白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2007年09月20日(木) 彼岸の入り

萎えていた筋肉が回復してきて、歩くのに自信がついたので2ヶ月ぶりに歩いて図書館まで行ってみた。

平日の図書館に入るのは初めての経験。休日とは随分と雰囲気が違う。定年退職後の悠々自適なお父さんとか、小さな子供や赤ん坊を連れたお母さんとか。心なしか空気がゆったりとしているような気がした。今までは図書館に行くと、図書館の貸し出し制限ギリギリのところまで本を借りて帰ったものだけど、重いものを持ち帰る自信が無かったので、気になっていた海外物の小説を1冊と、レシピ本1冊にとどめておいた。

図書館の帰りに商店街を歩いていたら、和菓子屋さんの前に「今日は彼岸の入り」という手書きのポスターが張ってあった。ポスターの下の小さな台には、あんこときな粉のおはぎが2つずつ。おはぎは大好きな食べ物だけど、こう暑くては食べる気にならない。暑さ寒さも彼岸までと言うけれど、いつになったら涼しくなるものやら。

秋のお彼岸の頃になると、決まって学生時代にお寺でお線香を売るアルバイトをしたことを思い出す。お彼岸の時だけの短期まアルバイトで、帰る時にはお供え物のお下がりを紙袋にドッサリ持たされた。紺色の上っ張りを着て、首から輪袈裟を下げ、お参りに来る人に「よぅ、お参りぃ」とお線香を売るのはけっこう楽しかった。しかし、あの頃はお年寄りが熱心にお参りする気持ちなんて、これっぽっちも理解出来ていなかった。今だに理解出来たとは言い難いが、彼岸の人に手を合わせる気持ち、ほんの少しだけ分かる気がする。

死んでしまった人とは2度と会えないけれど、偲ぶことなら出来るのだなぁ。

今日はちょっとだけ彼岸にいる人のことを思った。出来るものなら彼岸にいる人に「もうすぐ、母になります」と報告したい。明日は検診日。お腹の娘のご機嫌伺いに参りますかな……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2006年09月20日(水) 贈り物。
2005年09月20日(火) 血液型のはなし
2002年09月20日(金) 婆さまの財布。

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