この映画にはもうひとつの興味があった。音楽をQueens of the Stone Ageのジョシュ・ホーミが担当しているのだ。彼のことをQOTSAの、ではなくEagles of Death Metalの、とすると考えることも増える。ジョシュはその日不在だったが、EoDMは三年前、パリのバタクラン劇場で89名の死者を出したテロ事件の被害者だ。その名のとおり、ユーモアあふれるゴキゲンな音楽を奏でるバンドだが、テロは彼らから笑顔を奪い、大きな責任を負わせてしまった。ジョシュがどういう思いでこの映画音楽の仕事を引き受けたかはしらないが、EoDMのメンバーだということと無関係ではないように思う。