独身時代、同性から「白蓮さんが男だったら本気で結婚したい」とよく言われた。
人から好かれるのは悪い気はしないものだけど正直モニョっとされられたものだ。「同性から恋を告白される」のならいい。だけど私と結婚したいと発言する女性達は私に恋をしているのではなくて「貴女みたいな人と結婚したら楽に生きられそう」と思っているに過ぎない…ってことが透けて見えるから嫌だったのだ。
「男気に惚れる」って言葉があるけれど、私は同性からそういう方面で惚れられることが多い。私は慕われたり頼られたりすると頑張ってしまう性質で、そうされることが嫌ではないけれど「結婚したい」とまで言うような人は少し度が過ぎているように思う。
「幸せになりたい」というのと「楽になりたい」というのは似ているようで似ていない。
私が彼女達の「嬉しい」ツボが分かるのは、私が同性だからだ。同性なればこそ分かる痛みや喜びを知っているから「痒いところに手が届く」的な発言や行動が出来る。でも、それを異性に求めるのは無理って話。そりゃぁジゴロ的要素を持っていて、スマートに出来る人もいるだろうけれど。たぶん、彼女達は私といると楽なのだと思う。まぁ、そう思われるのは悪いことでは無いのだけど「なんだかなぁ」と思わずにはいられない。
結婚したら、そういう意味で好かれることは無いだろうなぁ……と思っていたのだけど、そうでも無い…ってことに最近気がついた。このところ娘を通じて新しい知人(世間的にはママ友ってところだろうか?)が増えているのだけど「気が合うから好き」と言うよりも、恋愛対象的な…というか、動物が飼い主に懐く時のような…と言うか、上手く説明出来ないけれど「やたら慕われている」と感じることが多々ある。
もっとも嫌われるよりも好かれる方が良いのだし「貴女といると楽だ」と思われるのはある意味において嬉しいことだ。いっそ男気に磨きをかけてジゴロを名乗ってみるか…なんてね。ホントに人って色々だ。専業主婦になったら人間関係が狭くなって、ツマラナイんじゃないかと思っていたけど、世の中には色々な人がいて、どこにいてもツマラナイなんてことは無いものだなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。