昨日は節分だったのに我が家は節分らしいことを、ほとんどしなかった。
関西では恵方巻きを食べる習慣があるのだけれど、スーパーでいつもより高い巻き寿司を買う気になれず、かと言って自分で作る気力もなくて夕食は普段と変わらない献立だった。豆まきくらいしようかと思ったのだけど、夫の帰りは遅いし、娘はまだ豆まきを理解する年頃ではないので省略することに。娘が保育園の園庭開放(園庭開放といっても室内遊びの日もある)で作ってきた鬼のお面を娘にかぶせて遊んだのが唯一、節分らしいことだった。
そんなこんなで節分らしからぬ1日を過ごし、娘をお風呂に入れて絵本を読みつつ「さあ、あとは娘を寝かしつけるだけだ」という午後7時45分。外から「鬼は外。福は内」という声が聞こえてきた。「近所の子が豆まきをしてるんだなぁ」と頬をゆるめたのだけど、その声の大きさはどんどん大きくなってきた。娘が外で子供達が騒いでいるのだと勘違いして「お外に行きたい」とソワソワしはじめるほど。
豆まきの主は近所の子供ではなく隣の住人(70代と50代の母娘)だった。
隣の住人は最近、
ご近所トラブルで警察のお世話になっている。それゆえに私自身が神経質になっているのかなぁ…と思ったりもしたけれど、豆まきの勢いはエスカレートする一方。外に向けてまいた豆が私の家の出窓や樋に豆がパラパラと当たる音がして「これは豆まきを装った嫌がらせか?」なんて発想をしてしまった。しかし、隣の住人は何かあったら直接苦情を言いに来るタイプで、回りくどい嫌がらせをするような人達ではない。
どうやら、単純に豆まきをしていたらしい。
しかし……だ。大人が本気で豆まきをしている姿(私は声と音しか聞いていないけれど)は、かなり怖い。この家に住んで丸3年になるけれど、少なくとも昨年は「本気豆まき」ではなかったように思う。何が隣の住人を本気豆まきに駆り立てたのかは知らないが、私は心底驚いた。それくらい凄い豆まきだったのだ。
お隣のことはさておき、来年は我が家も豆まきをしなければならないだろうなぁ……なんて事を今朝方、落ちていた豆を掃除しながら思った。「本気の豆まきは怖い」36歳にして初めてしった事である。節分も済んだことだし、今週末あたり雛人形を出さねばなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。