白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年11月03日(金) 食べる日々

三連休初日。なのに夫は仕事。しかも夜勤。

「1人で休みなんてツマラナイね」と言われるけれど、以外とそんな事はない。平日、外に出て働いていると「しなくちゃいけないこと」とか「したかったこと」が多くて、バタバタしているうちに1日がアッと言う間に過ぎてしまう。たぶん「主婦っぽい活動」が物珍しいのだと思う。結婚して9ヶ月が過ぎたと言うのに、いまだママゴトと言うか遊び感覚が抜けないでいる。

今日は冷蔵庫に食料を補充した。野菜を買い込んだり、1パックに6匹入った鯵(なんと1パック100円)を捌いて冷凍保存したり。頭のついている魚を買うのは正直なところ嬉しくはない。手捌き出来るくらいの小さなイワシならまだしも、そこそこの大きさでしっかりと頭のついている魚の鱗を取ったり、臓物を取り出したりするのは「殺してるなぁ」という実感があるし、第一見た目に気味が悪い。

しかし……だ。よくよく考えてみれはパックに切り分けられている魚や牛・鶏・豚肉だって、そういう工程を経て手元に届いている訳で、自分が他の生き物の命を貪っているという事実に変わりは無いのだ。生きるとは沢山の屍の上に成り立っているのだと思う。だからと言って「可愛そうだから殺生はしない」なんて事は思わない。生きていたいし、もっと単純に言うなら美味しい物を食べるのが好きだから。

私はまだ「生かされてある自分」を自覚出来るほど人間が出来ていないのだけど、生きている限りは、とりあえず生きなければならないし「よりよく生きる」ように努力しなくちゃいけないなぁ……とは思う。恵まれた暮らしをしていても、たまに「なんで生きてるんだろ?」と言うような虚無的な意識に囚われる事があるのだけれど「何故?」という疑問よりも「生きている」という事に視点を置く必要があるのかも知れない。

……とまぁ、悶々と書いてみたけれど憂鬱になっている訳ぢゃない。今夜は今年最後の栗ご飯。夕食の用意をして夫を起こさなくては。さてさて張り切って台所に立ちましょうかね……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2005年11月03日(木) コタツの歴史
2004年11月03日(水) 大きく抱え込んで
2003年11月03日(月) 初おでん
2001年11月03日(土) 乙女達へ?

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