白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2008年12月08日(月) 夫、受難。

悪意のひとかけらもなく、寒空の下、夫をベランダに締め出してしまった。土曜日の朝のことだ。

土曜日の朝、急に寒くなったせいか腰痛が酷くて、朝イチで整骨院へ行かせてもらうことになった。私が出掛る時、娘は2階の寝室で遊んでいて、夫がベランダで洗濯物を干していた。ベランダの夫に娘のことをお願いしたりして出掛けたのだけど、その時私はいつもの癖でベランダの扉に鍵をかけてしまったのだ。夫がベランダで洗濯物を干していたにも関わらず。

夫が吃驚したのは言うまでもない。寒い中、洗濯物を干し終えて、部屋に戻ろうとしたら鍵がかかっているのだもの。娘は寝室で1人ご機嫌。部屋着で外に出ていたので携帯を持っているはずもなく、娘は中から開けられないようにした寝室で1人遊んでいる。

夫。絶体絶命。

「娘を1人で家に放っておく訳にはいかない」と、夫は意を決してベランダから脱出。悪いことをして家を締め出された男子中学生のように、ベランダの作を乗り越え、壁伝いに地上へ降りたらしい。その際、足場代わりにした電気メーターのカバーを破壊した。

夫はなんとか無事に地上へ降り、壊れた電気メーターのカバーを見ていたら、タイミングの悪いことに、実家の母が通りかかったそうな。締め出されたことを話すと「あらあら。白蓮と喧嘩でもしたの?」と笑われたのだとか。夫は締め出されたこともショックだったが、義母に「喧嘩して締め出された」と思われたこともショックだったそうな。

夫曰く。「結婚して1、2を争うくらいのピンチだった」

いやはや。妻を整骨院に送り出し、洗濯物を干してくれる優しい夫を寒空の下に締め出すだなんて、本当に申し訳ない限り。お詫びのしようもない話だが、夫は怒っている風でもなく、むしろ「面白くなっちゃってねぇ」と笑っていた。

壊れた電気メーターのカバーは、けっこう修理費がかかってしまいそうだが、夫に怪我が無くて良かった。私が海よりも深く反省したのは言うまでもない。もう少し慎重に行動しなければ。ちなみに、無意識にベランダの鍵を閉めてしまった私だが、玄関の鍵は開けたままだった。

色々と駄目過ぎる。夫には申し訳ないことをしてしまったなぁ…と思うと同時に、自分のうっかりさ加減を反省しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2007年12月08日(土) アクリルタワシ
2005年12月08日(木) 半分この楽しさ
2001年12月08日(土) 花も人も色々なので。

白蓮 |MAILHP