白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2003年06月14日(土) 食べ物の記憶

食べ物の記憶というのは、どうして強烈に記憶しているんだろう?

私は同級生の顔や名前さえ覚えていられないような人間だけど
「はじめて○○を食べた」瞬間は、よぉく覚えている。
いつ食べたか。誰と食べたか。その時、どんな生活をしていたか……などなど。
詳細なシュチュエーションを交えて記憶をリピートできるのだが
もしかしたら単に食い意地が張っているというだけなのかも知れない。

はじめてシフォンケーキを食べたのは高校1年生の時だった。
3者面談の帰りに、母と2人で『英国屋』立ち寄ったのだ。
思いのほか、成績が良かったのでご機嫌だった。
その当時は今ほどケーキの種類が豊富ではなかったので
「世の中にこんなに美味しいケーキがあるとは知らなかった」とて
いたく感激して食べた思い出がある。
ちなみに、今でもシフォンケーキは大好きだ。

はじめてウニの瓶詰めを食べたのは5歳の夏だった。
お盆で、親戚の家にお参りに行き食事をご馳走になった。
叔父は晩酌のアテとして食べていたウニを「食べてみるか」とすすめてくれた。
「子供の食べるものじゃないよ」と周りに言われながら口にしたウニは
今まで経験したことのない深い味わいで、感激した思い出がある。
ちなみに、今でもウニは大好きだ。

はじてワインを飲んだのは……下略。
……てな具合に、物心ついてから食べた「大好きな食べ物」については
比較的、高い確立でもって記憶が残っている。
大人になると「はじめての感激」を味わう頻度が減ってくるものだが
それでも感激が薄れることはないというあたりが不思議である。

昨日は生まれてはじめて「スナックエンドウ」という野菜を食べた。
スナックエンドウは、かなり前から気になる存在ではあったのだが
ちょっぴりお値段が高いので、買うのを控えていたのだが
ご近所の方が「家庭菜園で沢山できたから」と、わけてくれたのだ。
自家製だから美味しい……って部分もあるだろうが
さっと茹でて食べたスナックエンドウの美味しさと言ったら!
キヌサヤエンドウを、ほっこりさせた感じで
もう「やめられない・とまらない」美味しさだった。
スナックエンドウも「食べ物の記憶庫」に殿堂入決定。
何日かの自分の暮らしぶもスナックエンドウと共に
記憶庫に収められるのだろう……ちょっと嫌だけど。

今日は、だらだら昼寝をして1日を過ごしてしまった。
そして今夜も早く寝てしまうだろう予感が。
明日はアクティブに過ごしたいな……ってことで
今日の日記は。これにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年06月14日(金) 死に際にかますネタ

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