愚弟が恋をしているらしい。とても嬉しい。
「そんなんじゃないよ」と愚弟は言うかも知れないけれど、今まで抱いたことのない感情は「恋」と呼ぶに相応しいと思う。たとえ、それが「性欲」であったとしても、「自分が幸せになれる都合の良い相手の気がする」と言うようなご都合主義の感情だしとしても、「なんだか分からないけど、一緒にこの時間を共有したい。自分が感じた気持ちの良い時間を相手に伝えたい」という不確かであやふやな感情だったしても、それはたぶん恋だと思う。
日本人という種族は常時肉食の西洋人に較べると「情熱的な恋」に疎いかも知れない。しかしがら、そういった気持ちが無いと言えば嘘な訳で。だからこそ、その微妙な機知を逃し欲しくないと思うし「この人こそ」と思えるなら、全力で取り組んでもらいたいと思う。相手を本気で愛そうとすれば、色恋と言うにはほど遠い部分を感知しなけれぱならないかも知れないけれど、タイミングとチャンスは逃して欲しくないと思う。
色恋に目覚めるのが遅過ぎた姉だからから言ってしまうお節介である。
今夜は久しぶりに愚弟に会って話をしたのだけれど、いささかお説教めいた事を言ってしまった。なんちゅ〜か。愚弟も年齢のわりには苦労人だし、自身も途中で左手を失って苦痛を味わってきただけに、他人の繰ろうも分かるだろうし、それに応えてあげられるような男に育っていると思うだけに、姉としてはあれこれ思ってしまうのである。
愚弟の恋が首尾よく花開くと良いなぁ……などと願いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。