白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年10月29日(土) ちいさなおうち

新生活をはじめるにあたって小さな家を買いました。

「新婚さんで、いきなり持ち家って凄いね」と言われますが、全額ローンですし、もともとの値段が安いので、ちっとも凄くはありません。ローンの月々の支払い額は今、家族と住んでいる2個イチの長屋の家賃よりも安いくらいなのです。

築35年。玄関北向き。間口の狭い鰻の寝床のような長い家です。建築基準法ギリギリな感じで土地いっぱいに家が建っているので、お花を育てるような庭もありません。ちょうど団塊の世代のお父さんたちが、なんとか買える家……ってコンセプトで建てられたのだと思います。廊下なんて洒落たものは無くて、部屋と部屋の間は建具で仕切られています。「家族のプライバシーって何? それって美味しいもの?」というような間取り。3年前にリフォームしたらしくて、台所とトイレとお風呂の水周り設備だけは綺麗です。

そんなこんなで「お洒落な生活」からは程遠い家ですが、新居が決まって嬉しくてしょうがありません。築年数がたいがいですから、リフォームしないといけないのですが、それでも夢のマイホームです。家が決まったとたん「家具とかも用意しなくちゃね」とて、ネットで安い家具などを見るのが楽しくってしかたがありません。

和風な家……というよりも、むしろボロ家なので、お洒落な家具で囲むよりも庶民的なものの方が似合うのは充分すぎるほど承知しています。その上、手持ちの資金も乏しいので、出来るだけ贅沢はしないでスタートしようと思っています。なのに……家具を見ていると、新婚らしい夢が膨らんできて困りものす。はじめは「畳に布団を敷いて寝ればいいよ。ベッドを買うなんて勿体無い」とか言っていたのに、ベッドが欲しくてたまりません。「畳にベッドってどうかな?」と思うのですが「和室に絨毯を敷けばなんとかなるかも」とか思ってしまったりもしています。

もしも新居に……小狭い和室にベッドがあったら笑ってください。夢だけで突っ走ってしまったのだと思っていただいても間違いないでしょう。あれこれと新生活を妄想しつつ、貯金通帳とにらめっこしつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年10月29日(水) にわかブームとか。
2002年10月29日(火) 失業生活2日目の朝。
2001年10月29日(月) メールについて色々と。

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