昼休みに「子供の頃流行っていたもの」について大いに盛り上がった。
テレビ番組だったり、好きだったアニメ番組だったり。あるいは自分達の間だけで流行っていた遊びだったり。一緒にお弁当を食べているメンバーは年齢差があるのだけれど、それでも「私はちょっと世代違うけど弟(姉・兄・妹)が夢中だったから知ってるよ」とて、そこそこに年齢差があっても話が通じるものらしい。
あの頃……私達は暇だった。なので、くだらないことに命がけだった。
金ぴかに輝く土団子を作るのに命がけだったり、いかにして上手に髭ダンスを踊るかということに腐心したり。再放送のアニメを見るために猛ダッシュして帰ったり。牛乳キャップだの、紙石鹸だのを集めてみたり。おおよそ、生きるのに何ら役に立たないことに対して、人生の全てをかけていたように思う。
子供には子供の、大人には大人の楽しみがあるので「大人より子供の方がいい」なんてことは思わないけれど、大人になって「あの頃はさぁ…」なんて話が出来る子供時代があるのは幸せなことだと思う。みな、化粧直しをするのも忘れて「ドリフの西遊記って面白かったよね」とか「日曜日の朝って、なんであんなにアニメ番組があったんだろう」なんてことを夢中で語った。
みな善良で良い大人達だ。
それにつけても、子供時代の思い出を語る大人って、なんて可愛らしいんだろう。ほどよく草臥れた感じの大人でも、子供時代の楽しい思い出を語る時は、目の色が少し変わるのだ。現実的な話も良いけど、職場の人と、こういう話をするのも良いなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。