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2019年09月29日(日)
MANICS、Rugby World Cup 2019を行く

やー、マニックス2DAYSも終わって明日からはまたRugby World Cup(RWC)三昧だわ〜とぐっすり眠った翌朝、こんなお知らせが。



先に日本語のツイートを読んだので混乱する。えっ熊谷に行けばいいの? なんでウェールズ戦のハーフタイムじゃないの? まあバンド名もジェイムズのフルネームも文字数が多いので、文字数制限のあるtwitterではこういう文面にするしかなかったのかもしれん。

整理すると、「ウェールズ対オーストラリア戦が行われる東京スタジアムのスペクテイタープラザで、熊谷ラグビー場で試合中のジョージア対ウルグアイ戦を中継放映している。そこでのハームタイムにジェイムズがライヴをやる。」ということ。スペクテイタープラザは観客が試合前後やハーフタイムに遊べるサブトラックみたいなところで、他会場の試合中継やショウ、ご当地グルメなんかもある交流ゾーンです。観戦チケットを持っていないと入れません。会場は試合開始3時間前から開いているので、ウェールズ戦の前に来てねということ。英語の方では「早めに来てね」って書いてある。はー、ウェールズ対オーストラリア戦、わたくし第一希望だったんですよ。チケットとれなかったのよね…高額チケットはしばらくあったけど手が出なかったのよね……ギイイイと思ってるうちに完売しましたよ。うう。

今回のスペクテイタープラザは、東京スタジアムの補助グラウンドであるアミノバイタルフィールド。おおう、先週フランス対アルゼンチン戦行ったとき見つけられなくて帰ってきたところだわ…野音みたいに外聴き出来るのかしら……とオロオロしていたら、サッカー観戦猛者のMIOさんが場所わかるから行こう! と声をかけてくれました。なんだかわけのわからぬまま昼をすごし、夜には日本がアイルランドに勝ち、ガッキーにもらい泣きしたりしてとりあえず寝る。

さて当日。飛田給駅で待ち合わせ、陽気に唄い踊る(入場前からどこもこんな感じです)両国のサポーターたちをかきわけアミノバイタルフィールドを目指す。スタジアムの南ゲートとバックゲートの間くらいにありました。フェンスがあるけど隙間から覗ける、音はバッチリ。他にもちらほらジェイムズのために来たひとがいたので交流などする(笑)。見えますかね〜なんて話していたら、フェンスの向こうが丁度控室だったらしくジェイムズが出てきた。ミッチさんもいる。ちょ、ふいうちやめて…ビビる……。ウェールズのレプリカユニを着たジェイムズ、知らないひとが見たら「このひと元選手かな? ポジションは9番かな」なんて思われてしまいそうな馴染みっぷりです。学生の頃陸上の選手だったっていってた記憶があるけど、今はコンタクトスポーツの体型ですね、みちっと詰まってる感じで(微笑)。

登場前にアナウンス。「マニック・ストリート・プリーチャーズは、ウェールズ出身の有名なバンドで」「マニック・ストリート・プリーチャーズの、ジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドさんです」とか続いて笑いがこみあげる。そうだよねえ、欧州のひとならともかく、ここにいるどのくらいのひとがマニックスを知っているか……こういうふうに紹介されるのを聞くことなど滅多にないのでニヤニヤする。一生分の「ジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドさん」という呼称を聞いた気がする。ウェールズユニを着たひとたちが続々と集まってきました。ステージ前が赤く染まる。オーストラリアサポーターのマニックス好きもいただろうが近づきづらそう(笑)、今日ばかりはね……「Australia」って曲もあるのにねえ。

「マニックスじゃなくて結婚式用の選曲だよ!」。ジェイムズが知らない曲を唄い始めた。すると、私の後ろにいた入場前の日本人が「うお、『Sweet Caroline』じゃん!」と一緒に唄いだした。ジェイムズのことは全然知らないよう。吸い寄せられるように何人かがフェンスのそばに集まってきて唄い始めます。おおお、これは感動する……。


シンガロングの音程が不安定過ぎてジェイムズ笑っとるがな(笑)。笑顔で写真撮ってるミッチさんも映ってる。そうそうミッチさん、撮影のときは普段のニットキャップからウェールズのキャップに被り替えてたよ〜。


Neil Diamondの「Sweet Caroline」は、ラグビー場や野球場でよく唄われる曲なのだそう。この日も流れたそうですよ。

会場で観ていた方に、ジェイムズが使っていた「Sweet Caroline」のカンペを見せてもらいました。ヘッダー部分には「Er Gwaetha Pawb a Phopeth」という文面。調べてみるとこれはウェールズ語らしく、英語で「Despite Everyone and Everything」という意味。ウェールズのアンセム「Yma O Hyd(Still Here)」からの引用のようです。思えばジェイムズ、何箇所かのカウントとるとき「One, Two, Three, Four」でも「一、二、三、四」(日本でのライヴだとこういったりもする)でもない言葉だった。きっとウェールズ語の「Un, Dau, Tri, Pedwar」といってたんだろうな。ウェールズ人としての誇りが感じられました。


ウェールズのラグビーチーム、スカーレッツのサポーターたちが唄う「Yma O Hyd」。

二曲目は「A Design for Life」。後ろから来たウェールズ人(?)にめっちゃ唄われた(笑)。中でも合唱が起こっています。おおい、なんだか予想とは違う形で夢が叶ったぞ、東京スタジアムで「A Design for Life」が……。笑い乍ら涙ぐむわ!


RWCオフィシャル、広く知られているカヴァー曲の方ではなく「A Design for Life」の動画をあげててくれて感涙。


BBC。“This is not the usually gloomy Manics set, this is for wedding receptions!”、そうそう(微笑)。


そして最後に「Can’t Take My Eyes Off Of You(君の瞳に恋してる)」。いちばんの大合唱になりました。「パーラッ、パーラッ、パーラパッパッパ♪」と唄い乍ら「何やってんの?」「中で観れんの?」とチケットを持っているひとたちが足早に去っていくのを尻目にフェンスに張りつく我々。せつない。でも歌が聴けてうれしい。


ジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドさんですよー! 「Un, Dau, Tri, Pedwar」といってますね。


そして試合前。もうふつーにラグビー好きのおっちゃんでウケる。本国でどう放送されたのか気になる(笑)。

ジェイムズかわいいよ……今年知命を迎えた御仁にこんなにかわいいかわいいいうとは思わなかった(笑)。緊張感のあるマニックスのライヴとはまた違ってリラックスしてたんだろうなー、ホント貴重なライヴだった……。


そしてTVに抜かれる。現地にいたから中継観られてないんだけど、録画していてよかった(笑)。

試合は白熱、RWCでは1987以来、実に32年ぶりにウェールズがオーストラリアから勝ち星をあげました。うっ、今大会のワタシのひいきはオーストラリアなんだが今日ばかりはよかったよかった。それにしてもすごい試合だったなー!


勝利の瞬間を撮っていた方が。ニッキーやマネジャーさんはわーって喜んでジェイムズに抱きついてるけど、ジェイムズはそれに反応もせずピッチを見つめてる。泣いてるんじゃないのなんていわれてましたがあながち間違いではないかも。なんだか性格が垣間見える光景だわ…試合前はあんなにはしゃいでたのに、ジェイムズよ……。以前リッチーにいちばん性格が近いのは自分だとかいってたなあ……そしてショーンはどこにいるの………。

・ラグビーW杯でのマニックス。ジェームスのパフォーマンス映像も┃HIGH-HOPES
ディレクターさんがまとめてくれてます。

・オーストラリア 対 ウェールズ┃MITCH IKEDA PHOTOGRAPHY
月曜日の朝帰っていたそうです。ウェールズの試合全部観て帰ればいいのに〜!


ショーンいた! は〜こんなに屈託ない彼らを見られるなんてね……。

は〜〜〜盆と正月がいっぺんにとはまさにこのこと、怒濤の四日間でした。というか、RWC開幕してから毎日のように試合があるし、すっかり日々のくらしのペースが崩壊している。いろんなことを見逃している気がするがもういいや……「4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME -」だなんて、RWCはニクいキャッチコピーをつくったもんだな。ああ、本当にそうだ。