月見ルはあのキャパでトイレが3つもあるの素晴らしいな……(Greenroomのギャラリーステージ、ホールなのにトイレが2つしかなく長蛇も長蛇の列だったことを思い出し乍ら)とシモの話から始めてますが、ライヴ本編もシモ(後述の動画)に始まりシモ(「The Government Knows」のリリック参照)に終わった。なのに何故こうも胸がいっぱいになるの? ツアー最後の夜は、なんとも感動的なものになりました。個人的には「Window Shop」が聴けたのホントうれしかった、これかなり初期の曲なんだよね……ルイスのソロアルバムにも入ってて。どちらのヴァージョンもだいすきです。
チープでファニー、ブラックな愛嬌たっぷり。しかしそこかしこに顔を出すのは音楽への真摯な姿勢と情熱。アッパーなナンバーが千本ノックのように続くなか、どうしようもなく沸き起こる感傷。「Die Right Now」では、ふたりが動画を撮影している様子や制作の現場に集った友人たちとのシーンが流れて走馬灯のようだった。走馬灯といえば最後に動画が逆再生されていったところも。ジェネヴィエーヴの荘厳な多重コーラスにのせて、KNOWERワールドが現実へとひき戻されていく。コンテンツのクオリティを信じ、レコーディングからミックス、マスタリング迄、そしてMV制作も全て自分たちでやってきた彼らの活動歴は決して短くない。Kazさんが「前回ここ(同じ月見ル)に彼らを呼んだとき、こんなにひとはいなかった。そして今夜ここにいたひとたち、きっと自慢になるよ。自慢にしていい」といったように、彼らをとりまく環境は急激に変化しているのだろう。このままDIYを貫くのか、それとも? シーンに属さない彼らのホームのようなコミュニティ、その未来はどうなる? 見ていきたい。
01. Knower Rulez 02. Butts Tits Money 03. What’s In Your Heart 04. Around 05. Time Traveler 06. Gotta Be Another Way 07. Pizza 08. Things About You 09. Die Right Now 10. More Than Just Another Try 11. Hanging On 12. Overtime 13. Window Shop 14. Stay (Rihanna’s Cover) 15. Let Go 16. The Government Knows encore 17. Cry Tomorrow, Laugh Today