白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2007年01月20日(土) ガンダーラ

愚弟が出張とのことなので、今夜は乙女な母を自宅に招いて鉄板焼きをした。

乙女な母はご機嫌でアルコールも進んでいたせいか1人で情熱的に喋りまくっていた。「貴方達も結婚してもうすぐ1年ね」という話から、夫を前に「今だから言うけど白蓮が結婚前に話していた理想の人とは全然違っていて連れてきた時は吃驚した」と乙女な母。思わず苦笑してしまった。

独身時代、私は自分が結婚するだなんて本気で思っていなかった。

結婚とは西遊記におけるガンダーラのようなものだったから、乙女な母に語る結婚観は口からでまかせ的なものだったのだ。当時は乙女な母の面倒を見て一生を終える覚悟でいたので、心豊かな老嬢として、いかに生きていくか…ってことばかりを考えていた。図面描きの仕事はある程度の年齢までしか出来ないだろうから、その後は地元で小商いをしようとて密かな計画もあったりしたくらいだ。(結婚後、その計画を夫に話したら散々笑われてしまったけれど)

乙女な母は「お父さんとは正反対の人を選んだのも以外だった」とも言った。確かに私は父を愛していたけれど、それは「親」としての情に基づいた感情であって、父に振り回されるのは心底ウンザリしていたのに、乙女な母はそう思っていなかったのだなぁ……と思うとちょっと不思議だった。彼女は妻として父を見ていたから、やはり愛情が勝っていたのだろうか。

ひょんな事からガンダーラにたどりついてしまった訳だが、なかなか良いものだと思う。次に目指すは遥かなるローマ帝国。そこに何が待っているのか皆目分からないけれど。

自分の母親ながら乙女な母のお相手は、ちょっぴり草臥れた。彼女に精気を吸い取られたような気がする。明日はのんびりと過ごしたいものだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2006年01月20日(金) 第二の人生。
2004年01月20日(火) 漢!
2002年01月20日(日) 「ヒレ酒」それは、ある種、大人の楽しみ、

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