昼休み、携帯電話に着信があった。
昼休みを狙って電話を掛けてくる人なんて思い当たらないんだけど…と思っていたらば、ずっと前に働いていた職場でお世話になった人からだった。私とは親子ほど年が離れているが、ちょっと気の合うパワフルな女性。何かにつけて可愛がってくれて、職場を変わってからも、たまに連絡は取っていたのだけど、とんとご無沙汰になっていたので、嬉しい気持ちで電話を取った。
軽く互いの近況報告など。お元気そうで何よりだなぁ……と思っていたらば「あのね。もうすぐ選挙があるでしょ?」ときたもんだ。その言葉を聞いて、嬉しい気持ちがいっきに冷めた。久しぶりに声を聞けたのは嬉しかったけど、選挙だから掛けてきたのかと思うと、なんだかなぁ……てな感じ。
個人的に支持政党を持つのが悪いとは言わない。が、闇雲に「投票してくれ」と言われたからって「はい、そうですか」とは言い難い。せめて「私の応援している政党(候補者)は、こういう政策で、こういう公約があります。賛同してくださるなら投票してください」くらいのことがあっても良いと思うのだが。電話の一本をかけるよりも、政党や候補者の考えを記した小冊子を配るくらいのことすれば良いのになぁ。「投票してください」と言うだけってのは、玩具屋の前で地団駄を踏む子供と同じレベルだと言ってもいいだろう。
それにしても今回の選挙の投票率は、どれくらいになるんだろう? 投票に行かない人は決まって「行っても何も変わらない」「投票したい人がいない」と言うけれど、何もしなければ何も変わらない。投票にさえ行かない人は政治の不満を口にするべきでは無いと思うが、投票率が低くても不満の声は噴出してくるから、どうなっているんだろう……と思わざるを得ない。
誰もが投票できるってスゴイことなんだけどな……本当は。世が世なら私には選挙権が無かっただろう。納税額だの、性別だので選挙権に制限のあったのは、そう大昔の話ではない。
ちなみに、投票には行くけれど、今日電話をかけてきた知人の支持する政党を応援する気はさらさら無い。もっとも、今回の電話で彼女を嫌いなったりはしないが、それとこれとは別の話だ。投票日までに、自分の目と耳で情報を集めて、どの政党に…誰に投票するか、じっくり考えて決めよう……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。