私の母親世代だと子育て中の主婦は「いかにもお母さん」な感じの人が多かったように思うのだけど、最近の子育て主婦は小奇麗な人が多い。
それこそ私の母親世代の人は「結婚して子供を産んだら母であって女性ではない」というようなノリの人が多かったのだろうか。私が子供の頃「お母さん」と言えばいかにも「オバチャン」な人が多かったように思うのだけど、今にして思えば結婚も出産も今よりも若くしているはずなので彼女達は案外若かったんじゃないかと思う。
それを思えば最近のお母さん達は頑張っていると思う。お金持ちはお金持ちのように。そうでない人はそうでないなりに。しかしながら「努力で垢ぬけて見える人」とか「センス良くお洒落に仕上がっている人」は沢山いるけれど「目を見張るような美人妻」には滅多とお目にかからない。そりゃそうだ。本当の美人は活かす職業についている率が高いので、そうでない世界で目を見張るような美人を探すのは難しい。
しかし絶望してはいけない。たまにいるのだ。本物の美人が。
最近、娘を通じて知り合った人が、それこそ吃驚するほどの美人さんなのだ。保育園の園庭開放で顔見知りになり、先日お宅にお邪魔させていただいたのだけど、園庭開放に集まった奥様方の中で彼女はひときわ輝いていた。
背は高からず、低からず。色白で細身。しかし痩せぎすではない。目もとは涼やかで鼻も口も形が整っている。美人と言っても派手な感じではなく、上品で清楚な感じ。それなりの服装をすれば街ゆく人が振り返るだろう美人さんなのに、子育て中のママらしくジーパンにセーターという地味な服装で、染めていない真っ直ぐな髪は、ざっくりと1つにくくっただけ。言っちゃあなんだが、普通レベルの容姿の人が彼女と同じ格好をしたらそうとう残念なことになるだろうけれど、彼女がするとそれほど野暮ったく見えないから不思議だ。
地味に装っているので目立ちはしないけれど、たいていの女性は彼女が地味に装っていても「あっ。負けた…」と思うだろう。彼女はそれくらいの美人さんなのだ。
夫に「ものすごい美人妻と知り合ったよ!」と興奮気味に報告したが、夫は「女の言う美人ほど当てにならない物はない」とまともに取り合ってくれない。写真を見せることが出来れば納得してもらえるのに、それが出来ないのが残念でならない。
ちなみに……彼女は美人妻である上に「団地妻」だったりする。美人の団地妻……こんな小説やテレビや映画の設定に使われそうな人って、本当にいるのだと感動を覚えた。美人の団地妻なんて妄想の国にしか住んでいないと思っていたのに!
真実は小説よりも……とは言うけれど、まったくもってその通り。小説やテレビや映画は作りものに過ぎないけれど、ベースがあってのことなんだって事をしみじみと感じた。美人の団地妻と知り合えたことを嬉しく思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。