白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年07月05日(金) 遠くの花火を観ているような。

昨日は、仕事帰りに職場の有志一同で飲みに出掛けた。
週の初めに飲みに行くのは嫌だなぁ〜って気持ちがあったのだが
他の営業所へ移動した人と久しぶりに顔を会わせたので
「せっかくだし」ということで参加。
女性4名。男性2名。32歳〜24歳の若手(?)編成だった。

どうしたものか、昨日はやたらとウエットな飲み会だった。
相棒のCADオペレーターが今月末で辞めるので
内輪だけの「プレ・送別会」のようなノリがウエットな雰囲気を演出した
……か、どうかは分からないが
涙する人間が多くて、まいったのなんのって。
私は「泣き上戸」が滅法苦手なのだ。
もっとも人が泣いているのを見るのが得意って人のも
そんなにいないかも知れないけれど。

お酒が入って、泣いちゃうってのもアリだとは思うのだけど
なんと言うか……親しい友人なら、それなりに受け止められるのだけど
こと同僚となると、ゲンナリしてしまうのは
私自身の中にある仲間意識のうよなものが低からだろうか。

こんなに一生懸命頑張っているのに、誰も私を理解してくれない。
↑あくまでも仕事上の話。

相棒であるCADオペレーターの言葉を聞きながら
残念なことに、私には理解できない感情だなぁ……としみじみ思った。
私も、仕事や職場に対して、多少の不平不満は持っているものの
どこか「仕事はお金を得るための手段」と割り切っている部分があるせいか
それほど辛いとおも思わなかったかわりに
何かあったときに、口惜しくて地団太を踏むほど頑張ってもいなかった。
報酬に見合っただけの仕事はこなしているかもね……みたいな。
派遣社員で働くというのは、そんなものかと思っていたのだが
相棒の話を聞いていると、そうでもないような気がした。

もしかすると……感受性が摩滅しているのかも知れない。

もちろん、私とて木石という訳ではないので
それなりに色々と思うところはあるのだけれど
どこか大事な部分が磨り減っているのかなぁ……とか思ったりした。
昨日のように、泣いたり、落ち込んだり、怒ったりという感情を
同僚達がドーッとぶつけ合っているのを目の当たりにして
自分だけ「なにも感じないんですけど」って言うのは、ちょっと寂しい。

遠くの花火を観ているような錯覚を覚えてしまった。

「ご隠居願望」があると言っても、本当に隠居するにはまだ早いのだ。
もう少し意欲的に、仕事や人付き合いと取り組みたいなぁ……と思いつつ
今日の日記は、これにてオイマイ。


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