I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME
2018年05月26日(土) ■
KNOWER BAND SET(『GREENROOM FESTIVAL '18』)
KNOWER BAND SET(『GREENROOM FESTIVAL '18』)@横浜赤レンガ倉庫 ヨコハマたそがれ、久々Greenroom。クリマンが噛むようになってエラい規模がデカくなり、あのゆるい雰囲気はなくなっておりました。まあなあ、エリア区分の難しい場所なので、チケットを買っていないひとをどこ迄許容できるかは難しいところですね。しかしあのロケーションは捨て難い。駅から徒歩十数分! 目の前海! カフェとかすぐある! 休憩時間はGranny Smithに行きました、アップルパイウマイウマイ。 KNOWERに照準を合わせて行ったのでのんびり。他はEGO-WRAPPIN’、ハナレグミを観ました。どちらも野外がよく似合ってたなー。エゴは喉を痛めてしばらく休んでいた中納さんの復帰一本目だったそうで盛り上がった。「くちばしにチェリー」聴けた!「うたいたかったーーー!!!」とシャウトしておりました、格好いいー。ハナレグミはトリ前ということで「ジミー・クリフの前!」「ジミー・クリフと同じステージに!」「このあとはジミー・クリフ!」と舞いあがっていて微笑ましかった。潮風に吹かれて聴く「明日天気になれ」の気持ちいいことといったら。 ----- ON THE RADIO@InterFM ラジオ番組に出演ですよ。行けばわかるだろと呑気に構えていたのが失敗だった、InterFMブースが見つかりません。マップにも載ってないとは予想外過ぎた。チケットいらないエリアの筈、出店の並びの……とその方へ向かうも観客と遊びに来た地元のひとと観光客で激混みも激混み、なかなか前に進めません。ようやく見つけたブースはRED BRICKステージの最後方、ここも激混み。なんとか最後の5分程話を聴けました。ルイスの好きな音楽ツールはGarageBand(Mac付属のソフト)だってよ。機材に凝らなくてもいいものは作れるというのは勿論だけど、それでもGarageBandはいいよ! とのこと。結構真面目な話が続いていたのか、こんなことではつまらない人間だと思われちゃう、昔は火をつけてまわるのが好きだったんだよ、とかいいだす。それはつまらない云々の前に奇行。そして危険。 このひとにしては普通の格好。しかし5月にダウン。フード。デカいサングラス。ジェネヴィエーヴはかわいいし、小柄な自分に似合う服を知ってる感じだなー。EDM界のチッチとサリーと呼びたい。PSY・Sも思い出すね(どちらも若い子には通じないたとえ)。しかしビートシーンだのジャズシーンだのEDMにエレポップと、どう紹介すればいいやらという多面性。レーベルはUNIVERSAL JAZZだしショップではクラブミュージックのとこにおいてあるし、ややこしいわー、いいわー。 ----- LIVE@GALLERY STAGE Greenroom唯一の屋内ステージ、ウェーイ最前でガッツリ観てきました。踊りまくって満足。そもそもBLUE NOTEだと踊れないってのがフェスを選んだ決め手でしたのよ。 --- Vo:Genevieve Artadi Drs:Louis Cole Key:Rai “SUN RAI” Thistlethwayte Key:Jacob Mann B:Sam Wilkes ---VIDEO KNOWERといえばEDMという先入観を剥ぎとるきっかけ、バズりまくったこの動画とほぼ同じメンツで来ました。SaxのSam Gendelは欠席、Keyにジェイコブが加わった編成。どえらかった…なんだありゃ……音源やYouTubeでも魅力は伝わるけどこのバンドはライヴで観るのをすすめる。こりゃすごい。ライはMacBookをおいてたけどあれはエフェクト用だったのではないか、おそらく同期なしの完全人力。サムは座奏。全員イヤモニなしの耳栓ありだったかな。 もうさ、えげつないくらい巧いんですわ。巧いが一定のラインを超えると変態としかいいようがない。きもちわるい(笑顔で)! サンダーキャットちゃんのいうとおり、「こいつらはまじでアホだ。愛してる」と叫びたくもなるわ。皆さん演奏にハマりまくるあまり挙動がおかしく、顔芸もすごかったです。特にサム。ずーっと笑ってましたね…所謂ベースソロといわれるものはないんですが、聴いているとなんじゃこりゃ全編ベースソロじゃねえかという弾きっぷりです。エフェクトも相当使ってたな。リズムキープのためのベースってこのバンドではいらんわ、タイム感が共有出来てるもの。よって皆さん各々ソロを演奏してたらすっさまじいグルーヴ地獄の釜が開いたって自由さです。ダンストラックであり乍らブリブリ変則リズム、ファンク、しかし最高にポップ。そしてこのアティテュードはどうにもパンク。ポリもぶっこんでましたがな。なんだよ好きなものしか入ってねえ! ひとりだけ謎だったジェイコブ・マンもきもちわるい(=きもちよすぎる)フレーズグイグイ入れてきてたなー。key×2って編成も面白かった。エレクトロ満載なのにめちゃ野生度高い! ドラムに専心、オープンハンドで叩いて叩いて叩きまくるルイスもたまりませんでしたね。ハイハット、キック、フィルがすごいです。全部か。てかやっぱキックかなー。手数だけでなく足数も多い。そりゃもう多い。(通常でいうところの)ドラムソロではスティックでバスドラを叩いていた。腕長い。そしてライはもう嫌味か! てくらいの技巧でサラサラ弾いて、フロアを煽る余裕もある。ライやルイスは長い(通常以下同)ソロもありましたが、いつ曲に戻ってくるかは日によるようで、他のプレイヤーがニコニコしつつキューを窺っている緊張感もすごかった。皆いい笑顔だったなー。 ちなみにライはSun Rai名義でリーダーアルバムを出しています 。 そんな演奏を従えたジェネヴィエーヴの歌! 動画を観ていたときは「凄腕揃いのプレイヤーのなかヴォーカルの線は細いかな、音響バランス難しそう、バンドセットだと厳しいかな」なんて思っていたがとんでもなかった。オープニングの「TIME TRAVELER」ではわあ、この声大好き〜なんて聴いていたが、「BUTTS TITS MONEY」のヴォーカリゼーションで完全に降参、おれに聴く耳がなかったのや……。尻に乳に金、ブラックなこのリリックの繰り返しにこうも感動させられるとは。隣の男の子がブレイクごとに「Yes!」て合いの手入れてその都度フロアに笑いが起こってたんだけど、歌はめちゃめちゃシリアスに聴こえるという不思議。ファルセットもウィスパーヴォイスもめちゃめちゃ通る、リリックがめちゃめちゃ刺さる。芯の強い、まさにザ・プロフェッショナルな歌声でした。「HANGING ON」と繰り返し唄い乍らしっかと足を地につける。踊り、跳びはね、ブレイクが終わるタイミングをはかるためドラムセットの前に仁王立ちになる。その姿はまごうことなきファイティングウーマン。もうすっかり虜です。鉄腕アトムならぬ鉄腕ジェネ! ちなみに網タイツにホットパンツ、網シャツにTシャツを重ね着するという衣装でしたが、NINJAをイメージしたんだろうか。 といえばルイスの着ていた黒いシャツにはマクドナルドのロゴが刺繍されていた。マクドだよな〜てずっと気になってた……なんでマクド? アメリカの象徴? ライは何故か私物のリュックをステージに持ちこんでた(別にそこから機材出すとかもなくただおいてた。本編終了後そのまま持ってかえって、アンコールでまた持ってきてた)けど楽屋に置いとけないほど大事なものが入ってたんだろうか。そんなちょっとオカシなひとたちが繰りひろげるステージ、終始笑いがとまりませんでしたよね……踊り乍らだし過呼吸になりそうでしたわのよ。 「THE GOVERNMENT KNOWS」でフロアを煽っていたルイスがドラム前に座り、ハイハットを刻み乍ら「one, two, overtime.」と「OVERTIME」に繋ぐラスト、待ってましたと阿鼻叫喚のフロア。歓声と拍手鳴りやまぬなか再登場、メンバー同士ちょっと耳打ちしてオモムロのアンコールは『Family Dinner Vol. 2』 でもやったSnarky Puppyの「ONE HOPE」をメタル仕様で! 終演後出るのはためいきばかり、口を開けば「す、すご……」「すごか…った……」と語彙がなくなっている有様でした。いやはや最高でした、またきてね、今度は野外で観たいです! ----- セットリスト 01. TIME TRAVELER 02. AROUND 03. BUTTS TITS MONEY 04. ALL TIME 05. WHAT’S IN YOUR HEART 06. CHINESE FUNK 07. PIZZA 08. GOTTA BE ANOTHER WAY 09. HANGING ON 10. THE GOVERNMENT KNOWS 11. OVERTIME encore 12. ONE HOPE ----- ふたりともいい顔。こちらこそ有難うですよ! ジェネヴィエーヴがリハ動画アップしてた、「ONE HOPE」! BLUE NOTEが画像アップしてた・LIVE REPORT『2018 5.27 sun. The EXP Series #20/KNOWER』│BLUE NOTE TOKYO 翌日のBLUE NOTEの様子。あああやっぱりこっちもも行きたかったなああ。「Thinking」はルイスのソロセットでもやっていたけどKNOWER仕様だとどんな感じだったのかな