お盆と言えば幽霊譚。テレビ番組なども、軽く、そのテのネタが多くなるのは季節行事のようにも思われる。
子供の頃は幽霊だの心霊だのと言ったオカルト的な事を本気で怖がったものだけど、大人になってからは怖いと思わなくなった。厳密には肉親を亡くしてからだろう。死んだ人は化けて出ないかわりに2度と会えないって事を実感したのが、転機だった。
昨日、叔母が遊びに来たのだが、亡くなった母親(私にとっては祖母)の夢を見たと言う。乙女な母も同時期に同じような夢を見ていた。叔母と乙女な母は「お盆だからかねぇ」なんて事を語り合っていた。お盆はナイーブな人の気持ちに某かの働きかけをするのだろうか?
目に見えない物を大切にするのを悪いとは思わないけど、翻弄されるのは愚かだと思う。
死んだ人は自分の子供や子孫の幸せこそ願っても悪さはしなだろう。万が一、そんな理不尽な事がまかり通るなら、馬鹿馬鹿しくて真面目に生きちゃいられない。普通に生きてたって困った事は起こるのだ。あの世から厄介ごとに耳をかたむける暇なんて、どこにもありはしないのだ。
…なんて話を真顔ですると、年配の人からは「あなたは、まだ若いから分からないんだよ」と言われるのだが、私も年を取れば考えか変わってくるんだろうか? あの世がらみの事を深く思っている自分の姿はイマイチ想像がつかない。年を取っても現在進行形のナマモノ相手に暮らしたいものだ。
とりあえず、明日もナマモノ相手に頑張るぞ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。