今シーズン初めて秋刀魚を買った。
秋刀魚と言っても、今は1年中食べることが出来るのだけど「秋に食べる秋刀魚」は特別な気がする。佐藤春夫の『秋刀魚の歌』ではないけれど、暑い夏や、凍りそうな冬には似合わない、しみじみと秋らしい魚だなぁ……と思う。調理法は色々あるけれど、まずは塩焼きで。もちろん大根おろしを添えて。
明日は幼馴染が遊びに来てくれるのだけど、いささか気重だったりする。
彼女の事は友人だと思っているし、これからも付き合っていこうという意思はあるのだけれど、いまいち一緒にいて楽しくないと言うか。自分のエネルギーを吸い取られるような気がすると言うか。吃驚するほど無気力な人で、以前は会うたびに、もどかしく思っていたものだ。最近は自分と違う生き方もアリだなぁ…と思えるようになったので、イライラすることは無いのだけれど、ちょっと疲れる。
もちろん、だからって嫌いじゃないから友人でいられる訳で彼女の思いやりの深さは見習うべきところがある。あえて何かにたとえるなら『若草物語』のベスを健康にした感じだろうか。久しぶりに会うことだし、楽しく過ごせるといいなぁ……と思う。
今週は、いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』を読んだせいか、いしいしんじの事ばかり考えていた。彼の書く「誰かと繋がっている感じ」とか「誰かを想っている感じ」が好きでたまらない。大人になると綺麗事ばかりは、言っていられないのだけど、そういう部分はどうしても捨てきれないものだから。
さてと。そろそろ夕食の仕上げをしなくては。明日も良い日だといいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。