
2002年06月14日(金) 死に際にかますネタ

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