派遣先の女子更衣室仲間に、まったく挨拶のできない女性(推定40歳)がいる。
「おはようございます」にも「お疲れさまです」にも返答がないので、最初はとても面食らった。マリーアントワネットぢゃあるまいに完璧なまでの知らんぷり。「もしかして何か気に入らないことでもしでかしただろうか?」と思ったりしたのだが、彼女とはまったく接点がないので機嫌をそこねるはずもなく。
よくよく観察してみると彼女は私だけでなく誰にも挨拶をしない人だった。居酒屋店員のように威勢良く挨拶をしろとは言わないが、まったくしない…ってのも変な感じだ。しかし私には関係のないことなので、気にせずこちらは挨拶をしている。
「挨拶をしない女性」は同じ会社から派遣されている一味マニアの女性も気になっていたらしく、今日は帰りにそんな話題が出た。「それにしても全く挨拶をしないってのも珍しいよね」と言ったらば、一味マニアは「挨拶もようできん人はなぁ、いまにバチが当たって酷い目に会うねん」と断言した。
バチ…ですって?
「バチが当たる」だなんて、なんと古風な言い回しだろう。しかも容赦なく断言してるし。私はこの世の中に「バチ」なんてものは存在しないと思っている。半ば自嘲として「こんなことしてたらバチが当たる」と使うことはあるけれど。本当に「バチ」なんて物が存在するなら「善因善果・悪因悪果」になる訳で、世の中はもっと分かりやすいだろうと思われる。だいたいからして「バチ」はどこから来るのか? 神か仏か先祖か? 生きてる人間に「バチ」なんて当てるうような神や仏や先祖なら、そんなもんはいらん! と思う訳だ。
私の考えはともかくとして、至極単純な発想で「バチが当たる」と言い切れる人ってのも、ある意味スゴイなぁ……と感心してしまった。世の中色々な考えの人がいる。自分の物差しで図りきれないことって多いのだと再確認した次第。
今日は仕事上のトラブル続きでなんとなくついてなかった。(←勿論、日頃の行いが悪くてバチが当たった訳ではない)明日はお給料日だし気を取り直していかなくちゃな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。