白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年04月27日(木) スペイン道中【グラナダへ〜スペインの物差し】

『セマナ・サンタ』の祭りを堪能した翌日、現地ガイドさんについてセビリアを観光。その後、バスに乗ってグラナダへ向かった。途中、地中海を一望出来る「ミハス」という可愛らしい街へ立ち寄る。いかにも地中海の街…というような白い壁の建物が並び、乙女好み、女性好みの佇まいだった。

セビリヤの街もガイドさんに連れられて歩くと印象が変わって面白かったし、ミハスでの教会では、襟元にセマナ・サンタの山車参拝で貼ってもらったシールがキッカケで地元の爺様から声をかけられたり……とそれなりに楽しかったのだけど、私も夫も前日の祭り見物で力を使い果たしていたので、この日は比較的ローテンションだった。

赤い土とオリーブの畑を横目に見ながらバス移動。スペインの運転手さんは荒っぽいので少し車酔いをしてしまった。そう言えばセビリアで乗ったタクシーの運転手さんも荒っぽい人で、街からホテルまで90kmでぶっ飛ばしていたっけか。これスペイン人の国民性なのかなぁ……と思ったりした。

旅行の間も、旅行から帰っても「スペイン良かったよ〜」と言い続けている私だが「スペイン最高!」とまでは思っていない。

どの国だってそうだけれども、良いところもあれば悪いところもあるのだ。特産品の1つであるオリーブの畑だって、スペイン人は、しんどい仕事をコツコツするのが苦手で、その収穫のほとんどは外国人の不法入国者の手によるものだし、バルセロナやマドリードと言った都会は非常に治安が悪い。スペイン人は日本人に較べると、熱心に働かない…ってのはいまさら言うに及ばない。セマナ・サンタで涙を流すのもスペイン人ならば、血なまぐさい闘牛(闘牛見物はこの後に)に歓喜するのもスペイン人なのだ。

スペイン旅行の中で、結局のところ自分の持っている物差しで他人を推し量ることは出来ないんだなぁ……ってことを改めて肌で感じた。もちろん「自分の物差し」が無いようでは困る訳で、そこのところの兼ね合いをどうするか…ってのが大きなポイント。今までだって出来るだけ柔軟な考えや視野を持とうと努力はしてきたつもりだけど、はじめて日本以外の国に滞在してみて「もっと柔軟にならないとなぁ」と思った次第。

唐突に「海外旅行をして良かったこと」的なもの書いてしまった訳だけど、スペイン道中続行中。明日はコルドバだの、マドリードだののことを書きたいなぁ……ってことで今日の旅日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年04月27日(日) 働くおばさん
2002年04月27日(土) 『北斗の拳』とガングリオン。

白蓮 |MAILHP